はじめに|公務員試験の英文は設問と本文の根拠を対応させる
公務員試験の文章理解の中でも、英文は 「単語が分からない」「読むのに時間がかかる」「そもそも苦手」 と感じやすい分野です。
必要な語彙・文法・読解の難度は試験区分や問題によって異なります。 英文対策では、設問が何を求めているかを確認し、本文の根拠と選択肢を照合する力を、志望先の過去問に合わせて練習することが重要です。
英文でよくある悩み
・単語が分からないと、そこで止まってしまう
・全部訳そうとして時間切れになる
・選択肢で毎回2つに迷う
結論:全文和訳ではなく、設問に必要な理解を目指す
すべての文を日本語へ逐語訳する必要はありませんが、正答に必要な文脈は正確に理解する必要があります。 設問の要求を確認 → 必要な箇所を読む → 本文の根拠と選択肢を照合する流れを練習しましょう。
この記事でわかること
- 文章理解(英文)で設問と本文の根拠を対応させる4ステップ
- 内容一致・主旨・空欄など設問タイプ別の確認ポイント
- 語彙・文法・読解の弱点を確認し、過去問と解き直しにつなげる勉強法
英文を「感覚」だけで選ぶと、誤答した原因を振り返りにくくなります。 この記事では、設問の要求・本文の根拠・選択肢の表現を照合する 文章理解の基本手順を解説します。
次の章から、まずは「英文で何が出るのか」を整理し、 その後に設問と本文の根拠を対応させる手順を解説していきます。
「英文を捨てるのは不安」「1点でも教養の得点を上げたい」という方は、 このまま読み進めてください。
基礎|公務員試験の文章理解(英文)って何が出る?
まず結論
公務員試験の英文では、語彙・文法・読解力に加えて、 設問の要求を理解し、本文の根拠から選択肢を判断する力が必要です。
公務員試験の文章理解(英文)は、大学受験の長文読解とは違い、 限られた時間で正しい選択肢を選べるかが重視されます。 そのため、出題パターンはかなり固定されています。
英文の主な出題形式
よく出る問題タイプ
- 内容一致(正しいもの・誤り)
- 空欄補充(文脈・接続語)
- 主旨・要旨(筆者の考え)
- 語句整序(出る自治体のみ)
ポイント
どの形式でも、本文・設問・選択肢の関係を確認することが基本です。 内容一致では本文の根拠、主旨では文章全体の論旨、空欄では前後の論理関係など、設問タイプに応じた根拠を確認してください。
英文にかける時間配分の目安
英文に使える時間は、試験全体の制限時間・問題数・自分の得意不得意によって変わります。 志望先の過去問を本番に近い条件で解き、文章理解に使える時間を確認してください。
- まず正確に根拠を確認できる状態を作る
- その後、過去問で1問あたりの所要時間を記録する
- 時間を使いすぎる問題を後回しにする基準を試験全体の時間配分から決める
逐語訳に時間を使いすぎると、試験全体の時間配分を圧迫する場合があります。 一方で、設問の根拠となる文は構文や語句の意味を正確に確認する必要があります。全文和訳と必要な精読を区別しましょう。
英文を捨てるのが危険な理由
捨てた場合に起きること
- 他の受験生が取る問題で差がつく
- 教養の安定感が一気に下がる
- 合否ラインに届かなくなる
対策するとこう変わる
- 読む量が減って時間に余裕が出る
- 消去法で正答率が安定
- 英文が得点源になる
英文は、満点を狙う科目ではありません。 しかし、「確実に1問取る」だけで 教養全体の得点は大きく変わります。
次の章では、この記事の核心となる 「英文の正しい解き方4ステップ」を解説します。 英語が苦手な人ほど、ここを先に理解してください。
【結論】英文の正しい解き方はこの4ステップ
ここでは英文を解く際の4ステップを一例として整理します。
設問タイプ・英文の長さ・自分の英語力に応じて、読む順序や精読する範囲は調整してください。
設問を先に読む(何を探すか決める)
まず本文を読む前に設問を確認します。
「内容一致」「空欄補充」「主旨」など、ゴールを先に決めるのが目的です。
- 内容一致 → キーワードが出る場所を探す
- 主旨 → however / therefore の後を重点チェック
- 空欄 → 前後の文と接続語を見る
段落の役割だけつかむ(精読しない)
すべての文を同じ深さで読む必要はありませんが、設問に答えるために必要な文脈は読みます。
各段落の「背景」「具体例」「対比」「結論」などの役割を把握し、根拠となる箇所は必要に応じて精読します。
- however / but → 筆者の主張が変わる
- for example → 具体例(主旨ではない)
- therefore / thus → 結論
分からない単語があっても、まず前後の文脈や文構造から推測できるか確認します。
ただし、その語が設問の判断に必要なら、意味を曖昧なままにせず語彙・構文の復習対象にしてください。
根拠に戻る(該当箇所だけ読む)
次に、設問に対応する根拠部分だけを読み直します。
正解の選択肢は、必ず本文の言い換えです。
- キーワードがある文に戻る
- 強さ(all / some / often)を確認
- 条件の追加・削除がないかチェック
消去法で決め切る(迷わない)
最後は消去法です。
英文が苦手な人ほど、「正解を探す」より「間違いを消す」方が安定します。
- 言い切り(always / never)がある
- 本文より強い・広い表現
- 原因と結果が逆
4ステップまとめ
- ① 設問を先に読む
- ② 段落の役割だけ把握
- ③ 根拠に戻る
- ④ 消去で決め切る
この流れを基本に、過去問で自分がどの段階に時間を使っているか、どこで誤答しているかを確認して調整しましょう。
次の章では、この4ステップを問題タイプ別に分解し、 さらに速く・正確に解くコツを解説します。
頻出パターン別|英文問題の解き方とコツ
英文問題はパターンが固定されています。
それぞれの「見る場所」さえ分かれば、
全文を読まなくても対応できます。
① 内容一致(正しいもの・誤り)
解き方の型
- 設問→選択肢のキーワードを先に確認
- 同じ語が出る文・段落だけ読む
- 意味だけでなく強さも一致するか確認
よくある罠
- some → all にすり替わる
- often → always の言い切り
- 条件が1つ追加されている
② 主旨・要旨問題
最優先で見る場所
- however / but の後
- therefore / thus の後
- 最終段落の結論文
for example / for instance が出てきたら、 そこは主旨ではなく補足です。 主張はその前後にあります。
③ 空欄補充問題
即断のコツ
- 空欄の前後2文だけ読む
- 接続語で方向性を決める
- 抽象度(広い/具体)が合うか確認
文脈に合っていても、本文にない評価語が 入る選択肢は不正解です。
④ 語句整序(出る自治体向け)
並べ方の基本
- 主語+動詞の文型を先に作る
- 前置詞・関係詞でカタマリを作る
- 結論・評価は最後に来やすい
頻出パターンまとめ
- 内容一致:キーワード+強さ
- 主旨:however / therefore の後
- 空欄:前後+接続語
- 整序:文型とカタマリ
次の章では、これらのコツを使って 「英文を全部読まずに解く例題」を ステップ解説します。
例題|英文を“全部読まずに”解く(ステップ解説)
ここでは、公務員試験でよく出る英文問題の典型パターンを使って、 実際にどこを読み・どこを読まないかを確認します。
※著作権配慮のため、問題文は本試験風のオリジナル英文です。 解き方は本番にそのまま使えます。
例題① 内容一致(正しいもの)
【本文】
【問】本文の内容と一致するものを選べ。
- A. Working from home always leads to higher productivity.
- B. Productivity is influenced more by management style than by workplace location.
- C. Recent studies deny the benefits of working from home.
- D. Productivity depends only on the physical environment.
設問は「内容一致」。 → キーワードは productivity / depends on
however に注目。 → 筆者の本音は後半「depends largely on how work is managed」
選択肢を本文と照合。 B は「management style」「location」と本文の言い換え。
正解:B
A は always(言い切り)で×。 C・D は本文にない内容。
例題② 空欄補充
【本文】
【選択肢】
- A. For example
- B. Therefore
- C. However
- D. In addition
前文:プラス意見 後文:マイナス内容 → 逆接が必要
however = 逆接 therefore / in addition = 順接 for example = 具体例
正解:C(However)
例題から分かること
- 英文はhowever / thereforeだけで流れが分かる
- 全文理解より根拠探しが重要
- 選択肢は言い切り・ズレで消せる
次の章では、英文で多くの人がやってしまう 「よくあるミス」を整理します。 ここを潰すだけで、正答率はさらに安定します。
よくあるミスと対策|英文が伸びない原因はここ
英文が苦手な人ほど、努力不足ではなく「やり方ミス」で 点を落としています。 ここで典型ミスを潰すだけで、正答率は一段上がります。
ミス① 全文を訳そうとする
ありがちな状態
- 分からない単語で止まる
- 訳に時間がかかる
- 最後までたどり着けない
対策
- 設問を先に読んで探す内容を固定
- however / therefore だけを意識
- 意味は7割理解で十分
ミス② 単語が分からないと止まる
公務員試験の英文は、 全単語が分かる前提ではありません。
対策
- 名詞・数字・固有名詞だけ拾う
- 同じ単語が繰り返されている箇所に注目
- 分からない単語は飛ばす
ミス③ それっぽい選択肢を選ぶ
英文が苦手な人ほど、 「一番英語がきれい」「雰囲気が合う」で選びがちです。
対策
- 必ず本文に戻る
- 本文にない内容は即×
- 迷ったら消せる方を探す
ミス④ 接続語を見落とす
however / but / therefore を見落とすと、 筆者の主張が真逆になります。
対策
- however = 逆転
- therefore = 結論
- for example = 具体例(主張ではない)
ミスを防ぐための最終チェック
- 全文を訳していないか?
- 設問より先に本文を読んでいないか?
- 本文に根拠があるか?
- 接続語を見逃していないか?
次の章では、これらのミスを二度と繰り返さないための 英文専用の勉強法(独学OK)を解説します。
勉強法|文章理解(英文)は語彙・読解・解き直しを組み合わせる
英文対策では、現在の英語力と志望先の出題レベルに応じて、語彙・文法・文章理解・問題演習の不足を補います。 問題を解くだけでなく、読めなかった文や誤答した選択肢の原因を確認して復習しましょう。
学習時間は固定せず、弱点と残り期間に合わせる
必要な学習量は、語彙・文法・読解の現在地によって異なります。 問題演習では、正解数だけでなく復習まで含めて学習量を決めましょう。
図解|英文対策・1日10分ルーティン
設問先読み → however / therefore に注目 → 消去で解答。 全文は読まないのがルール。
正解の根拠文に線を引く。 不正解も「どこがズレたか」を確認。
今日のミスを1つだけ言語化。 例:接続語見落とし/言い切りに騙された。
「設問を30秒で読む」など、 次に意識することを1つ決めて終了。
単語・文法はどこまでやる?
やるべきこと
- 頻出単語(however / therefore など)
- 比較・因果が分かる最低限の文法
やらなくていいこと
- 単語帳の丸暗記
- 難関大学レベルの文法演習
- 精読トレーニング
英文は「理解する」より「判断する」科目です。 単語・文法は解き方を支える最低限で十分です。
次の章では、 「独学だと続かない」「復習が不安」という人向けに、 スタディングで英文を得点源にする方法を紹介します。
独学が不安な人へ|スタディングで英文を得点源にする
「解き方は分かったけど一人だと続かない」 「復習が雑になりがち」 「英文を後回しにしてしまう」
こう感じる人は、意志の問題ではなく環境の問題です。
独学で英文が伸びにくい理由
- 何をどこまでやればいいか迷う
- 復習が「解説読むだけ」で終わる
- 忙しい日は英文を丸ごと飛ばす
英文は「短時間×高頻度」で回す科目です。 だからこそ、スキマ時間前提の教材と相性が良いです。
スタディングが英文対策に向いている理由
- 講義で解き方の型を先にインプットできる
- 問題演習→解説で根拠確認まで完結
- スマホ1つで毎日少しずつ進められる
英文は「才能」より慣れと手順。 スタディングは、この手順を迷わず回せるのが最大の強みです。
おすすめの使い方(英文だけならこれ)
- ① 講義で4ステップを確認
- ② 英文問題を1日1問解く
- ③ 解説で根拠を必ず確認
※合わなければ無理に続ける必要はありません。 まずは「型が自分に合うか」を確認するのが最短です。
※上の記事で「向いている人・向いていない人」も正直に解説しています。
次はいよいよ最後に、 この記事の要点まとめ+今日からやることチェックリストを用意します。
まとめ|公務員試験の英文は「訳さない」が正解
公務員試験の文章理解(英文)は、 英語力やセンスで差がつく科目ではありません。
設問→根拠→消去という 正しい解き方の型を使えば、 英文が苦手な人でも安定した得点源にできます。
この記事の最重要ポイント
- 英文は全文を訳さない
- however / thereforeを最優先で見る
- 正解は必ず本文の言い換え
- 迷ったら消去法で決め切る
- 1日10分×1問で十分
今日からやることチェックリスト
- 英文は設問先読みから始める
- 根拠文に必ず線を引く
- ミスの原因を1つだけ書き出す
あわせて読みたい(内部リンク)
「独学だと続かない」「英文を後回しにしてしまう」という方は、 スキマ時間で解き方の型を定着できる スタディング公務員講座も一度チェックしてみてください。
スタディング公務員講座を無料体験で確認する※合わなければやめてOK。まずは「英文の型」を体感してみてください。


