「それでは最後に何か質問はありますか?」
面接官から突然このような質問をされることって、公務員試験では実はわりとあるんです。
ですが、突然「何かある?」と聞かれても、何を聞けばいいのか分からないですよね?
自治体のこと?仕事内容?給料のこと?
とっさの判断で考えれば考えるほど、頭が真っ白になってしまうと思います。
そこで今回は【面接官が感動する逆質問の答え方】について解説していきます。
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逆質問の大前提
面接官からの「最後に質問はありますか?」という逆質問について考える際、押さえてほしいポイントがあります。
それは、「逆質問を上手く回答できたからといって、合格できるわけではありません!」
そもそも、逆質問は面接の最後に聞かれることが多いです。
面接官はその質問に辿り着く前に、その受験生の評価をほぼ決めています。
ですから、逆質問に上手く回答出来ても、それまでに失敗していたら逆転合格は出来ません。
では、逆質問の回答で大事になってくることは…
【失点を防ぐことが重要】
逆質問では取り返すというより、失点を防ぐことが大事になっているということを前提として押さえておきましょう。
面接官が逆質問をする理由
面接の終わりかけに「では最後に何か質問はありますか?」と面接官がわざわざ聞いてくるのにはどんな目的・理由があるのでしょうか?
これまでずっと面接官があなたに質問してきたのに、最後の最後で質問の攻守逆転をするのには大きな目的があります。
それは次の通りです。
① あなたの人柄をもっとよく知るため
② 採用されたいという熱意を図るため
③ コミュニケーション能力を確かめるため
④ 自治体への関心度を図るため
あなたの人柄をもっとよく知るため
公務員試験では年々、筆記試験よりも面接試験を重視する傾向にあります。
したがって面接官は限りある時間の中で、少しでもあなたの人柄を把握しようとします。
しかし面接官の質問に答えるだけではなかなか受験者の個性は表れにくいので、最後にあなたからの質問をさせることでフリーな会話の機会を設けようとしているのです。
コミュニケーションにおいて受験者が先攻の立場だと、がぜん会話の自由度が上がり、より性格が表れる傾向があります。
面接官はそこを見逃さないようにしっかりと注目しています。
「採用されたい」という熱意を図るため
面接官はあなたが別の自治体の試験も受けていると思っています
他の自治体と天秤にかけられて最終的にそちらに行かれてしまうと、せっかく採用したのに自分の役所は欠員になってしまいます。
民間企業であれば他の会社に逃げられてもいいように多めに採用したり、後で追加採用することも出来ますが、自治体では極端に多めに採用したり追加で募集したりということが難しいため、出来れば採用者全員に入庁してもらいたいと考えています。
要は、自分たちの自治体に入庁してくれる優秀な人材をできるだけ確保しようとしているのです。
面接試験で必死なのは受験者だけではないんですね。
そういった理由から、面接官は最後にあなたからどんな質問があるかによって「採用されたい熱意」を測ろうとしているのです。
コミュニケーション能力を確かめるため
公務員は仕事で市民の方と接する機会が多いため、高いコミュニケーション能力を求められます。
もちろん頭が良いなどの優秀さも大事ですが、表情や会話するときの言葉使いの柔らかさ、精神的にも落ち着いているなどといった特性を重視します。
面接中はずっと面接官の質問に答えるという受け身な状態から一転、自分から質問を投げかけるという状況で、あなたがどんな発言をするかに注目しています。
・聞きたいことを上手くまとめているか
・スムーズに会話のキャッチボールができるか
・的外れな事を言っていないか
上記のように、面接官はあなたからの質問を通じて「コミュニケーション能力」を確かめています。
自治体への関心度を図るため
面接官からの質問だけでは、100%あなたの自治体に対する関心度を把握できないため最後の最後であなたからの質問を受け付けるのです。
そこで面接官は、あなたから何かしらの質問をされることを待っています。
なので、「自治体の政策や課題」や「力を入れていること」については、最低限しっかりと調べて準備しておきましょう。
自治体についての質問をしてくれると、面接官サイドからすれば受験者の「自治体への関心度」と「採用されたい熱意」の両方を知ることができます。
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○○はダメ!逆質問のNGポイント
ここでは、逆質問について「何をしたらダメなのか?」というNGパターンについて3点解説していきます。
この3つに該当してしまうと、一発で不合格になる可能性がありますので、確実に注意しておきましょう。
自分の利益についての質問
1つめは自分の利益について質問することです。
例えば「ボーナスはどれくらいですか?」や「休暇は取れますか?」など、このように自分のメリットになる逆質問です。
なぜ、このように自分の利益になる逆質問がダメかと言いますと、「この受験生は公務員の仕事がしたいのではなく、公務員としての身分が欲しいんだな」と思われてしまうからです。
組織で働く以上、自分の権利を主張する人はどうしても嫌われてしまいます。
ですから、逆質問をする場合は自分の利益についての質問はやめておきましょう。
施策についての質問
逆質問のダメな例2つ目は施策についての質問です。
施策についての質問をしてしまうと、一発で不合格になることはありませんが、印象に残らなくなるため、加点されることはありません。
なぜ、施策についての逆質問がダメなのかといいますと、「調べたら分かる事が多い」からです。
県の施策について1番詳しいのは担当部署になりますので、採用面接の場でそのような逆質問をするのはナンセンスです。
ですので、施策についての逆質問はやめておきましょう。
ありきたりの質問
3つ目は「○○市の職員として活躍するために、今から勉強しておいた方がいいことはありますか?」というような、ありきたりの質問です。
なぜ、ありきたりの逆質問がダメなのかと言うと、同じような逆質問をする人がとても多いからです。
面接官は1日に何回も面接をしています。
その面接で「最後に質問はありますか?」という逆質問をした時、大半の受験性が同じような、ありきたりの質問をしています。
その時の面接官の立場を想像してみてください。嫌になりませんか?
面接では、周りと同じような回答をすると印象に残りません
印象に残らない人を採用したいとは思いません。
ですから、面接では他の人と違う発言をすることを心掛けておきましょう。
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理想的な回答例
これからは逆質問について、具体的にどのように回答すればいいのか?について解説していきます。
理想的な回答例を考える際に、なぜ面接官がその質問をしているのか?という意図を考えていきましょう。
先述した、【面接官が逆質問をする理由】を簡潔にまとめると
受験生の≪ 意欲 ≫を知りたいからです
面接官はその受験性が本当にその自治体に興味を持っているのか?その仕事にどれだけ興味を持っているのか?というのを見極めようとしています。
だから逆質問をするわけです。
では、どのように考えていけばいいのか?
簡単です。
それは【自分なりの仮説を入れる】ことです!
例えば、面接官から「最後に質問はありますか?」という質問に対して、仕事でやりがいを感じたことは何ですか?○○市で活躍している人の共通点はありますか?
そのように逆質問をしてしまうと、ありきたりな質問になります。
ですが、そこに仮説を入れると一気に意欲が伝わるようになります!
具体例を出してみると
私なりに○○市の仕事について調べたり、OBの方に話を伺った結果、職員の方は○○の時に仕事にやりがいを感じるというお話をお伺いしました。面接官の方は数10年、色々な部署で働いてきたと思いますが、最も仕事でやりがいを感じた時はどんな時ですか?
このように『仮説+質問』で返すと逆質問に意欲が伝わります。
面接ではこのように嫌味なく、アピールすることが重要になってきます。
また、質問内容で特に面接官を唸らせる内容は【人間関係】についての質問です。
公務員の仕事で最も重要なのは人間関係です。
理由としては、公務員の仕事は大きな仕事が多いので、様々な部署を横断する仕事が多いからです。
なので、仕事を円滑に回すためには部署関係なく、様々な人と人間関係を構築することが大事になってきます。
人間関係の逆質問をすることで、「私は色々な人と人間関係を構築する意欲がある」ということを匂わせることが出来ます。
具体例をあげると
私は行政の仕事をする上で様々な人と人間関係を構築することが重要だと考えていますが、人間関係を構築する上で、面接官の方が意識していることはありますか?
このように回答すると、「この受験生は組織の中でしっかりと人間関係を構築しながら仕事をしてくれそうだな」と思います。
このような、アピールの仕方をどれだけ知っているかで、あなたの面接の突破率が変わってきます。
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まとめ
今回は公務員試験の逆質問について解説していきました。
公務員試験の面接は場数を踏むことが1番大事です。そのため、模擬面接を何度か行い、形式に慣れることで本番でも実力を十分に発揮することが出来るようになります。
アガルートの面接対策講座では、ノウハウやマナーなどすべて網羅されており、過去の公務員試験の再現情報を分析した上で、面接を突破するためのコツをお伝えしているので、オススメです。
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