- CHAPTER 01 えびうるゼミ「公務員試験300人調査」とは
- CHAPTER 02 公務員試験の勉強・筆記試験で受験者は何に悩んだ?
- CHAPTER 03 公務員試験で「やっておけばよかったこと」300人調査
- CHAPTER 04 300人調査で見えた「公務員面接」のリアル
- CHAPTER 05 公務員面接ではどこまで深掘りされた?300人調査
- CHAPTER 06 受験者が実際に使った回答・エピソード
- CHAPTER 07 300人調査から見える「受験者が困りやすいポイント」
- CHAPTER 08 えびうるゼミ「公務員試験300人調査」データ一覧
- CHAPTER 09 調査データの引用・掲載について
- 300人のリアルな回答を、公務員試験対策の判断材料に
CHAPTER 01 えびうるゼミ「公務員試験300人調査」とは
えびうるゼミでは、公務員試験について一般的な対策を紹介するだけでなく、実際に試験を受けた人はどうだったのかを確認するため、公務員試験の受験経験者を対象とした独自アンケートを実施しています。
その中心となるのが、勉強・筆記試験・面接・受験後の振り返りなど、さまざまなテーマについて回答を集めた「公務員試験300人調査」です。
この調査は、300人の回答から「公務員試験の正解」を決めるためのものではありません。
「今回の回答者では何に悩んだ人が多かったのか」「面接ではどのような質問を経験したのか」「どんな回答やエピソードを使ったのか」を可視化し、これから受験する人が自分の対策を考えるための材料として利用できる状態にすることを目的としています。
なぜ300人の受験経験を調査するのか
公務員試験は、受験する自治体や試験区分によって筆記試験の方式や面接内容が異なります。
同じ質問をされた場合でも、受験者によって回答内容や、その後に深掘りされたポイントは違います。
そのため、一人の合格体験だけを見て、「この回答が正解」「この質問は必ず聞かれる」と判断するのは難しいものです。
一人の体験談だけではなく、複数の受験者から回答を集めます。
選択回答に加えて、必要に応じて自由記述の内容も整理します。
「今回の回答者では」という前提を明確にして結果を紹介します。
つまり、えびうるゼミの300人調査は「合格するための正解集」ではありません。
受験経験者のリアルを複数の回答から確認し、自分の試験対策を考えるためのデータとして公開しています。
数字だけでなく「誰に・いつ・どう調査したか」も公開
アンケートを見るときは、「○%だった」という数字だけで判断しないことが重要です。
たとえば「94%が面接で聞かれた」という結果でも、誰を対象にしたのか、何人に聞いたのか、いつ実施した調査なのかによって、その数字の意味は変わります。
そのため、えびうるゼミでは各アンケートについて、可能な限り次の調査条件を公開します。
このデータベースでは複数の独自調査を掲載します。テーマによって調査対象や実施期間などが異なる場合があります。各データを確認するときは、該当する調査ページの調査概要もあわせてご確認ください。
300人調査は「傾向」を知るために使う
調査結果を見るときに、もう一つ注意してほしいことがあります。
今回の回答者では、アルバイトをガクチカとして話した人が多かった。
アルバイトをガクチカにすれば、公務員面接で有利になる。
回答者の中で割合が高かった内容が、そのまま「合格しやすい回答」を意味するわけではありません。
調査から分かるのは、あくまで「今回の回答者の中で、どのような回答や経験が多かったのか」です。
そこで本データベースでは、アンケート結果として確認できる事実と、筆者の経験などを踏まえた解説・考察をできるだけ分けてお伝えします。
外部からも「数字の出典」を確認できるデータベースへ
このページは、公務員試験を受ける方だけに向けたものではありません。
公務員試験・就職活動・教育・キャリアについて記事や資料を制作する方がデータを探したときにも、「その数字はどこから出たのか」まで確認できる一次資料として使える状態を目指しています。
本データベースの調査結果をご紹介いただく際は、割合だけでなく、対象者・回答者数・調査期間・調査方法もあわせてご確認ください。
出典として本データベースまたは該当する個別調査ページをご案内いただくことで、読者自身が調査条件や詳しい結果まで確認できます。
えびうるゼミの「300人調査」は、特定の回答を正解とするためのものではありません。複数の受験経験者の回答を可視化し、これから公務員試験を受ける人が、自分の勉強や面接対策を考えるための判断材料として活用できるデータを公開していきます。
CHAPTER 02 公務員試験の勉強・筆記試験で受験者は何に悩んだ?
公務員試験の筆記対策では、科目数が多く、 「どこから勉強すればいいのか」「どの科目に時間をかければいいのか」 と悩む人も少なくありません。
では、実際に公務員試験を経験した人は、どこで苦戦したのでしょうか。
えびうるゼミが実施した公務員試験受験経験者300人への調査では、筆記試験で苦手だった科目や、試験を終えたあとに「もっとやっておけばよかった」と感じたことについても回答を集めています。
ここでは、現在公開している調査の中から、これから勉強を始める人に特に参考になるデータを紹介します。
最も苦手だった科目は「数的処理」48.7%
公務員試験の勉強で、受験者が特に苦戦しやすかった科目の一つが数的処理です。
「最も苦手だった科目」として数的処理を挙げた回答者
今回の調査では、300人中146人が「最も苦手だった科目」として数的処理を挙げました。
つまり、今回の回答者では約2人に1人が数的処理を最大の苦手科目として挙げたことになります。
少なくとも今回の回答者では、数的処理に苦手意識を持った受験者が多かったことが分かります。これから学習計画を立てる人は、自分が数的処理をどの程度解けるのかを早い段階で確認しておくと、学習時間の配分を考える材料になります。
この数字は、えびうるゼミが実施した当該アンケートの300人における結果です。「公務員受験者全体の48.7%が数的処理を最も苦手としている」と一般化するものではありません。
受験後の「やっておけばよかった」にも注目
えびうるゼミでは、単に「何を勉強したか」だけではなく、試験を経験したあとに何を後悔したのかについても調査しています。
これから受験する人にとっては、合格者・受験者の勉強法だけを見るよりも、先に経験した人の「もっとこうしておけばよかった」を知ることも、対策を考える材料になります。
今回の回答者300人のうち146人が、最も苦手だった科目として「数的処理」を回答。
既存の独自調査では、「面接対策をもっと早く始めればよかった」という趣旨の回答も目立ちました。
この2つの数字を単純に比較することはできませんが、試験対策を考えるうえでは重要な示唆があります。
筆記試験の苦手科目に時間を取られすぎると、面接など後半の対策を始める時期が遅くなることも考えられます。
だからこそ、筆記試験だけを見て学習計画を作るのではなく、受験日から逆算して、筆記・論文・面接まで含めた全体の準備スケジュールを考えることが大切です。
「数的処理が苦手だったから面接対策が遅れた」という因果関係を、この2つの集計から判断することはできません。ここでは、それぞれ別の調査結果として紹介しています。
勉強データは「何から始めるか」を考える材料にする
300人調査で割合が高かったからといって、全員が同じ勉強法を選ぶ必要はありません。
数的処理が得意な人であれば、ほかの苦手科目に時間を回したほうがよい場合もあります。
大切なのは、 「みんなが何をしているか」をそのまま真似するのではなく、自分の現在地を確認するためにデータを使うこと です。
今後も、勉強開始時期・学習時間・科目別の悩みなど、公開できる独自調査が増えた場合は、この章から各調査結果を確認できるよう整理していきます。
本章の数値をご紹介いただく場合は、各調査の対象者・回答者数・調査期間・調査方法をご確認のうえ、元となる個別調査ページもあわせてご確認ください。
調査条件が異なるデータ同士を単純比較したり、調査結果から確認できない因果関係を示したりしないようご注意ください。
公務員試験受験経験者300人への独自調査では、146人(48.7%)が「最も苦手だった科目」として数的処理を挙げました。また、受験後の振り返りでは面接対策を早く始めればよかったという回答も確認されています。これらは「全員が同じ対策をすべき」という意味ではなく、自分の学習計画を考えるための参考データとして活用してください。
CHAPTER 03 公務員試験で「やっておけばよかったこと」300人調査
公務員試験の対策中は、「今やっている勉強で大丈夫なのか」「ほかに準備しておくべきことはないか」と不安になることがあります。
そこで参考になるのが、すでに公務員試験を経験した人が、受験後に何を「もっとやっておけばよかった」と感じたのかです。
えびうるゼミでは、公務員試験を経験した300人を対象に、受験を振り返って「やっておけばよかったこと」を独自調査しました。
この調査で重要なのは、後悔そのものではありません。先に受験した人の振り返りを、これから受験する人の準備に変えることです。
35.0%が「面接対策をもっと早く」と回答
受験後の振り返りで特に注目したいのが、面接対策を始めるタイミングです。
「面接対策をもっと早く始めればよかった」という趣旨の回答
今回の回答者では、35.0%が「面接対策をもっと早く始めればよかった」という趣旨の回答をしています。
これは「35.0%の人が面接に失敗した」という意味ではありません。
また、面接対策を早く始めれば必ず合格率が上がる、とこの調査だけから判断することもできません。
ただし、受験を終えたあとに「もっと早く準備しておけばよかった」と振り返った人が一定数いたことは、これから受験する人が準備時期を考えるうえで参考になるデータです。
「後悔のデータ」は今の行動に置き換えて使う
「やっておけばよかった」という調査結果を読んで、不安になる必要はありません。
大切なのは、過去の受験者の後悔をそのまま受け取るのではなく、自分が今できる準備へ置き換えることです。
受験を経験した人が、あとから感じたこと。
面接カード、自己分析、自治体研究などを早めに整理しておく。
たとえば、筆記試験の勉強中でも、毎日長時間の面接練習をする必要はありません。
志望自治体について調べる、これまでの経験を書き出す、面接カードで聞かれそうな内容を整理するといった準備なら、筆記対策と並行して少しずつ進められます。
300人の振り返りから考えたい3つの準備
筆記科目も面接も、まず現在地を確認して優先順位を決める。
自己分析や自治体研究など、早く始められる準備から進める。
筆記だけでなく、論文・面接まで含めて準備時期を考える。
ここで紹介している数値は、えびうるゼミが実施した当該アンケートの回答者における集計結果です。すべての公務員試験受験者が同じ後悔をしていることを示すものではありません。また、回答内容と試験の合否との因果関係を示すデータでもありません。
300人の回答を詳しく見る
このデータベースでは、各調査の重要な数字を抜粋して紹介しています。
「ほかにどんなことをやっておけばよかったと感じたのか」「受験経験者の回答をもっと詳しく見たい」という方は、元の300人調査をご覧ください。
公務員試験を経験した300人に「やっておけばよかったこと」を調査。受験後だからこそ分かる後悔や、これからの受験生が準備に活かせるポイントを詳しくまとめています。
300人の「やっておけばよかった」を詳しく見る →調査データは「自分の準備を点検する」ために使う
300人調査を見たからといって、回答数が多かった項目をすべて実行する必要はありません。
次のように、自分の状況と照らし合わせるために使うのがおすすめです。
本調査の数値をご紹介いただく場合は、元となる調査記事に記載された対象者・回答者数・調査期間・調査方法もあわせてご確認ください。割合だけを切り取り、公務員試験受験者全体の傾向として一般化しないようご注意ください。
公務員試験を経験した人の「やっておけばよかったこと」は、これから受験する人にとって準備を見直す材料になります。今回の回答者では、面接対策をもっと早く始めればよかったという趣旨の回答も確認されました。数字をそのまま正解とするのではなく、自分に不足している準備を見つけるために活用しましょう。
CHAPTER 04 300人調査で見えた「公務員面接」のリアル
筆記試験と違い、面接には「これを覚えれば正解」という一つの答えがありません。
そのため、 「本当にこの質問は聞かれるの?」「どこまで深掘りされる?」「ほかの受験者は何と答えた?」 と迷いやすい試験でもあります。
そこで、えびうるゼミでは公務員面接を実際に経験した人を対象に、質問テーマごとの独自調査を行っています。
長所・短所、失敗・挫折経験、ストレス、希望部署、ガクチカなどについて、実際の面接受験経験者から回答を収集。質問された割合だけでなく、何を答えたのか、どこを深掘りされたのか、回答するとき何に困ったのかまで整理しています。
面接の質問テーマ別に300人へ調査
まず、これまでに実施した面接関連の独自調査から、代表的な数字を見てみましょう。
関連質問を経験 96.0% 288人 / 300人
質問された 88.7% 266人 / 300人
質問された 89.3% 268人 / 300人
ここで注意したいのは、数字の大小だけを見て 「この質問は必ず出る」 と考えないことです。
自治体・試験区分・年度・面接官などによって質問内容は変わります。
それでも、今回の各調査では、 それぞれの質問テーマを実際に経験した回答者が多数いた ことが確認できます。
「聞かれたか」だけでなく「何を答えたか」も調査
えびうるゼミの300人調査では、質問経験の有無だけを調べているわけではありません。
実際の受験者がどのような回答を使ったのかについても、テーマごとに調査しています。
協調性・周りを巻き込む力
長所の回答数上位。割合が高いことと、面接で有利であることは別です。
心配性・慎重すぎる
短所の回答数上位。実際に自分に当てはまるかを優先して考えます。
思い通りに進まない・予期せぬトラブル
ストレスを感じる場面として今回の回答者で多かった回答です。
福祉・子育て支援
希望部署に関する調査で回答された分野の一つです。
ここで紹介しているデータは、今回の回答者が実際に何と答えたのかを示すものです。「協調性なら高評価」「福祉を希望すれば有利」といった合否との関係を示すデータではありません。自分自身の経験・考えと一致する回答を作るための参考としてご覧ください。
面接対策では「最初の回答」だけで終わらせない
面接関連の調査で特に注目したいのが、 最初に答えたあと、さらに質問された経験 です。
たとえば「失敗・挫折経験」に関する300人調査では、回答者300人のうち240人(80.0%)が 「1〜2問程度追加された」または「かなり深掘りされた」 と回答しています。
この調査では、「失敗しました」という出来事だけではなく、 学び・その後の行動・原因 について追加で聞かれた回答者も多くいました。
面接テーマ別の300人調査を詳しく見る
ここからは、各質問について 「実際に聞かれた割合」「回答内容」「深掘り」 を個別記事で確認できます。
この章では複数の独自調査から代表的な結果をまとめています。調査テーマによって質問内容・調査期間・対象条件などが異なる場合があります。正確な調査条件は、それぞれの個別調査ページで確認してください。異なる調査の割合を直接比較して、質問の出題確率や合否への影響を判断することはできません。
本章の数値を引用・紹介される場合は、該当する個別調査ページで調査対象・回答者数・調査期間・調査方法をご確認ください。出典として「えびうるゼミ」および該当調査ページをご案内いただくことで、読者自身が元データの条件を確認できます。
えびうるゼミでは、公務員面接について「聞かれやすい」と説明するだけではなく、実際の面接受験経験者を対象にテーマ別の独自調査を行っています。質問された割合だけでなく、実際の回答や深掘りされた内容まで確認し、自分自身の経験を整理するための参考データとして活用してください。
CHAPTER 05 公務員面接ではどこまで深掘りされた?300人調査
公務員面接を準備するとき、質問に対する「最初の答え」だけを作って安心していませんか?
実際の面接では、一度回答すると、その内容をもとに 「なぜ?」「具体的には?」「そのときどうしましたか?」 と追加で聞かれることがあります。
えびうるゼミの独自調査でも、複数の質問テーマで深掘りを経験した受験者が確認されています。
丸暗記した回答を一つ用意するだけでは、追加質問が来たときに言葉が続かなくなることがあります。300人調査を使って、実際の受験者がどこまで深掘りされたのかを見ていきましょう。
テーマが違っても「追加質問」は経験されている
深掘りのされ方は、質問テーマによって異なります。
これまでの独自調査では、たとえば次のような結果が出ています。
またはかなり深掘り
深掘りされたと回答
何らかの深掘りを経験
失敗経験・長所短所・ガクチカは、それぞれ別の質問・調査として集計したデータです。調査条件や回答形式も同一とは限らないため、「ガクチカが最も深掘りされやすい」といった順位づけをするためのデータではありません。
失敗経験では300人中240人が追加質問を経験
深掘りの内容まで詳しく調査している代表例が、 「失敗・挫折・困難経験」です。
「1〜2問程度追加された」または「かなり深掘りされた」と回答
今回の調査では、300人中240人が、失敗・挫折・困難経験に関連して1〜2問程度の追加質問を受けた、またはかなり深掘りされたと回答しています。
さらに、実際にどのような点を聞かれたのかも調査しました。
この結果を見ると、少なくとも今回の回答者では、 「何が起きたか」だけではなく、その後の学びや行動、原因について追加で聞かれた人もいた ことが分かります。
長所・短所も71.4%が「深掘りされた」と回答
長所・短所に関する300人調査では、この質問を経験した266人のうち、 190人(71.4%)が深掘りされたと回答しています。
自分の長所を一言で「協調性です」、短所を「心配性です」と答えるだけではなく、その先を説明できる準備が必要です。
ガクチカでは273人が何らかの深掘りを経験
ガクチカの300人調査でも、深掘りは多く経験されています。
300人のうち、「かなり深掘りされた」が157人(52.3%)、「少し深掘りされた」が116人(38.7%)でした。
両者を合計すると273人です。
「かなり深掘りされた」または「少し深掘りされた」と回答
自由記述では、たとえば次のような追加質問が挙げられています。
深掘りに備えるなら「理由・行動・結果・学び」まで整理する
質問テーマは違っても、深掘りされた内容を見ると、準備するときに整理しておきたいポイントが見えてきます。
重要なのは、この4項目を長い文章にして丸暗記することではありません。
最初は質問されたことに簡潔に答え、追加質問が来たら必要な部分を具体的に説明できる状態を作ることです。
深掘りデータを個別記事で詳しく確認する
質問テーマによって、実際に聞かれた追加質問は異なります。自分が準備している質問について、個別の調査結果まで確認しておきましょう。
各数値は、それぞれのアンケートで設定した質問に対する回答結果です。調査ごとに対象条件や回答形式が異なる場合があります。また、深掘りを受けたこと自体が高評価・低評価を意味するものでもありません。個別の調査条件は各記事で確認してください。
300人調査では、失敗経験・長所短所・ガクチカなど複数のテーマで追加質問を経験した受験者が確認されています。面接対策では最初の回答だけを暗記するのではなく、「なぜそう考えたか」「自分は何をしたか」「結果や学びは何か」まで整理し、追加質問に自分の言葉で答えられる状態を目指しましょう。
CHAPTER 06 受験者が実際に使った回答・エピソード
「公務員面接では、みんな何を答えているの?」
回答を考えていると、ほかの受験者が実際に使ったエピソードも気になるところです。
えびうるゼミの独自調査では、質問された経験だけでなく、 受験者が実際に選んだ題材・長所・短所・希望部署・ストレスを感じる場面 なども調べています。
アルバイト、部活動、協調性、心配性、福祉・子育て支援など、実際の回答には身近なテーマも含まれています。大切なのは多数派をそのまま真似することではなく、自分自身の経験や考えを具体的に説明できる題材を探すことです。
ここで紹介する割合は、各アンケートで回答者が実際に選んだ内容を集計したものです。回答数が多いことと、面接で有利になることは別です。
ガクチカは「アルバイト」が38.0%で最多
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」について、300人に実際に使った題材を一つ選んでもらったところ、最も多かったのはアルバイト114人(38.0%)でした。
・部活 26.3% 79人
・研究 17.7% 53人
・地域 10.0% 30人
・資格 8.0% 24人
「全国大会」「大きな表彰」「珍しい活動」といった特別な実績だけが使われているわけではありません。
今回の回答者では、日常的なアルバイトや部活動、学業を題材にした人も多くいました。
「アルバイトが38.0%だからアルバイトを選ぶ」のではありません。自分が主体的に考えたことや工夫したことを具体的に説明できる題材があるなら、それが回答候補になります。
長所では「協調性」が回答数上位
長所について質問された266人の回答を見ると、今回の調査では「協調性」76人(28.6%)が最も多く、次いで「継続力」「傾聴力」が続きました。
ただし、面接で「協調性」と言えばよいわけではありません。
「なぜ自分の長所だと思うのか」「どの経験で発揮したのか」まで説明できるかが、回答を準備するときのポイントになります。
短所では「心配性」が31.2%
短所の回答では、今回の調査で「心配性」83人(31.2%)が最も多く、次いで「抱え込み」「頑固」「せっかち」などが挙げられました。
短所を無理に長所らしく見せるのではなく、実際に困った場面と現在行っている改善策まで整理すると、自分自身の経験に基づく回答を作りやすくなります。
希望部署は「福祉・子育て支援」「観光・地域振興」などに分かれた
希望部署・やりたい仕事に関する調査では、回答は一つの分野に集中していません。
今回の回答者では、次のように複数の行政分野が挙げられました。
ここでも、 回答割合が高い部署を選ぶ必要はありません。
希望する理由としては、過去の経験、地域課題への関心、将来像、自分のスキル、大学で学んだ内容など、回答者によって背景が異なっています。
ストレス質問では「自分が実際に感じる場面」を答える
「ストレスを感じるとき」に関する調査では、ストレス場面として次のような回答が挙げられています。
ストレスについても、「無難そうな答え」を選ぶより、 自分が実際にストレスを感じる場面と、そのときどのように対処しているのか を整理することが大切です。
300人の回答は「答えをコピーするため」ではなく「自分の材料を探すため」に使う
ここまでのデータを見ると、「ほかの受験者が何を答えたのか」は分かります。
しかし、同じ回答をそのまま使っても、その人自身の経験や考えまで同じになるわけではありません。
「協調性が1位だから長所は協調性にする」「アルバイトが最多だからガクチカはアルバイトにする」と、そのまま回答を決める。
「自分にも似た経験があるか?」を考え、具体的な出来事・行動・考えを掘り起こすためのヒントとして使う。
自分の回答を作る3ステップ
他の受験者が使った題材や回答を確認し、自分に近いものを探します。
同じ言葉を使うのではなく、自分が実際に経験した場面を書き出します。
なぜ・どう行動した・結果・学びまで、自分の言葉で説明できるようにします。
本章では複数の独自アンケートから代表的な回答を横断して紹介しています。質問内容・回答形式・母数は調査ごとに異なるため、異なる調査の割合を単純比較することはできません。また、回答数が多いことと面接での評価・合否との因果関係を示すものではありません。
300人調査では、ガクチカにアルバイトや部活動を使った人、長所に協調性や継続力を挙げた人、短所に心配性や抱え込みを挙げた人など、さまざまな回答が確認できました。データを「正解集」としてコピーするのではなく、自分自身の経験を思い出し、具体化するための材料として活用してください。
CHAPTER 07 300人調査から見える「受験者が困りやすいポイント」
ここまで300人調査を横断すると、「何を答えたか」だけでなく、 受験者がどこで悩みやすかったのかも見えてきます。
特に目立つのは、 「話せるような経験がない」「自分の答えをどう表現すればよいか分からない」「深掘りまで準備できていない」 といった悩みです。
独自調査を見ると、受験者の悩みは模範回答を知らないことだけではありません。自分の経験の見つけ方、言葉への変換、仕事とのつなげ方、想定外の深掘りへの対応など、「自分の材料を面接回答に変える過程」でもつまずきが生まれています。
300人調査で見えた3つの代表的な悩み
複数の調査から、代表的な数字を抜き出すと次のようになります。
194人
※複数回答
273人
複数のアンケート項目から代表的な結果を並べています。質問形式・母数・単一回答か複数回答かなどの条件が異なるため、割合の大小を直接比較して「一番多い悩み」を決めるためのデータではありません。
悩み①「話せるような特別な実績がない」
ガクチカについて300人に聞いた調査では、回答を作る際に困ったこととして 194人(64.7%)が「特別な実績がない」 を選んでいます。
ガクチカ回答を準備するときに困ったことを尋ねた複数回答の結果。
「大会で優勝していない」「リーダー経験がない」「目立った成果がない」と考えると、自分にはガクチカがないように感じてしまうかもしれません。
しかし、第6章で紹介したとおり、実際に使われた題材には アルバイト・部活動・学業・ゼミ・ボランティア なども含まれています。
そのため、最初から「すごい実績」を探すより、 自分が継続したこと、工夫したこと、周囲と協力したこと、困難に対応したこと から振り返る方法があります。
成果の大きさだけを基準にして題材を探している状態。
日常的な経験から、自分の判断・行動・工夫を探してみる。
悩み②「自分の経験を公務員の仕事にどう結びつけるか分からない」
同じガクチカ調査では、 159人(53.0%)が「公務員特有の視点に結びつけること」 を困ったこととして選択しています。
ここで注意したいのは、どんな経験でも無理に 「だから公務員に向いています」 と結論づける必要はないことです。
まず経験そのものを具体的に説明し、その経験から得た考え方や行動の特徴について、仕事で活かせそうな場面があるなら整理する、という順番のほうが自然です。
悩み③「短所をどう伝えればいいか分からない」
長所・短所の独自調査でも、回答を作る段階での悩みが確認されています。
特に今回の回答者では、 「短所の言い換え」に困ったという回答が68.3% でした。
短所をそのまま言うべきか、長所のように言い換えるべきかなど、伝え方に悩んだ回答者がいました。
ただし、 短所を無理やり長所に見せること が目的ではありません。
「心配性です」で終わるのではなく、 どんな場面で表れるのか → 何に困ったのか → 現在どう改善しているのか まで整理すると、自分自身の経験に基づいて説明しやすくなります。
悩み④「最初の答えは作ったのに、深掘りされると答えられない」
第5章で見たように、面接では最初の回答のあとに追加質問を経験した受験者もいます。
ガクチカ調査では、300人中273人(91.0%)が 「かなり深掘りされた」または「少し深掘りされた」 と回答しました。
さらに「面接後にやっておけばよかったこと」を尋ねると、次のような回答もありました。
この結果からも、回答文を完成させるだけでなく、 「なぜ自分はそうしたのか」を説明できる状態にしておく ことは、面接準備の一つの方法といえます。
受験者の悩みを整理すると「4つの壁」が見えてくる
「すごい実績がない」と考え、自分の日常的な経験を回答候補から外してしまう。
経験はあるものの、短く整理したり、自分の特徴として表現したりするのが難しい。
自分の経験・強みと、志望する自治体や公務の仕事との接点を整理できていない。
最初の回答は準備していても、「なぜ?」と聞かれたときに自分の言葉が続かない。
「回答を覚える」より先に、自分の材料を整理する
こうした悩みがある場合は、いきなり模範回答を完成させようとするより、次の順番で整理してみてください。
アルバイト、仕事、学業、部活、人間関係などから、工夫・失敗・継続・協力した経験を探します。
なぜその行動を選んだのか、自分は何を考えていたのかを言葉にします。
「頑張った」「協力した」だけで終わらず、自分が実際にしたことを説明できるようにします。
成功したかだけでなく、経験後に何が変わったのか、何を学んだのかまで振り返ります。
「なぜ?」「具体的には?」「あなた自身は?」と追加質問しながら答える練習をします。
本章は、えびうるゼミが実施した複数の独自アンケート結果を横断して整理したものです。各調査の回答者・質問形式・母数・調査期間は同一とは限りません。また、各項目に悩んだことと試験の合否との因果関係を示すものではありません。
300人調査を横断すると、「特別な実績がない」「短所をどう伝えるか分からない」「公務員の仕事へどうつなげるか迷う」「深掘りされると答えに詰まる」といった悩みが見えてきます。模範回答を探すだけでなく、自分の経験を掘り起こし、理由・行動・結果・学びまで自分の言葉で説明できるよう準備していきましょう。
CHAPTER 08 えびうるゼミ「公務員試験300人調査」データ一覧
ここでは、えびうるゼミが実施した公務員試験・公務員面接に関する独自調査を、テーマ別にまとめます。
気になる数字だけを見るのではなく、 「誰を対象に、どのような質問をしたデータなのか」 まで確認したい場合は、それぞれの詳細記事をご覧ください。
面接で聞かれた質問、実際に使った回答、深掘りされた内容、受験後に感じた後悔など、テーマごとに独自アンケートを整理しています。今後、新しい調査を実施した場合も本データベースへ追加していきます。
公務員面接に関する300人調査
実際に使った題材、深掘りの程度、回答を作るときに困ったことまで調査。
どこまで深掘りされたのか、実際に聞かれた追加質問についても調査。
実際に答えた長所・短所と、回答後の深掘りについて調査。
実際に回答した行政分野と、その仕事を希望した理由について調査。
どのような場面でストレスを感じると答えたのかを調査。
主要な調査結果を一覧で確認
代表的な結果を、調査テーマごとに一覧化すると次のとおりです。
| 調査テーマ | 代表的な結果 | 人数・割合 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| ガクチカ | 質問された | 283人・94.3% | 今回の300人調査での回答 |
| 失敗・挫折経験 | 関連質問を経験 | 288人・96.0% | 失敗・挫折・困難などを含む |
| 長所・短所 | 質問された | 266人・88.7% | 今回の300人調査での回答 |
| 希望部署 | 質問された | 268人・89.3% | 希望部署・やりたい仕事 |
| ストレス | 質問された | 265人・88.3% | ストレスに関する質問 |
データを利用するときは「調査条件」まで確認する
同じ「300人調査」でも、すべてが同じ質問・同じ期間・同じ回答者で実施されたとは限りません。
数字を記事や資料で利用するときは、該当する詳細ページで少なくとも次の情報を確認してください。
本ページで掲載している割合は、各アンケートの回答者における集計結果です。「公務員受験者全体の○%が必ず同じ経験をする」「この回答なら合格しやすい」といった意味ではありません。また、調査結果と試験の合否との因果関係を示すものではありません。
えびうるゼミが独自に実施したアンケート調査の集計結果は、調査条件を確認したうえで記事・資料等でご紹介いただけます。出典として「えびうるゼミ」および該当する調査ページをご案内いただくことで、読者が元データ・調査条件・詳細結果を確認できます。グラフや画像そのものの転載については、文章中の数値・調査結果の紹介とは別にお取り扱いください。
新しい300人調査も順次追加します
公務員試験では、筆記試験・論文・面接など、受験生が判断に迷うテーマが数多くあります。
えびうるゼミでは今後も、 「実際の受験者はどうだったのか?」 を確認できる独自調査を実施し、このページへ順次追加していきます。
個別記事だけで数字を見るのではなく、本ページを起点に関連する調査を横断して確認できるデータベースを目指します。
えびうるゼミでは、公務員面接を中心に複数の300人調査を実施しています。本データベースでは、質問経験・実際の回答・深掘り・受験者の悩みなどをテーマ別に整理しています。数字だけを切り取らず、各調査の対象・質問内容・回答形式などの条件とあわせて活用してください。
CHAPTER 09 調査データの引用・掲載について
えびうるゼミが独自に実施した公務員試験・公務員面接に関するアンケート結果は、 Web記事・大学や学校の資料・就職支援コンテンツなどでご紹介いただけます。
データをご紹介いただく際は、読者が「誰を対象にした、どのような調査なのか」を確認できるよう、 調査条件と出典が分かる形での掲載をおすすめします。
本データベースは、受験生への情報提供だけでなく、公務員試験について解説するメディア・教育機関・就職支援担当者などが、受験経験者の実態を確認するための一次情報として利用できるよう整理しています。
ただし、調査結果の意味が変わらないよう、対象者・回答数・質問内容などを確認したうえでご利用ください。
このような記事・資料でご活用いただけます
たとえば、次のようなコンテンツで公務員試験の参考データとして紹介できます。
公務員面接の質問傾向や、受験者が回答に困ったポイントなどを紹介する際の参考データ。
公務員志望学生へのガイダンスや面接対策資料を作成するときの参考情報。
受験者の悩みや面接準備について解説するコンテンツの補足資料。
公務員試験について扱うレポートや資料で、受験経験者の回答例を紹介するときの参考データ。
引用するときに確認してほしい6つの情報
アンケートの数字だけを切り取ると、本来とは異なる意味で受け取られる可能性があります。
そのため、該当する調査記事で次の情報を確認してください。
誰が実施した調査なのか。えびうるゼミ独自調査であることを確認します。
どのような条件の受験経験者を対象としているかを確認します。
「300人」など、その調査で集計対象となった回答数を確認します。
いつ実施された調査なのかを、各調査ページで確認します。
単一回答・複数回答・自由回答など、どの形式で集計された数字なのかを確認します。
読者が元データと調査条件を確認できるよう、本データベースまたは該当する個別調査ページをご案内ください。
出典表記の例
Web記事などで紹介する場合は、次のような形にすると調査条件が伝わりやすくなります。
えびうるゼミが、公務員面接を受験した300人を対象に実施した独自調査では、283人(94.3%)が「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」について聞かれたと回答しています。
文章をまったく同じ形にする必要はありません。
ただし、 「94.3%の公務員受験者が必ずガクチカを聞かれる」 のように、調査対象を超えて一般化しないようご注意ください。
詳細な調査概要を掲載する場合のフォーマット
データを紹介するときに避けたい表現
「えびうるゼミが実施した300人調査では、283人(94.3%)がガクチカについて聞かれたと回答した」
「公務員面接では94.3%の確率でガクチカが出題される」
前者は「今回の調査で何が確認されたのか」を表しています。
一方、後者は調査対象外の受験者や今後の面接まで含めて同じ確率になるように読めるため、本調査からは判断できません。
グラフ・画像をそのまま利用したい場合
本サイトに掲載しているグラフ・図解・イラストなどの画像そのものをコピーして掲載する場合は、文章中で調査結果や数値を紹介する場合とは異なります。画像転載を希望する場合は、サイトのお問い合わせ窓口から事前にご相談ください。
数値の一部だけを切り取り、元の質問とは異なる意味に変更したり、調査結果から確認できない合否・評価との因果関係を示したりする利用はお控えください。また、複数回答の結果を単一回答のランキングとして扱うなど、回答形式を変えて紹介しないようお願いします。
なぜ、えびうるゼミは調査データを公開するのか
公務員試験について調べていると、 「面接では本当にこの質問が聞かれるのか」 「ほかの受験者は何を答えたのか」 「どこまで準備すればよいのか」 と迷うことがあります。
そこで、えびうるゼミでは一般論だけで説明するのではなく、 実際に受験した人の回答を集計し、判断材料の一つとして公開する ことを大切にしています。
調査結果だけで「正解」を決めることはできません。 それでも、受験者の経験を数字として整理することで、これから受験する人が自分の準備を考える材料になります。
また、大学・就活メディア・教育サービスなどで正確に紹介されることで、公務員試験について調べる人が元データまで確認できる環境につながると考えています。
えびうるゼミの独自調査は、Web記事・教育資料・就職支援コンテンツなどでご紹介いただけます。数字だけを切り取らず、調査対象・回答数・質問内容・調査期間などを確認し、読者が元データを確認できる形でご活用ください。調査結果は「正解」や「合格条件」ではなく、実際の受験経験を知るための参考データです。
300人のリアルな回答を、公務員試験対策の判断材料に
えびうるゼミでは、公務員試験について 「一般的にはこう言われている」だけで終わらせず、実際に受験した人はどうだったのか を確認するため、独自アンケートを実施しています。
今回まとめたデータからも、面接で実際に聞かれた質問、受験者が使った回答、深掘りされた内容、回答を準備するときに困ったことなど、さまざまな受験経験が確認できました。
今後も、公務員試験の勉強・論文・面接などについて独自調査を実施した場合は、本データベースへ順次追加していきます。
頻出質問、回答の作り方、面接カード、深掘り対策などは「公務員面接対策完全ガイド」にまとめています。
公務員面接対策完全ガイドを見る →
