" /> 【公務員試験】面接マナーを画像つきで解説(入退室・話し方・身だしなみ)

【公務員試験】面接マナーを画像つきで解説(入退室・話し方・身だしなみ)

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面接

面接は、公務員試験の中でも特に重要な場面です。

面接官に好印象を与えるためには、入室から退出、服装、言葉遣いといった基本的なビジネスマナーをしっかりと理解し、実践することが求められます。

本記事では、公務員試験の受験生を対象に中核市の人事担当をしていた私が、面接のマナーについて詳しく解説します。

入室から退室までの所作や服装選び、Web面接と対面面接の違いについても具体的に触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

面接の基本マナー
服装・身だしなみの注意点
・面接中の言葉遣いと態度
・準備の段階で意識すべきこと
・よくあるNG例
マナーでミスした時のリカバリー方法

面接マナーは公務員試験で最重要!

面接官経験者の意見も気になりますが、そもそも公務員試験の面接官は選考の際、どこを見ているのでしょうか。効率的な面接対策のためにも前提から確認していきましょう。

厚生労働省が発表した平成25年若年者雇用実態調査の概要によると、新卒採用において重視されている上位3項目は「職業意欲・勤労意欲・チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」「マナー・社会常識」であり、マナーを重視していることがわかります。

もちろん公務員においてはマナーが重要視されるのは言うまでもなく、さまざまな世代やバックグラウンドをもつ職員や市民とコミュニケーションをとることが日常になります。相手とのコミュニケーションや信頼関係を構築する際に役立つのが「マナー」です。

行動や言葉遣い、挨拶、身だしなみなどにより、印象は大きく変わることがあります。株式会社マンダムが採用担当者412名を対象に行った調査によると、9割以上の採用担当者が「身だしなみから受ける印象は選考に影響する」と回答しています。

出典:「身だしなみは選考に影響」9割以上!面接で重要となるのは「礼儀」と「清潔感」 清潔感を感じ取るポイント1位は「髪型」 | 株式会社マンダムのプレスリリース

この結果から、面接時の身だしなみが第一印象に大きく影響することがわかります。

また、面接試験において受験生に求める重要な要素に関する質問では、「礼儀(78.9%)」と「清潔感(74.0%)」が同等に重要とされています。

出典:「身だしなみは選考に影響」9割以上!面接で重要となるのは「礼儀」と「清潔感」 清潔感を感じ取るポイント1位は「髪型」 | 株式会社マンダムのプレスリリース

さらに、採用担当者103人に「面接時のマナーや振る舞いにおいて、重要視する項目3つ(1位から3位まで)」をたずねたアンケート結果のうち、1位に選ばれた選択肢の内訳は下図となっており、重要な項目として多く選ばれていたのは、「表情」「あいさつ」「言葉遣い」でした。

上位3つ以外の項目は「身だしなみ」「姿勢」「目線」「話すスピード」「声の大きさ」「入退室の仕方」となっています。

面接の場で面接官は、受験生が公務員としての所作を身につけているか、オフィシャルな場所で状況に適した振る舞いができるかなどもチェックしています。だからこそ、面接のときにはマナーを守った対応を心がけ、良い印象を与えられるよう、明るく積極的な話し方・表情を意識しましょう。

自分の話し方や表情・身だしなみをより良くするには、面接の練習風景をビデオに撮って見返したり、周囲の人に聞いてみたりするのもよいでしょう。客観的な視点で、自分の癖や特徴が見つかるかもしれません。

周囲の人に相談するのが恥ずかしい、公務員試験のプロの視点でアドバイスがほしい、面接の通過率を高めたいと思う場合は、公務員講座の受講を検討するのもいいでしょう。

これだけはチェック!面接マナー一覧

まずは面接当日に気をつけるべきマナーを一覧でチェック。このリストだけ確認すれば、面接マナーをまるっとおさらいできます。

面接マナーのチェックリスト

〈受付〉
・受付前に身だしなみ・匂いをチェックする
・到着は面接開始10分前、受付は5分前にする
・待機中は「姿勢・視線・手癖」に注意する

〈入室〉
・ノックを3回してから入室する
・最初の挨拶はフルネームと「よろしくお願いいたします」
・カバンは椅子の脇に立てて置く

〈面接中〉
・背筋を伸ばした良い姿勢で座る
・しっかりと目を見て話す
・大きな声でハキハキと話す
・適度な相槌を心がける

〈退室〉
・最後の挨拶は「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」
・コートやスマホは建物の外に出てから

当日の流れに沿って、それぞれ詳しく見ていきましょう。

【受付】のマナー

受付前に身だしなみ・匂いをチェックする

面接の受付をする前に、身だしなみの最終チェックをしましょう応募先企業の最寄り駅にあるトイレなどで、以下の4点を確認すると安心です。

面接直前の身だしなみチェックリスト

・髪の毛に寝癖はなく、清潔感があるか
・スーツにシワやホコリがないか
・靴はきれいに磨かれているか
・体臭や口臭はきつくないか

到着は面接開始10分前、受付は5分前にする

面接会場には、面接10分前を目安に到着すると良いでしょう。面接開始の5分前ごろになったら、受付をして採用担当者に取り次いでもらいます。
※集合時間の指示がある場合はそちらに従いましょう!

受付からすでに面接は始まっていると考え、礼儀正しくハキハキとした態度で対応するようにしましょう。

※ 遅刻する場合は、早めの電話連絡を

電車の遅延や仕事上のトラブルなどで面接に遅刻する場合、間に合わないことが分かった時点で、すぐに電話で連絡を入れましょう

電車で移動中の場合、一旦電車を降りて電話を優先しましょう。早めに連絡し、明確な理由があれば、面接官に悪い印象を与えることはありません。

待機中は「姿勢」「視線」「手癖」に注意する

待機中は姿勢、姿勢、手癖の3点に注意しましょう

受付に椅子があり「おかけになってお待ち下さい」と言われた場合、深く腰掛けずに背筋を伸ばし、手のひらを膝の上におきます。立って待つ場合は、壁際に立つなどして、他の来客の邪魔にならないように気をつけましょう。

また、緊張できょろきょろと周りを見渡したり、爪をいじったりしないように注意。スマートフォンを触るのもNGです。

待機中もすでに面接が始まっていると考え、社会人としてふさわしい立ち居振る舞いを心がけてください。

【入室】のマナー

面接会場へ入室するときは、以下の3つの基本マナーに気をつけましょう。

ただし、実際の所作は「どのように入室するのか」によって異なります。下記の3つの入室パターン別に、細かなマナーや注意点をイラストで見ていきましょう。

面接官と一緒に部屋に向かう場合

面接官と一緒に面接会場に向かうケースでは、基本的には面接官の指示に従えば問題ありません。椅子に座って待機している場合、面接官が見えたらすぐに立ち上がってから挨拶するようにしましょう。また、面接会場に入った後は「おかけください」と指示されてから座るのが鉄則です。

面接官が待つ部屋に入る場合

面接官が待つ会場に入る場合、ノック3回と「失礼いたします」を忘れずに。開けたドアは面接官にお尻を向けないように注意しながら閉めます。

先に入室して面接官を待つ場合

先に入室して面接官を待つ場合、最も出入り口に近い下座に座って待ちましょう。ただし、座席を指定された場合はその席に座ります。一方、着席の指示がなかった場合、すぐに面接官が来る可能性も。その場合、出入り口に一番近い席(下座)の横に立って待ちましょう

コラム:カバンやコートは椅子の脇に置く

カバンは着席時、椅子の脇に立てて置きます

また、冬場の面接でコートがある場合、立てたカバンの上に被せるようにコートを置きましょう

コートがかさばりカバンの上に置くのが難しい場合、背もたれにかけても問題ありません。ただし、コートを広げたまま背もたれを覆うようにしてかけるのはやめましょう。

四人がけテーブルなどで、隣に空席がある場合でも、椅子の上にカバンを置くのは避けましょう。ただし「カバンはこちらにどうぞ」など指示があった場合は、それに従います。

【面接中】のマナー

面接中は、面接官に「自信がなさそう」「コミュニケーションが苦手なのかも」といったネガティブな印象を持たれないよう、以下の4つに注意しましょう

背筋を伸ばした良い姿勢で座る

面接中は背筋を伸ばした良い姿勢を保ちましょう。背中は背もたれにつけないのがマナーです。手のひらは、軽く握って膝の上に乗せましょう。話すときの身振り手振りは、大げさに見えない程度であればOKです。

しっかりと目を見て話す

面接中は、必ず面接官と目線を合わせて話すようにしましょう。意識しすぎると緊張してしまう場合、目ではなく相手の鼻や眉間を見るのがおすすめ。相手からは目を見ているように見えるので問題ありません。

大きな声でハキハキと話す

面接では、大きな声でハキハキと話すことが大切。普段の1.5倍ほどの少し大きめな声を意識しましょう。また「〇〇です」「〇〇と考えています」など、語尾をしっかりと言い切る話し方も、自信が伝わり好印象です。

適度な相槌を心がける

面接官の話には、適度に相槌を打つように心がけてください。「この人はきちんと話を聞くことができる」という印象を与えるためにも、タイミングよく相槌を打ちましょう。

【退室】のマナー

面接が終わり、退室時に気をつけたいマナーは主に以下の2つです。

ただし、細かな所作は面接官と一緒に退室して見送りがある場合、あるいは自分だけ退室する場合で異なります。それぞれの立ち回りを、イラストで見ていきましょう。

パターン別の退室方法

・面接官と退室・見送られる場合
・自分だけ退室する場合(一般的)

面接官と退室・見送られる場合

面接官と一緒に退室する場合、たいていはエレベーターまで見送りがあります。その場合、エレベーターに乗り込み、ドアが閉まる際に再度頭を下げます。お辞儀は、ドアが閉まるまで続けるのがマナーです。

エレベーターではなく、会場の出入り口まで見送られた場合は、出入り口で改めてお礼を述べ、お辞儀をしてから外に出るようにしましょう。

自分だけ退室する場合(一般的)

自分だけ退室する場合、まずは椅子に座ったまま挨拶とお辞儀をし、カバンやコートを持って立ち上がります。

そしてドアまで向かい、ドア前で再度一礼して挨拶をします。ドアを開けて退室したら、閉めながら最後にもう一度お辞儀をしながら挨拶をしましょう。

コラム:コートやスマホは建物を出てから

冬場に着用するコートは、基本的には会社を出るまで着ないのがマナースマートフォンも、すぐにいじるのはNGです

担当者が外まで見送りに来てくれた場合、担当者から見えなくなる前にコートを着るのはNG。ただし「寒いと思うので中でコートを着ていってください」などと言われたら、「では、お言葉に甘えて」と一言述べてから着るようにしましょう。

公務員試験の面接でよく使う言葉使いのマナー

面接では、正しい言葉遣いを使うことが重要です。ここでは、謙譲語、尊敬語、面接に適切な敬語を例文と合わせて紹介します。

面接でよく使う謙譲語と例文

謙譲語とは、自分の動作をへりくだって表現し、相手への敬意を示す言葉遣いです。例文を見ながら押さえていきましょう。

面接でよく使う尊敬語と例文

尊敬語とは、相手の動作を表現するときに使い、相手に敬意を示す言葉です。謙譲語との違いは、相手・自分、どちらの動作であるかです。謙譲語と混同しないよう注意しましょう。

面接で使いがちな間違った敬語

面接では、無意識にビジネスシーンに適さない言葉を使っていたり、「二重敬語」になっていたりすることがあります。二重敬語とは敬語を重複させて使う表現であり、一般的には不適切とされています。

次の例文で、面接で誤りやすい敬語の例を確認してみましょう。

自分では気づきにくいかも?面接時に注意したいポイント

面接時の言動において、自分では気づきにくい癖が出ていることがあります。面接前に確認をして、できる限り抑えるようにしてみましょう。

「あの」「えっと」を減らす

話し始めるときや話の途中に、「あの」「えっと」「あー」などということはありますが、できるだけ控えるのが望ましいでしょう。これらは「フィラー(つなぎ表現)」といい、多すぎると話がわかりづらく、聞き手が気にして内容への集中が途切れてしまうことが特徴です。フィラーを抑えながら話すことで、面接官が話に集中できるため、結果的に話の内容がよく伝わります。

フィラーの数を少なくするためには、面接の練習を重ねることが大切です。質問に対して何を話かが決まっており、言葉がスムーズに出てくればフィラーを減らせるでしょう。

無意識に言ってしまうこともあります。面接の練習風景を録音・録画してチェックしてみましょう。

面接に関係ない行動を控える

緊張すると、無意識に次のような行動をすることがあります。

・自分の髪に触れる
・手足を動かす
・目線をキョロキョロさせる

これらの行動は自分では気づきにくいですが、面接官からすると気になることがあります。緊張感がまったくない状態で面接に臨むのは難しいですが、できるだけ無意識の癖が出ないようにしましょう。

無意識の行動の対策としては、面接の練習をする際に友人や模擬面接などに確認してもらうことです。無意識の行動はないか、どんなことをしているのかを教えてもらいましょう。ほかにも、練習風景をスマートフォンで撮影して確認する方法もあります。

ほかの人の話を遮らない

面接官やほかの学生が話しているとき、遮って自分の話をしたり、最後の言葉にかぶせて話し出したりするのは避けましょう。無意識のうちに話を遮る癖がある方もいれば、緊張により遮ってしまう場合もあるかもしれません。

「相手の話は最後まで聞く」というコミュニケーションのマナーを意識して、面接に臨みましょう。

「話を遮る癖があるかも……」と心配な方は、普段コミュニケーションをとる友人などに聞いてみてもいいですね。

面接で着る服装のマナー・身だしなみ

公務員試験の面接では、基本的にはスーツを着用します。社会人としてのマナーは、何を着るかだけではなく、どう着こなすかも重要なポイントです。着こなしでは、清潔感やTPOを意識しましょう。

スーツの着こなし方

スーツの着こなしには、細かなポイントがいくつかあります。サイズ感や丈感は、自分だけではなく見ている相手にも、きちんとした着こなしができているかがわかりやすいポイントです。

裾丈、袖丈が長すぎず短すぎない丈のジャケットを選択しましょう。ジャケットとシャツの袖丈は、メンズスタイル、レディーススタイルにより異なります。

どちらのスタイルでも、手を下ろしたときに手首の出っ張りが隠れるくらいの長さを目安にしましょう。

特にスーツは、着慣れていない方も多いかもしれません。可能であれば試着をして、サイズが適切であるか、動きにくくないかも確かめておくと安心です

髪型のポイント

面接時の髪型においては清潔感が重要です。寝癖やフケがそのままになっていないように、事前にしっかり整えておきましょう。

髪が長い場合は、ゴムやピンですっきりと整えるのがおすすめです。お辞儀をしたときや面接中に邪魔にならないだけでなく、表情が見えやすく、すっきりした印象になります。

明るく染めた髪色は企業の服装規定などに合わないケースもあります。業界や企業の雰囲気に合わせて、地毛に近い色に染める、あるいはリタッチをするなどの対策をしておきましょう。

メイクのポイント

メイクをする場合は、自然で清潔感のある色味を心がけましょう。

面接時のメイクのポイント

・ベースメイク:自分の肌に近い自然な色
・アイブロウ:自分の眉や髪色に合う自然な色
・アイメイク:ベージュ・ブラウンなどの落ち着いた色
・リップ・チーク:ピンク・オレンジ系で、血色がよく見える色

下記の記事では公務員試験向けのメイクに関して解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

清潔感で意識したいポイント

スーツ、私服、ビジネスカジュアルを問わず、清潔感は印象を左右するポイントです。まずは、衣類にシワやほこりなどがついていないかを確認しましょう。

スーツなどダークな色味のアイテムは、ホコリや汚れが目立ちやすいものです。前日までに衣服の状態を確認し、必要に応じてクリーニングなどメンテナンスを行いましょう。

夏は汗をかきやすいため、汗を拭えるハンカチを持参しましょう。汗が気になる方は、汗ワキパッドや制汗剤、速乾性インナーなどのアイテムの活用を検討してみてください。

よくある質問

面接で座る位置は、案内をしてくれた人の指示に従いましょう。1人で待機する際は、下座に座ることが一般的です。

入口に近い場所が「下座」、ドアから遠い場所が「上座」と呼ばれています。下座・上座の位置は部屋によって異なることがあります。

面接中に質問内容を聞き返しても問題ありません。

質問が聞き取れなかった場合、無理に答えると質問の意図と異なる回答となる可能性があります。その際は、「恐れ入りますが、もう一度質問をお願いできますか」と正直に伝えましょう。

2025年1月現在、面接においてマスクの着用は必須ではありません。表情の伝わりやすさや声の聞き取りやすさを考慮し、自身で判断してください。マスクを着用していても、履歴書の写真と照合するため一時的に外すよう求められたら対応しましょうただし、状況が変わることもあるので、国や自治体、学校や応募先企業の最新情報に耳を傾けることも大切です。

自宅などで行うオンライン面接の際は、マスクを外しましょう。声をマイクで拾いやすく口もとが見えるため、相手に自分の発言や表情を伝えやすくなります。

まとめ:不安な時は第三者に面接練習してもらうのがおすすめ

この記事のまとめ

面接のマナーは公務員試験で最重要!
・面接マナーのチェックリストは必須項目!
正しい言葉遣いで周りの受験生と差をつけろ!
自分では気づきにくい癖出ていない?
服装は清潔感第一!

今回は公務員試験の面接マナーについて徹底的に解説してきました。

面接というのは基本的に100%正しい回答というのは存在しません!が、面接のマナーにはそれが存在します!ぜひ、今回の記事を参考にして合格切符を手に入れてください。


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