公務員試験の面接において、最重要かつ最も受験生を悩ませるもの…。
それは、「志望動機」です。
公務員になりたい理由なんて、安定とか…そんな理由しかない
ボランティアとか地域活動みたいな志望動機に繋がりそうな経験なんてないんだけど…。
こんな感じで悩んでいる受験生はとても多いのが現実です。
その中でも今回は特に厄介な質問である「そもそも、なんで公務員になりたいの?」という質問にフォーカスして解説していきます!
・質問の意図
・回答文の構成や作成手順
・おすすめの例文
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質問の意図
志望動機の作り方を解説する前に、なぜこの質問がされるのか?という質問の意図を解き明かしていきます!
この質問の意図を理解することで、面接官が何を確認したいのかを知ることができ、評価される回答を作ることが出来ます。
①『民間と公務員の違い』が分かっているか
②『公務員として働く熱意』があるか
つまり面接官は、この質問の回答を聞くことで【民間との違いを理解しているか】や【公務員として働く熱意があるか】ということを判断します。
当然、そこを理解している受験生なら、面接官も熱意を感じ高評価を得られます。
『民間と公務員の違い』が分かっているか
公務員と民間企業の仕事には、さまざまな違いがあります。以下に、その主要な違いをまとめてみました。
仕事の目的
公務員は公共の利益を追求し、社会全体の福祉や安全、秩序を守るために働きます。具体的には、行政サービスの提供や法律の執行などが主な仕事です。
民間企業の目的は利益の追求です。企業は競争環境の中で利益を上げるために商品やサービスを提供し、顧客満足を目指します。
雇用の安定性
公務員の職は一般的に安定しており、解雇されるリスクが低いとされています。特に経済の変動に対しても比較的強い耐性があります。
民間企業は市場の変動に影響されやすく、経済的な状況によってはリストラや転職のリスクが高い場合もあります
給与と福利厚生
公務員の給与は安定しており、地域や職種により異なりますが、基本的に定期的な昇給があります。また、福利厚生も充実しており、退職金制度や年金制度も整備されています。
民間企業では給与体系が企業ごとに異なり、成果に応じたボーナスや昇進の機会があります。福利厚生も企業によって様々です。
キャリアパスと昇進
公務員は比較的体系的な昇進制度があります。長期的なキャリアを見越して、上級職に昇進する道が整備されています。
民間企業では、パフォーマンスや成果に応じた昇進が一般的です。キャリアパスは柔軟で、多様な役割やポジションが用意されています。
仕事の自由度と創造性
公務員の仕事は一般的に規定や手続きに従う必要があり、創造性を発揮する場面は限られることが多いです。
民間企業では、業務の自由度が高く、創造的なアプローチや革新的なプロジェクトが奨励されることが多いです。
公務員の安定性や公共の役に立つという使命感と、民間企業の成果主義や自由な働き方のどちらが自分にとって重要かを考えてみてください。
『公務員として働く熱意』があるか
『公務員として働く!』という熱意を込めるための重要なポイントをまとめました。
公共の使命感と社会貢献
公務員は公共の利益を優先するため、『社会全体のために働く』という使命感が重要です。
自分が社会の一員としてどう貢献できるか考え、公共サービスを通じて地域社会や国に貢献したいという気持ちを盛り込むことが重要です。
確固たる職業倫理と責任感
公務員は高い職業倫理を持ち、『法律や規則を守る』ことが求められます。
公共の信頼を損なわないよう、誠実に職務を遂行する姿勢を表すことが重要です。
長期的な視野と持続力
公務員としてのキャリアは『長期的な視野』で考えることが一般的です。
一時的な成果よりも、長期間にわたって社会に貢献し続ける意欲や忍耐力があることが重要です。
人々との関わりとコミュニケーション能力
明確で効果的な『コミュニケーション能力』が求められます。
問題解決や情報提供を通じて、住民の理解と協力を得るためのスキルが重要です。
成長と学びへの意欲
公務員としての仕事は多岐にわたるため、『継続的な学びと自己成長』が求められます。
法律や政策の変化に対応するために、最新の情報を取り入れ、変化に適応する姿勢が求められます。
これらを踏まえて「回答の作成方法」を解説していきます。
回答の文章構成
さっそく作成方法を解説してきますが、まずは大枠となる部分の「文章構成」について説明していきます。
オススメは以下で紹介する3つの構成で作りましょう。
①公務員を目指すきっかけ
②やりたいこと/実現したいこと
③民間との比較
この3段構成で回答を作成していきましょう。
まずは回答例をご確認ください。
【① きっかけ】
私は大学で2年間、災害復興ボランティアに参加しました。
【② やりたいこと/実現したいこと】
その活動の中で、私は大きなやりがいを感じるとともに、災害対策や高齢者支援などを通して、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献したいと思うようになりました。
【③ 民間との比較】
もちろん、私が実現したいことは民間企業でも間接的に携わることはできます。しかし、現状の課題を根本的に解決できるのは、長期的な視点で、社会全体に貢献できる公務員であると考え、公務員を志望しました。
上記のように作るのが大事になってきますが、1つだけ注意点があります。
それは、「民間企業を悪く言わないこと」です。例えば、民間は自分の会社の利益だけを追求するなど…
民間も認めつつ、公務員でなければいけない理由を強調して話すことがポイントになってきます。
オススメの作成手順
「何から始めればいいの?」
「どのくらいの長さで作ったらいいの?」
という悩みが多いと思いますが、簡単に作成できる方法を解説していきます。
結論として
①自分史の作成
②長めに原稿を作り、短くしていく
自分史の作成
①これまでの出来事を時系列で書きだす
②公務員を目指した「きっかけ」などをあぶり出す
✅オススメのやり方は
・高校~現在
・年度ごとに分けて
・箇条書きで思いつく限り
↓
・使えそうな出来事をピックアップ
・「志望動機に繋げられないか」を考える
こうすることで、客観的に過去を振り返ることが出来るので、気づけていなかった経験が見えてくるようになります。
長めに原稿を作り、短くしていく
✅まずは、1分程度の長めの原稿を作る
↓
適宜、短くしていく(表現を抽象化/具体例を削る)
↓
基本的に30~40秒くらいが丁度いいですが、面接官から「1分程度で志望動機を教えてください」と言われることもありますので、その際は具体例を入れるなどして、対策していきましょう。
まとめ
今回は「なぜ民間ではなく公務員なの?」という質問に対して徹底的に解説していきました。
面接というのは基本的に100%正しい答えというのは存在しません。
なぜかというと、面接官の判断基準というのは人によって違うからです…。
という事で今回の記事の内容が参考になった方は下記の人気記事も参考にして、合格を目指してください!
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