第1章|会計学は公務員試験で最も点にしやすい専門科目
この章では、公務員試験の専門科目のひとつである会計学が、なぜ「最も点にしやすい科目」と言われるのかをわかりやすく解説します。
「数字が出てくるからなんとなく不安…」「簿記を勉強したことがない」という方でも大丈夫です。 会計学は、ルールに沿って手順通りに処理すれば、誰でも点が取りやすい科目です。
・会計学がどんな専門科目かイメージできる
・なぜ短期間でも得点源にしやすいのかが分かる
・この記事全体でどこまで到達できるかが見える
- 多くの試験区分で専門科目「会計学」または「簿記・会計」として選択可能
- 内容は財務会計(仕訳・財務諸表)+管理会計(原価計算・CVP分析など)が中心
- 商業高校や簿記経験者が有利なイメージがあるが、ゼロからでも十分間に合う科目
文系理系問わず、手順+パターンで解ける問題が多いので、勉強した分だけ得点に直結しやすいのが特徴です。
1-1|会計学は「お金の流れ」と「コストの仕組み」を学ぶ科目
会計学をざっくり言うと、「お金やモノの動きを記録し、結果を数字でまとめる学問」です。 公務員試験で扱う会計学は、大きく2つに分かれます。
- 財務会計:企業や組織の過去の取引・決算を記録し、財務諸表(BS・PLなど)で示す分野
- 管理会計:経営の意思決定のために、コストや利益の構造を分析する分野(原価計算・CVP分析など)
・財務会計=「会社の成績表を作る」勉強
・管理会計=「どのくらい売れば黒字になるか」を考える勉強
公務員として働くときも、予算・決算・コスト意識は非常に重要です。 会計学は、公務員試験に合格したあとも役に立つ実用性の高い専門科目と言えます。
1-2|会計学が「コスパの良い得点源」と言われる3つの理由
会計学は、公務員試験の専門科目の中でも特にコスパが良い科目だとよく言われます。その理由を3つに整理してみましょう。
-
出題パターンが安定している
仕訳、財務諸表、減価償却、原価計算、CVP分析など、毎年似たような論点が出題されます。 → 過去問を分析すると、「このパターンを押さえればOK」という感覚をつかみやすい科目です。 -
暗記だけでなく「手順」で解ける
仕訳や原価計算は、ルール+計算手順が身につけば、問題文が変わっても解けるようになります。 → 「用語の丸暗記」に頼らず、解き方を身体で覚えるタイプの勉強がしやすいです。 -
他の受験生と差をつけやすい
「数字が苦手だから…」と会計学を敬遠する受験生も多く、しっかり対策した人が有利になりやすい科目です。 → 逆に言えば、会計学を武器にできると専門科目全体の合計点を一気に押し上げられます。
会計学は「出題パターンが安定している」「手順で解ける」「ライバルが少なめ」という3拍子がそろった、 公務員試験の中でもトップクラスに狙い目の専門科目です。
1-3|受験生が陥りやすい3つの落とし穴
とはいえ、会計学には典型的なつまずきポイントもあります。先に知っておくことで、ムダな遠回りを防ぎやすくなります。
- 借方・貸方の左右がいつまでも覚えられない
- 財務諸表(BS・PL)の構造がごちゃごちゃする
- 原価計算やCVP分析の公式を丸暗記しようとして挫折する
これらはすべて、「全体像のイメージがないまま、細かい公式だけ覚えようとしている」ことが原因です。
・まずは会計学の地図(第2章)で、全体像をざっくりつかむ
・頻出テーマ(第3章)を図解とカードで整理
・よくあるミスはNG→OK形式で、どこを直せばいいかを明確にする
1-4|この記事を読むメリット
この記事では、公務員試験の専門科目「会計学」を次の流れで解説していきます。
- 第2章:会計学を財務会計+管理会計の地図として図解
- 第3章:仕訳・財務諸表・減価償却・原価計算・CVPなど頻出5テーマをカードで整理
- 第4〜5章:事例問題&NG→OK比較で、つまずきポイントと修正方法を具体化
- 第6章:スタディング公務員講座を使って、会計学を最短で仕上げる方法を紹介
記事を読み終える頃には、 ・会計学の全体像とよく出るテーマが頭に入り、 ・自分がどこでミスしやすいかが分かり、 ・スタディングを使った効率的な学習ルートまでイメージできるはずです。
- まずは第2章の図解で会計学の全体像をざっくり把握
- そのあと、第3章の頻出5テーマを重点的に読む
- 解き方が不安な人は、第4〜5章のNG→OK事例で弱点チェック
- 独学に限界を感じたら、第6章のスタディング活用法も検討
それでは次の第2章から、会計学の全体像(会計学マップ)を図解で整理していきましょう。
第2章|会計学の全体像を図解で理解する(地図化)
この章では、公務員試験の専門科目「会計学」を、ひと目でイメージできる地図として整理します。 分野ごとの細かい論点に入る前に、まずは「どんな流れの中で、どこを勉強しているのか」をつかむことが大切です。
会計学は大きく分けると、次の2つの領域から成り立っています。
- 財務会計:取引を記録し、財務諸表(BS・PLなど)を作るまでの流れ
- 管理会計:コストや利益を分析し、経営判断(いくら売れば黒字か など)に役立てる分野
2-1|財務会計の流れ:仕訳から財務諸表(BS・PL)まで
まずは財務会計の流れを押さえましょう。公務員試験では、この流れの各ポイントから頻出問題が出されます。
- ① 仕訳:取引を借方・貸方に分けて記録する
- ② 総勘定元帳:仕訳を科目ごとに集計する
- ③ 試算表:借方・貸方の合計が一致しているか確認する
- ④ 決算整理:減価償却や未収・未払などを調整する
- ⑤ 財務諸表:貸借対照表(BS)・損益計算書(PL)を作成する
会計学の勉強では、この流れを「どの段階の問題なのか」意識しながら解くと理解が早くなります。
・仕訳はすべての出発点なので、早めに慣れておくと後が楽になります。
・BSは「期末時点のストック」、PLは「1年間のフロー」を示す表としてイメージしておきましょう。
2-2|管理会計の役割:コストと利益の構造を読む
次に管理会計です。こちらは、意思決定のための会計とイメージすると分かりやすくなります。
- 原価計算:製品1個あたりのコストを計算する(総合原価計算・個別原価計算など)
- 標準原価計算:あらかじめ決めた標準原価と実際原価の差(差異)を分析する
- CVP分析:損益分岐点・限界利益などから、いくら売れば黒字になるかを考える
これらは、数字のルールさえ理解してしまえばパターンで解ける問題が多く、 公務員試験では安定した得点源になりやすい領域です。
・財務会計:外部(株主・債権者など)に向けた成績表を作るための会計
・管理会計:内部(経営者・管理者)が意思決定するための会計
2-3|公務員試験で特に狙われやすい「5つのエリア」
このあとの第3章では、会計学の中でも公務員試験で特に出題頻度の高い5テーマを扱います。
- ① 仕訳の基本(借方・貸方の考え方)
- ② 財務諸表(BS・PL)の読み方と構造
- ③ 減価償却(定額法・定率法など)
- ④ CVP分析(損益分岐点・限界利益などの計算)
- ⑤ 原価計算(総合原価計算・個別原価計算の違い)
これらのテーマは、財務会計と管理会計の“橋渡し”をしてくれる重要分野です。 次の第3章では、この5つを図解とカードでコンパクトに整理していきます。
第3章|公務員試験で頻出の会計学5テーマ(図解×カード)
この章では、公務員試験の会計学で特に出題頻度の高い5つのテーマを、図解とカードでコンパクトに整理します。
どれも「ここを押さえておけば点が伸びる」というコスパの良い論点なので、 まずはざっくりイメージ+最低限の公式を身につけてしまいましょう。
① 仕訳の基本(借方・貸方)
② 財務諸表の読み方(BS・PL)
③ 減価償却(定額法・定率法)
④ CVP分析(損益分岐点)
⑤ 原価計算(総合原価・個別原価)
3-1|仕訳の基本:借方と貸方のイメージをつかむ
会計学のすべての出発点は仕訳です。 「借方」「貸方」という言葉だけ聞くと難しく感じますが、ざっくりと増える側・減る側のパターンで覚えてしまえばOKです。
- 1つの取引を借方と貸方に分けて記録する(必ず金額は同じ)
- 資産・費用は借方で増加、負債・純資産・収益は貸方で増加する
細かな例は第4章の事例問題で扱いますが、まずは「左=資産・費用」「右=負債・資本・収益」というざっくりイメージを持てればOKです。
・借方=「かりる」ではなく、ただの「左側」というラベルだと思ってOK
・感覚ではなく、「どのグループか?」で機械的に判断できるようにしましょう
3-2|財務諸表の読み方:BSとPLの役割を整理する
財務諸表のうち、公務員試験で特に重要なのが貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)です。
- BS:ある時点で「何を持ち、どこからお金を集めたか」を示す表
- PL:一定期間で「どれだけ稼ぎ、どれだけコストがかかったか」を示す表
- PLの最終行「当期純利益」が、BSの純資産部分を増やすイメージ
公務員試験では、「これはBSかPLか」「資産か負債か」といった分類問題がよく出ます。
3-3|減価償却:固定資産の「長く使う」イメージを数字にする
減価償却は、建物や機械などの固定資産の取得原価を、利用期間にわたって費用配分するための仕組みです。
- 定額法:毎年同じ額を費用にする(例:10年なら毎年1/10ずつ)
- 定率法:期首帳簿価額に一定の率をかけて費用にする(初期ほど額が大きい)
- 公務員試験では、計算式そのものより「どんな動き方をするか」の理解が大事
3-4|CVP分析:損益分岐点(トントンになる売上)を求める
CVP分析は、Cost(コスト)・Volume(数量)・Profit(利益)の関係を分析する手法です。 会計学では、特に損益分岐点売上高が頻出です。
- 固定費:売上に関係なく発生する費用(家賃・人件費の一部など)
- 変動費:売上に比例して増減する費用(材料費など)
- 限界利益=売上高 − 変動費
- 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率(※式そのものは第4章で扱う)
3-5|原価計算:総合原価計算と個別原価計算の違い
原価計算は、製品1個あたりのコストを求めるための計算です。公務員試験では、総合原価計算と個別原価計算の違いがよく問われます。
- 総合原価計算:大量に同じ製品を作るときに、原価を平均して1個あたりを求める
- 個別原価計算:注文ごとの原価を個別に集計する
- どちらも、「何にいくらかかったのか」を明らかにするための仕組み
・仕訳・BS/PL・減価償却・CVP・原価計算は、会計学の超重要5本柱
・それぞれ「図+1行コメント」でイメージをつかんでおくと、過去問の理解がスムーズになる
・次の第4章では、これらの論点が実際の問題でどう問われるのかを、NG→OK形式の事例問題で確認していきます。
第4章|よく出る事例問題をNG→OKで攻略する
第3章で、公務員試験の会計学で頻出の5つのテーマを整理しました。 ここでは、その中から特にミスが起きやすい3つのパターンを取り上げ、 NG解答 → OK解答の流れで「どこで間違いやすいか」を確認していきます。
事例①:現金売上の仕訳を間違える
事例②:減価償却の計算で金額を取り違える
事例③:損益分岐点の公式を誤用する
4-1|事例①:現金売上の仕訳で借方・貸方を逆にする
まずは一番基本の仕訳から。 現金売上のような「超基本問題」でも、借方・貸方を逆にしてしまうミスが非常に多いです。
日常の「通帳のイメージ」で考えてしまい、資産の増加を貸方に書いてしまうパターンです。
NG仕訳例:
借方)売上 10,000 / 貸方)現金 10,000
- 現金:資産 → 資産の増加は借方
- 売上:収益 → 収益の増加は貸方
正しい仕訳:
借方)現金 10,000 / 貸方)売上 10,000
「お金が入ったから右」「なんとなくこっち」ではなく、 資産・負債・純資産・費用・収益のどのグループかでルール通りに処理するのがポイントです。
・資産・費用は借方で増加、負債・純資産・収益は貸方で増加
・通帳のイメージではなく、「会計の5区分」に当てはめて機械的に判断する
4-2|事例②:減価償却で「取得原価」と「帳簿価額」を混同する
次は、減価償却に関する典型的なミスです。 定率法でよくあるのが、毎年取得原価に率をかけてしまうパターンです。
定率法で2年目までの減価償却費を求めよ、という問題を想定します。
- 1年目:100,000 × 40% = 40,000
- 2年目:100,000 × 40% = 40,000(← ここが誤り)
定率法は期首帳簿価額に率をかけるのに、取得原価のまま計算してしまう典型パターンです。
定率法の考え方: その期の期首帳簿価額 × 償却率 = その期の減価償却費
- 1年目:期首帳簿価額 100,000 × 40% = 40,000
→ 期末帳簿価額 = 100,000 − 40,000 = 60,000 - 2年目:期首帳簿価額 60,000 × 40% = 24,000
→ 期末帳簿価額 = 60,000 − 24,000 = 36,000
このように、年を追うごとに減価償却費が小さくなっていくのが定率法の特徴です。
・定額法:毎年同じ金額(取得原価ベース)
・定率法:期首帳簿価額に率をかける(初年度が一番大きい)
・問題文に「定率法」とあったら、「今年の期首帳簿価額は?」と必ず確認する
4-3|事例③:損益分岐点の公式を勘違いする(CVP分析)
最後はCVP分析から、損益分岐点の計算ミスです。 公式を丸暗記しようとして、分母に「売上高」を入れてしまうなどの誤りがよく見られます。
このとき、損益分岐点売上高を求めよ。
誤った式の例:
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (売上高) = 500,000 ÷ 1,000,000 = 0.5(?)
これでは「売上高の金額」になっていません。 本来は限界利益率(売上高に占める限界利益の割合)を分母に取る必要があります。
-
限界利益を求める
限界利益 = 売上高 − 変動費 = 1,000,000 − 600,000 = 400,000 -
限界利益率を求める
限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高 = 400,000 ÷ 1,000,000 = 0.4(40%) -
損益分岐点売上高を求める
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率 = 500,000 ÷ 0.4 = 1,250,000
このように、「限界利益 → 限界利益率 → 損益分岐点売上高」という3ステップで計算すると、ミスがぐっと減ります。
・限界利益 = 売上 − 変動費
・限界利益率 = 限界利益 ÷ 売上高
・損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率(分母は「売上」ではなく「率」)
・仕訳は「通帳イメージ」ではなく、5区分のルールで機械的に振り分ける
・減価償却の定率法は、毎期の期首帳簿価額×率で計算する(取得原価ではない)
・CVP分析では、「限界利益 → 限界利益率 → 損益分岐点売上高」の3ステップを習慣化する
次の第5章では、ここで見た事例も踏まえて、受験生が会計学で陥りやすいミス3つとその対策を、 NG→OKカード形式でさらに整理していきます。
第5章|受験生が陥るミス3つとその対策(NG→OK)
第4章では、具体的な事例を通して会計学で出やすい間違い方を見てきました。 この章では、受験生が共通して陥りがちな学習上のミス3つを取り上げ、 NGパターン → OKパターンの形で「今日から変えられる勉強法」を整理します。
ミス①:仕訳を「丸暗記」で乗り切ろうとする
ミス②:財務諸表の構造を“表ごと暗記”しようとする
ミス③:CVP分析や原価計算を「公式コレクション」にしてしまう
5-1|ミス①:仕訳を「パターン丸暗記」で覚えようとする仕訳
会計学の最初の関門が仕訳です。 ここでよくあるのが、過去問の解説に出てきた仕訳をそのまま丸暗記しようとする勉強法です。
- パターンにない取引が出た瞬間に手が止まる
- 勘定科目のグループ(資産・負債など)が曖昧なまま
- 問題が少しひねられると借方・貸方を逆に書いてしまう
仕訳は、「どのグループか」+「増減の方向」で決まります。
- 勘定科目を、資産・負債・純資産・費用・収益の5つにまず分類する
- 資産・費用 = 増加は借方/減少は貸方
- 負債・純資産・収益 = 増加は貸方/減少は借方
過去問の解説を見るときも、 「この取引はどの勘定科目が、どのグループで、どう増減したのか」を意識すると、 初めて見る取引でも自力で仕訳を組み立てられるようになります。
・まずは主要な勘定科目を5区分のどこに入るかだけ一覧化しておく
・「理由を説明できない仕訳」は、暗記ではなくグループ分けから復習する
5-2|ミス②:財務諸表を「表の形」で丸暗記しようとするBS・PL
貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)を勉強するとき、 多くの受験生が「表のどこに何を書くか」を覚えようとして行き詰まります。
- 「どこに書くか」は覚えているが、なぜそこに分類されるのかが分からない
- 資産か負債かの境目があいまいで、選択肢の分類問題で落とす
- PLとBSのつながり(利益→純資産)のイメージが持てない
BSとPLは、ストック(残高)とフロー(1年間の動き)の違いで整理すると理解が早くなります。
- BS(貸借対照表)=ある時点のストック(資産・負債・純資産)
- PL(損益計算書)=1年間のフロー(収益・費用・利益)
- PLの一番下の当期純利益が、BSの純資産を増やす要因になる
「この勘定科目は残高(ストック)か、期間の動き(フロー)か?」という視点を持つと、 自然と「BSかPLか」「資産か負債か」が判断しやすくなります。
・市販テキストのBS・PLの図に、ストック/フローとメモしておく
・過去問の分類問題は、位置ではなく「その科目の役割」から逆算して考える癖をつける
5-3|ミス③:CVP分析や原価計算を「公式集」にしてしまうCVP・原価
CVP分析(損益分岐点)や原価計算の分野では、 公式だけをノートにまとめて満足してしまうというミスが非常に多いです。
- 公式は覚えているが、どの数字を当てはめるか分からない
- 問題文から「固定費・変動費・売上高」をうまく抜き出せない
- 総合原価計算・個別原価計算のどちらを使うか迷う
CVP分析も原価計算も、図と日本語でイメージをつかんでから公式を見ると定着度が上がります。
- CVP分析 → 図:固定費の水平線+売上線+総費用線 → 1行:「固定費を限界利益で回収し始める点が損益分岐点」
- 損益分岐点売上高の公式 → 「固定費 ÷ 限界利益率」=「固定費を取り返すために必要な売上高」
- 原価計算 → 総合原価計算:大量生産=「総額 ÷ 数量」 → 個別原価計算:オーダーメイド=「個別に積み上げ」
公式ノートを作るときも、 ただ式を書くのではなく、必ず図と「意味を説明する1行」をセットにして整理するのがおすすめです。
・CVPのグラフを自分の手で何度か書いてみる
・公式の下に、「この式は何を計算しているのか?」を日本語でメモする
・同じパターンの過去問を2〜3問続けて解き、「数字が変わっても解けるか」を確認する
・仕訳を「パターン丸暗記」にせず、5区分+増減ルールで判断できるようにする
・財務諸表は「ストックとフロー」の違いから構造を理解する
・CVP分析・原価計算は、公式集ではなく図+日本語1行で意味から押さえる
会計学は、勉強法を少し変えるだけで一気に安定して点が取れる科目に変わります。 次の第6章では、ここまでの内容をスタディング公務員講座を活用して、 どのように最短ルートで仕上げていくかを具体的に紹介していきます。
第6章|スタディングで会計学を最短攻略する方法
ここまでで、会計学の全体像・頻出テーマ・典型的なミスを整理してきました。 あとはこれを効率よくインプット&アウトプットしていくだけですが、独学だと次のような悩みも出てきやすいです。
「テキストを読んでも、BS・PLやCVPのイメージが湧かない…」
「過去問だけでは、不安な論点が多すぎる…」
そんなときに心強いのが、スマホ1つで学べるスタディング公務員講座です。
- 仕訳・BS/PL・CVP・原価計算を、図解スライド+講義動画で解説
- 1チャプターがコンパクトで、スキマ時間に1テーマずつ潰せる
- 講義→すぐに対応した問題演習が用意されている
- AIを使った復習機能で、忘れかけた頃に自動で問題を出してくれる
- スマホ最適化されているので、通勤・通学中にも会計学だけサクッと進めやすい
6-1|講義 → 演習 → AI復習の3ステップで会計学を固める
独学では、テキストの文章だけではイメージしづらい仕訳の流れやBS・PLの構造も、 スタディングなら図解スライド+講義動画で視覚的に理解できます。
- 仕訳 → 総勘定元帳 → 試算表 → BS/PL の流れを図で整理
- BSとPLのつながり(利益が純資産を増やすイメージ)をビジュアルで解説
- CVPのグラフや原価計算のイメージも、図付きで分かりやすく説明
会計学は、「分かったつもり」と「実際に解ける」の差が大きい科目です。 スタディングでは、講義ごとに対応する問題が用意されているので、 学んだ直後に自分の理解度を確認できます。
- 仕訳問題で「借方・貸方」の判断を反復練習
- BS・PLの分類問題や計算問題で、構造の理解をチェック
- CVP・原価計算の計算問題で、公式を“使えるレベル”に引き上げる
会計学は、少し時間が空くと勘が鈍りやすい科目です。 スタディングのAI復習は、「間違えた問題」「解答に時間がかかった問題」を把握し、 忘れかけたタイミングで自動的に復習問題として出してくれます。
- 自分で「復習スケジュール」を組まなくてもよい
- 苦手な論点(例:定率法、損益分岐点など)が重点的に再登場する
- スキマ時間の5〜10分だけでも、質の高い復習が可能
6-2|スタディングはどんな受験生に向いている?
- 簿記の経験がなく、会計学をゼロから体系的に学びたい人
- 独学で仕訳や原価計算を始めたが、途中で行き詰まっている人
- ミクロ・マクロ・財政学など他の専門科目と並行するため、時短で会計学を固めたい人
- スマホ中心で、「通学時間を丸ごと会計学に変えたい」人
逆に、すでに簿記検定などで会計の基礎がしっかりある人は、 スタディングを「苦手論点の総復習用」として使うだけでも十分効果があります。
6-3|スタディング公務員講座の詳しいレビューもチェック
当サイトでは、スタディング公務員講座について、実際の使い勝手や他社予備校との比較などを 別記事で詳しくレビューしています。
6-4|会計学を今から得点源にしたい人へ
会計学は、出題パターンが安定していて、勉強した分だけ点になりやすい専門科目です。 もし今、「仕訳や原価計算が不安」「独学だけだと心もとない」と感じているなら、 スタディングをうまく使って最短ルートで仕上げてしまうのも有力な選択肢です。
【公式サイトへ】スタディング公務員講座をチェックする会計学は、「全体像の図」と「計算パターン」がつながった瞬間に、一気に解ける問題が増えます。 独学に限界を感じたら、スタディングの講義と演習を活用して、合格までの距離を一気に縮めていきましょう。
第7章|まとめ:会計学を確実な得点源にする3つの指針
ここまでで、会計学の全体像 → 頻出論点 → 事例 → ミス → 最速攻略法までを体系的に整理してきました。 最後に、会計学を本番で確実に点が取れる科目へと変えるための「3つの指針」をまとめます。
- ① 財務会計 → 管理会計の順番で進める
まず仕訳・BS/PL・減価償却などの基礎を固めることで土台が安定し、 原価計算やCVP分析も理解しやすくなる。 - ② 「図」+「日本語1行」で意味をつかむ
会計学は図解との相性が抜群。 BSとPLの関係、CVPのグラフ、原価計算の流れなどは必ず図で押さえる。 - ③ 問題演習で“手が動くレベル”まで落とし込む
選択肢を見てすぐ分類できる、公式を見ずに計算できる状態が本物の理解。
■ 会計学は「努力がそのまま点になる」コスパ最強科目
公務員試験の専門科目の中でも、会計学は出題パターンが安定しており、 点数が上がりやすい“努力が報われる科目”です。
苦手意識を持っている人でも、 全体像 → 基礎 → 頻出テーマ → 演習という正しい順番で学べば、 本番では得点源として強力に働きます。
・まずは「仕訳の5区分+増減ルール」を1枚にまとめる
・BS/PLの図を「ストック・フロー」の視点で書き直す
・CVPのグラフをノートに1度だけ自分で描いてみる
小さな一歩が、専門科目の安定につながります。
■ スタディングを使えば会計学はさらに加速する
独学だけでは時間がかかる部分も、 スタディング公務員講座の図解講義 → 演習 → AI復習を使えば、 短期間で効率よく合格ラインに到達できます。
会計学を確実な得点源に変えて、専門科目全体に“余裕”を作っていきましょう。
次の章では、関連する専門科目の記事をまとめています。
第8章|関連記事リンク(カード形式)
会計学と一緒に学ぶと理解が深まり、専門科目全体の得点が安定するおすすめ記事をまとめました。 すべて図解つき・スマホ最適化で、あなたの学習を後押しします。
専門科目は、各分野を横断して学ぶことで理解の深まり・点数の安定につながります。 気になる科目があれば、この機会にぜひチェックしてみてください。


