第1章|はじめに:資料解釈は“努力が点に直結する”数的処理
公務員試験の数的処理の中でも、 資料解釈は「やればやった分だけ点数が伸びる」 非常にコスパの良い分野です。
表・グラフ・統計データなどの資料を正確に読み取り、 設問に合う数値や関係を素早く見つける問題です。
1-1|資料解釈ってどんな問題?
- 表・棒グラフ・折れ線・円グラフが中心
- 計算力より読み取る力・見極める力が重要
- 「正しいものはどれか」形式が多い
難しい数式はほとんど出ず、 中学レベルの計算ができれば十分対応できます。
1-2|なぜ資料解釈は得点源にしやすいのか
- 出題パターンがほぼ固定
- 解き方に明確な型がある
- 慣れると短時間で正解できる
正しい見る順番・読む順番を身につけるだけで、 安定して得点できるようになります。
1-3|資料解釈でつまずく人の共通点
- ① グラフを上から順に全部読んでしまう
- ② 設問を見る前に計算を始める
- ③ 条件(〇〇以上・△△未満)を読み落とす
これらは能力の問題ではなく、解き方の問題です。
・先に設問を見る
・必要な数値だけを拾う
・比較・割合・増減に注目する
1-4|この記事を読み終えたときの到達点
- 資料解釈の全体像と出題パターンがわかる
- 「どこを見るか」で迷わなくなる
- 本試験で時間をかけずに正解できるようになる
- スタディングを使った最短学習ルートが見える
次の第2章では、資料解釈を 「表・グラフ・複合資料」に分け、 SVG図解で全体像を一気に整理します。
第2章|資料解釈の全体像(SVG図解で“地図化”)
資料解釈は「表」「グラフ」「複合資料」に見えて、 実は“見る場所”がだいたい決まっている分野です。 まずは全体像を地図として頭に入れて、迷子を防ぎましょう。
- 資料解釈を3タイプに整理できる
- 設問でよく問われる“計算ジャンル”が見える
- 本番での解く順番(見る順番)が固まる
2-1|資料解釈で“よく問われる計算”は5つだけ
資料解釈で問われる計算は、難しく見えてパターンが少ないです。 まずはこの5つを“型”として押さえればOK。
逆に言うと、ここ以外の計算に時間を使うほどタイムロスになります。
2-2|本番で迷わない“見る順番”はこれ
- 設問を先に読む(何を探すか決める)
- 資料の見出し・単位・対象だけ確認(%?人?千円?)
- 必要な数値だけ拾う(全部読まない)
- 計算は最小限で(暗算+概算も有効)
- 最後に条件(以上/未満)をもう一度チェック
ここで重要なのは、資料解釈は読む問題ではなく“探す問題”だということです。
2-3|優先順位:どこから練習すれば点が伸びる?
- 第1優先:棒グラフ・表の比較(最大・最小・順位)
- 第2優先:増加率・構成比など割合の問題
- 第3優先:複合資料(条件が多い)を設問先読みで処理する練習
まずは「比較・割合」を固めるだけで、資料解釈の正答率はかなり安定します。
第2章では、資料解釈を3タイプ(表・グラフ・複合)に分け、 よく問われる計算パターンと、迷わない解く手順を整理しました。 次の第3章では、資料解釈で特に頻出の5テーマを 図解+カードで「これだけ押さえればOK」に落とし込みます。
第3章|頻出テーマ5選(図解+カードで“解き方の型”を作る)
資料解釈は「計算が得意かどうか」よりも、何を見るか(型)で決まります。 この章では、試験で特に出やすい5テーマを“最短で得点につながる形”に整理します。
3-1|頻出①:比較(最大・最小・順位)
「どれが最大?」「どれが最小?」「順位は?」は、資料解釈で最も出やすい基本です。 ここで大事なのは、全部見ないこと。
3-2|頻出②:増減(前年差・伸び率)
「前年差」「増加率」「伸び率」は、資料解釈で差がつくポイント。 ただし計算はガチガチにやらず、“どっちが大きい”を先に判定します。
前年差 = 新しい値 − 古い値増加率(%) = (新しい値 − 古い値) ÷ 古い値 × 100
3-3|頻出③:割合(構成比・シェア)
割合問題は「全体に対してどれくらい?」を問うだけ。 ここでよくある罠が、“割合の差”と“量の差”をごちゃ混ぜにすることです。
割合(%) = 部分 ÷ 全体 × 100
3-4|頻出④:平均(平均との差・平均との差分)
平均は、まともに足して割ると時間が溶けます。 資料解釈では、平均との差で考えるほうが速い場面が多いです。
平均 = 合計 ÷ 個数(でも実戦では「平均との差」で比較するのが速い)
3-5|頻出⑤:条件抽出(○○以上・△△未満・両方満たす)
資料解釈で一番もったいない失点が、条件の見落とし。 「以上」「未満」「ちょうど含む/含まない」を、最後に必ず二重チェックします。
- 比較は候補を2つまで絞るのが最速
- 増減はまず差、必要なら率
- 割合は割合と実数を混ぜない
- 平均は“全部計算”より平均との差
- 条件抽出は対象・条件・単位の二重チェック
次の第4章では、典型問題を3つ取り上げ、 NG→OK比較で「時間切れ」と「ケアレスミス」を防ぐ解き方を作っていきます。
第4章|よく出る資料解釈問題をNG→OKで攻略する
ここでは、公務員試験の数的処理(資料解釈)で 特に出題されやすい典型パターン3つを取り上げます。 「失敗例(NG)」→「正しい考え方(OK)」で、本番対応力を一気に高めましょう。
事例①|最大・最小を問う比較問題
年度別・地域別の数値がズラッと並ぶ表で、 「最も多いのはどれか」を問う王道パターンです。
事例②|割合・構成比の読み取り問題
割合問題では「割合が大きい=量も多い」と 早合点してしまうのが最大の落とし穴です。
資料解釈では「割合」と「量」は別物。 設問がどちらを聞いているかを、必ず確認しましょう。
事例③|条件が複数ある問題(○○以上・△△未満)
「AかつBを満たすもの」「○○以上かつ△△未満」など、 条件が2つ以上ある問題は落とし穴が多いです。
- 比較問題は候補を絞るだけで高速化できる
- 割合問題は割合と量を混同しない
- 条件付き問題は最後の確認がすべて
次の第5章では、資料解釈で9割の受験生がやるミス3つと、 その具体的な対策をまとめて解説します。
第5章|資料解釈で9割が失点する“3つのミス”と対策
資料解釈は「計算ミス」よりも、見方・順番のミスで点を落とす分野です。 ここでは、受験生の失点原因トップ3をNG→OKで整理します。
ミス①|資料を上から順に“全部”読んでしまう
表・グラフを全部読もうとすると、 必要な情報がどこにあるか分からなくなり、時間も集中力も削られます。
② 見出し・単位だけ確認して、必要な列・年だけを見る
ミス②|設問を理解する前に“計算”を始めてしまう
資料解釈では、計算が不要な問題も多いです。 いきなり電卓モードに入るのは、時間ロスの原因になります。
・計算は「最後の一押し」だけに使う
ミス③|条件(以上・未満)や単位を見落とす
資料解釈の最悪の失点は、 正しく計算したのに「条件・単位」を落として不正解になるケースです。
- □ 設問が聞いているのは「比較・割合・増減・条件」どれ?
- □ 見ている数値の単位は合っている?
- □ 「以上/未満/含む」を満たしている?
- 資料解釈は全部読まないのが正解
- 計算は最後の確認に使う
- 条件・単位は必ず最後にチェック
次の第6章では、これらの対策を最短で身につける スタディング公務員講座の活用法を解説します。
第6章|資料解釈はスタディングで“最短・安定”に仕上げる
資料解釈は「独学でもできそう」に見えて、 実は解き方の型を知らないまま遠回りしやすい分野です。
そこでおすすめなのが、 スタディング公務員講座の数的処理(資料解釈)です。
6-1|スタディングが資料解釈と相性抜群な理由
資料解釈で一番大事なのは、 どこから見て、どこを捨てるか。
スタディングでは、講師が 「この設問なら、ここだけ見ればOK」 という思考の流れを映像で示してくれます。
比較・割合・増減・条件問題など、 本記事で解説した頻出パターンごとに整理されています。
そのため「この問題はこの型」と、 本番で迷わず手が動くようになります。
スタディングのAI復習機能は、 間違えた問題を自動で分析し、 似た問題を優先的に出題してくれます。
「条件見落とし」「割合と量の混同」など、 自分の弱点だけを効率よく潰せます。
6-2|資料解釈の最短学習フロー
→ 出題パターンと「見る順番」を理解する
② 演習で型を当てはめる
→ 比較・割合・条件問題を機械的に処理できるようにする
③ AI復習で弱点補強
→ ミスしやすい型だけを重点的に反復
この流れを数日〜1週間回すだけで、 資料解釈は「不安科目」から「安定得点源」に変わります。
次の第7章では、 ここまでの内容を一気に整理し、 本試験での使い方をまとめます。
第7章|資料解釈の総まとめ|本試験で使える“解き方の型”
ここまで、公務員試験の数的処理(資料解釈)について、 全体像 → 頻出テーマ → 事例 → ミス対策 → 学習法 の順で解説してきました。
この章では、本試験直前でも使えるように、 「これだけは絶対に守る型」を一気に整理します。
7-1|資料解釈は「読む」ではなく「探す」
- 最初に設問を読む
- 何を聞いているか(比較/割合/増減/条件)を特定
- 必要な列・年度・項目だけを見る
表やグラフを全部理解しようとしなくてOKです。 答えに必要な情報だけ拾うのが正解です。
7-2|計算は「最後の一押し」に使う
- 大小・増減は目視で当たりをつける
- 計算は2択・3択になってから
- 「計算しないで解けるか?」を常に考える
資料解釈は、計算量を減らした人が勝つ分野です。
7-3|最後は「条件・単位」を必ず確認
- 「以上/未満/含む」をチェック
- %・人・千円など単位の一致
- 対象(年度・地域・項目)が合っているか
正解できた問題を落とさないことが、 安定得点への最短ルートです。
7-4|本試験での“10秒ルーティン”
- □ この問題は何を聞いている?
- □ 見ている数値の単位は合っている?
- □ 条件(以上・未満)を満たしている?
- 資料解釈は設問先読みがすべて
- 計算は最後の確認だけ
- 条件・単位は必ずチェック
次の第8章では、 えびうるブログ内の関連おすすめ記事を紹介します。
第8章|関連記事で数的処理をさらに強化しよう
資料解釈は、数的処理の中でも「安定して点を稼げる分野」です。 ここでは、えびうるブログ内の関連記事をピックアップしました。
資料解釈は、「正しい型」を知れば必ず安定する分野です。 この記事で紹介した解き方をベースに、 過去問+スタディングで反復すれば、本試験でも自信を持って解けるようになります。

