民間への転職で面接は何聞かれるの?
公務員から転職となると特別な質問はある?
公務員からの転職となると、書類選考の通過率も高くはないので面接まで進んだのであればしっかりとした準備をしてチャンスを活かさなければなりません。
この記事を見て転職を上手く進めるための準備としてぜひ参考にしてください。
・民間への転職で聞かれた質問
・企業の担当者が見ているポイント
・企業側から見た転職者の採用
・転職サイトの重要性
民間への転職でよく聞かれる質問
民間企業へ転職する際の面接でどのような質問がされるか紹介します。
事前に回答の軸も固めておくようにし、論理的な回答ができるようにしておきましょう。
・なぜ公務員を辞めるのか
・入社後どのようなキャリアプランを持っているか
・どのような強みがあり、どう活かせるか
・なぜ自社に入社したいのか(志望動機)
なぜ公務員を辞めるのか
必ずといっていいほど聞かれるのが、「公務員を辞める理由」です。
やはり、「公務員=安定=なかなか辞めない」というイメージを持たれるためこのような質問がよくされます。
退職理由は面接でも意外と重要であるように感じます。
突発的に退職・転職を考えていたような印象を持たれてしまうと、企業側からしても『また辞めてしまうのでは?』と疑問に思われてしまいます。
そのため、人によって様々な退職理由はあると思いますが、
・人間関係
・残業
・好きな仕事でなかった
上記に関する回答は避けた方が無難です。
公務員ではできないが『民間では取り組むことができる』内容といった前向きな理由がおすすめです
入社後どのようなキャリアプランを持っているか
民間では、「今後、自身のキャリアをどう歩みたいか」について聞かれることが多くあります。
これは直近3〜5年といったスパンでなく、10年後などについてもどのようなイメージを持っているか聞かれました。
なぜこのような質問をするかというと、自社の方向性とミスマッチが起きないかを見ていることが理由にあるように感じます。
企業側は転職者を採用するにあたってコストが発生することになります。
転職者が考えているビジョンと会社の方向が合わず退職されてしまうことがあれば無駄な費用となってしまいます。
民間へ転職を考えている方は回答準備をしておくようにしましょう。
どのような強みがあり、どう活かせるか
これは公務員試験でも聞かれることもある内容ですので、イメージされやすいかと思います。
民間企業への転職では、特にこの部分をいかに伝えられるかが大きなポイントとなります。
この質問に対する回答では、以下の流れに沿って組み立てると伝わりやすい構成になります。
①自身の強み、アピールポイントを伝える
②裏付けとなる実績を紹介
③転職後、どのような業務で活かすことができると考えるか
もし回答時間に余裕があれば②の部分で「実績を出すために意識した点」なども紹介できると説得力も上がります。
さらに重要な点として、この質問以外でも共通ですが「結論⇒理由」で簡潔に話すように注意すべきです。
アピールポイントを話すための質問ですが、だらだらと話すことでマイナス評価になりかねません。
公務員業務での実績などを整理し、回答を考えていくようにしましょう。
なぜ自社に入社したいのか(志望動機)
これは言わずもがなですが、会社の志望動機は必須です。
公務員試験も同様ですが、待遇面を理由にして回答することはNGです。
その企業が行っている事業やサービス、企業理念などをチェックしながら「なぜ入社したいのか」整理して回答を作成しましょう。
下記の記事では志望動機にフォーカスして解説していますのでぜひご参考にしてください。
企業の担当者が見ているポイント
ここまで具体的な質問を紹介しましたが、採用側がどのような点を見ているかも紹介します。
とにかく言いたいことを話すだけでは内定はなかなか獲得できません。
面接を予定している方はポイントを踏まえた回答となっているか見直してみましょう。
・長期的に活躍してくれるか
・いかに貢献してくれるか
長期的に活躍してくれるか
企業側は長く自社で働いてもらえる人を採用したい気持ちがあります。
後述しますが、長期的に勤務してもらうことで採用コストをかけた分以上の貢献をしてほしいと考えています。
そのため、自身が考える長期的なキャリアプランが会社に合っているかどうかを企業側はみていく必要があります。
短期離職は誰も得しないのでミスマッチが起きないかは慎重になる傾向があるように感じます
いかに貢献してくれるか
当然ですが、会社にどれだけ貢献してくれるかが民間企業では重要です。
転職者が持つ強みについて「自社で発揮できるか、活かして活躍してもらえそうか」という点を注意して見られることになります。
公務員の場合は、あまり人件費をコストと考える意識はないかと思います。
一方で民間企業では、支払う給料以上の成果を出していくことが求められます。
作成する書類や面接の回答が企業側から見て魅力的に感じられるかという視点を持ち改めて考えてみましょう。
企業側から見た転職者の採用は高リスク
企業側がなぜ上記のようなポイントを見て転職者を評価しているか、その理由は『転職者を採用することはコストとなるから』です。
コストをかけた分、売上や利益向上に寄与してもらわなければなりません。
企業側としては、『長い期間会社に貢献してくれる人物か』という点を念頭におきながら採用を進めていくわけです。
転職者を採用することはコストであると書きましたが、実際の金額をみるとイメージしやすいかもしれません。
転職者自身に支払う給料はもちろんですが、エージェントに払う費用や採用担当者の稼働コストがかかります。
特に金額が大きいのがエージェント経由で転職した場合です。
相場は『年収の20~30%』となりますので年収600万円の人を採用すると、企業はエージェントに120~180万円支払うことになります。
こうみるとかなり大きい金額が動くことがお分かりになると思います。
もちろんエージェント使わない場合も採用担当者のコストは発生していることになります
面接では、自分自身がその費用を払ってでも採用したいと思ってもらえるかが重要です。
上記で書いた質問内容や自身がいかに貢献できるかを意識し回答を準備していきましょう。
公務員からの転職を成功させたいなら転職サイトに登録すべき
転職活動は1人でも進めることができますが、公務員は転職エージェントを利用することをおすすめします。
というのも、次の3点の理由によります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職サイトでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職サイトが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職サイトでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
志望動機などのブラッシュアップ
転職サイトでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
下記の記事では公務員が民間企業へ転職する際に作成する【志望動機】について解説しています。
情報収集
転職サイトは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職サイトでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
自分1人で転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
まとめ
今回は公務員から民間へ転職した私の経験から面接時にされた質問を紹介しました。
まとめるとこちらになります。
・なぜ公務員を辞めるのか
・入社後どのようなキャリアプランを持っているか
・どのような強みがあり、どう活かせるか
・なぜ自社に入社したいのか(志望動機)
また、回答を作成するにあたって、企業側の事情や見ているポイントを理解することも重要ですので、そちらも紹介してきました。
公務員から民間への転職はなかなか難しい面がありますが、参考にしていただき面接に臨んでいただけると幸いです。