【面接の合格サイン】不合格サインとの違い＆次の対策を解説＜公務員試験＞

面接には「合格サイン」と「不合格サイン」があります。
面接時間の長さや質問内容によって、ある程度の判断が可能です。

本記事では、面接の合格・不合格サインの見極め方と、落ちた場合の次の対策を詳しく解説します！

そもそも公務員試験の面接で評価されるポイントとは？

公務員試験の面接では、単に受け答えが上手なだけでは合格できません。採用担当者は、応募者が「公務員としてふさわしい人物かどうか」を総合的に判断します。では、具体的にどのような点が評価されるのでしょうか？

① 基本的なコミュニケーション能力

公務員は住民や他の職員と円滑にコミュニケーションを取る必要があります。そのため、以下のような点がチェックされます。

• 受け答えの明確さ：質問の意図を正しく理解し、的確に回答できているか
• 表情や態度：相手に対して誠実で落ち着いた対応ができているか
• 話し方の印象：声の大きさや話すスピードが適切で、聞き取りやすいか

② 公務員としての適性

公務員の仕事には責任感や協調性が求められます。面接では以下のような点を見られます。

• 使命感ややる気：なぜ公務員を志望するのか、一貫性のある動機があるか
• 協調性や柔軟性：チームで働く意識を持ち、周囲と協力できるか
• ストレス耐性：困難な状況でも冷静に対応できるか

③ 公務員の仕事や志望先への理解

面接官は、「本当にこの仕事を理解しているのか？」を見極めます。特に以下のような点は重要です。

• 志望する自治体や省庁の業務理解：具体的にどの分野で貢献したいのかを説明できるか
• 時事問題への関心：公務員として必要な社会的な視野を持っているか
• リアルな仕事のイメージ：理想論だけでなく、業務の大変さも理解しているか

公務員試験の面接では、「この人を採用したら、職場でうまくやっていけそうか？」という視点で評価されます。受け答えだけでなく、態度や考え方も見られるため、しっかりと準備をして臨むことが大切です。

参考として一般的な面接採点シートはこちらです👇

面接で落とされてしまう人の4つの特徴

自己分析が不足している

自己分析が不足している人は、自分の強みや経験を具体的に示せず、面接でのアピールが十分にできない傾向があります。

また、自己分析が不足していると、自分の適性や志向性を明確に伝えられないため、採用側は適切な判断材料が得られません。

面接に臨む際は、事前に自己分析で自分の強みや経験を具体的に整理し、自信を持ってアピールすることが重要です。

コミュニケーションが不足している

コミュニケーションが不足している人は、面接中に適切なコミュニケーションをとれず、自分の考えや意図を相手に伝えきれない傾向があります。

また、質問に対して十分な説明や具体的な事例を示せないため、面接官に自分の価値や適正を十分にアピールできません。

さらに、相手の質問やコメントに適切に反応できないと、コミュニケーションが円滑に進まず、面接官からの理解や信頼を得ることが難しくなります。

ネガティブな発言が目立つ

ネガティブな発言が多い人は、自信がなく消極的な印象を面接官に与えてしまいやすいです。

面接ではポジティブな姿勢が求められるため、ネガティブな発言は採用側からの信頼を損ったり、チームや組織への影響を懸念される可能性があります。

公務員についての理解が不足している

公務員や受験先に関する理解が不足していると、自分が受験するポジションや業務内容に適しているかどうかを説明できないため、採用側から適性を疑われてしまいます。

また公務員の理解不足は、将来的な成長や展望についての議論が難しくなり、長期的なビジョンを伝えることも困難です。

面接成功には、公務員に関する情報収集と研究が欠かせません。十分な理解をした上で、面接中に適切な質問をすれば、自分の理解度や興味を効果的に示せるでしょう。

面接合格サイン：採用の期待度が高い言動4選

面接官が積極的に自分のアピールポイントについて質問する

面接官が自分の経験やスキル、過去の業績などについて積極的に質問するのは、受験先で活躍するための基本的な能力があると判断されている証拠で、採用の期待度が高い言動の一つです。

また、面接官が意欲や適性に関する質問をしてくることも、合格のサインです。受験先が自分の成長や将来性に期待していることを示しています。

ただし、質問だけではなく、面接官の反応や態度にも注意を払うことが重要です。積極的な質問だけでなく、メモを取る姿勢や話に興味を持って聞いている様子なども、採用の可能性が高いサインだと認識しておきましょう。

面接時間が予定よりも長く続く

これは、自分の経験やスキルが企業にとって価値がある、受験先で即戦力として活躍できると捉えられていることを示しています。

特に、面接内容を深く掘り下げられたり、過去の業界経験やキャリアについて詳しく聞かれたりした結果、面接時間が長くなった場合は、面接合格の可能性が高いです。

次の選考ステップについて具体的に説明される

面接の結果が良好であれば、次の選考ステップについて具体的に説明されることが一般的です。

選考プロセスは受験先ごとに異なりますが、筆記試験→グループディスカッション→最終面接→内定通知が典型的なステップです。

事前の調査で受験先の選考プロセスについて理解し、進捗状況を把握することで自分の立ち位置や合否判断の目安を知れます。次の選考ステップで求められるスキルや能力に対して、事前に準備や対策を行うことで、自信を持って臨めるでしょう。

公務員や受験先に関する質問をされる

面接では志望する受験先に関する質問をされるケースがあります。組織が志望者の志望度や業界への理解度を確認するためです。

どんな質問がされるのかを事前に研究・準備しておき、迅速かつ的確に回答できれば、選考担当者から好印象を持たれるでしょう。

また、自分のキャリアプランや適性を受験先に照らし合わせた上で、具体的なアピールポイントを明確に伝えられれば、より内定獲得に近づけます。

面接落ちのサイン：不採用を示唆する言動3選

面接の途中で他の受験者に関する言及がある

面接中に他の受験者について言及される場合、面接官はあなたをどのように評価するか、また、他の受験者と比較してどのような立場にあるかを判断しようとしている可能性が高いです。

具体的な例としては、他の受験者の経験やスキルに触れたり、他自治体の人材について言及したりすることがあります。

また、自分の強みをさらにアピールするために、「自分がどのようなキャリアを歩んできたのか」「どのような仕事に興味を持っているのか」「自分がどのような部分で他の受験者よりも優れているのか」を強調することも大切です。

面接時間が予定よりも短く終わる

面接が予定よりも短く終わった場合は、面接落ちのサインである可能性があります。

受験者の回答や態度、適性などが不十分だと判断されれば、時間が余っても切り上げられてしまうためです。

とはいえ、面接が短く終わったからといって必ずしも面接落ちを意味するわけではありません。企業によっては合否判断が早くなる場合もあるため、焦らず次のステップに進むことが大切です。

採用担当者の反応がそっけない

「目がほとんど合わない」「笑顔をまったく見せない」「回答に対するリアクションが薄い」などのようなそっけない反応をした場合は要注意です。あなたへの印象が良くなかったり、回答内容に興味を持てていないのかもしれません。

また、「そうですか」「わかりました」「ありがとうございます」など必要最低限の返事しかしない場合も、面接を事務的におこなっている恐れがあり、落ちたサインの可能性があります。

＼面接合格・不合格サイン比較表／

サイン	合格の可能性	不合格の可能性
面接時間が長い	高い	低い
次のステップが説明される	高い	なし
面接官のリアクション	興味を持って聞く	そっけない
他の受験者に言及される	低い	高い

面接における合否サインは参考程度にすることが大事

面接官によって評価基準は異なる

面接官はそれぞれ異なる考え方や評価基準を持っているため、過去の経験や準備がどの面接でも役立つとは限りません。

適切な対応やアプローチができるようになり、選考の過程でより良い評価を得られるでしょう。

面接落ちのサインを出されても必ず落とされるわけではない！

面接落ちのサインを出されたからといって、必ずしも落とされるわけではないので、諦める必要はありません。

どんなサインが出されても、その後の行動次第で結果は変わる可能性があります。

面接官からのフィードバックを受け取ったり、面接後には自己分析を行ったりして次回の面接に活かすことが大切です。

また、複数の受験先に応募すれば、チャンスが広がります。

1つの面接で落ちたからといって、全てが終わりではありません。他の受験先にも積極的にチャレンジしましょう。

面接で落とされないためには？面接対策のポイント

面接に受かるポイントを押さえる

面接で落とされないためには、以下の受かるポイントを押さえましょう。

特に自己分析や志望動機を再確認することが大事

就職活動の成功のためには、自己分析や志望動機の再確認が不可欠です。

まず、自分の強みや弱みを理解し、それらをどのように受験先に貢献できるスキルや経験につなげられるかを具体的に示すことが求められます。

また、興味のある職種を整理し、受験先とどのように関係しているかを明確にすることも重要です。

志望動機の根拠や具体例を用意しておくことで、面接時に自分の考えを明確に伝えられ、受験先からの評価も高まるでしょう。

さらに、受験先の自治体研究や過去の事例、サービスを理解し、自己分析や志望動機の根拠を強化することも欠かせません。

受験先について詳しく知ることで、今後どのようなキャリアを築けるか、将来性や働きがいなどを具体的にイメージできます。

面接で落ちたサインを出されたらすべきこと

ここまで、面接での合否サインについて解説しましたが、落ちたサインを出されても必ずしも面接で不合格になるとは限りません。

面接で落ちたサインを出されても、まだ採用されるチャンスはあるので、気持ちを切り替えて挽回することが大切です。

これから、面接で落ちたサインを出されたらすべきことを解説していきます。

面接中に気付いたとしても最後まであきらめない

面接の途中で落ちたサインに気付く場合もあるかもしれません。

「落ちたサインを出されたから終わりだ……」と投げやりな気持ちになってしまうと、その気持ちが採用担当者に伝わってしまいます。

落ちたサインはあくまで目安なので、絶対に不合格につながるわけではありません。最後まで熱意を持ってあきらめないで面接を受けることで採用につながります。

次の面接では挽回できるように対策を進める

面接中に落ちたサインを出されたからと言って必ずしも不採用になるわけではありませんが、その予感通りに落ちてしまうこともあります。

落ちたサインを出された人は、少なからず自分の行動にも何か原因がある可能性も高いので、次の面接で繰り返さないようにしましょう。

落ちたサインを出されても次の面接に進めるケースは十分にあります。次の面接に進めた際は、挽回できるように対策を進めましょう。面接で落ちないための対策は次の章で解説しているので、参考にしてみてくださいね。

落ちたサインを出された原因を振り返って次に活かす

落ちたサインは必ずしも不採用につながるわけではないと解説しましたが、そもそも落ちたサインを出された自分にも原因がないか振り返ることも大切です。

面接で落ちたサインを出された人は、サインを出されたときのことを思い出して「質問された内容にきちんと答えられていたか？」「志望動機や自己PRは受験先に合ったものだったか？」など、面接中の行動や言動を振り返ってみてください。

【面接で落ちたらどうする？】次のチャンスをつかむために

筆記試験を突破したのに面接で落ちてしまうと、ショックが大きいですよね。しかし、公務員試験の面接は一度落ちても再チャレンジできるのが魅力です。次こそ合格するために、すぐに対策を始めましょう。

面接で落ちた理由を分析する

まずは、面接のどこがうまくいかなかったのか振り返ってみましょう。
✅ 話す内容が浅かった
✅ 内容が他の受験者と差別化できていなかった
✅ 話し方や態度に問題があった
✅ 公務員の仕事に対する理解が不足していた

もし、自分では原因がわからない場合は、プロのフィードバックを受けるのがおすすめです。

面接対策だけ受講できる講座を活用しよう

面接の苦手意識を克服するには、模擬面接を受けて経験を積むのが一番です。ただ、公務員試験予備校の本講座は高額で、面接対策だけ受けたいという人には負担が大きいですよね。

実は、面接対策のみ受講できる講座もあります！
✅ 個別指導でフィードバックがもらえる
✅ オンラインで気軽に受講できる
✅ 短期間で面接力をアップできる

▶ 【面接講座のみ受講できる講座】に詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

そもそも面接で落とされないためには？

ここまで、面接の合否サインを解説しましたが、そもそもどうしたら面接で落とされずに済むのでしょうか。

これから、面接で落とされないための対策を解説します。面接で不合格を繰り返し出されないためにも、必ず確認しておきましょう。

身だしなみやマナーを見直す

ダイヤモンド・ヒューマンリソースによるダイヤモンド就活ナビ就活意識調査によると、選考でマナーを意識する公務員は、民間よりも多い36.5%であることがわかります。受験生が思っている以上に、公務員は面接でマナーを重視していることを念頭に置きましょう。

身だしなみやマナーができていない人は、落とされる可能性が高まってしまうので、面接を受ける前に改めて見直してくださいね。

話すときの表情や話し方に注意する

上記のメラビアンの法則を見ると、情報に矛盾があった際、話の内容よりも、表情や声などといった視覚や聴覚から伝わる情報の方が、人の印象に大きな影響を与えることがわかります。

話す内容よりも表情や話し方が大切になるので、面接を受ける前に、明るい表情や身振り手振り、聞き取りやすい話し方ができるように練習しておきましょう。

志望動機や自己PRの内容を見直す

複数社の選考を同時に受けている人は、志望動機や自己PRが他の受験先と使い回しになっている人もいるかもしれません。

また、使い回していなくても、そもそも適切なアピールになっていないこともあります。志望動機や自己PRがしっかりと考えられていないと、ミスマッチな応募者として落ちる可能性が高くなってしまいます。

自己PRを使いまわしている人や、志望動機を受験先によって少しだけ変えている人は、受験先ごとに自己PRや志望動機がミスマッチになっていないか見直しましょう。

業界や企業の研究を万全におこなう

受験先の研究が足りていない人は、自社への志望意欲が感じられず不採用の対象になってしまう恐れがあります。

受験先の研究不足は、面接中の何気ない会話でバレてしまうので、面接に臨む前に万全な状態にしておきましょう。

自治体研究は、受験先のホームページや説明会の資料などを見ながら、事業計画や各部署の仕組みなどを自治体研究ノートに整理していく方法がおすすめです。

想定される質問に対する回答を準備する

面接では、どの受験先でも必ず聞かれるといっても過言ではない頻出の質問があるので、面接を突破するためにはこれらの質問に答えられるように対策しておく必要があります。

頻出質問に対する回答が不十分な場合、「簡単に想定できることにも準備できない人」というマイナスな印象を残してしまいます。

以下の質問は、特に頻出なので回答内容をしっかりと考えておきましょう。

これからの質問をされたときに言葉が詰まってしまうと、「面接の準備が足りていない」と判断されかねないので注意してくださいね。

面接の合格サインまとめ

面接の合否サインは、一般的な傾向を示すもので必ずしも100％正確とは言えません。

合否サインは面接官の主観や受験先のニーズにより異なる、最終的な合否は他の候補者との比較によっても変動する、といった理由からサインだけで全体を捉えることは難しいのです。

大切なのは、不合格サインが出たからといって自信を失わず、ポジティブな姿勢で次のステップに向かうことです。落ち込むことはあっても、切り替えて今やるべきことをやっていきましょう。