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公務員試験は出題範囲が多岐に渡るため、どの科目を優先すべきか迷いますよね。
本記事では対策を進める上で、『優先すべき科目とその勉強法』を解説していきます。
・出題科目一覧
・優先順位の決め方
・教養・専門試験の総合的な優先順位
これから公務員試験に挑む人は、ぜひ参考にしてみてください。
公務員試験における出題科目
【文章理解】…現代文、英文、古文
【数的推理】…判断推理、数的処理、資料解釈
【社会科学】…政治、経済、法律、時事
【自然科学】…数学、物理、化学、生物、地学
【人文科学】…日本史、世界史、地理、文学、思想
出題数は40問。その中で「一般知能27問」「一般知識13問」に配分されている試験が程んどになります。
【行政】…行政、政治学、社会政策、国際関係
【法律】…憲法、行政法、民法、労働法、刑法
【経済】…ミクロ、マクロ、財政学
専門試験は、受験する採用区分により出題される科目が大きく異なります。
優先順位を決める際の3つのポイント
優先順位を決めると言っても「何となく」順位を決める訳ではありません。
そこには明確なルールが存在しています。1つずつ確認していきます。
自分の受験する試験を調査する
まずは志望先の試験の出題科目を調べましょう。
基本的には志望先名称をインターネットで調べれば、必ず試験情報が記載されています。
出題数の詳細は記載されていないことが多いですが、ある程度予想できるので問題ありません。
調査することから全ては始まります。
得意不得意で優先順位を決めない
不得意だからと言って、勉強を後回しにすると場合によっては取り返しのつかないことになります。
どのような人にも、科目によっては得意不得意があると思います。
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昔から数学が苦手だったから、数的は後回しにしまーす。
このようになってはいませんか?
ちなみに上記で挙げた数的や法律系は、出題数が多く合否に関わってくる重要科目になります。
もし、仮に不得意だからという理由で勉強を後回しにしていると、間違いなく他の受験生に引き離されます。
逆も然りです。
自分が得意か不得意かで、勉強の優先順位は決められないので注意しましょう。
出題数で優先順位を決める
勉強の優先順位の決め方の基本は出題数です。これ以外にありません。
例えば、地方上級の試験を受験するとしましょう。
数的処理の出題数は大体、
・判断推理8〜9問
・数的推理5〜6問
・資料解釈1〜2問
と予想されます。
出題数から勉強の優先順位を決めるので、間違いなく判断推理と数的推理の科目から勉強していきますね。
具体的に勉強時間でイメージすると下記のとおり。
3科目を1時間勉強するなら
・判断推理30分
・数的推理20分
・資料解釈10分
みたいな感じです。
極端な話、資料解釈は1つの試験で2問弱しか出題されないのにも関わらず、資料解釈を1日中勉強していると効率の良い勉強とは言えませんよね。
出題科目と出題数から考えて、勉強の優先順位を決めていきましょう。
優先順位【教養試験編】
では、さっそくランキング発表していきます。
第12位 数学・物理・化学
出題数は少なく1~2問程度。
文系の人は基本的には捨て科目。理系の人も過去問を解いて記憶を取り戻す程度であまり時間をかけないようにしましょう。
第11位 思想・芸術
優先順位は低いが、範囲が狭く、難しい問題も出にくいので少し勉強するだけで安定して得点できる科目。「捨てるのはNG」
出題数は1問程度。5択の内から常識的問題を省けば選択肢が絞れるので直前期にサラッと覚える程度でOK
第10位 地理
出題範囲は広いが頻出分野(地形や気候)があり、難易度が低いので1~2か月前から忘却曲線をもとに勉強しましょう。
第9位 生物
地理と同じく出題範囲は広いが、難易度が低いので文系、理系問わず、過去問を解き知識を定着させましょう。
第8位 日本史・世界史
出題範囲が広いため、よく出題される分野
・日本史(室町~第二次)
・世界史(ルネ・宗改・市革・産革・第一次・第二次)
を勉強しましょう。
第7位 政治・経済
数的処理や文章理解に次いで、出題数が多い科目です。
社会科学の4科目は1冊の過去問集におさまっているので、「専門科目のテキスト」も活用し多くの問題に触れましょう。
第6位 資料解釈
資料解釈は「実数や指数」を「グラフや図形」にした統計資料を読み解き、データから導ける内容の正誤を判断する問題です。
数値の判断の殆んどが、「大小を比べる」等の問題なので、正確な計算よりは大雑把な素早い計算が求められます。
対策をしないと「時間オーバー」という結果になりかねないので、過去問を解いて時短テクを学ぶ必要があります。
第5位 英文
英文は現代文に比べて時事的な内容が多く、題材としては雑誌や英字新聞が目立ちます。
「英語は捨て科目」とする受験生が多数いますが、大学入試と違って、「英文を読んである程度意味が分かれば」対応できます。単語のスペルを覚えることも、発音記号を覚えることも必要ありません。
選択肢からある程度の答えを予測出来るので、語彙力と基本的な文法を身につけましょう。
第4位 現代文
新書や社説にある内容が頻出で、文学作品が取り上げられることはほどんどありません。職種を問わず、正答率が高い問題が多いため正答しないと致命傷になりかねます。
内容把握の出題が圧倒的に多いため、選択肢から文章の内容に見当をつけ、時短テクを身につけましょう。
第3位 数的推理
数的推理は、「難関中学入試の算数」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
時間を掛ければ解ける問題ですが、公務員試験は平均して1問あたり3~4分程度の時間しかないため、問題を読むと同時に、瞬時に解法が思いつき、解いていく作業が必要になってきます。
確率と図形の問題はどの職種でもほぼ確実に出題されます。
第2位 判断推理
判断推理は、「クイズ」のような問題です。
問題文に書かれてある複数の条件を整理し、推測する問題が出題されます。
また、立体図形や展開図、図形を転がすなど空間認識能力が問われる問題があるのも特徴的です。
きちんと解法パターンを確立しておかないと、「解けるけど時間がかかる」ことになるため、過去問を繰り返し解き、問題ごとの解法パターンを確立させていきましょう。
第1位 時事
時事問題は様々な科目や分野を横断して出題されるのが特徴です。
あらゆる問題に活用できる知識なので対策必須科目。「速攻の時事」で学び、余裕があれば「速攻の時事・トレーニング編」も学習しましょう。
問題の性質上「短期集中」で学習することがおすすめ。
また、時事も広範囲ですべてを網羅することは困難なため、「ランキング」に掲載されている分野を集中的に学習しましょう。
優先順位 【専門試験 経済編】
ミクロ→マクロ→財政学
経済学はマスターするまでに時間のかかる科目ですが、最後には得点源になる人がほとんどなのが特徴です。
ミクロ経済学から勉強すべき理由としては、「ミクロ経済学の知識をマクロ経済学でも使う」からです。ミクロ経済学で出てくる(限界)という用語など、ミクロで最初に触れておくと、マクロで出てきたときに理解が早くなります。
財政学は経済学の知識を前提としている分野が多く、内容も重なるところがあるので、経済学をマスターしてから勉強すべきです。
優先順位 【専門試験 法律編】
憲法→行政法→民法→労働法→刑法
法律系科目は憲法から学習を進めましょう。
憲法を最優先する理由は「行政法と民法は憲法の基本的な知識がないと理解しにくい」からです。また、判例問題が多く、具体例とセットで覚えれば忘れにくいことも理由の1つです。
労働法は民法の特別法なので、民法を勉強した後に勉強すべき。刑法も憲法の人権規定の知識を得てから勉強するのが効率的です。
優先順位 【専門試験 行政編】
政治学→行政学→社会政策・国際関係
政治学を最優先する理由は「政治学の理解があることで、教養科目の社会科学や時事も理解しやすくなるから」です。さらに政治学は、行政学や社会科学と重複する分野もあるため、先に学習しておくと効果的です。
政治学の次に行政学を学習する理由は「政治学とも関係が深い科目」だからです。社会政策と国際関係については、政治学や行政学に比べて出題数が少ないため、最後に学習しましょう。
捨てる科目も決めておく
教養科目と専門科目を両方の科目を全て勉強することは不可能です。
そのため「捨てる科目」を作っておきましょう。
捨てるかどうかの判断基準は優先順位を決めた際のルールと同じく出題数です。
また、時代によって出題されない問題もあるため注意しておきましょう。
例えば教養であれば、
・文章理解(古文)
・判断推理(家系図)
・物理
・数学etc
このような感じになります。
古文は1問しか出題されない上に出題すらされない試験もあります。
また判断推理の家系図の問題も時代に合っていないため、出題される機会が減ってるんですよね。
このような問題は積極的に捨てていきましょう。
出題されたとしても他の受験生も得点出来ないので差が広がる心配はありません。
捨てる科目は受験生によっても異なるので、本当に勉強すべき科目や問題なのかは、勉強を持続させながら決めていきましょう。
まとめ
公務員試験の勉強を初めてする人にとって、勉強の優先順位を決めるのはハードルが高いと言えます。
ですが、試験科目が多い分、効率的に学習を進めないと時間がいくらあっても足りません。
これから公務員試験の学習を始める方は、必ず優先順位を決めてから始めるようにしましょう。
この記事をぜひ参考にして筆記試験突破を目指してください!
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