「論文」と「作文」は、同じ文章試験ではありません
公務員試験の受験案内を見て、 「論文試験と作文試験は何が違うの?」 と戸惑っていませんか。
どちらも決められたテーマについて文章を書く試験ですが、 出題されやすい内容や、評価されるポイント、答案の組み立て方が異なります。
このような疑問はありませんか?
- 作文試験は、自分の体験や感想を自由に書けばよいのか
- 論文試験では、自分の意見を書いてはいけないのか
- 自分が受験する自治体では、どちらの対策が必要なのか
- 採点者は答案のどこを見ているのか
- 独学では、何から練習すればよいのか
結論からいうと、論文試験では、社会問題や行政課題について 自分の主張・根拠・具体的な解決策を、筋道立てて説明する力 が問われます。
一方、作文試験では、自分の経験や価値観をもとに、 人柄・考え方・公務員としての適性を分かりやすく伝える力 が重視される傾向があります。
論文は「行政課題に対する考えと解決策」を伝える文章、作文は「経験を通して自分の考えや適性」を伝える文章 と考えると、違いを整理しやすくなります。
作文試験も、好きなことを自由に書く感想文ではありません。設問に沿って、経験・行動・学び・公務員の仕事への生かし方まで一貫して書く必要があります。社会問題や行政課題について、現状・原因・課題を整理し、自分の考えや解決策を示します。
重視されやすい点:設問理解・論理性・具体性・施策の実現可能性
自分の経験や価値観を材料に、行動から得た学びや、公務員としてどう生かすかを示します。
重視されやすい点:一貫性・人柄・経験の具体性・公務員としての適性
ただし、ここで注意したいのは、 「論文」「作文」という試験名だけで、出題内容を決めつけないこと です。
自治体や職種によっては、「作文試験」という名称でも行政課題が出題されたり、「論文試験」でも自分の経験や公務員像を問われたりすることがあります。
試験名よりも、過去問の内容を確認しましょう
まずは最新の受験案内を確認し、過去問を最低3年分チェックしてください。テーマ・文字数・制限時間を確認すると、自分に必要な対策が見えてきます。
この記事で分かること
- 論文試験と作文試験の具体的な違い
- それぞれで評価されるポイント
- 論文・作文で使える基本構成
- 点数が伸びにくい答案の共通点
- 今日から始める対策ロードマップ
- 独学と添削講座の選び方
この記事では、論文試験と作文試験の違いを初心者向けに比較したうえで、それぞれの書き方、採点で見られやすいポイント、具体的な対策手順まで順番に解説します。
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公務員試験の論文と作文の違いとは?
公務員試験の論文と作文の大きな違いは、 答案を通して何を評価する試験なのかにあります。
論文試験では、社会問題や行政課題を分析し、根拠のある解決策を示す力が重視されます。一方、作文試験では、自分の経験や価値観を通して、人柄や公務員としての適性を伝える力が重視される傾向があります。
論文と作文は、どちらも決められたテーマについて文章を書く試験です。そのため、初めて受験する人は 「呼び方が違うだけで、書き方は同じではないの?」 と考えるかもしれません。
しかし、両者を同じ書き方で対策すると、設問が求めている内容から外れる可能性があります。
まずは、論文試験と作文試験で何が問われているのかを正しく理解しましょう。
論文試験とは、行政課題への考えを論理的に示す試験
論文試験では「課題を分析して解決策を示す力」が問われる
公務員試験の論文では、少子高齢化、防災、地域活性化、デジタル化、環境問題など、社会や自治体が抱える課題が出題されることがあります。
受験者は、その課題について現状を整理したうえで、原因や問題点を考え、行政としてどのような取組が必要かを文章で示します。
- 設問で問われている内容を正確に読み取る
- 現状や課題を整理する
- 自分の主張に理由や根拠を付ける
- 具体的で現実性のある解決策を示す
- 結論まで一貫した文章にまとめる
人口減少が進む地域の活力を維持するため、自治体はどのような取組を行うべきか、あなたの考えを述べなさい。
論文試験でも、自分の意見を書く必要があります。
ただし、 「私はこう思う」という感覚だけで終わらせず、なぜその対策が必要なのか、どのような効果が期待できるのかを説明すること が重要です。
すべての採点者を同じ意見に変える必要はありません。設問に正面から答え、主張と根拠、具体策が自然につながっている答案を目指しましょう。
作文試験とは、経験や価値観から人物像を伝える試験
作文試験では「経験を通して人柄や適性を伝える力」が問われる
作文試験では、自分が経験したことや、大切にしている価値観、公務員として実現したいことなどが出題される傾向があります。
ただし、作文は好きな体験を自由に書く感想文ではありません。設問に沿って、自分がどのように考え、どのように行動し、その経験から何を学んだのかを具体的に伝える必要があります。
- 設問に合った経験を選ぶ
- 状況や自分の役割を具体的に説明する
- 実際に取った行動を書く
- 経験から得た学びを示す
- 公務員の仕事にどう生かすかを伝える
あなたがこれまで責任感を持って取り組んだ経験と、そこから学んだことについて述べなさい。
作文では、華やかな実績がなければ評価されないわけではありません。
アルバイト、部活動、ゼミ、仕事、地域活動、家庭での役割など、身近な経験でも構いません。重要なのは、 その場面で何を考え、どのように行動し、何を学んだか を具体的に説明することです。
論文と作文の違いを比較
論文試験と作文試験の違い
社会・行政課題に対する考え
課題をどのように分析し、行政として何をすべきかを筋道立てて伝えます。
経験を通して示される人物像
経験、行動、学びを通して、公務員として働く姿勢や適性を伝えます。
一言で整理すると、論文は 「行政課題をどのように考えるか」 を示す文章です。
作文は 「自分がどのように考え、行動する人物なのか」 を示す文章です。
どちらも設問理解、文章構成、具体性、読みやすさは評価されますが、答案の中心に置く内容が異なります。
試験名だけで論文・作文を判断しない
受験先によって名称と出題内容が一致しない場合があります
一般的には、大卒程度の行政職では論文、高卒程度や公安系職種では作文が出題される傾向があります。
しかし、すべての自治体や職種に当てはまるわけではありません。「作文」という名称で行政課題が出題されたり、「論文」という名称で自分の経験や公務員像を問われたりすることもあります。
そのため、試験案内に「論文」「作文」と書かれているだけで対策方法を決めるのは危険です。
必ず実際の過去問を確認し、何について書く試験なのかを判断してください。
受験先の出題形式を確認する3ステップ
- 最新の受験案内を見て、試験名称・文字数・制限時間を確認する
- 自治体の公式サイトや過去問題集で、過去3年分程度のテーマを確認する
- 行政課題が中心なら論文型、経験や価値観が中心なら作文型として対策する
名称より「実際に何が問われているか」が重要です
過去問を確認すると、頻出テーマだけでなく、必要な知識量や答案の型も見えてきます。受験案内だけで判断せず、できる限り実際の出題例まで確認しましょう。
論文と作文に共通して必要な力
論文と作文では答案の中心が異なりますが、共通して求められる力もあります。
- 設問で問われている内容から外れないこと
- 最初から最後まで主張を一貫させること
- 抽象的な表現だけでなく、具体的に説明すること
- 段落を分け、読み手が理解しやすい構成にすること
- 文字数・制限時間・原稿用紙のルールを守ること
どれだけ知識や経験が豊富でも、設問に答えていなければ評価は伸びにくくなります。
まずは 「何を聞かれているのか」「答案で何を伝えるのか」 を明確にしてから書き始めることが大切です。
第1章のまとめ
- 論文試験では、行政課題を分析し、根拠のある解決策を示す
- 作文試験では、経験や価値観を通して人柄や公務員適性を伝える
- 作文も自由な感想文ではなく、設問に沿った一貫性が必要
- 試験名称だけで判断せず、受験案内と過去問を確認する
- どちらの試験でも設問理解・具体性・読みやすさが重要
論文試験と作文試験で評価されるポイント
論文試験では、主に 課題分析・論理性・具体策・一貫性 が見られます。
作文試験では、主に 経験の具体性・人柄・学び・公務員としての適性 が評価される傾向があります。
ただし、実際の採点基準は自治体や職種によって異なるため、特定の配点を一律に断定することはできません。
公務員試験の論文や作文は、単に文章が上手であれば高く評価される試験ではありません。
採点者は、文章表現だけでなく、 設問を正しく理解できているか、内容に具体性があるか、主張が一貫しているか などを総合的に確認します。
課題を分析し、解決策を説明できるか
社会問題や行政課題を正しく捉え、原因・課題・対策を論理的につなげられているかが重要です。
経験から人物像や適性が伝わるか
自分の経験を具体的に説明し、行動や学びを公務員の仕事へ結び付けられているかが重要です。
論文試験で評価されやすいポイント
論文試験では、社会問題や行政課題に対して、どのように考え、どのような解決策を提案するかが問われます。
とくに次のポイントが重要です。
- 設問の条件や論点を正確に読み取れているか
- 現状・原因・課題を整理できているか
- 主張と根拠が論理的につながっているか
- 具体的で実行可能性のある対策を示しているか
- 序論から結論まで主張が一貫しているか
1 設問を正しく理解しているか
最も基本的で重要なのが、設問に正面から答えることです。
たとえば「課題と対策を述べなさい」と問われているのに、現状説明だけで答案の大半を使うと、求められている対策を十分に書けません。
設問のキーワードを整理し、問われた内容を漏れなく答えている。
関連知識は多いが、設問で求められた内容に答えていない。
2 主張と根拠がつながっているか
論文では、自分の意見を述べるだけでなく、その意見を支える理由が必要です。
「地域交流を増やすべきだ」と主張するなら、なぜ交流が必要なのか、どの課題の改善につながるのかまで説明します。
課題の原因を示したうえで、その原因に対応する施策を提案している。
理由を示さず、「重要である」「推進すべきだ」と結論だけを書く。
3 対策が具体的で現実的か
「啓発活動を行う」「支援を充実させる」といった表現だけでは、具体的に何をするのかが伝わりません。
対象者、実施方法、関係機関、期待される効果まで書けると、施策の具体性が高まります。
対象、実施主体、方法、期待される効果が分かる施策を書く。
「行政が積極的に支援する」など、内容が抽象的なまま終わる。
作文試験で評価されやすいポイント
作文試験では、自分の経験や価値観を材料にして、人柄や公務員としての適性を伝えます。
採点者に経験の場面が伝わり、自分が何を考え、どのように行動したのかが分かる答案を目指しましょう。
- 設問に合った経験を選んでいるか
- 状況や自分の役割が具体的に説明されているか
- 自分が取った行動と考えが伝わるか
- 経験から得た学びが明確か
- 学びを公務員の仕事へ結び付けているか
1 経験が具体的に書かれているか
「アルバイトを頑張った」「部活動で協力した」だけでは、どのような場面だったのかが伝わりません。
当時の課題、自分の役割、実際に取った行動を具体的に書きましょう。
問題が起きた状況、自分の役割、工夫した行動を順番に説明する。
「協調性を発揮した」など、結論だけで具体的な行動が見えない。
2 自分の考えや行動が見えるか
作文では、出来事そのものよりも、その場面で自分が何を考え、どう動いたのかが重要です。
周囲の人の行動を説明するだけで終わらず、自分の判断や工夫を中心に書きましょう。
3 学びを公務員の仕事へ生かせるか
経験から得た学びを書くだけでなく、その学びを採用後にどう生かしたいかまで示すと、人物像と職務適性が伝わりやすくなります。
経験から得た学びを、住民対応や職員間の連携などへ結び付ける。
「成長できた」「良い経験だった」と感想だけで終わる。
論文と作文に共通して評価されるポイント
論文と作文では中心となる内容が異なりますが、共通して確認される項目もあります。
論文・作文の主な評価ポイント比較
「文章が上手い=高得点」とは限りません
難しい言葉や長い文章を使っても、設問に答えていなければ評価は伸びにくくなります。
公務員試験では、読み手が内容を理解しやすいように、結論と理由を明確に書くことが大切です。
採点基準は自治体や職種によって異なる
論文・作文試験の採点基準や配点は、すべての自治体で共通しているわけではありません。
自治体によっては、論理性、表現力、着眼点、構成力などの評価項目を公表している場合があります。一方で、詳しい採点基準を公開していない自治体もあります。
そのため、 「論理性は30点」「誤字脱字は10点」などの固定配点を、すべての試験に当てはめることはできません。
答案を書いた後のセルフチェック
- 設問で問われている内容に最後まで答えているか
- 最初の主張と最後の結論が一致しているか
- 抽象的な表現だけでなく具体例が入っているか
- 一文が長くなりすぎていないか
- 段落ごとの役割が分かれているか
- 誤字脱字や主語・述語のねじれがないか
- 指定文字数と制限時間を守れているか
最初から完璧な答案を書こうとしなくて大丈夫です
論文・作文は、書いた後に改善点を見つけることで上達します。まずは時間を測らず構成を確認し、慣れてきたら本番と同じ文字数・制限時間で練習しましょう。
第2章のまとめ
- 論文では、設問理解・課題分析・論理性・具体策・一貫性が重要
- 作文では、経験の具体性・行動・学び・公務員適性が重要
- どちらも設問に正面から答え、読みやすく書く必要がある
- 難しい表現よりも、主張と理由が明確な文章を優先する
- 採点基準や配点は自治体ごとに異なるため、一律に断定しない
論文試験と作文試験の基本構成【テンプレート付き】
論文・作文は、いきなり本文を書き始めるよりも、 あらかじめ基本構成に当てはめて内容を整理してから書く ほうが、主張のぶれや書き忘れを防げます。
論文では 現状・課題・原因・解決策・結論、 作文では 経験・行動・結果・学び・仕事への活用 を基本の流れとして覚えましょう。
論文や作文が苦手な人の中には、書き始めてから内容を考えている人が少なくありません。
しかし、構成を決めずに書き始めると、途中で主張が変わったり、結論を書くスペースが足りなくなったりしやすくなります。
まずは、試験ごとの基本構成を理解し、答案の設計図を作ってから書き始めましょう。
- 設問に対する結論を示す
- 現状や背景を整理する
- 課題や原因を説明する
- 具体的な解決策を提案する
- 期待される効果と結論を示す
- 設問に合った経験を示す
- 当時の状況と役割を説明する
- 自分の行動や工夫を書く
- 結果と学びを整理する
- 公務員の仕事への活用を示す
論文試験の基本構成
公務員試験の論文では、社会問題や行政課題について、自分の主張と解決策を論理的に示します。
基本的には、 序論・本論・結論 の3部構成で考えると整理しやすくなります。
論文試験の構成テンプレート
上記の文字数配分はあくまで目安です。設問の内容や指定文字数に応じて調整してください。
とくに解決策が問われている場合は、現状説明に文字数を使いすぎず、 自分の提案を書く部分を最も厚くする ことが重要です。
少子高齢化が進む地域において、自治体は地域の活力を維持するためにどのような取組を行うべきか、あなたの考えを述べなさい。
そのまま使える論文構成テンプレート
【序論】
現在、〇〇が進行しており、△△が課題となっている。地域の活力を維持するためには、行政が□□に取り組む必要がある。
【現状・原因】
この課題が生じている背景には、〇〇と△△がある。その結果、□□という影響が広がっている。
【解決策1】
第一に、〇〇を実施することである。具体的には、△△と連携し、□□を行う。これにより、〇〇という効果が期待できる。
【解決策2】
第二に、〇〇を進めることである。対象者に応じて△△を行い、□□を支援する必要がある。
【結論】
以上の取組を継続的に進めることで、〇〇の改善につながる。行政には、関係者と連携しながら地域の実情に合った施策を実施する姿勢が求められる。
論文を書くときのポイント
- 序論で答案全体の方向性を明確にする
- 課題と解決策を一対一で対応させる
- 対策は「誰が・誰に・何をするか」まで書く
- 抽象的な精神論だけで終わらせない
- 結論では新しい主張を追加しない
現状説明だけで文字数を使い切らない
テーマに関する知識を多く書いても、解決策が数行しかなければ、設問に十分答えられない可能性があります。
書き始める前に、各段落へ使うおおよその文字数を決めておきましょう。
作文試験の基本構成
作文試験では、自分の経験を説明するだけでなく、 その経験からどのような人物であるかを伝える 必要があります。
基本的には、 経験・行動・結果・学び・仕事への活用 の順番で整理すると、読み手に伝わりやすくなります。
作文試験の構成テンプレート
あなたがこれまで最も力を入れて取り組んだことと、その経験から学んだことについて述べなさい。
そのまま使える作文構成テンプレート
【結論・経験】
私が最も力を入れて取り組んだことは、〇〇である。この経験を通して、△△の大切さを学んだ。
【状況・課題】
当時、〇〇という状況があり、△△が課題となっていた。私は□□という役割を担当していた。
【行動・工夫】
そこで私は、〇〇を実施した。さらに、周囲の意見を聞きながら△△を改善し、□□に取り組んだ。
【結果・学び】
その結果、〇〇を実現することができた。この経験から、課題を解決するためには△△が重要であると学んだ。
【仕事への活用】
公務員として働く際も、この経験で身に付けた〇〇を生かし、住民や職員と連携しながら課題解決に取り組みたい。
作文を書くときのポイント
- 設問に最も合う経験を1つ選ぶ
- 出来事よりも自分の行動を中心に書く
- 「頑張った」ではなく具体的な工夫を示す
- 結果だけでなく学びまで書く
- 最後は公務員の仕事への活用につなげる
作文を単なる出来事の説明で終わらせない
「大会に出場した」「アルバイトで忙しかった」など、出来事を時系列で並べるだけでは、自分の人柄や適性は十分に伝わりません。
自分が何を考え、どのように行動し、その結果何を学んだのかを中心に書きましょう。
書き始める前に構成メモを作る
論文・作文のどちらでも、いきなり原稿用紙へ書き始めるのはおすすめできません。
まずは問題用紙の余白などを使って、 各段落で書く内容を短い言葉で整理する ことが大切です。
構成メモで確認する項目
- 設問で何を答える必要があるか
- 答案の最初に示す結論は何か
- 各段落で何を書くか
- 具体例や解決策が設問に合っているか
- 最後の結論まで一貫しているか
- 指定文字数内に収まりそうか
構成メモに時間を使うと、書く時間が減るように感じるかもしれません。
しかし、先に内容を整理しておけば、途中で迷う時間が減るため、結果的に速く書けるようになります。
最初は時間を測らず、型を正しく使う練習から始めましょう
初めから本番時間内に書こうとすると、内容が薄くなりやすくなります。まずはテンプレートに沿って、主張・根拠・具体例を整理する練習を行い、慣れてから時間を短くしていきましょう。
第3章のまとめ
- 論文は「現状・課題・原因・解決策・結論」の流れで構成する
- 作文は「経験・行動・結果・学び・仕事への活用」の流れで構成する
- 論文では解決策、作文では自分の行動を最も具体的に書く
- 文字数配分は設問や試験時間に合わせて調整する
- 原稿用紙へ書く前に、必ず構成メモを作成する
論文・作文試験でよくあるNG例
論文・作文で避けたいのは、 設問に答えていない、内容が抽象的、結論まで一貫していない答案 です。
表現を難しくするよりも、設問に沿って、主張・理由・具体例を分かりやすくつなげることを優先しましょう。
論文や作文は、自分では書けているつもりでも、採点者には意図が伝わっていないことがあります。
とくに初学者は、知っていることを多く書こうとして、設問から離れたり、内容が抽象的になったりしがちです。
設問に正面から答えていない
関連知識を書いていても、問われた内容への回答がなければ評価されにくくなります。
根拠や具体例が不足している
「重要だ」「頑張った」だけでは、理由や行動が採点者に伝わりません。
途中で主張が変わっている
序論と結論が食い違うと、答案全体の一貫性が弱く見えます。
時間・文字数の管理ができていない
結論が書けない、極端に短いなど、未完成の答案になりやすくなります。
NG例1:設問とずれた内容を書く
知識を書くだけでは、設問への回答にならない
論文で最も避けたいのは、テーマには関係しているものの、 設問で問われた内容に答えていない答案 です。
たとえば「自治体が行うべき取組」を問われているのに、少子高齢化の現状や原因だけを長く説明しても、取組への回答が不足します。
少子高齢化は、日本全国で進んでいる深刻な問題である。出生率が低下し、高齢者が増えている。
自治体は、子育て世帯の負担軽減と若者の定住支援を一体的に進める必要がある。
書き始める前に、設問の中から 「何について」「どの立場で」「何を答えるのか」 を抜き出しましょう。
NG例2:論文が感想文になっている
「大切だと思う」だけでは根拠が不足する
論文では自分の意見を書く必要がありますが、感想だけでは十分ではありません。
なぜその考えに至ったのか、どの課題を改善できるのかを説明する必要があります。
地域交流はとても大切だと思う。多くの人が参加できるイベントを増やすべきだ。
高齢者の孤立を防ぐため、自治体は世代間交流の機会を増やす必要がある。地域団体と連携し、定期的な交流事業を実施することが有効である。
NG例3:作文が出来事の説明だけで終わる
何をしたかだけでなく、考え・工夫・学びを書く
作文では、自分の経験を時系列で並べるだけでは、人物像が十分に伝わりません。
採点者が知りたいのは、 その状況で何を考え、どのように行動したか です。
私は大学で部活動に所属していた。毎日練習し、大会にも出場した。大変だったが良い経験になった。
練習への参加率が低下したため、部員ごとに事情を聞き、短時間でも参加できる練習メニューを提案した。その結果、参加者が増え、相手の状況を理解して調整する大切さを学んだ。
NG例4:抽象的な表現を繰り返す
「積極的に」「しっかりと」だけでは内容が見えない
「積極的に取り組む」「支援を充実させる」「コミュニケーションを大切にする」といった表現は便利ですが、具体的な内容が伝わりにくい言葉です。
誰が、誰に、何を、どのように行うのかまで具体化しましょう。
行政は高齢者を積極的に支援し、地域との交流を充実させるべきである。
自治体は民生委員や地域包括支援センターと連携し、外出機会の少ない高齢者を地域交流事業へつなぐ仕組みを整えるべきである。
NG例5:論文の対策が現実的でない
理想論だけでなく、行政が実行できる方法を書く
「すべて無料にする」「施設を全国に建設する」など、費用や人員を無視した提案は、実現可能性が低いと判断されることがあります。
行政だけですべてを解決しようとせず、民間企業、学校、地域団体、住民などとの連携も考えましょう。
子育てにかかる費用をすべて無料にすれば、少子化は解決できる。
所得や子どもの年齢に応じた経済支援に加え、保育サービスや相談体制を充実させ、子育て世帯の負担を複数の面から軽減する必要がある。
NG例6:序論と結論で主張が変わる
最初に示した方向性を最後まで保つ
書きながら内容を考えると、序論では「地域交流が必要」と書いたのに、結論では「デジタル化が最も重要」となるなど、主張が変わることがあります。
書き始める前に結論を決め、各段落がその結論を支えているか確認しましょう。
対策を増やしすぎるのも注意
限られた文字数の中で多くの対策を並べると、一つひとつの説明が浅くなります。
800字程度であれば、テーマにもよりますが、主要な対策を1〜2個に絞って具体的に説明するほうが、内容を深めやすくなります。
NG例7:時間配分を考えずに書き始める
構成を作らずに書き始めると、前半に時間を使いすぎ、解決策や結論を書けなくなることがあります。
本番では、制限時間を 構成・執筆・見直し に分けて管理しましょう。
60分試験の時間配分例
- 最初の5分:設問を読み、求められている内容を整理する
- 次の10分:結論・段落構成・具体例をメモする
- 次の40分:構成メモに沿って答案を書く
- 最後の5分:誤字脱字・設問とのずれ・結論を確認する
試験時間や文字数によって適切な配分は異なります。過去問演習を通して、自分が書き切れる時間配分を確認してください。
NG例8:原稿用紙の基本ルールを間違える
内容が良くても、原稿用紙の使い方を頻繁に間違えると、読みやすさを損ないます。
最低限確認したい原稿用紙のルール
- 段落の最初は原則として1マス空ける
- 句読点やかぎ括弧も原則として1マス使う
- 行頭に句読点が来る場合は、前の行の最後のマスに文字と一緒に入れるなど、指定された用紙のルールに従う
- 数字やアルファベットの書き方は試験の指定に合わせる
- 修正方法は受験案内や試験官の指示に従う
- 指定文字数を大きく下回らないようにする
自治体や試験区分によって答案用紙の形式が異なる場合があります。本番では、問題文や試験官の指示を優先してください。
答案を書いた後に確認するNGチェック
提出前の最終チェックリスト
- 設問で問われたすべての内容に答えているか
- 論文が感想だけ、作文が出来事だけになっていないか
- 主張に理由や具体例が付いているか
- 「積極的に」などの抽象語を具体化できているか
- 序論と結論の方向性が一致しているか
- 一文が長すぎず、主語と述語が対応しているか
- 指定文字数・試験時間・答案形式を守っているか
NG例を知ったら、自分の答案で一つずつ直しましょう
一度にすべてを改善しようとすると、何を意識すべきか分からなくなります。最初は「設問に答える」、次は「具体例を入れる」というように、課題を一つずつ直すと上達しやすくなります。
第4章のまとめ
- 設問と関係する知識ではなく、設問で求められた内容を書く
- 論文では感想だけ、作文では出来事の説明だけにしない
- 抽象的な言葉を、対象・行動・方法まで具体化する
- 序論から結論まで同じ方向性で答案を構成する
- 構成・執筆・見直しに時間を分け、未完成を防ぐ
- 提出前に原稿用紙のルールと誤字脱字を確認する
論文・作文を時間内に書き切る手順
論文・作文を時間内に完成させるには、いきなり本文を書かず、 設問分析→結論決定→構成メモ→執筆→見直し の順番を守ることが重要です。
書く速さだけを上げるのではなく、迷わず書ける状態を先に作ることで、答案を最後まで完成させやすくなります。
論文・作文試験でよくある失敗が、前半に時間を使いすぎて、解決策や結論を書き切れなくなることです。
この失敗は、文章を書くスピードが遅いことだけが原因ではありません。
多くの場合、書きながら内容を考えているため、途中で迷ったり、同じ内容を書き直したりして時間を失っています。
本番で安定して書き切るために、答案作成の手順を固定しておきましょう。
設問を分解する
テーマ、立場、求められている内容、条件、文字数を確認します。
最初に結論を決める
自分が最終的に何を主張するのかを、一文で言える状態にします。
使う材料を書き出す
論文なら課題・原因・対策、作文なら経験・行動・学びを短い言葉で整理します。
段落ごとの構成を作る
各段落で何を書くかを決め、内容の重複や書き忘れを防ぎます。
構成メモに沿って書く
書きながら新しい内容を増やさず、決めた順番で本文を完成させます。
最後に全体を見直す
設問とのずれ、誤字脱字、主語と述語、結論の一貫性を確認します。
手順1:設問を分解して要求を整理する
最初に行うのは、テーマについて考えることではなく、 設問が何を求めているかを正確に確認すること です。
設問を読んだら、次の項目を確認しましょう。
- 何について書くのか
- どの立場から答えるのか
- 現状・原因・対策など、何を求められているのか
- 自分の経験や意見を書く必要があるか
- 指定文字数や試験時間はいくつか
「高齢者が安心して暮らせる地域をつくるために、自治体が取り組むべき施策について、あなたの考えを述べなさい」
この場合は、テーマが「高齢者が安心して暮らせる地域」、立場が「自治体」、求められている内容が「取り組むべき施策」です。
設問の一部だけに反応して書き始めると、問われていない現状説明や感想に文字数を使いすぎます。
手順2:答案の結論を一文で決める
設問を確認したら、答案の最終的な主張を決めます。
結論が決まっていない状態で書き始めると、途中で主張が変わり、序論と結論が食い違いやすくなります。
高齢者が安心して暮らせる地域をつくるため、自治体は見守り体制の強化と地域交流の促進を一体的に進めるべきである。
私はアルバイトでの新人指導を通して、相手の理解度に合わせて伝え方を変える大切さを学んだ。
この段階では、きれいな文章にする必要はありません。
「何を主張する答案なのか」が自分で分かれば十分です。
手順3:答案に使う材料を書き出す
次に、結論を支える材料を短い言葉で書き出します。
長い文章を書くのではなく、単語や短い箇条書きで整理してください。
論文で書き出す材料
現在どのような問題が起きているか
なぜその問題が起きているか
誰が、誰に、何を行うか
対策によって何が改善するか
作文で書き出す材料
いつ、どこで、何が起きたか
自分はどの立場だったか
何を考え、どのように動いたか
何を学び、仕事へどう生かすか
材料が多すぎる場合は、結論に直接つながるものだけを残しましょう。
限られた文字数の中では、情報量よりも 一つの内容を具体的に説明すること が大切です。
手順4:段落ごとの構成メモを作る
材料を整理したら、各段落で書く内容を決めます。
構成メモは、答案本文の設計図です。文章ではなく、次のような短いメモで構いません。
第1段落:高齢者の孤立が課題・見守りと交流が必要
第2段落:単身世帯増加・地域関係の希薄化
第3段落:民生委員と地域包括支援センターの連携
第4段落:交流事業・参加しやすい仕組み
第5段落:関係機関と連携し継続的に実施
第1段落:新人指導に力を入れた・伝え方の大切さを学んだ
第2段落:新人が業務を覚えられず困っていた
第3段落:作業を分解・実演・確認時間を設定
第4段落:ミス減少・本人が自信を持った
第5段落:住民に合わせた説明へ生かす
構成メモを作った段階で、設問に答えているか、主張と具体例がつながっているかを確認します。
手順5:文字数を意識して本文を書く
構成が決まったら、メモに沿って本文を書きます。
執筆中に新しい内容を思い付いても、答案全体の流れが崩れる場合は無理に追加しないようにしましょう。
- 一文に一つの内容を意識する
- 結論を先に書き、その後に理由を説明する
- 接続詞を使い、段落同士の関係を示す
- 同じ表現を何度も繰り返さない
- 残り文字数を確認しながら書き進める
序論を長く書きすぎない
最初の段落を丁寧に書こうとして時間や文字数を使いすぎると、最も重要な解決策や行動を書けなくなります。
序論は答案の方向性を示す部分と考え、簡潔にまとめましょう。
手順6:最後の5分で答案を見直す
書き終えたら、文章を最初から読み直します。
ただし、すべての表現を細かく直そうとすると時間が足りません。減点につながりやすい部分を優先して確認しましょう。
見直しの優先順位
- 設問で求められた内容に答えているか
- 序論と結論の主張が一致しているか
- 途中で文章が抜けたり、意味が通らなくなったりしていないか
- 主語と述語が対応しているか
- 誤字脱字や漢字の間違いがないか
- 指定文字数や答案形式を守っているか
語尾や表現を少しきれいにすることよりも、設問への回答や文章の意味が通っているかを優先してください。
試験時間別の時間配分例
適切な時間配分は、試験時間、文字数、テーマの難易度、本人の筆記速度によって異なります。
以下は練習を始める際の目安として活用してください。
答案作成の時間配分例
最初からこの時間内に収められなくても問題ありません。
練習を重ねながら、構成作成や執筆にかかった時間を記録し、自分に合った配分へ調整しましょう。
時間内に書けない人が改善すべきポイント
練習しても時間内に書き切れない場合は、どの工程で時間を使っているかを確認します。
- 設問を何度も読み直しているなら、設問の分解練習を行う
- 構成が決まらないなら、頻出テーマごとに原因と対策を整理する
- 途中で書き直すなら、構成メモを具体的にする
- 文章が長くなるなら、結論から短く書く練習をする
- 漢字や表現で止まるなら、使い慣れた言葉で書く
途中の文章を何度も消さない
本番で一文ごとに完璧な表現を求めると、執筆時間が不足します。
意味が通り、設問に答えられている文章を最後まで書くことを優先し、細かな修正は見直し時間に行いましょう。
本番形式の練習で必ず記録すること
答案を書くだけで終わらず、毎回の練習結果を記録すると、改善すべき工程が明確になります。
練習後の記録項目
- 設問分析と構成にかかった時間
- 本文を書き終えた時間
- 実際に書いた文字数
- 書いている途中で迷った箇所
- 設問に答えられなかった箇所
- 次回の練習で改善する項目を一つ
毎回の課題を一つに絞ることで、何となく答案を書く状態から抜け出しやすくなります。
速く書く前に、迷わず書ける構成を身に付けましょう
時間不足を解消する最も有効な方法は、文字を書く速度だけを上げることではありません。設問を見た後に、結論と構成を短時間で決められるようになると、本文も止まらず書きやすくなります。
第5章のまとめ
- 設問分析・結論決定・構成メモ・執筆・見直しの順番を固定する
- 設問からテーマ・立場・求められる回答を抜き出す
- 本文を書く前に答案の結論を一文で決める
- 論文は課題と対策、作文は行動と学びを具体的に整理する
- 序論に時間や文字数を使いすぎず、重要部分を厚く書く
- 練習ごとに所要時間と改善点を記録する
論文・作文試験の効果的な勉強法
論文・作文対策は、 型を覚える→テーマや経験を整理する→構成を書く→答案を書く→添削して書き直す の順番で進めると効率的です。
模範答案を読むだけでは、本番で自力で書けるようにはなりません。短い構成練習から始め、最終的には制限時間内で答案を完成させる練習へ移行しましょう。
論文・作文試験に苦手意識がある人ほど、最初から800字や1,200字の答案を書こうとしがちです。
しかし、基本構成や書く材料が整理できていない状態で長文を書いても、毎回同じところで止まりやすくなります。
効率よく力を伸ばすには、練習を段階に分けることが大切です。
基本の型を覚える
論文と作文で使う構成を理解します。
書く材料を増やす
頻出課題や自分の経験を整理します。
構成練習を行う
設問から短時間で設計図を作ります。
答案と添削を反復する
本番形式で書き、改善点を修正します。
勉強法1:まずは論文・作文の型を覚える
最初から表現力を高めようとしない
初学者が最初に覚えるべきなのは、難しい言葉や気の利いた表現ではなく、答案の基本構成です。
論文では、基本的に次の順番で内容を組み立てます。
- 設問に対する結論
- テーマの現状や背景
- 問題が起きている原因や課題
- 課題に対応した具体的な解決策
- 施策の効果と最終的な結論
作文では、次の順番で整理すると書きやすくなります。
- 設問に合った経験と最初の結論
- 当時の状況や自分の役割
- 課題に対して取った行動や工夫
- 行動によって得られた結果
- 経験から得た学びと仕事への活用
最初の段階では、模範答案を書き写すよりも、 どの段落がどの役割を持っているかを分析する ほうが効果的です。
「この段落は現状説明」「ここは原因」「ここから具体策」「最後は効果と結論」というように、段落ごとの役割をメモしましょう。
勉強法2:頻出テーマの基礎知識を整理する
論文はテーマごとの「課題・原因・対策」を準備する
知識がまったくないテーマについて、本番で具体的な解決策を考えるのは簡単ではありません。
論文対策では、頻出テーマごとに、最低限次の内容を整理しておきましょう。
経済的負担、保育環境、仕事との両立、若者の定住支援など。
孤立防止、健康づくり、移動支援、地域包括ケアなど。
自助・共助・公助、避難支援、情報伝達、地域連携など。
移住定住、観光、産業振興、空き家対策、関係人口など。
行政手続、デジタル格差、情報セキュリティ、業務効率化など。
省エネルギー、ごみ削減、公共交通、住民意識の向上など。
すべての統計や制度を暗記する必要はありません。
各テーマについて、 どのような課題があり、誰と連携し、どのような対策が考えられるか を説明できる状態を目指しましょう。
古い数値や制度を無理に書かない
正確に覚えていない統計や制度名を答案に書くと、誤った情報になる可能性があります。
数値を使わなくても、「単身高齢者の増加」「地域関係の希薄化」など、課題を適切に説明できれば答案は作れます。
勉強法3:作文に使える経験を事前に整理する
一つの経験を複数のテーマへ応用できるようにする
作文試験では、テーマが出てから使える経験を探すと、構成に時間がかかります。
事前に、自分の経験を次のような切り口で整理しておきましょう。
- 困難を乗り越えた経験
- 周囲と協力した経験
- 責任を持って継続した経験
- 失敗から改善した経験
- 相手の立場を考えて行動した経験
- 自分から課題を見つけて工夫した経験
特別な実績がなくても問題ありません。
アルバイト、部活動、ゼミ、資格勉強、仕事、家族の手伝いなど、日常的な経験でも、 課題・行動・結果・学び が明確なら作文の材料になります。
経験:アルバイトで新人指導を担当した
課題:説明しても同じミスが続いた
行動:作業を細かく分け、実演と確認時間を設けた
結果:ミスが減り、新人が自信を持って働けるようになった
学び:相手の理解度に合わせて伝え方を変える重要性を学んだ
勉強法4:最初は全文ではなく構成だけを書く
10〜15分で答案の設計図を作る練習をする
毎回全文を書くと時間がかかるため、練習量を確保しにくくなります。
初期段階では、さまざまな設問に対して構成だけを作る練習が効果的です。
段階別のおすすめ練習
構成練習では、次の項目を短くメモできれば十分です。
- 設問に対する結論
- 各段落で書く内容
- 論文で使う課題と具体策
- 作文で使う経験と行動
- 最後の結論へのつなげ方
構成だけなら短時間で多くのテーマに触れられるため、設問への対応力を高めやすくなります。
勉強法5:答案を書いたら必ず添削する
書きっぱなしでは同じミスを繰り返しやすい
論文・作文は、答案を書いた回数だけでなく、書いた後にどれだけ改善したかが重要です。
自分で見直す場合は、文章の上手さではなく、次の順番で確認しましょう。
セルフ添削の優先順位
- 設問で求められた内容にすべて答えているか
- 最初の結論と最後の結論が一致しているか
- 主張に理由や具体例が付いているか
- 論文の課題と解決策が対応しているか
- 作文で自分の行動と学びが明確か
- 抽象的な表現を具体化できているか
- 誤字脱字や文法上のミスがないか
セルフ添削だけでは、自分の思い込みに気付きにくいこともあります。
第三者の添削を受けるメリット
採点者には伝わらない表現、論理の飛躍、具体性が不足している箇所など、自分では気付きにくい弱点を把握できます。
学校の先生、予備校の講師、通信講座の添削サービスなど、論文試験を理解している人から指摘を受けると効率的です。
勉強法6:添削後は同じ答案を書き直す
指摘を読むだけで終わらせない
添削で改善点を確認しても、実際に書き直さなければ、次の答案で同じミスを繰り返しやすくなります。
添削後は、少なくとも次の部分を修正しましょう。
- 設問からずれている段落
- 根拠や具体例が不足している主張
- 抽象的で内容が分からない対策
- 作文で自分の行動が見えない部分
- 序論と結論が一致していない部分
全文を書き直す時間がない場合は、構成メモや指摘された段落だけでも修正してください。
「なぜ評価されにくかったのか」「どのように直せば伝わるのか」を言葉にすると、別のテーマにも応用しやすくなります。
勉強法7:本番と同じ条件で繰り返す
最終段階では時間・文字数・用紙まで合わせる
内容を考えられるようになっても、時間内に書き切れなければ本番では得点につながりません。
試験が近づいたら、次の条件を本番に合わせましょう。
- 制限時間
- 指定文字数
- 縦書き・横書きなどの答案形式
- 使用する筆記具
- 構成から見直しまでの時間配分
練習後は、完成したかどうかだけでなく、どの工程で時間を使ったかも記録します。
設問分析:4分
構成メモ:12分
本文執筆:47分
見直し:2分
課題:構成に時間を使いすぎ、見直し時間が不足した
試験まで1か月の勉強スケジュール例
学習開始時期や現在の実力によって調整は必要ですが、1か月で対策する場合は、次のように段階を分けると進めやすくなります。
論文と作文の違い、評価ポイント、基本構成を理解する。模範答案を3〜5本読み、段落の役割を分析する。
頻出テーマの課題・原因・対策を整理する。作文に使える経験を3〜5個まとめ、毎日1題の構成メモを作る。
時間を測らず全文を書き、添削と書き直しを行う。週に2〜3本を目安に、答案の具体性と一貫性を改善する。
本番と同じ時間・文字数で演習する。時間配分を固定し、頻出ミスや原稿用紙のルールを最終確認する。
毎日長時間取り組む必要はありません。
平日は構成練習やテーマ整理、休日に全文演習というように分けると、筆記試験の勉強と両立しやすくなります。
独学で対策するときの注意点
独学でも論文・作文対策は可能ですが、自分の答案の弱点を正確に判断するのは簡単ではありません。
模範答案の暗記だけに頼らない
模範答案を丸暗記しても、本番で少し異なる設問が出ると対応できないことがあります。
覚えるべきなのは文章そのものではなく、課題の整理方法、解決策の考え方、段落構成です。
独学の場合は、次のルールを決めておきましょう。
- 一つの参考書や教材を繰り返して型を統一する
- 答案を書いた日と改善点を記録する
- 過去問の出題傾向を優先する
- 定期的に第三者の添削を受ける
- 添削後の書き直しまでを1回の学習と考える
筆記試験と論文対策をまとめて効率化する
公務員試験は科目数が多いため、論文だけに時間をかけすぎると、教養・専門科目の学習が遅れることがあります。学習順序やスケジュールを一人で組むのが難しい場合は、通信講座を活用する方法もあります。
スタディング公務員講座を確認する自分に合う練習方法を判断するチェックリスト
現在の課題を確認しよう
- 何を書けばよいか分からないなら、テーマ知識と経験整理を優先する
- 途中で主張が変わるなら、構成メモの練習を増やす
- 内容が抽象的なら、理由・対象・方法・効果を追加する
- 時間内に終わらないなら、工程別に所要時間を記録する
- 毎回同じミスをするなら、添削後に必ず書き直す
- 自分の弱点が分からないなら、第三者の添削を利用する
答案の本数より、改善した回数を重視しましょう
10本を書きっぱなしにするより、3本を添削し、構成や表現を直して書き直すほうが弱点を改善しやすくなります。毎回の練習で直す課題を一つ決め、次の答案で再確認してください。
第6章のまとめ
- 論文・作文の基本構成を理解してから全文練習へ進む
- 論文は頻出テーマの課題・原因・対策を整理する
- 作文は経験を課題・行動・結果・学びに分けて準備する
- 初期段階では全文よりも構成メモの練習量を増やす
- 答案を書いた後は添削し、指摘された部分を書き直す
- 試験前は本番と同じ時間・文字数・答案形式で演習する
- 独学で弱点が分からない場合は第三者の添削を活用する
論文・作文試験の頻出テーマと準備方法
論文試験では、 少子高齢化・防災・地域活性化・行政DX・環境問題・住民協働 などが代表的なテーマです。
作文試験では、 困難を乗り越えた経験・協力した経験・責任感・失敗からの学び・公務員としての心構え などが問われやすい傾向があります。
テーマごとに完成答案を暗記するのではなく、論点や経験を整理し、設問に合わせて組み替えられるように準備しましょう。
公務員試験の論文・作文は、毎年まったく同じ設問が出るとは限りません。
しかし、扱われる分野や評価したい能力には共通点があります。
頻出テーマを事前に整理しておけば、本番で初めて見る設問が出ても、準備した知識や経験を応用しやすくなります。
論文試験で出題されやすい6つのテーマ
少子化・子育て支援
出生数の減少、子育ての経済的負担、仕事と育児の両立、若年層の定住などが主な論点です。
高齢化・地域福祉
単身高齢者の増加、社会的孤立、健康づくり、移動支援、地域包括ケアなどが論点になります。
防災・減災
自助・共助・公助、避難支援、情報伝達、災害時要配慮者への対応などが中心です。
地域活性化・人口減少
若者の流出、地域産業の衰退、空き家、観光振興、移住・定住促進などが代表的な論点です。
行政DX・デジタル化
行政手続のオンライン化、業務効率化、デジタル格差、情報セキュリティなどが問われます。
環境・持続可能な地域
脱炭素、ごみ削減、再生可能エネルギー、公共交通、住民の環境意識などが論点です。
論文テーマは「現状・原因・対策」で整理する
頻出テーマを勉強するときは、関連する言葉を暗記するだけでは不十分です。
本番で答案へ使えるように、各テーマを 現状・原因・課題・対策・効果 に分けて整理しましょう。
高齢者の孤立対策を整理する例
この形式で整理しておけば、「高齢者支援」「地域コミュニティ」「孤独・孤立」など、設問の表現が変わっても応用できます。
対策だけを丸暗記しない
同じ対策でも、設問で示された課題と結び付いていなければ、説得力のある答案にはなりません。
「なぜその対策が必要なのか」「どの問題を改善するのか」まで説明できるように準備しましょう。
頻出テーマごとに用意したい3つの材料
一つのテーマについて、最低限次の3点を説明できるようにしておくと、構成を作りやすくなります。
- そのテーマで起きている代表的な課題
- 課題が生じる主な原因や背景
- 自治体が実施できる具体的な対策を2つ程度
課題:高齢者や障害者など、避難時に支援が必要な人がいる
原因:支援対象者の把握不足、地域関係の希薄化、情報伝達手段の不足
対策1:個別避難計画を作成し、地域の支援者と共有する
対策2:複数の情報伝達手段を整え、実践的な避難訓練を行う
自治体独自の課題も確認する
論文試験では、全国的な社会問題だけでなく、受験先の自治体が抱える地域課題に関係した設問が出ることがあります。
受験先について確認したい資料
自治体の総合計画、人口ビジョン、地方創生計画、施政方針、採用案内、広報誌などを確認しましょう。
すべてを細かく暗記する必要はありません。自治体が重点的に取り組んでいる課題と、その方向性を把握することが重要です。
自治体研究をするときは、次の視点で情報を整理します。
- 人口構成や人口減少の状況
- 地域の主要産業と課題
- 交通・医療・福祉などの生活課題
- 災害リスクや防災上の特徴
- 自治体が重点施策として掲げている分野
ただし、論文では自治体の施策を紹介するだけで終わらず、自分なりに課題と改善策を考える必要があります。
作文試験で出題されやすいテーマ
作文試験では、受験者の人柄、価値観、行動特性、公務員としての適性を確認できるテーマが中心です。
これまでに経験した困難と、それをどのように乗り越えたか。
周囲と協力して目標を達成した経験や、意見の違いを調整した経験。
責任を持って最後まで取り組んだことや、継続して努力した経験。
失敗した経験と、その後どのように改善したか。
自分で課題を見つけ、周囲へ働きかけながら行動した経験。
理想とする公務員像、住民から信頼されるために必要な姿勢。
作文では一つの経験を複数テーマへ応用する
出題テーマごとに別の経験を用意する必要はありません。
一つの経験でも、注目する行動や学びを変えることで、複数のテーマへ応用できます。
アルバイトで新人指導をした経験
協調性、責任感、相手に合わせた対応、課題解決、コミュニケーションなどへ応用できます。
部活動の参加率を改善した経験
主体性、周囲との協力、意見調整、困難の克服、継続力などへ応用できます。
仕事でミスを改善した経験
失敗からの学び、責任感、改善力、正確性、再発防止への取組などへ応用できます。
資格試験へ継続して取り組んだ経験
継続力、計画性、困難への対応、自己管理、目標達成などへ応用できます。
大切なのは、テーマに合わせて経験を選ぶだけでなく、 そのテーマに関係する行動と学びを中心に書くこと です。
協調性がテーマなら、周囲の意見を聞いて調整した行動を中心に書きます。
主体性がテーマなら、自分から課題を見つけ、改善案を提案した行動を中心に書きます。
責任感がテーマなら、役割を最後まで果たすために継続した工夫を中心に書きます。
作文に使う経験を整理するテンプレート
経験を5項目に分けて整理しよう
この5項目を事前に整理しておけば、作文だけでなく、面接カードや個別面接の回答にも活用できます。
最新ニュースや社会情勢はどう準備する?
論文テーマとして社会問題が出題される場合でも、ニュースを細かく暗記する必要はありません。
ニュースを見るときは、出来事そのものよりも、 行政にどのような課題があり、どのような対応が考えられるか を意識しましょう。
ニュースを論文材料へ変える5つの視点
- どのような人が影響を受けているか
- 問題が発生している原因は何か
- 国・自治体・民間・住民の役割は何か
- 行政が行える具体的な対策は何か
- 対策を実施するときの課題や注意点は何か
自分の意見だけでニュースを判断しない
一つのニュースには複数の立場や課題があります。
論文では、特定の立場を感情的に批判するのではなく、行政として必要な支援、公平性、実現可能性などを考えることが重要です。
過去問から優先テーマを決める
すべてのテーマを同じ深さで対策する必要はありません。
まずは受験先の過去問を確認し、出題形式やテーマの傾向を把握しましょう。
- 社会課題型と経験作文型のどちらが中心か
- 自治体独自の課題が出題されているか
- 複数の設問から選択できる形式か
- 文字数と制限時間はどの程度か
- 近年繰り返し扱われている分野はあるか
過去問が公表されていない場合は、受験案内、採用試験情報、自治体の重点施策などから出題されそうな分野を整理します。
頻出テーマの準備状況を確認する
本番前のテーマ準備チェック
- 主要テーマごとに代表的な課題を説明できる
- 課題が起きる原因や背景を説明できる
- 自治体が実施できる対策を2つ程度考えられる
- 対策の対象・方法・連携先・効果を具体化できる
- 受験先の重点施策や地域課題を把握している
- 作文に使える経験を3〜5個整理している
- 一つの経験を複数のテーマへ応用できる
- 過去問と同じ条件で構成練習を行っている
テーマを広く覚えるより、少数の材料を深く準備しましょう
多くの模範答案を暗記するより、主要テーマの課題・原因・対策を自分の言葉で説明できるほうが、本番で応用しやすくなります。作文も同様に、使える経験を厳選し、行動と学びを具体化しておきましょう。
第7章のまとめ
- 論文では少子化・高齢化・防災・地域活性化・DX・環境が頻出
- テーマは現状・原因・課題・対策・効果に分けて整理する
- 受験先の総合計画や重点施策から地域課題を確認する
- 作文では困難・協力・責任感・失敗・主体性などが問われやすい
- 一つの経験でも、強調する行動や学びを変えれば複数テーマへ使える
- 完成答案ではなく、設問に応じて組み替えられる材料を準備する
- 過去問を確認し、受験先で優先すべきテーマを絞り込む
論文・作文の例文と書き方のポイント
良い例文を読むときは、文章表現を覚えるのではなく、 設問への答え・段落構成・根拠・具体例・結論のつながり を分析することが重要です。
論文では「課題と対策の対応」、作文では「経験・行動・学びの具体性」に注目しましょう。
以下の例文は構成を理解するための参考例です。受験先の文字数、設問、地域課題、自分の経験に合わせて調整してください。
模範答案を読んでも、自分で書くと内容がまとまらない人は少なくありません。
その原因の一つが、例文を完成した文章として眺めるだけで、どのように構成されているかを確認していないことです。
例文を読むときは、各段落が何のために置かれているかを考えながら読みましょう。
高齢者が安心して暮らせる地域づくり
現状・原因・具体策・効果をつなげた行政課題型の例文です。
周囲と協力して課題を改善した経験
状況・行動・結果・学び・仕事への活用をつなげた経験作文型の例文です。
論文例文:高齢者が安心して暮らせる地域づくり
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、自治体はどのような取組を行うべきか。あなたの考えを述べなさい。
序論 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、生活上の問題を早期に把握する見守り体制と、社会的孤立を防ぐ地域交流の仕組みを一体的に整える必要がある。
高齢化や家族構成の変化により、単身高齢者や高齢者のみの世帯が増えている。こうした高齢者の中には、身体機能の低下や移動手段の不足によって外出の機会が減り、地域とのつながりを持ちにくくなる人もいる。その結果、健康状態の悪化や生活上の困り事が周囲に把握されないまま深刻化するおそれがある。
第一に、自治体は民生委員、地域包括支援センター、医療機関、地域団体などが情報を共有できる見守り体制を強化すべきである。定期的な訪問や声掛けに加え、新聞販売店や宅配事業者など、日常的に地域を回る民間事業者とも協力することで、異変を早期に発見しやすくなる。ただし、個人情報の取扱いには十分配慮し、本人の同意や情報共有の範囲を明確にする必要がある。
第二に、高齢者が無理なく参加できる交流機会を増やすことが重要である。自治体が一方的に大規模な行事を開催するだけでなく、公民館や集会所など身近な場所で、健康づくり、趣味活動、世代間交流などを定期的に実施する。さらに、移動が難しい人には送迎や移動支援を組み合わせ、参加しやすい環境を整える必要がある。
これらの取組により、高齢者の生活上の変化を早期に把握できるだけでなく、地域とのつながりを維持し、孤立を防ぐことができる。自治体には、行政だけで課題を抱え込まず、関係機関や地域住民と連携しながら、一人ひとりの状況に応じた支援を継続する姿勢が求められる。
論文例文の構成分析
論文例文から学べる5つのポイント
- 序論で最終的な主張と対策の方向性を示している
- 現状説明を長くしすぎず、解決策へ十分な文字数を使っている
- 課題と対策が対応しており、論理の流れが分かりやすい
- 対策の実施主体・対象・方法・効果が具体的である
- 実施上の注意点にも触れ、現実性を高めている
行政は高齢者への支援を充実させ、地域交流を積極的に進めるべきである。
自治体は民生委員や地域包括支援センターと連携した見守り体制を整え、身近な公共施設で定期的な交流事業を実施すべきである。
改善後の文章では、誰が、誰と連携し、何を行うのかが明確になっています。
例文の施策をすべての設問に使わない
見守りや交流事業が有効でも、設問で問われている課題が異なれば、そのまま使うことはできません。
本番では、設問で示された問題と自分の対策が対応しているかを必ず確認してください。
作文例文:周囲と協力して課題を改善した経験
あなたが周囲と協力して課題を解決した経験と、その経験を公務員としてどのように生かしたいか述べなさい。
結論 私は飲食店のアルバイトで新人教育の方法を改善した経験から、相手の立場を理解し、周囲と役割を分担して課題へ取り組むことの大切さを学んだ。
私の勤務先では、新人が短期間で退職することが続いていた。業務を覚える前に多くの作業を任されるため、不安を感じる人が多かった。しかし、指導方法は担当者ごとに異なり、誰が何を教えたかも共有されていなかった。
そこで私は店長と先輩スタッフに相談し、新人が段階的に業務を覚えられるチェック表を作成することを提案した。作業を接客、レジ、清掃、商品の準備に分け、習得状況を全員で確認できるようにした。また、一度に多くの内容を説明するのではなく、実演した後に新人自身が作業し、分からない点を確認する時間を設けた。
導入当初は、チェック表への記入が負担になるという意見もあった。そこで、記入項目を必要最低限に減らし、引継ぎ時に短時間で確認できる形式へ修正した。その結果、新人への説明の重複や抜けが減り、新人からも質問しやすくなったという声が得られた。半年後には、以前よりも新人が定着するようになった。
この経験から、課題を改善するには、自分の考えだけを押し通すのではなく、関係者の意見を聞き、続けられる方法へ調整することが重要だと学んだ。公務員として働く際も、住民や職員の立場を丁寧に確認し、関係者と協力しながら、実行可能な改善策を考えていきたい。
作文例文の構成分析
作文例文から学べる5つのポイント
- 最初に経験と学びを示し、作文の方向性を明確にしている
- 課題の状況と自分の役割が具体的に説明されている
- 周囲の行動ではなく、自分が提案・工夫した内容を中心に書いている
- 反対意見への対応も書き、協調性と柔軟性を示している
- 経験から得た学びを公務員の仕事へ具体的につなげている
私はアルバイトで新人教育を頑張った。みんなで協力した結果、新人が仕事を覚えられるようになった。
指導内容の重複や抜けを防ぐため、店長と先輩へチェック表の導入を提案し、作業を段階別に整理した。
改善後の文章では、課題、自分の提案、実際の工夫が分かるため、行動力や協調性が伝わります。
例文を自分の答案へ応用する方法
例文を参考にするときは、固有の内容をそのまま写すのではなく、構成だけを抜き出して自分の材料へ置き換えましょう。
論文例文の置き換え方
作文例文の置き換え方
模範答案の丸暗記は避ける
丸暗記した文章は、設問の条件や切り口が変わると、そのままでは使えません。
また、自分の経験ではない作文を書くと、具体的な説明が不足し、面接で確認されたときに一貫性を保てない可能性があります。
高評価を狙うための文章表現
難しい言葉を多く使う必要はありませんが、主張や段落の関係が分かる表現を覚えておくと、答案を組み立てやすくなります。
論文で使いやすい表現
- 「この課題が生じる背景には、〇〇がある」
- 「第一に、〇〇を実施することである」
- 「具体的には、〇〇と連携し、△△を行う」
- 「これにより、〇〇という効果が期待できる」
- 「以上の取組を継続することで、〇〇の改善につながる」
作文で使いやすい表現
- 「当時、〇〇という課題があり、私は△△を担当していた」
- 「そこで私は、〇〇を提案した」
- 「周囲の意見を聞き、△△へ修正した」
- 「その結果、〇〇という変化が生まれた」
- 「この経験から学んだ〇〇を、住民対応に生かしたい」
ただし、同じ接続詞や表現を何度も繰り返すと、単調で読みにくくなります。
自分が無理なく使える表現を数個覚え、内容に合わせて使い分けましょう。
自分で例文を作る練習手順
例文を読むだけでなく、自分で短い例文を作ると、構成の理解が深まります。
例文作成の5ステップ
- 設問で求められている内容を一文で整理する
- 答案の結論を一文で決める
- 各段落の役割を箇条書きにする
- 一段落ずつ文章へ直す
- 設問とのずれ・具体性・一貫性を確認する
最初から800字以上を書く必要はありません。
まずは200〜400字程度で、結論・理由・具体例・まとめをつなげる練習から始めても構いません。
例文を読んだ後のセルフチェック
自分の答案と比較しよう
- 最初の段落で答案の方向性が分かるか
- 設問で求められた内容をすべて含んでいるか
- 主張の後に理由や具体例が書かれているか
- 論文では課題と対策が対応しているか
- 作文では自分の行動が中心になっているか
- 最後の段落が本文の内容と一致しているか
- 抽象的な言葉を具体化できているか
例文は「言葉」ではなく「設計図」をまねましょう
模範答案と同じ表現を書けなくても問題ありません。設問に答え、各段落の役割が明確で、具体的な内容が一貫していれば、読み手へ伝わる答案になります。例文から構成を抜き出し、自分の言葉と材料へ置き換える練習を続けましょう。
第8章のまとめ
- 例文は暗記せず、各段落の役割と論理の流れを分析する
- 論文では課題・原因・具体策・効果のつながりを確認する
- 作文では状況・行動・結果・学び・仕事への活用を具体化する
- 抽象的な表現は、実施主体・対象・方法・行動へ置き換える
- 例文の構成を残し、テーマや経験だけを自分の材料へ変える
- 模範答案の丸暗記ではなく、設問に合わせて応用する力を身に付ける
- 短い答案から始め、添削と書き直しを繰り返す
論文・作文の添削方法と復習の進め方
論文・作文を上達させるには、 答案を書く→添削する→原因を整理する→書き直す→次の答案で再確認する という復習サイクルが重要です。
誤字脱字だけを直すのではなく、設問理解、構成、具体性、一貫性など、得点へ影響しやすい部分から優先して改善しましょう。
論文・作文対策では、何本書いたかだけを目標にしてしまいがちです。
しかし、答案を書いた後に改善しなければ、設問からずれる、内容が抽象的になる、結論まで一貫しないといった同じミスを繰り返す可能性があります。
1本の答案から弱点を見つけ、次の答案へ生かすところまでを一回の練習と考えましょう。
答案を書く
本番を意識して構成から最後まで完成させます。
添削する
設問・構成・具体性・表現を確認します。
原因を分析する
なぜミスが起きたかを言葉にします。
書き直す
指摘された箇所を実際の文章へ反映します。
再確認する
次の答案で同じ課題を改善できたか確認します。
添削には3つの方法がある
添削方法には、自分で確認する方法、家族や友人などに読んでもらう方法、講師など専門知識を持つ人へ依頼する方法があります。
自分で答案を見直す
費用をかけず、練習のたびに実施できます。ただし、思い込みや論理の飛躍に気付きにくい点には注意が必要です。
家族や友人に読んでもらう
内容が初めて読む人へ伝わるかを確認できます。一方、公務員試験特有の評価基準までは判断しにくい場合があります。
講師や添削サービスを使う
設問への対応、構成、具体策、評価されにくい表現などを専門的な視点で確認してもらえます。
どれか一つだけを選ぶ必要はありません。
日常の練習ではセルフ添削を行い、定期的に第三者や専門家の添削を受ける方法が効率的です。
セルフ添削は優先順位を決めて行う
自分で添削するときに、最初から誤字脱字ばかり探すのはおすすめできません。
表現上の細かなミスよりも、設問からずれている、結論が変わっている、具体策がないといった問題のほうが、答案全体へ大きく影響します。
セルフ添削の優先順位
論文を添削するときのチェックポイント
論文答案のセルフチェック
- 設問で求められた立場や条件に沿っているか
- 最初に答案全体の結論が示されているか
- 現状や課題の説明が長くなりすぎていないか
- 課題の原因と解決策が対応しているか
- 対策の実施主体・対象・方法が具体的か
- 対策によって期待される効果を書いているか
- 理想論だけでなく実現可能性を考えているか
- 最後の結論が序論の主張と一致しているか
行政は子育て支援を充実させ、安心して子どもを育てられる社会をつくるべきである。
自治体は保育サービスの充実に加え、相談窓口を一元化し、子育て世帯が必要な支援へ早期につながる体制を整えるべきである。
添削後の文章では、「支援を充実させる」という抽象的な表現を、具体的な取組へ置き換えています。
作文を添削するときのチェックポイント
作文答案のセルフチェック
- 設問に合った経験を選んでいるか
- 当時の状況と自分の役割が分かるか
- 周囲ではなく、自分の行動が中心になっているか
- 「頑張った」以外の具体的な工夫を書いているか
- 行動によって起きた変化や結果が分かるか
- 経験から得た学びが明確か
- 学びを公務員の仕事へ具体的につなげているか
- 事実を誇張せず、自分の経験として説明できるか
私は部活動で協調性を発揮し、仲間と協力して大会まで頑張った。
練習方針への意見が分かれたため、部員ごとに希望を聞き、共通する課題を整理したうえで練習メニューの見直しを提案した。
添削後の文章では、自分が何を考え、どのように周囲へ働きかけたのかが具体的に伝わります。
一度書いた答案は時間を空けて読み直す
答案を書いた直後は、自分が伝えたかった内容を覚えているため、説明が不足していても気付きにくくなります。
可能であれば、答案を書いた当日だけでなく、翌日以降にもう一度読み直しましょう。
1回目:書いた直後に、設問への回答と文字数を確認する
2回目:翌日に、構成・論理・具体性を確認する
3回目:添削後に、指摘箇所を書き直す
声に出して読むと、一文が長すぎる箇所、主語と述語が合っていない箇所、同じ表現を繰り返している箇所にも気付きやすくなります。
添削で受けた指摘は原因まで分析する
「具体性がない」「論理が分かりにくい」と指摘されたときは、その言葉だけを記録しても改善しにくくなります。
なぜその問題が起きたのか、自分の答案作成手順まで振り返りましょう。
添削結果の記録例
解決策が抽象的で、具体的な取組が分からない。
テーマ知識が不足し、「支援を充実させる」で終わった。
対象者・実施主体・方法・期待される効果を追加する。
構成メモの段階で対策を具体化してから本文を書く。
原因を「文章力がない」で終わらせず、知識不足、構成不足、設問の読み違い、時間不足などへ分けることが大切です。
添削後は必ず答案を書き直す
添削結果を読んで理解しただけでは、次の答案で同じ表現を使えるとは限りません。
改善点を自分の文章へ反映し、実際に書き直すことで、正しい構成や表現を身に付けやすくなります。
書き直しの手順
- 添削された箇所と理由を確認する
- 修正前の文章を残しておく
- 構成メモから修正が必要か判断する
- 指摘された段落を自分の言葉で書き直す
- 修正後に答案全体を読み、一貫性を確認する
- 次の答案で意識する課題を一つ決める
添削者の文章をそのまま写さない
添削例を丸写しすると、その答案だけは整っても、別のテーマへ応用できない可能性があります。
なぜ修正されたのかを理解し、自分でも同じ改善を行える状態を目指しましょう。
一度にすべての弱点を直そうとしない
添削で多くの指摘を受けると、すべてを次の答案で直そうとして混乱することがあります。
次回の練習では、最も重要な課題を一つか二つに絞りましょう。
1本目:設問に正面から答える
2本目:結論を最初に決める
3本目:対策を具体化する
4本目:段落のつながりを整える
5本目:時間内に最後まで書く
一つの課題を意識して書き、改善できたら次の課題へ進むほうが、成長を実感しやすくなります。
第三者へ添削を依頼するときの伝え方
添削を依頼するときは、答案だけを渡すのではなく、設問や試験条件も一緒に伝えましょう。
添削時に伝える情報
- 実際の設問文
- 指定文字数と制限時間
- 論文試験か作文試験か
- 本番形式で書いたか、練習として書いたか
- 自分が不安に感じている部分
- 前回の添削で指摘された課題
設問が分からなければ、添削者も答案が正しく答えているか判断できません。
また、「構成を重点的に見てほしい」「具体性があるか確認してほしい」など、確認してほしい点を伝えると、より具体的な助言を受けやすくなります。
専門的な添削を利用したほうがよい人
すべての人が有料添削を利用する必要はありませんが、次に当てはまる場合は、専門家の意見が役立つ可能性があります。
専門添削を検討する目安
- 自分の答案が評価基準に合っているか分からない
- 毎回同じ指摘を受けるが、直し方が分からない
- 設問に対して何を書けばよいか判断できない
- 独学で答案を確認してくれる人がいない
- 本番までの期間が短く、弱点を早く把握したい
- 自治体独自の出題形式へ対応できているか不安
添削サービスを利用する場合は、添削回数だけでなく、対象試験、返却までの期間、質問できる範囲、書き直しへの対応なども確認しましょう。
添削を受けるだけでは上達しない
専門家から詳しい指摘を受けても、書き直しや次回の答案へ反映しなければ、同じ弱点が残ります。
添削サービスは答案を代わりに完成させてもらうものではなく、自分の弱点を発見し、改善するために利用しましょう。
答案ごとの成長記録を残す
添削結果や改善点を一覧にすると、自分が繰り返しているミスや、改善できた項目を確認できます。
答案記録に残す項目
どのようなテーマと条件で書いたか。
構成・執筆・見直しに何分かかったか。
設問、構成、具体性、表現のどこに問題があったか。
どの部分をどのように書き直したか。
次の答案で最も意識する項目は何か。
前回の課題を今回の答案で直せたか。
記録が増えると、「設問の読み違いは減ったが、対策が抽象的になりやすい」など、自分の傾向が見えてきます。
添削後の最終チェック
復習を終える前に確認しよう
- 指摘された内容を自分の言葉で説明できる
- なぜその問題が起きたのか分析できている
- 修正前と修正後の違いを理解している
- 指摘された段落を書き直している
- 答案全体の一貫性を再確認している
- 次回の答案で直す課題を決めている
- 同じ課題を次の練習で確認している
添削は「間違い探し」ではなく「次の答案を良くする作業」です
指摘の多さに落ち込む必要はありません。改善点が明確になれば、次に何を練習すべきかが分かります。書き直しと再確認まで行い、一つずつ弱点を減らしていきましょう。
第9章のまとめ
- 答案作成・添削・原因分析・書き直し・再確認を1セットにする
- セルフ添削では設問・一貫性・構成・具体性・表現の順で確認する
- 論文では課題と対策、作文では行動と学びの具体性を重点的に見る
- 添削で受けた指摘は、問題が起きた原因まで分析する
- 添削例を丸写しせず、自分の言葉で答案を書き直す
- 次の答案で改善する課題を一つか二つに絞る
- 答案ごとの記録を残し、同じミスが減っているか確認する
論文・作文試験の本番で失敗しない解き方
本番で最も大切なのは、上手な文章を書くことよりも、 設問に正しく答え、制限時間内に結論まで完成させること です。
試験が始まったら、 条件確認→設問分析→結論決定→構成メモ→本文執筆→見直し の順番を守りましょう。
練習してきた型を急に変えず、残り時間を確認しながら、読み手へ伝わる完成答案を提出することを優先してください。
論文・作文試験では、練習で書けていた人でも、本番の緊張から設問を読み違えたり、序論に時間を使いすぎたりすることがあります。
本番で安定した答案を書くには、その場の感覚に任せず、試験開始から提出までの行動をあらかじめ決めておくことが重要です。
試験条件を確認
時間、文字数、選択問題、答案形式を確認します。
設問を分析
テーマ、立場、求められる回答を整理します。
構成を作る
結論と段落ごとの内容を短くメモします。
本文を書く
構成メモに沿って最後まで書き進めます。
見直して提出
設問、一貫性、誤字脱字、形式を確認します。
試験開始直後に条件を確認する
問題文を読む前に答案条件を確認する
試験が始まったら、すぐにテーマについて考えるのではなく、最初に試験条件を確認します。
- 試験時間は何分か
- 指定文字数は何字か
- 最低文字数や上限文字数があるか
- 複数の設問から選ぶ形式か
- 縦書きか横書きか
- 題名や受験番号を書く欄はあるか
- 下書き用紙や問題用紙へメモできるか
「800字程度」「800字以内」「600字以上800字以内」では、求められる文字数の扱いが異なります。
問題文や試験官の指示を確認し、自分の思い込みで判断しないようにしましょう。
選択問題はテーマだけで決めない
複数の設問から選べる場合、知っている言葉が多いテーマだけで決めると、求められる回答を作れないことがあります。
それぞれの設問について、結論・理由・具体例を簡単に考え、最も最後まで書き切りやすい問題を選びましょう。
設問へ線を引き、何を答えるか整理する
テーマ・立場・要求・条件を分けて読む
設問を一度読んだだけで書き始めると、問われた内容の一部を見落とす可能性があります。
設問分析で確認する4項目
設問:地域防災力を高めるために、自治体が住民と協力して行うべき取組を二つ挙げ、あなたの考えを述べなさい。
テーマ:地域防災力
立場:自治体
要求:住民と協力する取組
条件:取組を二つ示す
この場合、行政だけで行う設備整備を一つ書くだけでは、設問へ十分に答えられません。
本文を書く前に結論と構成を決める
構成メモは文章ではなく短い言葉で作る
構成メモへ時間をかけすぎると本文を書く時間が不足します。文章を完成させるのではなく、段落ごとの役割と材料だけを整理しましょう。
結論:防災訓練と避難支援体制を住民と共同で強化
現状:高齢化・地域関係の希薄化・災害時の支援不足
対策1:地域別の実践的な避難訓練
対策2:要支援者と支援者をつなぐ個別避難計画
結論:継続的な訓練と情報共有が必要
結論:意見の違いを調整する大切さを学んだ
状況:ゼミ発表の方針で意見が分かれた
行動:全員の意見を整理・共通目標を確認
結果:役割分担を決め、発表を完成
活用:住民や職員の意見を聞き、調整へ生かす
構成を作ったら、設問の条件をすべて含んでいるか確認してから本文へ進みます。
序論は短く、重要な部分へ文字数を使う
本番では、書き出しを完璧にしようとして序論へ時間を使いすぎないことが重要です。
序論の役割は、答案の方向性を示すことです。テーマの背景を長く説明する必要はありません。
地域防災力を高めるためには、行政が情報を発信するだけでなく、住民が日頃から訓練や支援体制づくりへ参加できる仕組みが必要である。
論文では解決策、作文では自分の行動や工夫が評価の中心になりやすいため、本文の重要部分へ十分な文字数を残しましょう。
本番中は残り時間を3回確認する
時計を頻繁に見ると集中が途切れますが、まったく確認しないと時間不足へ気付きにくくなります。
あらかじめ確認する時点を決めておきましょう。
60分試験の進行例
具体的な配分は試験時間や文字数によって異なります。練習で使ってきた配分を基本にしてください。
- 構成を作り終えた時点で残り時間を確認する
- 答案の半分程度を書いた時点で進み具合を確認する
- 終了10分前に結論まで書けるか確認する
予定より遅れているときの立て直し方
本番で予定より遅れていても、慌てて構成をすべて変える必要はありません。
構成に時間を使いすぎた
新しい材料を増やさず、決めた結論と主要な対策・経験へ絞って本文を書き始めます。
前半を書きすぎた
現状説明や背景を切り上げ、解決策・行動・学びへ移ります。
文字数が足りない
新しい論点を追加せず、既に書いた対策の方法・対象・効果を具体化します。
文字数が多くなりそう
重複する説明や抽象的な前置きを削り、結論を書くスペースを確保します。
途中で答案全体を書き直さない
大きな間違いに気付いても、残り時間が少ない状態で最初から書き直すと、答案が未完成になる危険があります。
設問から完全に外れている場合を除き、残っている文章を生かして方向を修正し、結論まで完成させることを優先しましょう。
書く内容を思い付かないときの対処法
想定していなかったテーマが出ても、すぐに「何も書けない」と判断しないでください。
論文では、テーマを次の視点へ分解すると材料を見つけやすくなります。
- 誰が困っているのか
- どのような問題が起きているのか
- 問題が起きる原因は何か
- 行政だけでなく誰と連携できるか
- 情報提供・相談・予防・支援のどれが必要か
- 対策によってどのような効果が期待できるか
作文で経験を思い付かない場合は、特別な成果ではなく、日常の小さな改善経験を探しましょう。
- アルバイトや仕事で工夫したこと
- 部活動やゼミで意見を調整したこと
- 資格勉強や受験勉強を継続したこと
- 失敗後に方法を変えたこと
- 相手の立場を考えて対応したこと
知識不足を作り話で補わない
正確に知らない制度や統計を断定したり、実際には経験していない出来事を書いたりするのは避けましょう。
知っている範囲の一般的な課題や、自分が説明できる経験を使い、一貫した答案を作ることが大切です。
一文を短くして書く手を止めない
本番で表現に迷ったら、難しい言葉を探すのではなく、意味が伝わる短い文章へ置き換えます。
改善前:自治体は、高齢者が孤立することによって健康上や生活上の問題が発見されないという状況を防止するためにも、さまざまな関係機関と連携しながら見守りを積極的に実施していくことが大切である。
改善後:自治体は、高齢者の孤立を防ぐ見守り体制を整える必要がある。民生委員や地域包括支援センターと連携し、生活上の問題を早期に把握することが重要である。
一文へ多くの内容を詰め込まず、主張と説明を分けると、読みやすく書き間違いの少ない文章になります。
終了10分前には必ず結論へ向かう
残り10分になっても本文の途中であれば、細かな説明を増やすのをやめ、結果・学び・結論へ進みます。
途中まで詳しく書かれた未完成答案よりも、内容を絞って最後まで一貫した答案のほうが、採点者は全体を評価しやすくなります。
結論を書くスペースは必ず残す
論文では、提案した対策の効果と行政の姿勢をまとめます。
作文では、経験から得た学びと、公務員の仕事へどのように生かすかをまとめます。
最後の見直しは重要項目から確認する
見直し時間が5分しかない場合、最初から一文字ずつ丁寧に読むだけでは、重要な問題を確認できない可能性があります。
提出前の見直し順序
- 設問で求められた内容にすべて答えているか
- 指定された条件や個数を守っているか
- 序論と結論の主張が一致しているか
- 文章が途中で切れていないか
- 主語と述語が大きくずれていないか
- 明らかな誤字脱字や漢字の間違いがないか
- 受験番号・題名・答案欄の記入漏れがないか
- 指定文字数と原稿用紙のルールを守っているか
小さな表現を直すことより、設問への回答、一貫性、未完成部分を優先して確認してください。
原稿用紙を修正するときの注意点
修正方法は、試験の答案用紙や試験官の指示に従うことが最優先です。
一般的には、修正する文字へ二重線を引くなどの方法がありますが、自治体や答案形式によって扱いが異なる場合があります。
- 修正液や消せる筆記具を自己判断で使わない
- 大きな文字で余白へ書き足さない
- 矢印を多用して文章の順番を入れ替えない
- 修正後も読み手が内容を追える状態にする
- 細かな表現修正より、意味の誤りを優先する
終了直前に大幅な修正をしない
一文を直したことで前後の文章がつながらなくなる場合があります。
残り時間が少ないときは、明らかな意味の誤りや誤字脱字に絞り、答案全体の読みやすさを保ちましょう。
本番で緊張したときの対処法
緊張によって頭が真っ白になったときは、すぐに本文を書こうとせず、短い作業へ戻ります。
落ち着きを取り戻す手順
- 一度筆記具を置き、ゆっくり息を吐く
- 残り時間を確認し、使える時間を把握する
- 設問のテーマ・立場・要求へ印を付ける
- 結論を一文ではなく短い単語で書く
- 課題・対策または経験・行動を箇条書きにする
- 最も書きやすい段落からではなく、序論から構成どおりに書く
本番で完璧な答案を書こうとすると、書き始めるまでに時間がかかります。
練習してきた基本構成へ当てはめ、設問に答える完成答案を作ることへ集中しましょう。
試験前日と当日の準備
前日に新しいテーマや模範答案を大量に覚えようとすると、これまで使ってきた構成が混乱する可能性があります。
試験前日に確認すること
- 論文と作文の基本構成
- 自分が使う時間配分
- 頻繁に指摘された弱点
- 作文に使う主な経験
- 受験先で優先して確認したテーマ
- 受験票・筆記具・時計・会場までの経路
試験会場で意識すること
- 周囲の受験者の書く速さを気にしない
- 問題が配られる前に新しい知識を詰め込まない
- 試験官の説明と答案用紙の注意事項を確認する
- 開始後は決めた手順と時間配分を守る
- 難しい設問でも、書ける材料を整理して最後まで完成させる
本番で新しい書き方を試す必要はありません
合格答案に必要なのは、派手な表現や特別な知識ではなく、設問を正しく読み、準備してきた型で最後まで書くことです。迷ったときほど、結論・理由・具体例・まとめという基本へ戻りましょう。
第10章のまとめ
- 試験開始後は時間・文字数・答案形式・設問数を最初に確認する
- 設問をテーマ・立場・要求・条件に分けて分析する
- 本文の前に結論と段落構成を短い言葉で整理する
- 序論を長くせず、論文は対策、作文は行動へ文字数を使う
- 構成後・答案の中盤・終了10分前に残り時間を確認する
- 遅れていても全体を書き直さず、内容を絞って結論まで完成させる
- 見直しでは設問・一貫性・未完成・誤字脱字・記入漏れを優先する
- 本番では練習してきた構成と時間配分を崩さない
公務員試験の論文・作文に関するよくある質問
論文・作文対策は、特別な文章力がある人だけに必要な試験ではありません。
設問を正しく読み、基本構成へ当てはめ、具体的な内容を書き、添削と書き直しを繰り返す ことで、初学者でも答案の完成度を高められます。
受験先ごとに試験時間、文字数、出題形式、評価基準が異なるため、最終的には最新の受験案内や過去問を確認してください。
ここでは、公務員試験の論文・作文対策で受験生が迷いやすい疑問へ回答します。
論文試験と作文試験の違いは何ですか?
一般的に、論文試験では社会問題や行政課題を分析し、原因や解決策を論理的に説明する力が問われます。
作文試験では、自分の経験、価値観、人柄、仕事への姿勢などを具体的に伝える力が問われます。
論文と作文の主な違い
ただし、試験名称が「作文」でも社会課題が出題される場合や、「論文」でも受験者の経験を含める場合があります。名称だけで判断せず、過去問や受験案内を確認しましょう。
論文・作文対策はいつから始めるべきですか?
筆記試験の直前に慌てないためには、遅くとも試験の1〜2か月前には基本構成や頻出テーマの整理を始めると進めやすくなります。
ただし、試験までの期間や現在の実力によって、必要な準備期間は異なります。
時間に余裕がある場合は、数か月前から週1回程度の構成練習を始め、試験が近づいたら本番形式の演習へ移行しましょう。
社会人など学習時間が限られる人は、平日に頻出テーマや構成を整理し、休日に全文を書く方法が効率的です。
独学でも論文・作文試験に合格できますか?
独学でも対策は可能です。
過去問、参考書、自治体の資料などを使い、基本構成を理解して答案練習を繰り返せば、合格水準を目指せます。
ただし、独学では自分の答案の弱点に気付きにくい点が課題です。
- 設問へ正面から答えているか
- 主張と根拠がつながっているか
- 解決策や行動が具体的か
- 序論と結論が一致しているか
- 第三者が読んでも内容を理解できるか
定期的に学校の先生、講師、添削サービスなどから意見を受けると、独学でも改善点を把握しやすくなります。
合格するためには何本くらい答案を書く必要がありますか?
必要な本数を一律に決めることはできません。
すでに構成や文章作成に慣れている人と、初めて論文を書く人では必要な練習量が異なるためです。
答案の本数よりも、添削後に弱点を修正し、同じミスを減らせているかを重視してください。
最初は構成メモを多く作り、その後に全文答案へ進むと効率的です。
- 複数の頻出テーマで構成を作れる
- 制限時間内に最後まで書ける
- 設問に応じて材料を組み替えられる
- 添削で同じ指摘を受ける回数が減っている
この状態を目標に練習を続けましょう。
指定文字数の何割まで書けばよいですか?
まずは問題文や受験案内に記載された条件を守ることが最優先です。
「800字以内」「800字程度」「600字以上800字以内」では、必要な文字数の考え方が異なります。
一般的には、指定された文字数に対して極端に短い答案は、必要な内容を十分に説明できていない可能性があります。
一律の割合だけで判断しない
「必ず8割以上なら合格」など、すべての試験へ共通する基準はありません。
文字数だけを増やすのではなく、設問に必要な内容を過不足なく書くことが重要です。
模範答案を暗記して本番で使ってもよいですか?
模範答案をそのまま暗記する方法はおすすめできません。
本番の設問が少し変わるだけで、暗記した文章が設問へ合わなくなる可能性があるためです。
覚えるべきなのは完成文章ではなく、次のような考え方です。
- 序論で結論を示す方法
- 現状と原因を整理する方法
- 課題と対策を対応させる方法
- 具体策を対象・方法・効果へ分ける方法
- 作文で行動と学びをつなげる方法
模範答案は、文章そのものではなく、答案の設計図を学ぶために使いましょう。
誤字脱字があると不合格になりますか?
誤字脱字が一つあるだけで、直ちに不合格になるとは限りません。
ただし、誤字脱字が多い、文章の意味が通らない、原稿用紙のルールを頻繁に間違える場合は、読みやすさや正確性の評価へ影響する可能性があります。
見直しでは、次の順番で確認しましょう。
- 設問へ答えているか
- 文章が途中で切れていないか
- 序論と結論が一致しているか
- 主語と述語が対応しているか
- 誤字脱字や漢字の間違いがないか
誤字脱字だけに気を取られ、設問とのずれを見落とさないようにしてください。
論文対策では時事問題や統計を覚える必要がありますか?
社会問題や行政課題に関する基礎知識は必要ですが、細かな統計を大量に暗記する必要はありません。
重要なのは、主要テーマについて次の内容を説明できることです。
- どのような課題が起きているか
- 課題が起きる原因や背景は何か
- どのような人が影響を受けているか
- 自治体が行える対策は何か
- 行政以外の誰と連携できるか
曖昧な数値を断定しない
正確に覚えていない統計や制度名を無理に書くと、誤情報になる可能性があります。
数値がなくても、課題・原因・対策を具体的に説明できれば答案は作れます。
論文・作文は必ず添削を受けるべきですか?
必ずしも毎回答案を専門家へ添削してもらう必要はありません。
ただし、自分だけでは設問とのずれ、論理の飛躍、説明不足に気付きにくいため、定期的に第三者の意見を受けることは有効です。
添削方法の使い分け
添削を受けた後は、指摘を読むだけで終わらず、実際に答案を書き直してください。
作文に使える特別な経験がありません。どうすればよいですか?
全国大会、海外留学、重大な成果など、特別な経験は必要ありません。
採点者が確認したいのは、経験の規模よりも、その状況で何を考え、どのように行動し、何を学んだかです。
次のような日常的な経験も作文の材料になります。
- アルバイトで作業方法を改善した
- 仕事で引継ぎや情報共有を工夫した
- 部活動やゼミで意見を調整した
- 資格試験へ計画的に取り組んだ
- 失敗後に原因を考えて方法を変えた
- 相手の状況に合わせて説明方法を変えた
経験は「状況・役割・行動・結果・学び」に分けて整理すると、作文へ使える材料を見つけやすくなります。
論文の対策案が思い付かないときはどうすればよいですか?
いきなり完成した施策を考えようとせず、課題を小さく分解しましょう。
- 誰が困っているのか
- 何が不足しているのか
- 問題を予防できないか
- 相談や情報提供で改善できないか
- 行政以外の機関と連携できないか
- 支援を必要な人へ届ける方法はあるか
行政の対策は、情報発信、相談支援、環境整備、人材育成、関係機関との連携、住民参加などの切り口から考えると整理しやすくなります。
漢字を忘れた場合は、ひらがなで書いてもよいですか?
誤った漢字を書くよりも、意味が正確に伝わる表現へ言い換えるほうが安全です。
ただし、一般的な漢字をすべてひらがなで書くと読みにくくなるため、普段から答案で使いやすい言葉を練習しておきましょう。
本番では難しい言葉にこだわらず、自分が正確に書ける簡潔な言葉を使うことが重要です。
本番で時間が足りなくなった場合はどうすればよいですか?
新しい内容を追加するのをやめ、主要な対策・行動・学びへ絞って結論まで完成させてください。
前半を詳しく書いた未完成答案よりも、内容を絞って最後まで一貫した答案のほうが、採点者は全体を評価しやすくなります。
- 現状説明を切り上げる
- 対策や経験を一つか二つに絞る
- 長い一文を短い文章へ分ける
- 終了10分前には結論へ進む
- 大幅な書き直しを避ける
迷ったときに戻るべき基本
論文・作文対策で迷ったときは、難しいテクニックではなく、次の基本へ戻りましょう。
- 設問で何を求められているか確認する
- 最初に答案の結論を決める
- 段落ごとの役割を整理する
- 主張に理由や具体例を付ける
- 最後まで同じ方向性で書く
- 添削後に答案を書き直す
筆記試験と論文対策をまとめて効率よく進める
公務員試験は教養・専門科目に加えて論文や面接の準備も必要です。科目ごとの優先順位や学習スケジュールに迷う場合は、通信講座を活用する方法もあります。
スタディング公務員講座を確認する不安を減らす一番の方法は、同じ手順で繰り返し書くことです
論文・作文は、毎回違う文章をひらめきで書く試験ではありません。設問分析、結論、構成、執筆、見直しという同じ手順を繰り返せば、本番でも落ち着いて答案を完成させやすくなります。
第11章のまとめ
- 論文は行政課題と解決策、作文は経験と人柄を中心に評価される
- 名称だけで判断せず、受験先の過去問と受験案内を確認する
- 答案の本数より、添削と書き直しによる改善を重視する
- 指定文字数は一律の割合ではなく、試験ごとの条件を優先する
- 模範答案は丸暗記せず、段落構成と具体化の方法を学ぶ
- 特別な経験がなくても、日常の工夫や改善を作文材料にできる
- 本番で迷ったら、設問・結論・構成という基本へ戻る
論文・作文対策のまとめ|合格答案を書くために今すぐ始めること
合格答案に必要なのは、特別な文章力ではなく「正しい手順で最後まで書く力」です
公務員試験の論文・作文で評価されるためには、 設問を正しく読み、求められた内容を基本構成へ当てはめ、具体的に説明すること が重要です。
難しい表現や大量の知識を覚えるよりも、構成メモを作り、制限時間内に答案を書き、添削後に書き直す練習を続けましょう。
ここまで、論文と作文の違い、評価ポイント、基本構成、NG例、時間配分、勉強法、頻出テーマ、例文、添削方法、本番での解き方まで解説しました。
内容が多く感じられたかもしれませんが、最初からすべてを完璧にできる必要はありません。
まずは、答案を書くときに外せない基本を確認しましょう。
合格答案に共通する8つのポイント
設問へ正面から答える
関連知識ではなく、設問で求められた立場・内容・条件に沿って書きます。
最初に結論を決める
本文を書き始める前に、答案全体で何を主張するのかを一文で整理します。
構成メモを作る
各段落で何を書くかを決め、内容の重複や結論の書き忘れを防ぎます。
理由と具体例を付ける
「重要である」「頑張った」だけで終わらず、理由・方法・行動を説明します。
主張を最後まで一貫させる
序論、本論、結論で方向性が変わらないように、構成に沿って書き進めます。
重要部分を厚く書く
論文では解決策、作文では自分の行動と学びへ十分な文字数を使います。
時間内に結論まで完成させる
前半を書きすぎず、見直し時間も確保して、未完成答案を防ぎます。
添削後に書き直す
指摘を読むだけで終わらず、自分の文章へ反映し、次の答案で再確認します。
論文と作文で意識する内容は異なる
- 社会問題や行政課題を分析する
- 現状と原因を整理する
- 課題に対応した解決策を示す
- 実施主体・対象・方法を具体化する
- 対策による効果を書く
- 行政や地域の連携を考える
- 設問に合う経験を選ぶ
- 当時の状況と自分の役割を書く
- 自分の行動や工夫を具体化する
- 行動による結果や変化を示す
- 経験から得た学びを書く
- 公務員の仕事への活用を示す
論文と作文は内容こそ異なりますが、 設問理解・構成・具体性・一貫性・読みやすさ が重要である点は共通しています。
初心者が進めるべき論文・作文対策の順番
論文と作文の違いを理解する
受験先が社会課題型、経験作文型、または両方のどれを出題するのか確認します。
基本構成を覚える
論文は現状・原因・対策・効果、作文は経験・行動・結果・学びを基本にします。
頻出テーマと経験を整理する
論文で使う行政課題と、作文へ使える自分の経験を準備します。
構成メモを繰り返し作る
全文を書く前に、さまざまな設問へ短時間で構成を作る練習を行います。
時間を測らず全文を書く
まずは内容と論理を優先し、設問に合った答案を最後まで完成させます。
添削して書き直す
設問とのずれ、具体性不足、一貫性などを確認し、改善した答案を作ります。
本番と同じ条件で演習する
制限時間、文字数、答案形式を合わせ、見直しまで含めて練習します。
現在のレベル別に優先する対策
弱点に合わせて練習内容を変えよう
模範答案を暗記するだけでは不十分
模範答案は、完成した文章を覚えるためではなく、 設問への答え方や構成の作り方を学ぶための教材 です。
本番では、設問のテーマ、条件、求められる立場が変わります。
覚えた文章を無理に当てはめると、設問からずれたり、自分の主張と合わなくなったりする可能性があります。
暗記するなら文章ではなく考え方
論文では、課題を原因と対策へ分ける考え方を覚えましょう。
作文では、経験を状況・役割・行動・結果・学びへ分ける考え方を覚えましょう。
完璧な答案より、完成した答案を目指す
本番では、すべての文章を美しく書くことよりも、設問に答えた答案を時間内に完成させることが重要です。
一文ごとに表現を考えすぎると、解決策や結論を書く時間が足りなくなることがあります。
本番で優先する順番
- 設問の条件を守る
- 必要な内容をすべて書く
- 結論まで完成させる
- 主張を最後まで一貫させる
- 理由や具体例を入れる
- 最後に誤字脱字を確認する
難しい言葉を使わなくても、短く正確な文章で主張と理由を説明できれば、採点者へ内容は伝わります。
今日から始める3つの行動
まずは小さな練習から始めましょう
受験先の過去問と、試験時間・文字数・出題形式を確認する。
論文テーマを一つ、または作文へ使える経験を一つ整理する。
10〜15分で結論と段落構成だけを書き出してみる。
最初から長い答案を書く必要はありません。
結論と構成を作る練習から始め、書く材料が整理できたら全文へ進みましょう。
独学で進めるか講座を使うか迷う人へ
独学でも論文・作文対策は可能です。
ただし、公務員試験では論文だけでなく、教養科目、専門科目、面接などの準備も必要になります。
次のような人は、通信講座を使って学習順序やスケジュールを整える方法もあります。
通信講座を検討しやすい人
- 筆記試験と論文対策の優先順位が分からない
- 仕事や大学と両立しながら効率的に進めたい
- 参考書を選ぶ時間を減らしたい
- スマートフォンで隙間時間に学習したい
- 試験日までの学習計画を一人で組むのが不安
- 独学で学習が止まってしまうことがある
筆記・論文・面接まで見据えた学習を始める
スタディング公務員講座は、スマートフォンを使って学習を進めたい人や、限られた時間で試験対策を進めたい人が検討しやすい通信講座です。
講座の対象区分やカリキュラム、論文対策の有無はコースによって異なる可能性があるため、申込み前に公式ページで確認してください。
スタディング公務員講座を確認する論文・作文は、正しい練習を続ければ必ず書きやすくなります
最初は構成に時間がかかり、具体例も思い付かないかもしれません。しかし、テーマや経験を整理し、添削と書き直しを繰り返すことで、設問を見た後に何を書くべきかが少しずつ分かるようになります。


