就活用のメイクは普段のメイクとどの程度変えたらいいかわからないという就活生も多いのではないのでしょうか。
特に、公務員試験では「控えめなメイクで派手にならない」がテッパン。だからといって「薄すぎてノーメイクっぽいメイク」ではありません。
そこで今回は面接官に好印象を与えられる”必勝メイク”の方法を、パーツごとに解説していきます!
・ 就活メイクと普段メイクの違い
・ 就活メイク3つのポイント
・ 基本の就活メイクのやり方
・ 印象別の就活メイク法
就活メイクと普段メイクの違いは?
まずは就活メイクと普段メイクの違いについて、おさらいをしましょう。普段メイクではトレンドを取り入れたり、自分の思うままに色で遊んだり、エッジをきかせたりとおしゃれを楽しんでOK。しかし就活では「相手からどう思われるか」を考慮してメイクをすることが重要です。
特に就活メイクでは、「清潔感」「知性」「意欲」を面接官に感じてもらえるかどうかが鍵に。清潔感をキープしながらも、自分の知性や意欲を引き立てるメイクを心がけましょう。
就活メイクで重要なポイント3つ
続いては就活メイクをする前に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
① とにかく清潔感!ひと目で好印象を与えられる身なりに
面接官は、質問の受け答えだけでなく、就活生の身だしなみを見て、人となりを見極めます。
心理学者のアルバート・メラビアンが提唱する「メラビアンの法則」では、人間の印象は出会って数秒で決まると言われています。
面接を行う相手に不快な印象を与えないよう、清潔感のある身なりで就活に挑みましょう。
② おしゃれに見せることが就活では正解ではない!
「清潔感のある身だしなみ」と「おしゃれに見せる」を同じにとらえてはいけません。
皆さんが思っている「おしゃれ」が、面接官の方にも「おしゃれ」だととらえられるかは人それぞれ。
面接で重要視される身だしなみは、清潔さ・誠実さであることが多いので、それを意識するようにしましょう
③ 就職したい業界に合わせてメイクを変えるとベター
就活は就職したい業界によって方法や採用基準が異なります。
面接前の書類選考で、業界によって証明写真の指定があったりするのも違いの一つに挙げられます。
事務職で求められる人材と、営業職で求められる人材が異なるように業界の採用条件によって、メイクを変えるようにしましょう。
基本の就活メイク方法
それではさっそく、全ての就活生におすすめしたい基本のメイクをチェックしていきましょう!
ベースメイク
まずは、メイクの下地ともいえるベースメイクからです。
ベースメイクの出来栄えによって、面接での印象が大きく変わってきます。
化粧下地で長時間の就活にも耐えよう!
20代の女性の肌は、10代の頃と同じく、皮脂を多く含む肌の人が多いです。
30代や40代の女性が抱える悩みであるハリやツヤはあれど、乾燥や肌のテカリなどの悩みを抱えている女性は多いのではないでしょうか?
ツヤとテカリは同じものではありません。
移動時間・待機時間などを含めると、長時間メイクした状態でいるのですから、テカリを抑える化粧下地でしっかり肌を整えて面接に臨みましょう。
コントロールカラーで顔色をより明るく見せよう!
ベースメイクを行う上で、自分の肌に合ったカラーのものを選べていますか?
「少しでも肌をきれいに見せたい!」という理由で、自分の肌の色より明るめのカラーを選ぶ人もいますが、これはタブー。
自分の肌に合うものを選ばないと、フェイスカラーと首から下の肌の色の違いで違和感が生じてしまいます。
選ぶポイントとしては、光が自分に直接当たっていない状態の肌の色に合わせてカラーをチョイスするようにしましょう。
またそれだけでなく、赤ら顔の方にはグリーンのコントロールカラー、目の下のくまが気になる場合はオレンジのコントロールカラーをポイントで使用してあげると、更にいきいきした印象の顔に仕上がるかも。
ファンデーションは厚塗り厳禁!
肌の色ツヤなどを出すために、ファンデーションを厚塗りしている人はいませんか?
そもそもファンデーションは素肌の凹凸やシミなどをカバーする意味で使われるものなので、厚塗りをし過ぎると逆に不自然になってしまいます。
就活を行う上で大事なのは、清潔感のある身だしなみと説明した通り、ナチュラルな肌になるように、塗る量には気を付けましょう。
気になる部分はコンシーラー!
目の下のクマやシミ・そばかすなどは、コンシーラーでポイントカバーしましょう。
肌の統一感が生まれ、自然な仕上がりになるので印象がガラッと変わります。
ファンデーションを塗って、隠しきれない場所にコンシーラーを塗るように仕上げていくのがポイントです。
クマとニキビはコンシーラーの色味を変える!
持っていると便利なコンシーラーですが、使うときには色味に注意が必要です。
クマやニキビだけでなく、そばかすなどの肌トラブルはそれぞれ色が異なりますので、同じ色のコンシーラーでカバーした時に、仕上がりに差が生まれます。
それぞれの肌トラブルに対応できるように、コンシーラーは色味が異なるものをいくつか持つようにするといいでしょう。
アイブロウ
肌の印象を変えるのがベースメイクとコンシーラーですが、アイブロウは面接の際の表情に大きく左右されます。面接官の好印象を与えるために、以下の点に注意しましょう。
眼と眉の位置を合わせてアイブロウを描く!
アイブロウの基本は、目の形に合わせて描くことです。
眼の形と眉の形が合わないと、顔のパーツが一気にちぐはぐになってしまいます。
眉頭・眉山・眉尻の位置をしっかり把握してラインを引くようにしましょう。
自身で整えるのが難しい場合、アイブロウサロンもあり!
「眉を自分で描くときに失敗したらどうしよう」と思う人も中に入るのではないでしょうか?
メイク慣れしている人は、習慣になっているので難しく感じる人が少ないかもしれませんが、慣れてない人が最初から眉を整えるのはかなりハードルが高いといえます。
そんな人は、美容店員さんがいる店やアイブロウサロンに行くのもおすすめです。
自分に合った眉にしてくれるだけでなく、おすすめのアイブロウなどのアドバイスも聞けるので、初心者は無理せずプロに頼るのも悪くないでしょう。
アイブロウカラーは髪の毛の色より少しだけ明るめ!
アイブロウを選ぶ際に重要になってくるのが、髪の毛の色です。
髪の色と眉の色が違うと、全体がアンバランスになってしまいます。
また、同じ黒髪や茶髪でも、人によって色味が様々なので、同じ色が合うとは限りません。
全体の印象や、アイシャドウ・チークとのバランスを見るために、髪色よりも少し明るめのカラーを選択すると、まとまりのある仕上がりになるでしょう。
アイシャドウ
オフラインでもオンラインでも、面接官は必ず目を見て質疑応答をしてきます。
アイメイクで重要なポイントは以下の通りです。
ラメは使用せず、明るくなるベースカラーと締め色を使用!
アイシャドウのラメは、派手な印象を与えてしまうので、ビジネスの場ではNGとされています。
ただし、ほとんどのアイシャドウにはラメやパールなどが使用されているため、上品なパールが使用されたものを選ぶようにしましょう。
眉と目の間のスペース(アイホール)は、ベースカラーを全体に塗った後、締め色を目の際に塗ると目元の印象を変えられるでしょう。
涙袋を描きたい場合、チークを使用すると自然!
涙袋があると、目に立体感が生まれるので、目が大きく見える効果があります。
就活では、涙袋NGと思う人もいるかもしれませんが、涙袋を作ること自体に問題はありません。
ただ、普段のメイクにやりがちな主張が強いものよりは、チークと色を合わせることで自然な仕上がりになりますので、実践してみるといいでしょう。
アイライン&マスカラ
マスカラは、しっかりまつ毛を上げる
オフラインでもオンラインでも目元を演出するまつげは特に重要です。
まつ毛の仕上がりで印象はグッと変わりますし、視線を合わせる際に印象に残るポイントになります。
下に向いているまつげをビューラーで上げるだけでも違いますし、オンラインで目元を強調する際はマスカラで目元をさらに強調しましょう。
ここで素人がやりがちなのは、塗りすぎてダマになったりする事ですが、ホットビューラーなどを使うと綺麗に摂ることが出来ます。
アイラインはまつ毛の隙間を埋めるイメージで描くとGood
メイク初心者が苦戦するアイラインですが、ポイントはまつ毛の隙間を埋めるイメージで描くことです。
よくまぶたにかかるくらい黒く塗ってしまう人がいますが、綺麗に線を引くイメージではなく、隙間を埋めるイメージで塗っていくと失敗が少ないです。
難しいと感じるならば、ペン先が細いものを選ぶと、二重塗なども出来るので、初心者でも失敗しにくいでしょう。
チーク&リップ
チークは自然な色味を!
笑顔になるときにあるのとないのでは全然違うチークですが、塗りすぎると「おてもやん」になってしまいます。
「おてもやん」は、昔の童謡に出てくる女性の事で、頬がまん丸に染まっている女性の事です。
頬の色はさっと塗った時に自然な発色のものを選び、塗りすぎないように注意しましょう。
リップも自然な色味かつ長く色味が残るものにグロスをのせて
リップ選びのポイントは、自分の唇に合わせた自然な色合いと、ティントタイプを選ぶことです。
ティントタイプとは、文字通り「染める」という意味で、従来のリップやグロスに比べて色落ちしにくい特徴があります。
グロスやラメなどは、ビジネスの場にはふさわしくないので、上品な色合いのものを選ぶようにしましょう。
印象別の就活メイク法
職種や業界によって好まれる人物像に違いがあるように、好まれる身だしなみも少しずつ異なります。そこで、受ける職種や業界の傾向とアピールしたい自分の印象とを照らし合わせてメイクを考えるのがおすすめです。
・ 誠実な印象…事務系、オフィスワーク系の職種におすすめ
・ 清楚な印象…サポート系、裏方系の職種におすすめ
・ 華やかな印象…接客系、トレンド系の職種におすすめ
① 誠実な印象…事務系、オフィスワーク系の職種におすすめ
誠実な印象の眉メイク
眉は基本の形を描きます。ややシャープなラインを引いて、キリッとした印象にすると◎。
誠実な印象のアイメイク
アイシャドウは肌なじみの良いベージュやブラウン系のものを選びましょう。
1.明るい色のアイシャドウをアイホール全体に塗ります。
2.暗めの色を目のキワに入れてぼかし、自然なグラデーションをつくります。
誠実な印象のリップメイク
1.シアーな発色のリップを唇全体に塗ります。
2.さらに華やかさが欲しい時はソフトなレッドリップを重ねます。
② 清楚な印象…サポート系、裏方系の職種におすすめ
清楚な印象の眉メイク
眉は優しくふんわりと仕上げましょう。もともと眉毛がしっかりと生えている方は、抜けて見えるところを描き足すだけでもOKです。
清楚な印象のアイメイク
目元を明るく見せるためライトベージュをアイホール全体に入れましょう。
清楚な印象のリップメイク
1.シアーな発色のリップを唇全体に塗ります。
2.さらに華やかさが欲しい時はベージュリップを重ねます。
③ 華やかな印象…接客系、トレンド系の職種におすすめ
華やかな印象の眉メイク
眉は基本の形に描き、眉マスカラでワントーン明るく仕上げましょう。
華やかな印象のアイメイク
アイシャドウは華やかな印象になるピンクやオレンジ系のパレットがおすすめです。
1.明るい色をアイホール全体に塗ります。
2.暗めの色を目のキワに入れてなじませます。
華やかな印象のリップメイク
1.シアーな発色のリップを唇全体に塗ります。
2.さらに華やかさが欲しいときは、オレンジリップを重ねます。
就活メイクは、「自分をどう見せたいのか」「どういう人だと感じてもらいたいのか」を考えて行うことが大事。正解は一つではないので、自分が受ける職種や業界で好まれる身だしなみをヒントにしながら、自分に合ったメイクを見つけて面接に臨みましょう。