③ 【例文あり】社会人の面接カード・志望動機の書き方

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面接

🎯 面接カード(CV)とは?まず理解しよう

公務員試験では、一次試験の筆記が終わった後に、面接試験が実施されます。その際に使用されるのが「面接カード(CV)」です。これは、あなたの人柄・志望動機・職務経歴などを事前に面接官が把握するための重要資料です。

面接カード=履歴書ではありません。
志望先や試験によって「記入項目」や「書き方のルール」が大きく異なるため、汎用性が低く、1つずつ書き分ける必要があります。

📄 面接カードの記入例(代表的な項目)

  • 志望動機(なぜ公務員になりたいのか)
  • これまでの職務経歴と、その経験で得た力
  • 学生時代または職務上の成功体験・失敗体験
  • 自己PR・長所と短所
  • 併願状況や希望配属先

👀 面接官はこのカードをもとに質問を構成するため、内容が曖昧だと面接自体も失敗しやすくなります。 「何を書けばいいかわからない…」と感じる方ほど、構成と伝え方のコツを押さえることが重要です。

📌 面接カードの記入で意識すべき3つのポイント

面接カードはただの書類ではなく、「あなたという人物を印象づける最初のプレゼン」です。面接官がそのまま質問の材料に使うため、ポイントを押さえて記入することで面接全体の流れが有利になります。

① 文量とレイアウトに気を配る

▶ 長すぎても、短すぎてもNG。空欄をなくし、全体のバランスを意識しましょう。
▶ 読みやすさを意識し、段落を分ける・句読点を使う・字を丁寧に書くことも大切です。

② 抽象よりも「経験ベース」で書く

▶ 「コミュニケーション力があります」などの抽象的な表現だけでは伝わりません。
▶ 実際にどんな場面でどう行動したか、具体的なエピソードを添えることで説得力が生まれます。

③ 嘘は書かない。でも“魅せ方”は工夫する

▶ 面接官は経験豊富なため、嘘は見抜かれます。正直に、でも前向きに魅せる表現が大事です。
▶ たとえば「退職理由」も、「ネガティブ」ではなく「より挑戦したい」というポジティブ変換が有効です。

✍ 志望動機の構成テンプレート【社会人向け】

社会人の志望動機では、「なぜ民間から公務員へ?」という転職理由が最大の焦点になります。面接官は「この人はなぜ今、公務員を選ぶのか?」「現職を辞めてまで転職する動機に納得できるか?」を見極めています。

だからこそ、志望動機は「過去の経験」と「公務員としての未来」をしっかりつなげた構成が重要です。以下に社会人向けの型を紹介します。

📚 基本構成テンプレート(PREP+経験ベース)

  1. Point(結論): なぜ公務員になりたいのか
  2. Reason(理由): 現職の経験や価値観とのつながり
  3. Episode(具体例): 民間経験で得たスキルや体験
  4. Point(再主張): 自分の強みを公務員でどう活かせるか

🛠 志望動機をつくる3ステップ

  1. これまで: どんな仕事をしてきたか(例:営業・接客・マネジメント)
  2. 転職理由: なぜその仕事を離れる決意をしたか
  3. これから: 公務員としてどう社会に貢献したいか

💡「なぜうちの自治体なのか?」という視点も忘れずに入れましょう。地域密着や人口課題など、自治体の特色に触れると説得力が増します。

注意:
「安定しているから」「福利厚生が良いから」だけでは弱いです。
本気度が疑われるような表現は避け、自分の経験を公共の仕事に活かしたいという視点を大切にしましょう。

🧾【例文あり】社会人の志望動機サンプル集

以下は、実際の面接カードや志望動機として使える社会人向けの例文です。シチュエーション別に紹介しますので、自分に近いパターンを参考にアレンジしてみてください。

🗾 地元志望・Uターン転職の場合

私はこれまで、都市部で約10年間、民間企業の営業職として働いてきました。その中で感じたのが、地元の地域社会への貢献を直接感じられる仕事がしたいという想いです。
今回、地元〇〇市の行政職を志望するのは、人口減少や高齢化といった課題に向き合い、自らの経験を地域活性化に活かしたいと考えたからです。民間で培った課題発見力や提案力を、住民サービスの向上に役立てていきたいと考えています。

💼 異業種からの転職(例:営業 → 行政職)

前職では民間企業の営業職として、顧客との信頼関係を築き、継続的な取引を実現してきました。その中で、目の前の数字だけでなく、もっと広く社会に貢献できる仕事に携わりたいと考えるようになりました。
行政職では、多様な人々の声を聞き取り、調整・提案する力が求められます。営業職で培ったコミュニケーション力と交渉力を活かし、住民と行政の橋渡し役として地域に貢献したいと考えています。

👔 30代・40代からの転職

現在までに、民間企業でのマネジメント経験を含め、多くの現場経験を積んできました。自身のキャリアを振り返る中で、「地域の課題を根本から解決したい」という思いが強くなり、行政職への転職を決意しました。
社会人経験者枠では、即戦力としての視点も重視されると伺っています。私は、課題解決力・現場調整力・部下のマネジメント力などを活かし、すぐに現場で貢献できる人材であると自負しております。

⚠️ NG例:避けるべき表現

「福利厚生が整っていると聞いたため」「土日が休みだから」「仕事が安定していそうだから」など、自分本位な動機は印象を悪くします。
“その自治体を選ぶ理由”や“自分の経験を活かす視点”が含まれていないと、説得力に欠けます。

🤝 よくある質問とその答え(FAQ)

Q1. 他の自治体も併願していることは書いていいの?

✔ 書いてOKです。ただし、「どこでもいい」という印象を与えないよう注意が必要です。
▶ 併願は事実として述べつつ、「その中でも御庁を第一志望と考えている理由」をしっかり伝えるのがコツです。

Q2. 「なんとなく安定してるから」はNG?

✔ NGではありませんが、それだけでは動機として弱いです。
▶ 公務員の魅力を感じるのは自然なことですが、それに加えて「なぜその職種・その自治体か」を明確に伝えましょう。

Q3. 志望動機が他の人と似たような内容になってしまいます…

✔ 似るのは当然です。大事なのは「あなたの経験」×「その自治体や職種の特徴」で差別化すること。
▶ 具体的なエピソード・数字・行動を交えて、オリジナリティを出しましょう。

📝 まとめ・次にすべきこと

社会人が公務員を目指すにあたって、面接カードや志望動機は選考通過のカギを握ります。筆記と違い、個人の経験や価値観を伝える力が問われるため、しっかりと準備することが重要です。

✅ 志望動機はテンプレだけでなく、自分の経験と志望先の接点を考えることが最重要ポイントです。
✅ 面接カードは「自己PR」ではなく、「相手にどう伝わるか」を意識して記入しましょう。

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この記事を書いた人:えびうるゼミ
公務員試験アドバイザー
ebiuru

元・横浜市職員(16年)/人事採用担当(3年)

えびうるゼミと申します。

地方上級・国家一般職など複数の公務員試験に合格し、現在は公務員試験アドバイザー講師として働いています。
社会人経験者採用の選考にも関わっていた経験をもとに、リアルな合格戦略や面接対策を発信中!

「合格に近づく最短ルート」を、実体験ベースでわかりやすくお届けします。

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