🧭 はじめに:位置関係は文章条件を図に変えて整理する
公務員試験の判断推理で扱われる「位置関係」は、条件を図に置き換える練習に向いているテーマです。
「AさんはBさんの右に座っている」「Cさんの前にはDさんがいる」など、人やモノの位置を論理的に整理する力が問われます。
位置関係問題では、文章だけで考え続けるより図に置き換えて条件を確認することが重要です。 端・中央・隣接などの条件を固定できるところから配置すると、候補を絞りやすくなります。
🎯 なぜ位置関係を練習するのか?
- 👉 文章条件を図に変換する基本を練習できる
- 👉 他の分野(順序関係・対応関係)にも通じる条件整理の考え方が身につく
- 👉 「固定できる条件から置く」という判断推理の基本手順を身につけやすい
🧩 苦手に感じる理由とは?
位置関係問題を苦手とする人の多くは、
「条件文がややこしく、頭の中で整理できない」という共通点があります。
そこで、条件を図に書き出して一つずつ確認すると、頭の中だけで考えるより整理しやすくなります。
頭の中だけで並べようとせず、矢印・マス目・固定位置を実際に書くと、条件の見落としや矛盾に気づきやすくなります。
🚀 この記事で学べること
この記事では、位置関係問題の基本構造・例題・条件整理の方法を図解で解説します。 頭の中だけで考えず、条件を図に移して検証する手順を身につけていきましょう。
位置関係の基本を理解しよう【左右・上下・前後】
位置関係は、文章条件を 図に変換 すると整理しやすくなります。まずは 左右・上下・前後の3タイプに分けて考え方を押さえましょう。
- 「AはBの右」= 横並びの線で B | A
- 「AはBの左」= A | B
- 「AはBの前」= 問題の向きに合わせて前後を決め、図の中で方向を統一する
- 「Aは中央」= マス目の中心に固定 → 周辺を配置
- 「AはBの隣」= 間に空きなし(差=1)
- 「AとBの間に1人」= 差=2(例:A _ B)
① 左右関係(横一列の座席など)
横一列に並ぶ想定。左端/右端/中央を意識すると固定しやすいです。
| 条件 | 図解(イメージ) | コツ |
|---|---|---|
| AはBの右 | … B | A … | 線を引き、B→Aの順で配置。端に近い条件を優先固定 |
| Aは中央 | □ | □ | A | □ | □ | 中央確定→左右へ広げていく |
| AとBは隣 | … A B … or … B A … | 2通りを仮置き→他条件で片方を消す |
② 上下・前後関係(席次表・フロア配置など)
上下・前後は、問題文の基準方向を最初に確認します。図では「前を上に描く」など自分でルールを決めても構いませんが、問題の途中で向きを変えないことが重要です。
A(前) / B(後) → 「AはBの前」
③ 一列の位置関係(何人目・間に何人など)
一列の座席や並びで「AとBの間に1人」のような条件が出たら、位置番号の差に置き換えると整理しやすくなります。なお、到着順・順位など時間的な順序を中心に扱う問題は、別記事の「順序関係」で詳しく扱います。
| 条件 | 言い換え | 図解 |
|---|---|---|
| AはBより左 | A → B | A ——— B |
| AとBの間に1人 | 差=2 | A _ B / B _ A |
| Aは左端でない | 位置≠1 | [×] [候補] [候補] … |
- 要素リストを書く(A,B,C,…)
- 条件を矢印/差/固定点に変換(例:A→B、差2、中央)
- 矛盾が出たら仮置き切替(片方×で消す)
次章では、典型例題を使ってこの型を実際に体験します。
例題で理解する!位置関係の典型パターン
ここでは実際の公務員試験で出題されるような 位置関係の例題 を通して、基本的な考え方を体感してみましょう。図や表を使いながら一歩ずつ整理していきます。
🧩 例題①:左右関係の整理
A〜Eの5人が横一列に並んでいます。次の条件のとき、中央にいるのは誰でしょう?
① Cは左端、② BはAのすぐ左、③ DはAのすぐ右、④ Eは右端
解説:
- ①より「C=左端」→ C | □ | □ | □ | □
- ②・③より「B|A|D」の3人が連続する
- ④よりE=右端。残る2〜4番にB・A・Dが入り、中央はAと確定
上の条件をまとめて配置します:
| 位置 | 名前 |
|---|---|
| ①左端 | C |
| ② | B |
| ③ | A |
| ④ | D |
| ⑤右端 | E |
➡ 中央はA になります。
📘 例題②:上下関係の整理
4人(A,B,C,D)が縦に並んでいます。 条件:① Cは最上段 ② BはCのすぐ下 ③ DはAのすぐ下
考え方: 最上段などの固定条件から置き、連続する条件をつなげます。
| 条件 | 図示 |
|---|---|
| ①② Cが最上段、Bはそのすぐ下 | C → B |
| ③ DはAのすぐ下 | A → D |
C・Bで上2段が埋まるため、残るA・Dは3段目・4段目。③よりAが上、Dが下なので、
→ 上から順に C → B → A → D と確定します。
答え: 上から2番目はB。
🧮 例題③:複数条件の融合問題
5人(A,B,C,D,E)が横に並んでいます。
① Aは中央 ② BはAのすぐ左 ③ CはAのすぐ右 ④ Eは左端 ⑤ Dは右端
①より中央=3番目→ A固定。
②よりBはAのすぐ左→ 2番目にB。
③よりCはAのすぐ右→ 4番目にC。
④⑤よりEが1番、Dが5番に固定されます。
| 位置 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 名前 | E | B | A | C | D |
答え: 並び順は E – B – A – C – D。
・位置関係は、固定できる条件があればそこから配置すると整理しやすくなります。
・文章条件を 図に置き換える練習 を繰り返し、どの条件から配置したかを再現できるようにしましょう。
・次章では、条件を整理しやすくする解法を紹介します。
位置関係を整理しやすくする解法3選
位置関係問題で時間をかけすぎてしまう人は、条件を頭の中だけで処理している場合があります。 次の3つの整理法を使い、条件を見える形に変えていきましょう。
テク①:基準固定法
1つの人物・モノを「軸」にして、他を相対的に配置。
テク②:線図+マス目整理
条件をすべて1枚の図にまとめて矛盾チェック。
テク③:除外思考
不可能な配置を先に消して、候補を絞る。
🚀 テク①:基準固定法
位置関係では、共通して登場する人物・モノを基準にすると相対関係をまとめやすくなります。 たとえば「AはBの右」「CはBの左」と出たとき、Bを基準にすると「C|B|A」と整理できます。
Bを基準に置く → 左:C、右:A。 → まず相対関係をひとまとまりにし、端・中央などの追加条件が出たら全体の位置を調整します。
⏱️ テク②:線図+マス目整理
「頭の中で並べる」より、「線とマス目に書く」方が条件を確認しやすく、見落としを減らしやすくなります。 下のような簡易表を用意して矢印を書き込むと、複雑な問題もスッキリ整理できます。
[ 左端 ] | [ ] | [ ] | [ ] | [ 右端 ]
↑ 条件を書き込む:A→B、C→D
条件を矢印・マス目・距離など適した記号に置き換えると、どの条件同士が矛盾するか確認しやすくなります。
💭 テク③:除外思考(Elimination)
選択肢形式では、条件に反する配置を一つずつ除外する方法が使える場合があります。 すべての並びを完成させる前に選択肢を検証できないか確認してみましょう。下表は「AはBの右」「CはAの左」という条件を使った簡単な例です。
| 選択肢 | 検証 |
|---|---|
| ① Aは左端、Bは中央 | 「AはBの右」に反する → × |
| ② Bは中央、Aは右 | 「AはBの右」と矛盾しない → 候補 |
| ③ Aは中央、Cは右 | 「CはAの左」に反する → × |
矛盾を瞬時に判断できるように、条件をリスト化しておくのも有効です。
- 基準を1つ決めて整理する
- 条件はすべて図に書く(文字で覚えない)
- 矛盾・不可能を先に消す
位置関係の学習法と教材を選ぶときの確認ポイント
位置関係では、条件を図へ変換する手順を自力で再現する練習が重要です。 一問ずつ図を描き、どの条件を基準にし、どの条件で候補を絞ったかを説明できるように練習しましょう。
🎯 ステップ①:基礎を固める(パターン把握)
まずは出題パターンを「左右・上下・前後」に分類し、典型例題を繰り返し解きましょう。 特に「固定点から広げる」という基本手順を意識することが大切です。
- 最初は時間を気にしすぎず、条件を正確に図へ移す
- 間違えた問題は「条件の抜け漏れ」をチェック
- 同じパターンを解き直し、図の作り方を再現できるか確認する
📗 ステップ②:演習でスピードを鍛える
正確に図へ置き換えられるようになったら、過去問で実際の解答時間を計る練習へ進みましょう。 試験全体の時間配分を踏まえ、自分が時間を使いすぎるパターンを記録しておくと復習対象を絞りやすくなります。
🧠 ステップ③:実戦形式で総仕上げ
基本問題を解けるようになったら、複数分野が混ざった演習にも取り組みましょう。 制限時間付き演習+解説復習を組み合わせ、本番に近い状況でどの問題から解くかも確認します。
最初から速さだけを求めず、まず図にして正確に整理できる状態を作りましょう。慣れてから時間を測るほうが、誤った解き方を固定しにくくなります。
📈 独学で詰まったときの見直し方
独学でも対策できますが、解説を読んでも「なぜその条件から置くのか」が分からないことがあります。 その場合は、別の解説や動画講義で考え方を確認し、同じ問題をもう一度自力で解いてみましょう。
- 問題文の条件整理がバラバラになる
- 複数条件の融合パターンが理解しにくい
- 時間をかけても正答率が上がらない
💡 動画で学びたい人は通信講座も比較候補
参考書だけでは判断推理の解法を理解しにくい人は、通信講座も比較候補になります。 スタディング公務員講座を検討する場合も、公式ページで現在の講座内容・料金・利用期間を確認してください。
- 志望先で必要な判断推理・数的処理の範囲が含まれているか
- 講義と問題演習を自分の端末・生活時間で続けやすいか
- 間違えた問題を解き直しやすい構成か
- 現在の料金・利用期間・無料で確認できる範囲はどうなっているか
まとめ|位置関係は「固定点→相対関係→検証」で整理
公務員試験の「判断推理・位置関係」では、文章条件を図に変換し、固定できる位置から順に配置することが基本です。 正解だけを覚えるのではなく、どの条件から配置したかを説明できる状態を目指しましょう。
- 位置関係は固定できる条件から順に整理する
- 基準固定・図化・除外思考で候補を絞る
- 正確に図へ移せるようになってから解答時間も確認する
- 独学で解法を理解しにくい場合は別解説や動画講義も比較する
🎓 学習ルーティンの一例
- ✅ 基本問題:時間を気にしすぎず条件を図に変換する
- ✅ 解き直し:解説を閉じて「条件→図化」を再現する
- ✅ 過去問:正確に解けるようになったら解答時間も記録する
学習時間は人によって異なります。大切なのは、問題数だけをこなすのではなく、 「どの条件を固定したか」「どこで候補を絞ったか」を解き直しで再現できるようにすることです。
独学で解法をつかみにくい場合は、動画講義と問題演習を組み合わせる方法があります。 スタディングを候補にする場合は、判断推理・数的処理の現在の収録範囲や問題演習の内容を公式ページで確認してください。
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📌 最後に:図化と解き直しを継続する
位置関係は、条件を図に置き換える手順を繰り返し練習することが大切です。 学習量は自分の進度に合わせ、解いた後に「なぜその配置になるのか」を説明できるか確認しましょう。


