公務員から民間企業に転職したいけど、何歳までできるのかな?
公務員として働いていると「仕事にやりがいがない」「人間関係が悪い」など転職を考えることも多いかと思います。
そんな時に気になるのが何歳まで民間企業に転職することができるのかですよね。
結論から言いますと、
どの年代でも転職は可能です!
とはいえ、年齢によっては転職の難易度は変わってきます。
そこで今回は『公務員からの転職は何歳まで可能か』についてご紹介していきます。
・公務員からの転職が難しい理由
・年代別にみた転職難易度
・年代別にみた転職を成功させる戦略
・転職サイトの重要性
公務員からの転職が難しい理由
公務員から民間企業への転職は、以下のような理由から厳しいといわれています。
・ビジネス思考がない
・活かせるスキルが少ない
・人脈が活かしづらい
もちろん、公務員の仕事が上記の通りというわけではありません。ただ、こういった面が、民間企業へ転職を考えた際のハードルになる可能性は高いです。そのため、書類選考の時点で見送られてしまうケースもあるのが実状です。
しかし、だからといって諦めることはありません。これらのマイナスイメージを払拭することさえできれば、公務員でも転職は可能です。まずは、厳しいと言われている3つの理由の詳細をみていきましょう。
厳しい理由1.ビジネス思考がないから
公務員が働く行政機関では、利益を追求すること以上に公益性の高いことに取り組むことが重視されます。そのため民間企業側からは、公務員経験しかない人は「仕事の業績や成果、生産性アップなどへの姿勢が弱い・または消極的なのではないか」と思われてしまうことが多いのです。
ビジネス思考が薄いと、自社がきちんと利益を掴みたい場面で行動しきれない可能性があります。また、絶えず変化する状況に瞬時に対応する判断力や決断力は、ビジネス思考がないとなかなかついていくのも難しいです。
いわゆるビジネス思考の希薄さを、企業側は懸念しています。
厳しい理由2.活かせるスキルが少ないから
仕事に必要なスキルはさまざまあります。資格以外にも、民間企業の現場で働くなかで自然と身につくスキルもあります。例えば、PCスキルや営業スキル、プレゼンテーションスキルといったものは、ビジネスの現場で実践することで身につきます。
公務員の場合はそれぞれの業務で期待される役割が違うため、一般的なビジネススキルが育ちにくい環境にあります。特に、教員や警察官、自衛隊など、専門的な職種だとその傾向が顕著になります。
今の自分に備わっているスキル、転職の際に必要となるスキルをしっかり自覚しましょう。スキルがなかったとしても、それを自覚して転職活動を進めることが大切です。
厳しい理由3.人脈が活かしづらいから
一般に求職者を迎え入れる場合、求職者の人間性やスキルの高さ、そして職種によっては、求職者が持つ人脈などから自社にとって採用するメリットがあるかどうかを判断することもあります。
たとえば同業他社からの転職であれば、取引先やクライアントの知り合いのように、利益に繋がりそうな人脈がある人は優先的に採用したくなるものです。
公務員の場合、過去の仕事での人脈が転職先で活きることは少ないです。多くの場合、人脈を売りに転職することは難しいでしょう。
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年代別にみた転職難易度
公務員から民間企業への転職は難しいとお話ししましたが、どの年代であっても転職するチャンスはあります。
しかし、年齢によってはその難易度も変わってきます。
難易度のイメージとしては次の通りです。
・20代前半→易
・20代後半→易~普
・30代→普~難
・40代→難
それぞれについて説明していきます。
20代前半は比較的容易に転職できる
20代前半のいわゆる第二新卒と呼ばれる期間であれば、公務員からの転職はそこまで難しいものではありません。
その理由としては次の2つです。
・スキルがないことを前提にした求人を出しているから
・社会人としての最低限のマナーもあり再教育が容易だから
・スキルよりポテンシャルを見てくれる
第二新卒を募集している企業は、スキルがないことを前提にした求人を出していることがほとんどです。
というのも、さほど新卒と年齢も変わらないため、入社してからスキルは身につけてもらえばいいよ企業側は考えているから。
また、社会人として最低限のマナーも身についているため、それほどコストをかけずに再教育できるため公務員であっても採用はされやすくなります。
それに、公務員試験に受かる地頭と努力はこの年代であれば評価されることもあります。
20代前半では比較的容易に転職はできるといえます。
20代後半は少し難しくなるがまだ容易に転職できる
20代後半になると公務員からの転職は少し難易度は上がります。
その理由は次の通りです。
・スキルを持った民間企業経験者がライバルになる
・企業としても即戦力としての採用の意味合いが強くなり始める
この年代あたりからライバルたちはスキルを持ってることが多くなります。
また、企業としても早く現場で活躍してほしいというのが本音です。
そのため、この年代あたりからは年齢が上がれば上がるほどスキルのある即戦力の求職者が有利になります。
ですので、民間に活かせるスキルのない公務員は20代後半あたりから徐々に転職の難易度は上がっていきます。
とはいえ、スキルがなくても全く受からないということはありません。
20代後半であっても、未経験での採用をする企業もまだまだたくさんあります
30代での転職はやや難しい
30代での公務員からの転職はやや難しくなってきます。
その理由は次の通りです。
・企業は即戦力を求めているから
・20代に負けてしまうから
中途採用では、30代に対しては基本的に「即戦力」を求めています。
つまり、転職を成功させるためには「スキル」が必要になってきます。
20代であれば、スキルが欠けていても「ポテンシャル」でカバーをすることができます。
一方で、30代になるとより即戦力として入社することを企業も期待しているため、スキルはどうしても必要になってきます。
また、30代の転職が難しくなる要因として大きいのが「20代に負けてしまう」点にあります。
というのも、同じくらいの経歴・スペックでスキルのない20代と30代が応募してきた場合、高確率で前者が採用されるためです。
普通に考えて同じ条件であれば、より長く働いてくれてかつ伸びしろの大きい20代が採用されるのは当然ですよね?
スキルのない公務員30代の転職は厳しくなってしまいます。
40代の転職はかなり厳しい
40代公務員の民間企業への転職はかなり厳しいです。
その理由として次の理由があります。
・民間企業に必要なスキルがない
・再教育が難しい
民間企業に必要なスキルがないという点はどの年代でも同じです。
40代が厳しくなる理由は、特に2つ目の「再教育が難しい」という点にあります。
20代であれば、まだそこまで公務員の仕事の仕方になじんでおらずその企業の仕事の進め方や考え方、スキルについて再教育をするのは容易です。
しかし、約20年以上公務員として働いている40代の人材を再教育するのはとても困難です。
また、若いうちであれば長期的に活躍する可能性はありますが、40代ともなるとその期間は短くなります。
企業は再教育にコストをかけてまでも40代の人材を採用しようと思わない傾向にあります。
年代別にみた転職を成功させる戦略
まず、どの年代にも共通していることですが、転職活動を始める前に転職サイトを活用することが重要になります。
というのも転職サイトは多くの求職者を転職させた実績からそのノウハウや経験が蓄積されています。
そのうえで、年代ごとに取るべき戦略は次の通りになります。
20代の転職戦略
・すぐに転職活動を始める
・確実に転職したいならスキルを身につけてから転職活動を始める
20代であれば、とにかく今すぐ行動に移すことが転職成功への秘訣です。
というのも、20代であればポテンシャル重視で採用されることが多いため。
スキルがなくても転職できる確率は高いです。
もし、確実に転職したい場合は先にスキルを身につけてから転職活動をすることをおすすめします。
30代の転職戦略
・スキルを身につけてから転職する
・経験を活かした職種に転職する
30代での転職を成功させたい場合、スキルを身につけてから転職活動を始めたほうが成功する確率は上がります。
また、この年代ではこれまでの経験を活かした職種に転職する方法も1つの手です。
例えば、
・財務担当、税務担当→経理職
・警察官→警備会社
・教師→教育関連の企業 などです。
40代の転職戦略
・自分の経験を活かせる職種を探す
・スキルを身につける。
40代での転職は非常に厳しいですが、少しでも成功率を上げためにやるべきことは30代と同じです。
まず最優先すべきことは、自分の経験を活かせる職種を探すことです。
そのうえで、スキルがあれば求人要件を満たす場合などはスキルを身につければ良いと思います。
公務員からの転職を成功させたいなら転職サイトに登録すべき
転職活動は1人でも進めることができますが、公務員は転職エージェントを利用することをおすすめします。
というのも、次の3点の理由によります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職サイトでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職サイトが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職サイトでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
志望動機などのブラッシュアップ
転職サイトでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
下記の記事では公務員が民間企業へ転職する際に作成する【志望動機】について解説しています。
情報収集
転職サイトは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職サイトでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
自分1人で転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
まとめ
今回は何歳まで公務員から民間への転職が可能かについてご紹介しました。
・20代前半→易
・20代後半→易~普
・30代→普~難
・40代→難
イメージとしては上記の通りです。
ぜひ皆さんの参考になればうれしいです。
下記の記事もぜひ参考にして、転職活動を進めてみてください。