「短所は心配性です」
――それだけで終わっていませんか?
公務員面接の長所・短所は、 「何を答えるか」だけでなく、その根拠や深掘りへの準備まで考えておくことが重要です。
- 公務員面接では、どんな長所を答えればいい?
- 「心配性」「優柔不断」のような短所でも大丈夫?
- 短所を正直に答えて不利にならない?
- 長所と短所は表裏一体にした方がいい?
- 「具体的には?」と深掘りされたらどう答える?
ネットで調べると、「協調性」「責任感」「慎重すぎる」など、 さまざまな回答例が見つかります。
しかし、例文をそのまま覚えるだけでは、 自分自身の経験を聞かれた瞬間に答えが止まってしまう ことがあります。
公務員面接受験経験者300人に聞きました。
266人が「質問された」と回答
※88.7%は全回答者300人を母数とした割合です。 78.2%・71.4%は「長所・短所について質問された」と回答した266人を母数としています。
長所・短所について質問された266人のうち、 190人(71.4%)は、その回答をさらに深掘りされた と答えています。
実際のアンケートでは、 「その長所を発揮して失敗した経験は?」 「その短所は住民対応でどう影響すると思う?」 「改善するために日頃どんな具体策をとっている?」 といった質問も挙がりました。
つまり、長所・短所は 「協調性です」「心配性です」と答えて終わりではない ということです。
短所は「対処」まで準備する。
長所は具体的な行動・エピソードで裏付ける。 短所は無理に長所へ変換するのではなく、 どんな場面で出るのか、現在どう対処しているのか まで説明できるようにしておきましょう。
この記事では、一般的な回答例を並べるだけではありません。
300人調査から、 実際に受験者が答えた長所TOP5・短所TOP5を紹介し、 さらに「どんなことで困ったのか」「どんな深掘りをされたのか」まで分析します。
- 長所・短所が実際にどのくらい質問されているか
- 受験経験者が答えた長所TOP5
- 受験経験者が答えた短所TOP5
- 長所・短所それぞれの回答例
- 表裏一体にするべきか
- 実際に聞かれた深掘り質問と対策
- CHAPTER 01 公務員面接で「長所・短所」は本当に聞かれる?300人に調査
- CHAPTER 02 公務員面接「長所・短所」の答え方|まずはこの型で組み立てよう
- CHAPTER 03 公務員面接で実際に答えられた「長所」TOP5|300人調査
- CHAPTER 04 公務員面接で実際に答えられた「短所」TOP5|300人調査
- CHAPTER 05 長所と短所は「表裏一体」にするべき?無理な言い換えは不要
- CHAPTER 06 長所・短所は71.4%が深掘りされた|実際に聞かれた質問例
- CHAPTER 07 公務員面接「長所・短所」のNG回答5選|改善例つき
- CHAPTER 08 長所・短所が思いつかない人へ|面接で使える答えの見つけ方
- CHAPTER 09 長所・短所と自己PRは同じでいい?面接回答に一貫性を持たせる方法
- CHAPTER 10 長所・短所は「作って終わり」ではない|本番前にやる面接練習
- CHAPTER 11 まとめ|公務員面接の長所・短所は「根拠」と「対処」まで準備しよう
- 公務員面接の長所・短所でよくある質問
CHAPTER 01 公務員面接で「長所・短所」は本当に聞かれる?300人に調査
えびうるゼミが公務員面接の受験経験者300人を対象に調査したところ、 今回の回答者では 266人(88.7%)が「長所・短所について質問された」 と回答しました。 さらに、質問された266人のうち 208人(78.2%)は「長所と短所の両方」を聞かれています。
「長所・短所って、本当に公務員面接で聞かれるの?」 と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで今回は、一般的な面接対策の説明だけではなく、 実際に公務員面接を受けた300人の回答 から確認してみます。
300人中266人が「長所・短所を質問された」と回答
まず聞いたのは、 「公務員面接で『長所・短所』について質問されましたか?」 という質問です。
調査対象:公務員面接の受験経験者300人
調査方法:インターネット調査
調査期間:令和8年8月9日~8月31日
今回の調査では、 約9割の回答者が長所・短所について質問された と回答しています。 面接対策を進めるなら、事前に自分の長所・短所を整理しておきたいところです。
もちろん、この88.7%という数字を 「すべての公務員面接で88.7%の確率で聞かれる」 と解釈することはできません。
自治体や試験区分、年度、面接官などによって質問内容は変わります。
ただし、少なくとも今回の回答者300人では、 長所・短所について質問された経験を持つ人が多数だった ことは分かります。
質問された人の78.2%は「長所・短所の両方」
次に、長所・短所について質問された266人に、 実際にどちらを聞かれたのかを確認しました。
最も多かったのは、 「長所と短所の両方を聞かれた」208人(78.2%) でした。
「短所のみ」は38人(14.3%)、 「長所のみ」は20人(7.5%)です。
今回の回答者では、長所・短所について質問された266人のうち 78.2%が「両方」を聞かれています。 そのため、「長所だけ決めておく」「短所だけ考えておく」のではなく、 両方を自分の経験から説明できるようにしておきましょう。
長所・短所は「一言決めて終わり」にしない
ここでもう一つ重要なのが、 長所・短所の名称だけを決めて満足しないことです。
たとえば、
「私の長所は協調性です」
「私の短所は心配性です」
というところまでしか準備していなければ、 「具体的には?」「なぜそう思うの?」 と聞かれたときに回答が止まってしまう可能性があります。
長所は、 「自分でそう思っている」だけではなく、具体的な行動で説明する ことがポイントです。
一方、短所は無理に長所へ変換するのではなく、 自覚している弱点と、それに対して現在どんな対処をしているのか まで整理しておきましょう。
さらに今回の調査では、長所・短所について質問された266人のうち、 190人(71.4%)が「さらに深掘りされた」 と回答しています。 つまり、最初の回答だけでなく、その先の質問まで想定しておくことが重要です。
実際にどのような深掘り質問をされたのかについては、 後半の章で300人調査の回答をもとに詳しく紹介します。
調査結果について
本調査は、公務員面接の受験経験者300人を対象に実施した
えびうるゼミ独自のインターネット調査です。
本記事では調査結果を「今回の回答者では」という前提で扱い、
公務員採用面接全体にそのまま一般化するものではありません。
では、実際に 「あなたの長所・短所を教えてください」 と聞かれたら、どのような順番で答えればよいのでしょうか。 次章では、長所と短所それぞれの 「回答の型」を具体的に解説します。
CHAPTER 02 公務員面接「長所・短所」の答え方|まずはこの型で組み立てよう
長所は 「結論 → エピソード → 仕事への活かし方」、 短所は 「結論 → 具体的に困る場面 → 改善・対処」 の順番で整理すると、自分の経験を使って回答を作りやすくなります。
第1章では、今回の300人調査で 長所・短所について質問された266人のうち78.2%が「両方を聞かれた」 ことを紹介しました。
では、本番で 「あなたの長所と短所を教えてください」 と聞かれたら、何から話せばいいのでしょうか。
まず覚えておきたいのが、 長所と短所は、同じように答える必要はない ということです。
長所は「結論→エピソード→仕事への活かし方」
長所で避けたいのは、 「私の長所は協調性です」だけで回答を終えることです。
「協調性」「責任感」「継続力」といった言葉だけでは、 あなたが実際にどのような行動をする人なのかまでは伝わりません。
そこで、次の3段階で組み立てます。
私の長所は、周囲の意見を聞きながら協力して物事を進められることです。 大学のゼミでグループ研究を行った際、意見が分かれて議論が進まなくなったことがありました。 そこで私は、それぞれの意見を一度整理し、共通している部分と検討が必要な部分を分けて話し合うことを提案しました。 その結果、全員が納得できる方向性を決めることができました。 公務員として働く際にも、周囲と連携しながら業務を進める場面で、この強みを活かしていきたいと考えています。
ポイントは、「協調性があります」と自己評価するだけでなく、 自分が実際に何をしたのかを入れることです。
「みんなで協力しました」ではなく、 「意見を整理した」「役割を調整した」「自分から声をかけた」 など、行動が見える形にすると具体性が増します。
短所は「結論→困る場面→改善・対処」
短所の場合は、長所と少し考え方が変わります。
無理に 「短所を長所っぽく言い換えること」 が目的ではありません。
自分の弱点を認識したうえで、 現在どのように対処しているのか まで説明できるようにします。
私の短所は、心配性で確認に時間をかけすぎてしまうところです。 大学の課題を提出する際も、間違いがないか気になり、必要以上に確認を繰り返してしまうことがありました。 そのため現在は、確認する項目をあらかじめチェックリストにし、 確認する回数や時間を決めて行動するようにしています。 慎重さは保ちながらも、期限や優先順位を意識して行動できるよう改善を続けています。
このように答えれば、 「心配性」という言葉だけで終わらず、実際にどんな問題があり、どう対処しているのか まで伝えられます。
「短所を長所に見せよう」としすぎなくていい
短所の回答でよくあるのが、 短所を無理に長所へ変換しようとするパターンです。
「私の短所は完璧主義なところです。 何事にも全力で取り組みすぎてしまいます。」
「細部を気にしすぎて、作業に時間をかけてしまうことがあります。 そのため、最初に締切と優先順位を確認し、 作業時間の目安を決めています。」
後者では、 短所によって実際に起こる問題と それに対する具体的な行動が分かります。
短所を完全に克服している必要もありません。 現在も課題として認識しているのであれば、 「その弱点とどう付き合っているか」 を説明できるようにしておきましょう。
長所・短所の回答を準備するときは、 「協調性なら大丈夫」「この短所なら安全」と 言葉だけを選ぶことに集中しすぎないことが大切です。 同じ「協調性」でも、実際の行動や経験は人によって異なります。 深掘りされたときにも、自分の経験をもとに説明できる回答を作っておきましょう。
迷ったら、このテンプレートに自分の経験を入れる
【経験・場面】では、 【自分が実際に取った行動】をしました。
この経験で培った強みを、 公務員として【活かしたい場面】でも 活かしていきたいと考えています。
特に【具体的な場面】では、 【短所によって起こる問題】が出ることがあります。
そのため現在は、 【具体的な改善・対処行動】を意識しています。
面接で話す回答ではなく、 面接カードに長所・短所をどう書けばよいか を知りたい人は、 公務員試験の面接カード完全ガイド も参考にしてください。
- 最初に長所・短所を端的に答えている
- 長所には、自分が実際に取った行動が入っている
- 短所には、実際に困る場面が入っている
- 短所への対処が「気をつけています」だけになっていない
- ネットの例文ではなく、自分の経験で説明できる
答え方の型が分かったところで、次に悩むのが 「そもそも、どんな長所を選べばいいの?」 という問題です。 次章では300人調査のQ3を使って、 公務員面接受験者が実際に答えた長所TOP5 を詳しく見ていきます。
CHAPTER 03 公務員面接で実際に答えられた「長所」TOP5|300人調査
今回の調査で最も多かった長所は 「協調性・周りを巻き込む力」でした。 ただし、ランキング上位の長所を選べばよいわけではありません。 自分の経験や行動で具体的に裏付けられる長所を選ぶことが重要です。
「公務員面接では、どんな長所を答えればいい?」
これは長所を考えるときに、かなり悩みやすいポイントです。
そこで、えびうるゼミの独自調査では、 公務員面接で実際にどのような長所を答えたのか も調べました。
1位は「協調性・周りを巻き込む力」28.6%
回答数上位5項目を整理すると、次の結果になりました。
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※上記はQ3の回答数上位項目を整理したものです。
このランキングは、 今回の回答者が実際に何と答えたのかを示すものです。 「協調性なら評価される」「行動力なら合格しやすい」 という意味ではありません。 自分の経験と一致しない長所をランキングだけで選ぶのは避けましょう。
1位|協調性・周りを巻き込む力【76人】
今回の調査で最も多かったのが、 「協調性・周りを巻き込む力」です。
ただし、「誰とでも仲良くできます」だけでは、 具体的にどんな行動ができるのか分かりにくくなります。
「意見が分かれたときに双方の話を聞いて整理した」 「メンバーへ自分から声をかけ、役割を調整した」 など、周囲に対して自分が取った行動まで説明する。
2位|継続力・コツコツ努力できる【59人】
2番目に多かったのは、 「継続力・コツコツ努力できる」でした。
この長所を選ぶ場合は、 「何を続けたか」だけでなく、 途中でどんな課題があり、それでもどう継続したのか まで整理すると具体的になります。
資格勉強、部活動、アルバイト、ゼミなどで、 「○年間続けた」だけで終わらせず、 継続するために工夫した行動まで説明する。
3位|傾聴力・人の話をよく聞く【46人】
3位は、 「傾聴力・人の話をよく聞く」です。
「人の話を聞けます」だけでは抽象的なので、 相手の話を聞いたあと、自分がどう行動したのか まで考えてみましょう。
「アルバイト先で後輩の悩みを聞き、状況を整理したうえで一緒に対応方法を考えた」 など、聞く→理解する→行動するまで説明する。
4位|責任感の強さ【36人】
4位は、 「責任感の強さ」でした。
「任されたことは最後までやります」だけでは、 他の受験者との差が見えにくくなります。
「予定どおり進まない状況でも、期限に間に合わせるために役割やスケジュールを見直した」 など、責任を果たすために取った行動を示す。
5位|行動力・主体性【27人】
5位は、 「行動力・主体性」です。
この場合も、「積極的に行動できます」と説明するだけではなく、 何に気づき、なぜ自分から動き、何をしたのか を具体化しましょう。
「アルバイト先で○○という課題に気づき、自分から店長へ改善案を提案した」 など、指示される前に自分から取った行動を説明する。
長所はランキングではなく「自分の経験」から選ぶ
ここまでを見ると、 「じゃあ1位の協調性を答えればいいのでは?」 と思うかもしれません。
しかし、今回の調査結果は 「多く答えられていた長所」であって、 「選べば有利になる長所ランキング」ではありません。
長所を選ぶときは、次の3つを確認してください。
「公務員なら協調性がよさそうだから、 私も協調性にしておこう」
「複数の経験を振り返ると、 意見を整理したり周囲へ声をかけたりする行動が共通している。 自分の長所は協調性だと説明できそうだ」
この順番なら、 「面接でウケそうな長所」から自分を作るのではなく、 自分の行動から長所を見つけられます。
「そもそも自分の長所が分からない」という人は、 先に 公務員試験の自己分析のやり方 で過去の経験を整理してみてください。 この記事では、見つけた長所を面接でどう伝えるかに絞って解説しています。
- 自分の実際の経験から選んでいる
- 長所を示す具体的な行動を説明できる
- エピソードが1つの抽象的な美談になっていない
- 「具体的には?」と聞かれても答えられる
- ランキング上位だからという理由だけで選んでいない
長所以上に悩みやすいのが、 「短所は何を答えればいいのか」です。 次章では300人調査のQ4を使って、 実際に答えられた短所TOP5を紹介します。 「心配性」「抱え込みやすい」などをどう伝えるかも具体的に解説します。
CHAPTER 04 公務員面接で実際に答えられた「短所」TOP5|300人調査
今回の調査で最も多かった短所は 「心配性・慎重すぎる」31.2%(83人)でした。 ただし、短所も長所と同様に 「みんなが答えているから安全」ではありません。 自分に実際に当てはまり、具体的な対処まで説明できるものを選びましょう。
長所よりも、答えを作るのが難しいのが「短所」です。
「正直に答えたらマイナスになりそう」
「でも、短所を長所っぽく言い換えるだけでは不自然では?」
このように迷う人も多いでしょう。
実際、今回の300人調査でも、 回答準備で困ったことの最多は 「短所を仕事上の致命的な欠点に見せない言い換え」68.3% でした。
まずは、公務員面接を経験した回答者が 実際にどのような短所を答えたのか を見ていきましょう。
1位は「心配性・慎重すぎる」31.2%
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※上記はQ4の回答数上位項目を整理したものです。
このTOP5は、 今回の回答者が実際に答えた内容の上位です。 その短所を答えれば評価される、あるいは不利にならないことを 示すデータではありません。 短所そのものだけでなく、 どのような場面で出るのか、どう対処しているのか までセットで考えましょう。
1位|心配性・慎重すぎる【83人】
今回最も多かったのが、 「心配性・慎重すぎる」でした。
この短所を答えるなら、 「慎重なのでミスをしません」と長所に変えて終わるのではなく、 慎重すぎることで実際に何に困るのかを示します。
「確認を繰り返して、必要以上に時間をかけてしまうことがあります。 そのため現在は、確認項目をチェックリストにし、 確認する時間をあらかじめ決めています。」
2位|抱え込みやすい・人に頼るのが苦手【64人】
2位は、 「抱え込みやすい・人に頼るのが苦手」です。
この場合は、 「責任感が強いから抱え込んでしまいます」と 長所へ置き換えるだけではなく、 相談や共有が遅れないために何をしているか まで用意したいところです。
「自分だけで解決しようとして、相談が遅くなることがあります。 そのため現在は、分からないことを一定時間考えても解決できない場合は、 早めに周囲へ相談するようにしています。」
3位|頑固・こだわりが強い【42人】
3位は、 「頑固・こだわりが強い」でした。
この短所では、 自分の考えに固執して周囲の意見を聞かない人 という印象にならないよう、実際に行っている対処を説明します。
「一度こうだと思うと、自分の考えにこだわってしまうことがあります。 そのため意見が分かれたときは、まず相手の理由を最後まで聞き、 自分の考えと比較してから判断するよう意識しています。」
4位|せっかち・焦りやすい【32人】
4位は、 「せっかち・焦りやすい」です。
「行動が早いという長所でもあります」と言い換えるだけではなく、 焦ることで確認不足などが起きないようにしている工夫 を伝えると具体的です。
「時間に余裕がないと焦ってしまうことがあります。 そのため、締切から逆算して早めに着手し、 提出や報告の前には一度立ち止まって確認するようにしています。」
5位|優柔不断・決断に時間がかかる【26人】
5位は、 「優柔不断・決断に時間がかかる」でした。
この短所では、 「いろいろな可能性を考えられる」と言い換えるだけでは、 実際に判断が必要な場面でどう行動するのかが分かりません。
「選択肢が多いと、比較に時間をかけすぎることがあります。 そのため現在は、判断する期限と優先する条件を先に決め、 必要以上に迷わないようにしています。」
短所は「弱点+具体的な対処」まで答える
5つの回答例に共通しているのは、 短所を言ったあとに終わっていないことです。
第2章で紹介したとおり、 短所は基本的に 「短所 → 困る場面 → 現在の対処」 まで整理しておくと答えやすくなります。
私の短所は、 自分で何とかしようとして、物事を抱え込みやすいところです。 アルバイトでも、忙しいときに自分だけで対応しようとして、 周囲への相談が遅くなってしまったことがありました。 その経験から現在は、 状況が悪化する前に早めに共有・相談することを意識しています。 また、自分だけで判断せず、必要に応じて周囲の意見を聞くようにしています。
公務員面接で答える短所を選ぶ3つの基準
短所を選ぶときは、 「ネットでよく見るから」ではなく、 次の3点から確認してください。
注意: 短所は「正直なら何でもいい」というわけでもありません。 応募する職務との関係で大きな懸念につながり得る内容を選ぶ場合は、 なぜそれを短所として選ぶのか、 現在どのように対処しているのかを特に丁寧に整理する必要があります。
実は68.3%が「短所の見せ方」に悩んでいた
短所選びが難しいと感じるのは、 あなただけではありません。
今回の300人調査で「回答で困ったこと」を尋ねたところ、 最も多かったのが 「短所を仕事上の致命的な欠点に見せない言い換え」 で、68.3%でした。
ここは非常に重要です。
短所を隠すために、 何でも長所へ変換すればよいわけではありません。
一方で、 「短所は正直に答えればいい」と考えて、 仕事への影響や対処を考えずに答えるのもおすすめできません。
必要なのは、 自分の短所を認めたうえで、仕事で問題にならないようにどう行動しているか を説明することです。
- 本当に自分に当てはまる短所を選んでいる
- 短所が表れた具体的な場面を説明できる
- 短所によって起こる問題を自覚している
- 現在行っている対処を具体的に説明できる
- 「実は長所です」で無理に終わらせていない
- ランキング上位だからという理由だけで選んでいない
では、よく言われる 「短所は長所に言い換えればいい」 という対策は本当に正しいのでしょうか。 次章では、 「長所と短所は表裏一体にするべきか?」 を整理し、無理のない言い換え方と避けたい回答を具体例つきで解説します。
CHAPTER 05 長所と短所は「表裏一体」にするべき?無理な言い換えは不要
長所と短所を表裏一体にするのは「アリ」ですが、必須ではありません。 自分の性格として自然につながるなら使えますが、 面接対策のためだけに無理やり 「心配性=慎重」「頑固=信念が強い」 と変換する必要はありません。
「短所は長所に言い換えましょう」
面接対策を調べていると、このようなアドバイスを目にすることがあります。
確かに、一つの性格が状況によって長所にも短所にも表れることはあります。 しかし、 「短所を聞かれたら、実質的な長所を答えればいい」 という意味ではありません。
長所と短所に自然な一貫性があるなら表裏一体にしても構いません。 一方で、別々の特徴を答えても問題ありません。 大切なのは、 自分の実際の経験と矛盾せず、深掘りされても説明できること です。
長所と短所が表裏一体になる例
たとえば、次のような特徴は 状況によって長所にも短所にも表れます。
ここで注意したいのは、 左右の言葉を機械的にセットで覚えないことです。
たとえば「心配性だから、長所は慎重さにしよう」と決めるのではなく、 過去の経験を振り返った結果、 実際に両方の特徴が自分に表れているのであれば、 一貫した説明として使えます。
「短所を長所に変換して終わり」は避ける
短所を少しでも良く見せたい気持ちは自然ですが、 言い換えることだけに集中すると、次のような回答になりがちです。
「私の短所は心配性なところです。 ただ、その分とても慎重なので、 むしろミスなく仕事ができるところが長所だと思っています。」
「私の短所は心配性で、 確認に時間をかけすぎるところです。 そのため現在は確認項目を整理し、 時間を決めて確認するようにしています。」
左の回答は「心配性」という短所を出しているものの、 すぐに長所へ変換しているため、 短所によって何が起こるのか、どう対処しているのか が分かりません。
一方、右の回答では 「確認に時間がかかる」という弱点を認めたうえで、 チェック方法を工夫して対処していることまで説明しています。
短所は「言い換え」より「対処」まで準備する
短所を考えるときは、 「この短所はどんな長所に変換できる?」 と考える前に、次の3段階で整理してみてください。
この順番なら、 短所を無理に美化しなくても、 自分の課題を把握し、具体的に対処していること を説明できます。
300人調査でも68.3%が「短所の言い換え」に悩んでいた
この問題は、多くの受験者が実際に悩んでいます。
最も多かったのが、 「短所を仕事上の致命的な欠点に見せない言い換え」 でした。 今回の回答者でも、短所をどう伝えるかに悩んだ人が多かったことが分かります。
また、Q7では 31.2%が「長所と短所の矛盾がないようにすること」 にも困ったと回答しています。
だからといって、 長所と短所を必ず同じ性格の表裏にする必要はありません。
重要なのは、面接全体で人物像が不自然にならないことです。
長所と短所が別々でも問題ない
たとえば、
長所:
人の話を聞き、意見を整理できる「傾聴力」
短所:
選択肢が多いと判断に時間をかけてしまう「優柔不断」
この2つは、必ずしも同じ特徴の表裏ではありません。
それでも、 長所には傾聴力を示す具体的な経験があり、 短所には判断に時間がかかった経験と現在の対処があるなら、 それぞれを自分の特徴として説明できます。
むしろ、表裏一体にすることを優先して 実際の自分とかけ離れた長所・短所を作るほうが、 深掘りされたときに説明しづらくなります。
本当に確認したいのは「言葉の一致」ではなく人物像の一貫性
ここでいう一貫性は、 長所と短所を同じ言葉の裏表にすることではありません。
たとえば、 「長所は周囲の意見を聞いて行動できること」と答えたあとに、 別の質問では 「人の意見はほとんど聞かず、自分で決めることが多い」 と説明すれば、回答同士の関係を聞かれる可能性があります。
逆に、長所と短所が別々でも、 それぞれが 実際の経験・行動と結びついているのであれば、 無理に同じ特徴へ寄せる必要はありません。
面接対策では、 「長所は○○だから短所はその裏返しの△△」 とセットを先に作りたくなります。 しかし、それよりも 「なぜ自分はそう思うのか」「どんな経験があるのか」 を説明できることが重要です。 自分の経験から長所と短所を整理し、 回答同士に不自然な矛盾がないかを最後に確認しましょう。
- 表裏一体にすること自体を目的にしていない
- 長所・短所の両方に自分の具体的な経験がある
- 短所をすぐに長所へ変換して終わっていない
- 短所によって実際に困る場面を説明できる
- 現在行っている具体的な対処を説明できる
- ほかの面接回答と人物像が大きく矛盾していない
長所と短所を決めても、本番では 「具体的には?」「ほかの経験は?」 と追加で聞かれることがあります。 次章では300人調査のQ5・Q6を使って、 長所・短所を深掘りされた割合と、実際に聞かれた質問 を詳しく解説します。
CHAPTER 06 長所・短所は71.4%が深掘りされた|実際に聞かれた質問例
今回の調査では、長所・短所を質問された266人のうち 71.4%(190人)が「さらに深掘りされた」 と回答しました。 長所と短所は一言だけ準備するのではなく、 具体的な経験・仕事への影響・改善行動 まで説明できるようにしておきましょう。
「私の長所は協調性です」
「短所は心配性なところです」
ここまで答えられれば、準備は終わり――ではありません。
面接では、その回答をきっかけに 「具体的には?」「なぜそう思うの?」 と話が続くことがあります。
実際に、今回の独自調査でも 長所・短所について質問された人の7割以上が、さらに深掘りされた と回答しています。
266人中190人が「長所・短所を深掘りされた」と回答
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※Q5は「長所・短所について質問された266人」を対象に集計。 深掘りされた190人、深掘りされなかった76人。
もちろん、この71.4%を 「すべての公務員面接で71.4%の確率で深掘りされる」 と解釈することはできません。
自治体、試験区分、面接官、受験年度などによって質問内容は異なります。
ただ、今回の回答者では190人が深掘りを経験しているため、 最初の回答だけでなく、その先の質問まで準備しておく ことには意味があります。
実際に聞かれた深掘り質問は大きく3タイプ
では、どのようなことを聞かれたのでしょうか。
Q6で寄せられた主な回答例を整理すると、 次の3方向から質問されていました。
「その長所を発揮して失敗した経験はある?」
「その短所のせいで一番困ったエピソードは?」
「その短所は公務員の仕事、たとえば住民対応などでどう影響すると思う?」
「その長所は、うちの自治体でどう活かせる?」
「その短所を改善するために、日頃どんな具体策をとっている?」
この結果から少なくとも分かるのは、 「協調性です」「心配性です」と単語だけ覚えても、深掘りには対応しにくい ということです。
自分の回答について、 「具体例」「仕事との関係」「現在の対処」 の3方向から説明できるようにしておきましょう。
長所の深掘り|「本当にその強みがある?」に備える
たとえば、長所を 「協調性」と答えたとします。
最初の回答ではうまく説明できても、 追加質問では別の角度から経験を聞かれることがあります。
このように、 長所がうまく発揮できなかった経験まで聞かれることを想定すると、 単なる成功談の暗記では対応しにくくなります。
短所の深掘り|「仕事で出たらどうする?」まで考える
短所は特に、 仕事への影響と対処を整理しておきたいところです。
たとえば「心配性」を短所にした場合を考えてみましょう。
「心配性ですが、慎重なので大丈夫です」と長所へ変換するより、 実際の弱点と現在の対処を説明できるようにしておくほうが、 追加質問にも答えやすくなります。
長所・短所は「3方向」から質問を作って練習する
深掘り対策といっても、 想定質問を何十個も暗記する必要はありません。
まずは、自分が選んだ長所・短所それぞれについて、 次の3方向から質問を作ってみてください。
面接対策では模範回答を完成させることに意識が向きがちですが、 回答を作ったあとに 「この話を聞いたら、次に何を聞きたくなるか?」 と考えてみてください。 長所・短所だけでなく、志望動機や自己PRの練習でも使える方法です。
回答全文の丸暗記には注意。 深掘り質問は、用意した順番どおりに来るとは限りません。 「文章」を覚えるのではなく、 経験・自分の行動・対処などの材料を整理しておくと、 質問の角度が変わっても答えやすくなります。
長所の回答が 「自分の強みを仕事でどう活かすか」 まで広がってきたら、自己PRとの違いも整理しておきましょう。 詳しくは 公務員試験の自己PRの作り方 で解説しています。
- 「なぜそれが長所・短所なのか」を説明できる
- 具体的なエピソードを話せる
- そのとき自分が取った行動を説明できる
- 長所がうまく発揮できなかった経験も考えている
- 短所によって実際に困った経験を話せる
- 短所への具体的な対処を説明できる
- 公務員の仕事でどう活かす・対処するか考えている
深掘りへの備え方が分かったら、次に確認したいのが 「どんな回答を避けたほうがいいのか」です。 次章では、長所・短所でやりがちな NG回答を具体例と改善例のセットで解説します。
CHAPTER 07 公務員面接「長所・短所」のNG回答5選|改善例つき
長所・短所で避けたいのは、 「協調性です」「心配性です」と言葉だけで終わる回答や、 短所を無理に長所へ変換した回答です。 長所なら「根拠」、短所なら「具体的な影響と対処」まで説明できる状態を目指しましょう。
ここまで、長所・短所の基本的な答え方と、 深掘り質問への準備方法を解説してきました。
では反対に、 どのような回答に注意すればいいのでしょうか。
特に避けたいのは、 「自分を良く見せよう」とするあまり、具体性や本人らしさがなくなってしまうこと です。
ここでは、長所・短所を準備するときに見直したい5つのパターンを、 改善例とセットで紹介します。
- 長所が抽象的で、根拠がない
- 短所を「実質的な長所」にしてしまう
- 短所の影響を話して終わり、対処がない
- 長所・短所とエピソードが噛み合っていない
- 例文を丸暗記して、自分の言葉になっていない
NG①|「私の長所は協調性です」で終わる
01
「私の長所は協調性があるところです。 人と協力することが得意です。」
「私の長所は、周囲の意見を聞きながら物事を進められるところです。 ゼミのグループ研究で意見が分かれた際には、 各メンバーの考えを整理し、共通する部分から話し合うことで、 全員が納得できる方向性をまとめました。」
「協調性」という言葉を説明するのではなく、 実際に自分が何をしたのかまで伝えます。 同じ「協調性」でも、人によって具体的な行動は異なります。
NG②|短所なのに「実は長所です」で終わる
02
「私の短所は完璧主義なところです。 何事にも全力で取り組みすぎてしまいます。 ただ、それだけ責任感が強いところは長所でもあります。」
「細かい部分まで気になり、 一つの作業に必要以上に時間をかけてしまうことがあります。 そのため現在は、最初に締切と優先順位を確認し、 作業ごとに使う時間の目安を決めています。」
「完璧主義」という聞こえのよい言葉で終わらせず、 実際に何が問題になるのかを具体化します。 そのうえで、現在の対処を説明しましょう。
NG③|短所だけ答えて「対処」を話さない
03
「私の短所は、人に頼るのが苦手なところです。 何でも自分で抱え込んでしまいます。」
「自分だけで解決しようとして、 周囲への相談が遅くなることがあります。 そのため現在は、進捗を早めに共有し、 一定時間考えても解決できない場合は 周囲へ相談するようにしています。」
短所そのものだけでなく、 自分がその課題を認識して、現在どう対応しているのか まで準備します。 短所が完全になくなっている必要はありません。
NG④|長所・短所とエピソードが噛み合っていない
04
「私の長所は傾聴力です。 ゼミでは意見がまとまらなかったため、 私が自分の案を提案して、全員に従ってもらいました。」
「私の長所は、相手の話を聞いて意見を整理できるところです。 ゼミで意見が分かれた際には、 一人ずつ考えを確認したうえで共通点と相違点を整理し、 話し合う論点を明確にしました。」
長所の名称よりも、 エピソード内で実際に取った行動を確認してください。 「傾聴力」と言いながら一方的に自分の意見を通した話では、 長所とのつながりが伝わりにくくなります。
NG⑤|ネットの例文をそのまま丸暗記する
05
「私の長所は責任感です。 任された仕事は最後まで責任を持って遂行し、 周囲と連携しながら成果を出すことができます。」
「私の長所は、任されたことを途中で投げ出さず、 最後までやり切るところです。 アルバイトでは新人向けの業務手順をまとめる役割を任され、 実際に働く新人にも確認してもらいながら内容を修正し、 最後まで完成させました。」
例文は回答の構造を学ぶために使いましょう。 エピソードまで他人の回答に合わせるのではなく、 自分が実際に経験した出来事へ置き換えます。
面接対策をしていると、 「公務員なら協調性がいいのでは?」 「心配性なら無難なのでは?」 と、正解の言葉を探したくなります。 しかし、同じ言葉でも その根拠となる経験や行動は人によって違います。 言葉を先に決めるより、 自分の経験から説明できる特徴を選びましょう。
NG回答を避けるなら「長所=根拠」「短所=対処」で確認
ここまでの内容をシンプルにまとめると、 長所と短所では確認するポイントが少し異なります。
特に短所では、 「もう完全に克服しました」まで持っていく必要はありません。
現在も自分の課題ではあるものの、 どんなときに出やすいかを理解し、具体的に対処している と説明できるようにしておきましょう。
- 長所を一言だけで終わらせていない
- 長所を裏付ける具体的な経験がある
- 短所を無理に長所へ変換していない
- 短所による具体的な影響を説明できる
- 短所への現在の対処を説明できる
- 長所・短所とエピソードが矛盾していない
- ネットの例文をそのまま暗記していない
- 深掘りされても自分の言葉で説明できる
NG回答が分かったところで、次は 「自分の長所・短所が思いつかない場合はどうするか」 を解決します。 次章では、自己分析から長所・短所を見つけ、 面接で使える回答へ落とし込む方法を解説します。
CHAPTER 08 長所・短所が思いつかない人へ|面接で使える答えの見つけ方
長所・短所が思いつかないなら、 「長所一覧」「短所一覧」から選ぶ必要はありません。 まず過去の経験を思い出し、 「そのとき自分がどう行動したか」を拾っていくと、 面接で説明できる長所・短所を見つけやすくなります。
「自分には人に言えるような長所がない」
「短所はたくさん思いつくけれど、 面接で何を答えればいいのか分からない」
このように悩んでいる人もいるでしょう。
ですが、長所は 「リーダーシップ」「行動力」のような目立つ能力である必要はありません。
第3章の300人調査でも、 「協調性」「継続力」「傾聴力」など、 日常の行動に表れやすい特徴 が実際に回答されていました。
大切なのは、 かっこいい言葉を探すことではなく、 自分の経験から説明できる特徴を見つけることです。
長所・短所は「経験→行動→特徴」の順で探す
長所・短所が出てこない人は、 最初から「私の長所は何だろう?」と考えすぎないようにしましょう。
次の3ステップで考えると整理しやすくなります。
大学、アルバイト、部活動、仕事など、 自分が実際に取り組んだ場面を挙げる。
「頑張った」ではなく、 自分が具体的に何をしたのかを書き出す。
複数の経験に共通している行動から、 自分の長所・短所を言葉にする。
STEP1|まず「自分が行動した経験」を4つ挙げる
最初から特別な成功体験を探す必要はありません。
まずは、次のような身近な場面を振り返ってみてください。
「大会で優勝した」「売上を大幅に伸ばした」といった成果がなくても構いません。
長所・短所を探す段階では、 結果よりも、自分がその場面でどう動いたか に注目します。
STEP2|「頑張った」を具体的な行動へ変える
次に、経験の中から 自分が実際に取った行動を抜き出します。
このように具体化すると、 「意見を聞く」「分かりやすく整理する」「継続する」など、 自分が繰り返している行動が見えてきます。
STEP3|行動から「長所」と「短所」の候補を作る
最後に、書き出した行動を見ながら、 どのような特徴が表れているのかを考えます。
- 周囲からよく頼まれることは何か?
- 苦にならず続けられることは何か?
- 困ったとき、最初にどんな行動を取るか?
- グループではどんな役割になることが多いか?
- 別の経験でも同じ行動をしていないか?
- 時間がかかりすぎることは何か?
- 周囲から注意されたことはあるか?
- 焦ったときに出やすい行動は何か?
- 自分一人ではうまくいかなかったことは?
- 現在意識して直している行動はあるか?
たとえば、 「意見が分かれたときに、まず全員の話を聞く」 という行動が複数の経験で見つかれば、 「傾聴力」「協調性」が長所候補になります。
一方、 「自分で何とかしようとして相談が遅くなる」 という経験が何度かあるなら、 「抱え込みやすい」が短所候補になります。
「長所が分からない」より難しいのはエピソードまでつなげること
長所の言葉が決まっても、 面接回答はそこで完成ではありません。
今回の300人調査では、 長所・短所の回答準備で困ったこととして、 次の回答も挙がりました。
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※Q7は複数回答。
今回の回答者でも、 54.7%が長所を裏付けるエピソード選び、 49.0%が短所への具体的な対策作り に困ったと回答しています。
つまり、長所・短所は 「言葉を見つける」だけでなく「自分の経験とつなげる」 ところまで準備する必要があります。
5分でできる「長所・短所」発見ワーク
まだ思いつかない場合は、 紙やスマホのメモを開いて、次の4項目を書いてみてください。
「リーダー経験がないから長所がない」 「目立った実績がないから話せない」 と考える必要はありません。 人の話を最後まで聞く、決めたことを続ける、早めに準備する といった日常の行動にも、その人の特徴は表れます。 自分が実際に取った行動から探すと、深掘りされても説明しやすい回答になります。
- ネットの一覧から選んだだけではない
- 自分の実際の経験から見つけている
- 長所を示す具体的な行動を説明できる
- 長所のエピソードを少なくとも1つ話せる
- 短所が出た具体的な場面を説明できる
- 短所への現在の対処を説明できる
- 深掘りされても自分の言葉で話せる
長所・短所を見つけたら、次に必要なのは 自己PRや「周囲からどんな人と言われる?」との整合性です。 次章では、似ている質問との違いを整理し、 面接全体で回答が矛盾しない組み立て方 を解説します。
CHAPTER 09 長所・短所と自己PRは同じでいい?面接回答に一貫性を持たせる方法
「長所」「自己PR」「周囲からどんな人と言われる?」は、 まったく同じ回答にする必要はありません。 一方で、それぞれの回答から伝わる人物像が大きく食い違うと、 深掘りされたときに説明しにくくなります。 「同じ答え」ではなく「同じ自分を別の角度から説明する」 と考えると整理しやすくなります。
公務員面接の準備を進めていると、 次のような疑問が出てくることがあります。
「長所と自己PRは同じ内容でいいの?」
「長所では協調性と言っているけれど、 周囲からは『真面目な人』と言われる。これは矛盾する?」
「短所と自己PRが反対の内容になってしまったらダメ?」
ここで重要なのは、 質問ごとに別人のような回答を作らないことです。
まず「長所」「自己PR」「周囲からの評価」の違いを整理しよう
3つは似ていますが、 面接で回答を組み立てるときの焦点が異なります。
自分自身が認識している強みを、 具体的な経験・行動とともに説明する。
自分の強みが実際にどのような行動として表れ、 どう活かせるかを伝える。
他者から見た自分の特徴を、 実際の言動やエピソードとともに説明する。
つまり、 長所=自己認識、自己PR=強みの発揮、周囲からの評価=他者視点 と整理すると分かりやすいでしょう。
似た内容になること自体は問題ありません。 ただし、質問が違う以上、 同じ文章をそのまま繰り返すのではなく、焦点を変えて答える ことがポイントです。
3つの回答は「同じ人物」を別の角度から見せる
面接回答を整理するときは、 真ん中に「普段の自分」がいると考えてみてください。
自分
たとえば、 長所として「傾聴力」を挙げたからといって、 自己PRも「傾聴力」という単語で始める必要はありません。
自己PRでは、 「意見が分かれたときに一人ずつ話を聞き、 論点を整理して話し合いを進めた」というように、 その特徴が実際の行動としてどう表れたか を中心に説明できます。
長所・自己PR・周囲からの評価の違いを比較
| 質問 | 回答の中心 | 回答イメージ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 長所 | 自分が認識する強み | 「私の長所は、相手の意見を聞いて整理できるところです」 | 特徴だけで終わらず、根拠となる経験を準備する |
| 自己PR | 強みが表れた行動・経験 | 「ゼミで意見が分かれた際、一人ずつ話を聞いて論点を整理しました」 | 長所の説明だけで終わらず、自分の行動を具体化する |
| 周囲からの評価 | 他者から見た自分 | 「友人からは『相談しやすい』と言われることがあります」 | 自分で作った評価ではなく、理由や具体例を説明できるようにする |
例|「人の話を聞く」が軸なら3つの回答はこう変えられる
ここからは、 同じ人物像を3つの質問でどう答え分けるか見てみましょう。
3つとも文章は違いますが、 「相手の話を聞く」という人物像は共通しています。
これが、 「回答を同じにする」のではなく 「回答に一貫性を持たせる」 という考え方です。
短所まで長所と「表裏一体」にする必要はない
長所・短所について調べると、 「長所と短所は表裏一体にしたほうがいい」 という考え方を目にすることがあります。
たしかに、 同じ特徴の表裏として説明できるケースはあります。
たとえば、 「慎重に確認できる」という特徴が、 状況によっては「確認に時間をかけすぎる」と表れることはあるでしょう。
しかし、 長所と短所を必ずセットにする必要はありません。
長所:責任感があります。
短所:責任感がありすぎて、
何でも頑張りすぎてしまうところです。
長所:任されたことを最後までやり切るところです。
短所:自分だけで考え込み、
周囲への相談が遅くなることがあります。
大切なのは、 「長所と短所をきれいにつなげること」ではありません。
どちらも自分の実際の経験から説明できることを優先しましょう。
注意したいのは「同じにすること」より明らかな矛盾
回答内容をすべて統一する必要はありませんが、 自分で説明しにくくなるほど食い違っていないかは確認しておきましょう。
長所では「すぐに行動できる」と答えているのに、 短所では「何事も決断に時間がかかる」と答えている場合です。 必ずしも矛盾とは限りませんが、 「どんな場面では行動が早く、どんな場面では迷いやすいのか」 を説明できないと、回答のつながりが分かりにくくなります。
人の性格は、 どんな場面でも同じように表れるわけではありません。
そのため、 表面的に反対の特徴があっても、 「状況によってどう変わるのか」を自分で説明できれば整理できます。
面接前に4つの回答を横並びで確認する
一貫性を確認するなら、 質問ごとに別々に練習するより、 関連する回答を一度横並びにして確認するのがおすすめです。
4つを並べたとき、 完全に同じキーワードが並ぶ必要はありません。
むしろ、 それぞれ違う質問に答えながら、全体として同じ人物を説明できているか を確認してください。
長所、短所、自己PR、周囲からの評価を それぞれ別々に暗記すると、 深掘りされたときに説明がつながらなくなることがあります。 面接練習の最後には、 「これらを全部答えたとき、同じ自分として説明できるか」 を確認してみてください。
- 長所と自己PRをまったく同じ文章にしていない
- 長所を裏付ける行動が自己PRにも表れている
- 周囲からの評価を説明する具体例がある
- 長所と短所を無理に表裏一体にしていない
- 短所を実質的な長所として言い換えていない
- 反対に見える回答がある場合、その理由を説明できる
- すべての回答を通して同じ自分として説明できる
長所・短所の内容が固まったら、最後に重要になるのが 「実際に口に出して答えられる状態」まで仕上げることです。 次章では、300人調査で分かった「準備しておけばよかったこと」も使いながら、 本番前にやるべき長所・短所の面接練習を具体的に解説します。
CHAPTER 10 長所・短所は「作って終わり」ではない|本番前にやる面接練習
長所・短所は、回答文を作っただけでは準備完了ではありません。 「なぜ?」「具体的には?」「仕事ではどうする?」 と質問を重ねられても、 自分の言葉で答えられるところまで練習する ことが大切です。
ここまで読み進めた人なら、 長所・短所の候補や基本的な回答はかなり整理できているはずです。
ただし、本番では文章を読んで答えることはできません。
さらに、第6章で紹介した独自調査では、 長所・短所について質問された266人のうち 190人(71.4%)が「深掘りされた」 と回答しました。
だからこそ本番前は、 完成した回答を暗記する練習ではなく、回答を広げる練習 をしておきましょう。
300人調査|受験者が「こう準備すればよかった」と振り返ったこと
独自調査では、 面接を振り返って 「長所・短所について、どのような準備をしておけばよかったと思うか」 も聞きました。
寄せられた回答では、 大きく次のような内容が見られました。
長所・短所だけを別々に暗記するのではなく、 自分の経験や行動から人物像につながりを持たせて 準備しておけばよかった、という趣旨の回答です。
「どう改善していますか?」と聞かれたときに、 精神論ではなく、普段行っている具体的な行動まで 答えられるようにしておけばよかった、という振り返りです。
単なる性格の説明で終わらせず、 自分の特徴が仕事でどう表れそうか、 また短所が出そうな場面でどう対処するかまで 練習しておけばよかった、という内容です。
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※上記はQ8で寄せられた回答内容を整理したものです。 割合・順位を示すものではありません。
ここで注意したいのは、 これらは受験経験者自身による振り返りだということです。
「この準備をすれば評価される」と証明するデータではありません。
ただ、 第6章で確認した深掘り質問への備えとして、 「経験」「対策」「仕事との接続」まで準備しておく のは実践的です。
本番前は4ステップで練習する
では、実際に何をすればいいのでしょうか。
長所・短所の回答ができたら、 次の4ステップで確認してみてください。
最初から長く話しすぎず、 長所なら「特徴+根拠となる経験」、 短所なら「特徴+影響+現在の対処」を簡潔に話します。 秒数は絶対的なルールではなく、冗長になっていないかを確認する目安です。
回答の各部分に対して追加質問を作ります。 1つのエピソードを丸暗記するのではなく、 背景・自分の行動・結果・振り返りまで説明できるか確認します。
長所なら「どんな仕事・場面で活かせそうか」、 短所なら「仕事で出た場合にどう対処するか」を考えます。 自治体ごとの業務内容まで確認しておくと、 抽象的な説明になりにくくなります。
「長所→短所」の順だけで覚えるのではなく、 短所から聞かれたり、自己PRの後に長所を聞かれたりしても 答えられるようにします。 回答文ではなく「自分の経験」を覚える意識がポイントです。
この質問に答えられるか確認しよう
第6章で紹介した調査回答も踏まえ、 本番前には少なくとも次のような追加質問を使って練習してみてください。
深掘りされたら「状況→行動→振り返り」で答える
想定していなかった質問をされたときほど、 長い文章をその場で作ろうとすると答えにくくなります。
そこで、 エピソードを聞かれたら次の3点で整理してみてください。
特に意識したいのは、 「私たちは~」ではなく「私は~した」 と、自分の行動を説明することです。
グループでの経験を使う場合でも、 自分が担った役割や取った行動を切り分けて話せるようにしましょう。
スマホ録音だけでも回答の弱点は見つけられる
一人で練習する場合は、 スマホの録音機能を使う方法もあります。
「具体的に」「しっかり」「頑張った」などの抽象語が多くないか、 経験や行動まで説明できているかを確認します。
回答が長すぎないか、 暗記した文章を読み上げるような話し方になっていないかを 聞き直します。
文章を一字一句覚えると、 想定と少し違う質問をされたときに答えが崩れやすくなります。 覚えるなら文章そのものではなく、 「結論」「エピソード」「自分の行動」「対処」の要点を覚えましょう。
自分の経験は、自分にとっては背景まで分かっているため、 説明を省略しても意味が通じているように感じることがあります。 しかし初めて話を聞く相手には、 「何が起きたのか」「あなたが何をしたのか」が 十分に伝わらないこともあります。 録音や第三者との練習で、説明が抜けていないか確認する と修正しやすくなります。
一人では深掘り対策が不安なら第三者に見てもらう
一人での練習でも、 基本回答や話す長さはかなり改善できます。
一方で、 自分では想定していない方向から質問してもらうには、 第三者との模擬面接が役立ちます。
家族や友人、大学のキャリアセンターなど、 利用できる環境があれば積極的に活用しましょう。
独学で回答を作ったものの、 「この短所で大丈夫?」「深掘りされたら答えられる?」 と不安な人は、面接対策サービスを使って確認する方法もあります。
- 長所・短所の回答を作ったが客観的に確認してほしい
- 想定外の深掘り質問への練習をしたい
- 自己PRや志望動機との一貫性もまとめて確認したい
- 長所を30~60秒程度で説明できる
- 長所を裏付ける具体的な経験を説明できる
- 長所がうまく働かなかった経験にも答えられる
- 短所が出た具体的な場面を説明できる
- 短所への現在の対処を具体的に説明できる
- 仕事で長所をどう活かすか考えている
- 仕事で短所が出た場合の対処を考えている
- 質問の順番を変えても答えられる
- 回答を一字一句丸暗記していない
- 一度は声に出して回答を確認している
ここまでで、長所・短所の 選び方・答え方・深掘り対策・面接練習 まで準備できました。 次章では、この記事の内容を整理しながら、 「結局、本番ではどう答えればいいのか」 を最終テンプレートとともにまとめます。
CHAPTER 11 まとめ|公務員面接の長所・短所は「根拠」と「対処」まで準備しよう
短所は「対処」まで。
公務員面接の長所・短所対策で大切なのは、 きれいな性格の名前を決めることではありません。 「なぜそう言えるのか」「実際にどう行動したのか」「短所にどう対処しているのか」 まで、自分の経験を使って説明できる状態を目指しましょう。
この記事では、 公務員面接で聞かれる「長所・短所」について、 300人への独自調査と筆者の採用業務経験を踏まえながら解説してきました。
最後に、 本番直前でも確認できるように重要ポイントを整理します。
まず覚えておきたい300人調査の3つの数字
266人
208人
190人
調査対象:公務員面接の受験経験者300人/ 調査方法:インターネット調査/ 調査期間:令和8年8月9日~8月31日
※今回の調査回答者における結果です。 自治体・試験区分・年度などによって質問内容は異なります。
特に注目したいのが、 質問された266人のうち71.4%が深掘りされた という結果です。
今回の調査結果からも、 「長所は協調性です」「短所は心配性です」と 一言だけ準備するのではなく、 その先の質問まで想定しておく ことが実践的だと分かります。
長所は「結論→エピソード→仕事への接続」で答える
ポイントは、長所の名前よりも 「その長所が実際の行動として表れた経験」 を説明できることです。
私の長所は、意見の異なる人とも話し合いながら物事を進められるところです。 ゼミのグループ研究で方向性について意見が分かれた際には、 一人ずつ考えを聞き、共通する目的と論点を整理しました。 その結果、全員が納得できる形で役割分担を決め、 研究を進めることができました。 公務員として働く際にも、 周囲の意見を聞きながら調整する姿勢を大切にしたいと考えています。
短所は「結論→影響→具体的な対処」で答える
短所を無理に長所へ言い換えるより、 自分で認識し、具体的に対処していること を説明しましょう。
私の短所は、心配性で確認に時間をかけすぎることがある点です。 大学の提出物でも、 間違いがないか何度も確認して時間を使いすぎることがありました。 そのため現在は、 確認項目をチェックリストにして、 確認する時間にも区切りを設けています。 今後も正確さを意識しつつ、 優先順位と時間を考えて行動するよう心がけます。
本番前に使える長所・短所の最終テンプレート
自分の回答をもう一度作り直したい場合は、 次のテンプレートに当てはめて確認してください。
【経験・場面】 では、 【自分が取った具体的な行動】 をしました。
この経験で発揮した強みを、 公務員としても 【仕事でどう活かすか】 に活かしたいと考えています。
特に 【短所が出やすい場面】 では、 【実際に起こる問題】 ことがあります。
そのため現在は、 【具体的な対処・改善行動】 を意識しています。
迷ったら、この5つだけ確認すればOK
- 長所を一言で答えられる
- 長所を裏付けるエピソードが1つ以上ある
- その経験で「自分が何をしたか」を説明できる
- 長所を仕事でどう活かすか考えている
- 短所を一言で答えられる
- 短所によって実際に困った場面を説明できる
- 短所への具体的な対処を説明できる
- 「なぜ?」「具体的には?」にも答えられる
- 自己PRや周囲からの評価と大きく食い違っていない
- 回答を一字一句丸暗記せず、自分の言葉で話せる
公務員面接の長所・短所でよくある質問
最後に、公務員面接の「長所・短所」を準備するときに迷いやすいポイントをまとめます。
公務員面接では長所と短所の両方を聞かれますか?
両方を聞かれる場合もあれば、長所または短所だけを聞かれる場合もあります。
えびうるゼミが公務員面接経験者300人に行った調査では、 長所・短所について質問された266人のうち 208人(78.2%)が「両方を聞かれた」 と回答しました。
今回の調査結果に限った数字ではありますが、 本番前には長所・短所の両方を準備しておくのがおすすめです。
公務員面接で答える長所は何がおすすめですか?
「公務員ならこの長所が正解」というものはありません。
300人調査では、 「協調性・周りを巻き込む力」 「継続力・コツコツ努力できる」 「傾聴力・人の話をよく聞く」 などが多く挙げられました。
ただし、回答数が多い長所が有利という意味ではありません。 自分の経験から具体的なエピソードを説明できる長所 を選びましょう。
公務員面接で答えやすい短所はありますか?
300人調査では、 「心配性・慎重すぎる」 「抱え込みやすい・人に頼るのが苦手」 「頑固・こだわりが強い」 などが多く挙げられました。
ただし、これらが「安全な短所」という意味ではありません。
短所は、 実際にどんな場面で困るのか+現在どのように対処しているのか を説明できるものを選ぶことが大切です。
長所と短所は表裏一体にしたほうがいいですか?
必ず表裏一体にする必要はありません。
たとえば「慎重に確認できる」と「心配性で確認に時間をかけすぎる」のように、 実際の自分の特徴として自然につながるのであれば問題ありません。
一方で、 「長所は責任感、短所は責任感がありすぎること」のように、 短所を無理に長所へ変換する必要はありません。 自分の経験と一致していることを優先しましょう。
短所は完全に克服していないとダメですか?
完全に克服した内容だけを選ぶ必要はありません。
むしろ、 「自分にはこの傾向がある」と認識したうえで、 現在どんな方法で対処しているのか を具体的に説明できるようにしておきましょう。
たとえば心配性なら、 「確認項目をチェックリスト化する」 「確認時間をあらかじめ決める」など、 実際に行っている対策まで準備します。
長所と自己PRは同じ内容でも大丈夫ですか?
同じ強みをベースにすることはできますが、 まったく同じ文章を繰り返す必要はありません。
長所では「自分が認識している強み」を中心に説明し、 自己PRでは「その強みが実際にどんな行動として表れたのか」を より具体的に伝えると整理しやすくなります。
自己PRそのものの作り方は、 公務員試験の自己PRの作り方 で詳しく解説しています。
「周囲からどんな人と言われる?」と長所は同じでもいいですか?
内容につながりがあっても問題ありませんが、 質問の視点は異なります。
長所は自分自身が認識している特徴、 「周囲からどんな人と言われる?」は 他者から見た自分の特徴として整理すると答えやすくなります。
たとえば長所を「傾聴力」とし、 周囲からは「相談しやすい人と言われる」と答えるように、 同じ人物像を別の角度から説明することもできます。
詳しい回答例は、 「周囲からどんな人と言われる?」の答え方 を参考にしてください。
長所・短所は何秒くらいで答えればいいですか?
絶対的な秒数の決まりはありません。
練習ではまず、 30~60秒程度で基本回答をまとめられるか を一つの目安にすると整理しやすいでしょう。
最初からすべてを長く説明するのではなく、 基本回答を簡潔に伝え、 追加質問があればエピソードや対処方法を詳しく説明できるよう準備しておく方法があります。
長所・短所を深掘りされたら何を聞かれますか?
えびうるゼミの調査では、 長所・短所について質問された266人のうち 190人(71.4%)が「深掘りされた」 と回答しました。
実際に寄せられた内容には、 「その長所を発揮して失敗した経験はある?」 「その短所のせいで困った経験は?」 「その短所を改善するために何をしている?」 「その長所を自治体の仕事でどう活かす?」 といった質問がありました。
そのため、 経験・自分の行動・仕事とのつながり・短所への対処 まで準備しておくと答えやすくなります。
長所や短所が思いつかない場合はどうすればいいですか?
長所・短所の一覧から無理に選ぶ前に、 自分の経験を振り返ってみましょう。
「周囲からよく頼まれること」 「長く続けてきたこと」 「トラブルが起きたときに取りやすい行動」 「失敗したときの原因」などから考えると、 自分の特徴を見つけやすくなります。
それでも見つからない場合は、 公務員試験の自己分析のやり方 から整理してください。

