公務員試験の自治体研究のやり方|市役所・県庁面接で差がつく調べ方

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筆記(教養・専門)
公務員試験|市役所・県庁面接対策
  1. 第1章:公務員試験の自治体研究とは?面接で差がつく理由
    1. 自治体研究とは「その自治体で働きたい理由」を作る準備
    2. 面接官は「なぜうちなのか」を見ている
    3. 自治体研究が浅いと、面接回答がぼんやりする
    4. 自治体研究は志望動機・自己PR・逆質問すべてに使える
    5. この記事でわかること
  2. 第2章:自治体研究をしないと面接で落ちやすい理由
    1. 「地元だから」「安定しているから」だけでは弱い
    2. どの自治体にも言える志望動機になってしまう
    3. 政策や地域課題を聞かれたときに答えられない
    4. 逆質問でも差がつきにくい
  3. 第3章:自治体研究で最初に調べるべき7項目
    1. 自治体研究で調べるべき7項目
    2. 7項目を面接でどう使うか
    3. 自治体研究はこの型でメモすると使いやすい
  4. 第4章:市役所の自治体研究のやり方
    1. 市役所面接では「住民に近い仕事」を意識する
    2. 子育て・福祉・防災・観光・地域活性化を調べる
    3. 市役所は「地域課題への具体性」が重要
    4. 市役所の志望動機に使いやすい調べ方
    5. 市役所研究で見るべきページ一覧
  5. 第5章:県庁の自治体研究のやり方
    1. 県庁面接では「広域的な視点」が重要
    2. 県全体の産業・防災・交通・人口減少を調べる
    3. 市町村支援や広域行政の役割を押さえる
    4. 県庁の志望動機に使いやすい調べ方
    5. 県庁研究で見るべきページ一覧
  6. 第6章:自治体研究で見るべき公式サイトのページ
    1. トップページだけ見ても自治体研究は深まらない
    2. 総合計画・まちづくり計画を見る
    3. 予算・主要施策を見る
    4. 採用ページ・職員インタビューを見る
    5. 広報誌・市長/知事メッセージも使える
    6. 議会資料・記者発表は余裕があれば確認する
  7. 第7章:自治体研究に使える情報源まとめ
    1. 自治体研究に使える情報源一覧
    2. 情報源ごとの優先順位
    3. 情報を集めるだけで終わらせない
  8. 第8章:自治体研究ノートの作り方
    1. 調べた情報をそのまま写すだけでは意味がない
    2. 「事実→課題→自分の関心→面接で使う回答」に整理する
    3. 自治体研究ノートのテンプレート例
    4. 市役所・県庁ごとに比較表を作る
    5. 志望動機・自己PR・逆質問に変換する
  9. 第9章:面接で使える自治体研究の深め方
    1. 「この自治体でなければならない理由」を作る
    2. 自分の経験と自治体の政策をつなげる
    3. 地域課題に対して自分なりの考えを持つ
    4. 政策を丸暗記せず、自分の言葉で話せるようにする
  10. 第10章:自治体研究を志望動機に活かす方法
    1. 志望動機は「自治体の特徴+自分の経験+入庁後の貢献」で作る
    2. 市役所向けの志望動機例
    3. 県庁向けの志望動機例
    4. NG例:調べた情報を並べるだけの志望動機
  11. 第11章:自治体研究を自己PRに活かす方法
    1. 自己PRは自治体の求める人物像に合わせて見せる
    2. 自分の強みと行政課題をつなげる
    3. 市役所で評価されやすい自己PRの方向性
    4. 県庁で評価されやすい自己PRの方向性
    5. NG例:自分の強みだけで終わる自己PR
  12. 第12章:自治体研究を逆質問に活かす方法
    1. 逆質問は自治体研究の深さを見せるチャンス
    2. 調べればわかる質問は避ける
    3. 政策・職員の働き方・入庁後の成長に関する質問が使いやすい
    4. 市役所面接で使える逆質問例
    5. 県庁面接で使える逆質問例
    6. 逆質問は1〜2個に絞って準備する
  13. 第13章:自治体研究でやりがちなNG例と対策
    1. NG1:公式サイトを写しただけで満足する
    2. NG2:政策をたくさん並べすぎる
    3. NG3:市役所と県庁の違いを意識していない
    4. NG4:他の自治体との違いを言えない
    5. NG5:自治体研究と自分の経験がつながっていない
  14. 第14章:面接直前に確認したい自治体研究チェックリスト
    1. 面接前日に確認したい自治体研究チェックリスト
    2. 面接直前にやらない方がよいこと
    3. 面接直前は「1分で説明できるか」を確認する
  15. 第15章:まとめ|自治体研究は「調べる」より「面接で話せる形」にする
    1. 自治体研究で押さえるべき要点
    2. 自治体研究はこの流れで進めればOK
    3. 自治体研究と同時に、筆記対策の土台も早めに固めよう

第1章:公務員試験の自治体研究とは?面接で差がつく理由

まず結論

公務員試験の自治体研究とは、ただ市役所や県庁のホームページを読むことではありません。

本当に大切なのは、調べた情報をもとに、面接で「なぜこの自治体で働きたいのか」を自分の言葉で話せるようにすることです。

自治体研究ができていると、志望動機・自己PR・面接カード・逆質問に具体性が出ます。つまり、面接官に「この受験生は本気で調べている」と伝わりやすくなります。

自治体研究の正しい流れ
1
自治体を調べる 人口・政策・地域課題・求める人物像
2
自分の経験とつなげる 大学生活・アルバイト・部活・地域経験
3
面接回答に変換する 志望動機・自己PR・逆質問で使う
!
注意:自治体研究は「情報収集」で終わると弱いです

人口や政策を知っているだけでは、面接で高評価につながりにくいです。大切なのは、「だから自分はどう貢献したいのか」まで話せる状態にすることです。

自治体研究とは「その自治体で働きたい理由」を作る準備

自治体研究とは、市役所・県庁の特徴、政策、地域課題、仕事内容、求める人物像を調べて、「なぜその自治体を志望するのか」を具体的にする作業です。

公務員試験の面接では、「公務員になりたい理由」だけでなく、「なぜこの市役所なのか」「なぜこの県庁なのか」まで聞かれることがあります。

そのときに自治体研究ができていないと、回答がどうしても抽象的になります。

NG例:どの自治体にも使える

地域に貢献したいと思い、市役所を志望しました。安定して長く働ける点にも魅力を感じています。

OK例:自治体研究が入っている

貴市が力を入れている子育て支援や地域交流の取り組みに関心があります。大学時代のボランティア経験を活かし、住民に近い立場で安心して暮らせるまちづくりに関わりたいです。

後者のほうが、自治体の特徴と自分の経験がつながっているため、面接官に本気度が伝わりやすくなります。

自治体研究の目的は、情報を暗記することではなく、「自分がその自治体で働きたい理由」を作ることです。

面接官は「なぜうちなのか」を見ている

公務員試験では、市役所・県庁・国家公務員などを併願する受験生も多いです。

そのため面接官は、受験生の回答から「本当にこの自治体で働きたいのか」「自治体の仕事を理解しているのか」を確認しています。

本気度

何となく受験しているのではなく、本当にこの自治体で働きたいのかを見られます。

理解度

市役所・県庁の役割、地域課題、政策をどれくらい理解しているかを見られます。

適性

自分の経験や強みが、その自治体の仕事に合っているかを見られます。

自治体研究は「調べた情報」を「面接で話せる言葉」に変える作業
調べただけ 情報の丸暗記

「人口は約〇万人です」「子育て支援に力を入れています」と知っているだけでは、面接回答としては弱いです。

面接で使える 自分の言葉に変換

「その政策に関心を持った理由」「自分の経験とどうつながるか」まで話せると、説得力が出ます。

自治体研究が浅いと、面接回答がぼんやりする

自治体研究が浅いと、面接全体の回答が抽象的になります。

特に、次のような質問で差が出やすいです。

なぜこの自治体を志望したのですか?
入庁後にやってみたい仕事はありますか?
本市・本県の課題をどう考えていますか?
最後に質問はありますか?

これらの質問に答えるには、単に「地域に貢献したいです」だけでは足りません。

自治体の特徴や課題を理解したうえで、自分の経験・強み・関心とつなげて話すことが重要です。

自治体研究は志望動機・自己PR・逆質問すべてに使える

志望動機

自治体の特徴や政策をもとに、「なぜこの自治体なのか」を具体的に話せます。

PR
自己PR

自分の強みを、自治体の求める人物像や仕事内容とつなげやすくなります。

逆質問

公式サイトを見ただけでは出てこない、深い質問を作りやすくなります。

この記事でわかること

この記事では、自治体研究のやり方を、初めて面接対策をする人にもわかるように解説します。

市役所と県庁では、調べるポイントが少し違います。市役所は住民に近い仕事、県庁は広域的な課題解決を意識すると、面接で話しやすくなります。

このあと、自治体研究で調べるべき項目、公式サイトの見方、自治体研究ノートの作り方、志望動機・自己PR・逆質問への活かし方まで順番に解説します。

第1章のまとめ
自治体研究は、面接で「なぜこの自治体なのか」を伝える準備

自治体研究は、情報を集めるだけで終わらせるものではありません。調べた内容を自分の経験とつなげ、志望動機・自己PR・逆質問に変換できると、市役所・県庁面接で差がつきます。

自治体研究で落ちやすい回答を防ぐ

第2章:自治体研究をしないと面接で落ちやすい理由

この章の結論

自治体研究をしないまま面接に進むと、回答がどうしても「どの自治体にも言える内容」になりやすいです。

面接官は、受験生の回答から「本当にこの市役所・県庁で働きたいのか」を見ています。

そのため、志望動機や逆質問が浅いと、本気度や理解度が伝わりにくくなります。

! 自治体研究不足で起こること
1
志望動機が薄くなる 「地域に貢献したい」だけで止まりやすい
2
深掘り質問に弱くなる 「なぜ本市なの?」に答えづらい
3
逆質問で差がつかない 調べればわかる質問になりやすい
!
面接で怖いのは「知らないこと」より「どこでもいいと思われること」

自治体研究が浅いと、面接官に「この自治体でなくてもよさそう」と見られる可能性があります。

「地元だから」「安定しているから」だけでは弱い

公務員試験の志望動機でよくあるのが、「地元に貢献したい」「安定して働きたい」という回答です。

もちろん、地元への思いや安定して働きたい気持ち自体が悪いわけではありません。

ただし、それだけでは面接官から見ると、「なぜこの自治体なのか」が伝わりにくいです。

弱い回答

地元である貴市に貢献したいと思い、志望しました。安定して長く働ける点にも魅力を感じています。

改善した回答

地元である貴市が、子育て支援と高齢者の見守り体制に力を入れている点に関心があります。地域のつながりを大切にしながら、住民が安心して暮らせる環境づくりに関わりたいです。

改善した回答では、「地元だから」に加えて、自治体の取り組みや自分が関わりたい方向性が入っています。

このように、自治体研究をすると志望動機に具体性が出ます。

どの自治体にも言える志望動機になってしまう

自治体研究をしていないと、志望動機が次のような表現に偏りやすくなります。

地域に貢献したい

方向性は良いですが、具体的にどの地域課題に関わりたいのかが見えにくいです。

人の役に立ちたい

公務員全体に言えるため、その自治体を選んだ理由としては弱くなりがちです。

安定している

待遇面の印象が強くなり、仕事への関心が伝わりにくくなることがあります。

公共性がある

悪くはありませんが、市役所・県庁の違いまで言えないと抽象的になります。

これらの表現は、どれも使ってはいけないわけではありません。

ただし、単体で使うと弱いため、自治体の特徴・政策・地域課題とセットで話すことが大切です。

政策や地域課題を聞かれたときに答えられない

市役所・県庁の面接では、志望動機だけでなく、自治体の課題や関心のある政策について聞かれることがあります。

たとえば、次のような質問です。

自治体研究が問われやすい質問
1 本市の課題をどう考えますか?
2 関心のある政策はありますか?
3 入庁後にやりたい仕事は?
4 なぜ県庁ではなく市役所?
5 なぜ本県を志望したのですか?

これらは、丸暗記だけでは答えにくい質問です。

自治体の現状を理解したうえで、自分の経験・関心・入庁後にやりたいこととつなげる必要があります。

逆質問でも差がつきにくい

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。

ここで自治体研究が浅いと、調べればすぐわかる質問をしてしまいやすいです。

避けたい逆質問

配属先はどのように決まりますか?研修制度はありますか?職員数は何人くらいですか?

自治体研究を活かした逆質問

貴市では若い世代の定住促進に力を入れていると拝見しました。入庁後、若手職員が地域課題の解決に関わる機会には、どのようなものがありますか?

逆質問は、単に疑問を聞く場ではありません。

自治体研究を踏まえた質問ができると、「よく調べている」「入庁後の働き方まで考えている」と伝わりやすくなります。

第2章のまとめ
自治体研究をしないと「どこでもいい人」に見えやすい

自治体研究が浅いと、志望動機・政策への理解・逆質問のすべてが抽象的になりやすいです。面接で差をつけるには、自治体の特徴や課題を調べ、自分の経験や入庁後にやりたい仕事とつなげて話すことが大切です。

調 自治体研究で最初に見るポイント

第3章:自治体研究で最初に調べるべき7項目

この章の結論

自治体研究では、やみくもに公式サイトを読むのではなく、最初に「面接で使える情報」から調べるのがコツです。

特に、市役所・県庁の面接では、自治体の基本情報、地域課題、政策、求める人物像を押さえておくと、志望動機や逆質問に使いやすくなります。

ここでは、初めて自治体研究をする人でも迷わないように、最初に調べるべき7項目を整理します。

7 最初に見るべき項目
1
自治体の基本情報
2
人口・高齢化率・産業
3
総合計画・基本計画
4
重点政策・主要事業
5
地域課題
6
採用ページ・求める人物像
7
近隣自治体との違い
自治体研究は「覚える」より「使える形にする」ことが大切

調べた情報は、志望動機・自己PR・逆質問に変換して初めて面接で役立ちます。メモするときも「面接でどう使うか」まで考えましょう。

自治体研究で調べるべき7項目

自治体研究では、情報をたくさん集めるよりも、面接で聞かれやすい内容に絞って調べることが大切です。

まずは、次の7項目を押さえましょう。

1

自治体の基本情報

自治体の場所、面積、人口規模、主要エリア、地域の特徴を確認します。

特に、市役所なら「どんな住民が多いか」、県庁なら「県全体の特徴」を押さえると面接で話しやすくなります。

面接での使い道 「なぜこの自治体に関心を持ったのか」の入口として使えます。
2

人口・高齢化率・産業などの地域データ

人口減少、高齢化、若者の流出、観光、農業、商工業など、地域の現状を数字で確認します。

数字を丸暗記する必要はありませんが、「どんな課題がありそうか」を考える材料になります。

面接での使い道 地域課題への理解や、関心のある政策を話すときに使えます。
3

総合計画・基本計画

総合計画や基本計画は、その自治体が今後どの方向に進もうとしているかを示す資料です。

全部を読む必要はありません。まずは「重点目標」「まちづくりの方向性」「基本理念」を確認しましょう。

面接での使い道 「自治体の方向性に共感した理由」として志望動機に入れやすいです。
4

重点政策・主要事業

子育て支援、防災、観光、DX、移住定住、地域交通、産業振興など、力を入れている政策を確認します。

自分の経験や関心に近い政策を1〜2個選ぶと、面接で深く話しやすくなります。

面接での使い道 「入庁後に関わりたい仕事」や逆質問の材料になります。
5

地域課題

人口減少、少子高齢化、防災、空き家、公共交通、中心市街地の活性化など、地域ごとの課題を調べます。

課題を見つけたら、「自分ならどう関わりたいか」まで考えるのがポイントです。

面接での使い道 「本市・本県の課題をどう考えますか?」への回答に使えます。
6

採用ページ・求める人物像

採用ページには、仕事内容、職員インタビュー、求める人物像、研修制度などが掲載されていることがあります。

自己PRを作るときは、自治体が求める人物像と自分の強みをつなげると説得力が出ます。

面接での使い道 自己PRや面接カードで「自治体に合う人材」として見せやすくなります。
7

近隣自治体との違い

近隣の市役所や県庁と比べて、どんな特徴があるかを確認します。

併願している場合は、「なぜ他ではなくこの自治体なのか」を説明するために重要です。

面接での使い道 「なぜ本市なのか」「なぜこの県庁なのか」の深掘り対策になります。

7項目を面接でどう使うか

自治体研究で大切なのは、調べた情報をそのまま面接で話すことではありません。

「調べた情報」を「面接で使える回答」に変えることが大切です。

調べる項目 見るポイント 面接での使い道
基本情報 地域の特徴、住民層、自治体の規模 志望動機の入口に使う
地域データ 人口減少、高齢化、産業、観光 地域課題への理解を示す
総合計画 まちづくりの方向性、重点目標 自治体の方向性への共感を伝える
重点政策 子育て、防災、DX、移住定住など 入庁後にやりたい仕事につなげる
地域課題 その自治体が抱える問題 課題意識や自分の考えを話す
採用情報 求める人物像、職員インタビュー 自己PR・面接カードに活かす
近隣比較 他自治体との違い、独自性 「なぜこの自治体か」の深掘り対策に使う

自治体研究はこの型でメモすると使いやすい

面接で使える自治体研究メモの型
① 調べた事実

例:子育て支援に力を入れている

② そこから見える課題

例:若い世代の定住が重要

③ 自分の経験・関心

例:地域ボランティアで子どもと関わった

④ 面接で話す内容

例:子育てしやすいまちづくりに関わりたい

この型でメモしておくと、自治体研究が志望動機や逆質問に変換しやすくなります。

反対に、公式サイトの文章をそのまま写すだけだと、面接で自分の言葉として話しにくくなるので注意しましょう。

第3章のまとめ
自治体研究は、まず7項目を押さえれば迷わない

自治体研究では、基本情報、地域データ、総合計画、重点政策、地域課題、採用情報、近隣自治体との違いを確認しましょう。大切なのは、調べた情報を丸暗記することではなく、志望動機・自己PR・逆質問に使える形へ変換することです。

市役所面接で差がつく自治体研究

第4章:市役所の自治体研究のやり方

この章の結論

市役所の自治体研究では、県庁よりも「住民に近い仕事」を意識することが大切です。

子育て、福祉、防災、地域交通、観光、空き家対策、地域活性化など、住民の暮らしに直結するテーマを調べると、面接で話しやすくなります。

市役所面接では、「このまちをどう見ているか」「住民のためにどう働きたいか」が伝わる自治体研究を目指しましょう。

市役所研究の視点
住民との距離が近い 窓口・相談・生活支援に関わる場面が多い
暮らしに直結する仕事が多い 子育て・福祉・防災・地域づくりなど
地域課題を具体的に話しやすい まちの特徴と自分の経験をつなげやすい
市役所研究は「住民目線」で見ると深まる

市役所は、住民の暮らしを支える最前線です。政策名を覚えるだけでなく、「住民にとってどんな意味があるのか」まで考えると、面接で説得力が出ます。

市役所面接では「住民に近い仕事」を意識する

市役所は、住民の生活に最も近い行政機関です。

住民票や税金、福祉、子育て、地域防災、道路、公園、地域イベントなど、日常生活に関わる仕事が多くあります。

そのため市役所の自治体研究では、「住民の暮らしをどう支えているか」という視点を持つことが大切です。

浅い見方

市役所は地域に貢献できる仕事なので志望しました。

深い見方

市役所は、子育て支援や高齢者福祉、防災など、住民の暮らしに近いところで地域を支えられる点に魅力を感じました。

子育て・福祉・防災・観光・地域活性化を調べる

市役所の自治体研究では、すべての政策を調べる必要はありません。

まずは、面接で話しやすいテーマをいくつか選び、自分の経験や関心とつなげて考えましょう。

子育て支援

保育、子どもの居場所づくり、子育て相談、若い世代の定住促進などを確認します。大学生活やボランティア経験とつなげやすいテーマです。

福祉・高齢者支援

高齢化、地域包括ケア、障がい者支援、見守り活動などを確認します。住民に寄り添う姿勢を伝えたい人に向いています。

防災・安全安心

防災計画、避難所、災害時の情報発信、防犯、交通安全などを調べます。地域を守る仕事に関心がある人は使いやすいです。

観光・地域活性化

商店街、観光資源、イベント、移住定住、空き家対策などを確認します。地域の魅力を広げたい人に向いています。

市役所は「地域課題への具体性」が重要

市役所面接では、「地域に貢献したいです」だけでは少し弱くなります。

大切なのは、どの地域課題に関心があり、なぜその課題に関わりたいのかを具体的にすることです。

市役所研究を面接回答に変える型
STEP 1 地域の特徴を調べる

例:子育て世代の支援に力を入れている、観光資源が多い、高齢化が進んでいる

STEP 2 自分の経験とつなげる

例:子どもと関わるボランティア経験、接客経験、地域活動への参加経験

STEP 3 入庁後の貢献に変える

例:住民に寄り添い、安心して暮らせる地域づくりに関わりたい

市役所の志望動機に使いやすい調べ方

市役所の志望動機では、自治体の政策を並べるだけでなく、自分の経験や関心とつなげることが大切です。

次のように考えると、自然な志望動機を作りやすくなります。

NG:政策を並べるだけ

貴市は子育て支援や防災、観光振興に力を入れているため、魅力を感じました。

OK:自分の経験とつなげる

大学時代に地域の子ども向けイベントに参加した経験から、子育てしやすい地域づくりに関心を持ちました。貴市が進める子育て支援や地域交流の取り組みに関わり、住民が安心して暮らせるまちづくりに貢献したいです。

市役所研究で見るべきページ一覧

市役所の公式サイトを見るときは、トップページだけで終わらせず、次のページを優先的に確認しましょう。

市の総合計画・まちづくり計画
子育て・福祉・防災・観光などの政策ページ
市長メッセージ・重点施策
広報誌・市政だより
採用ページ・職員インタビュー
近隣市町村との違いがわかる資料
第4章のまとめ
市役所の自治体研究は「住民に近い仕事」を軸に考える

市役所の面接では、子育て、福祉、防災、地域活性化など、住民の暮らしに近いテーマを調べると話しやすくなります。政策を覚えるだけでなく、地域課題と自分の経験をつなげ、「入庁後にどう貢献したいか」まで考えることが大切です。

県庁面接で差がつく自治体研究

第5章:県庁の自治体研究のやり方

この章の結論

県庁の自治体研究では、市役所よりも「広域的な視点」を持つことが大切です。

県庁は、県全体の産業、防災、交通、人口減少、観光、医療、教育、市町村支援など、広い範囲の課題に関わります。

県庁面接では、「県全体をどう見ているか」「市町村ではなく県庁で何をしたいのか」が伝わる自治体研究を目指しましょう。

県庁研究の視点
県全体を見渡す 一つの市町村だけでなく、県全域の課題を見る
市町村を支える 単独自治体では難しい課題を広域的に支援する
大きな政策に関わる 産業・防災・交通・観光・医療などを扱う
県庁研究は「広さ」と「調整役」を意識する

県庁は、県全体の方向性を考えたり、市町村だけでは対応しにくい課題を支援したりする役割があります。面接では、この広域性を理解しているかが差になります。

県庁面接では「広域的な視点」が重要

県庁は、市役所よりも広い範囲を対象に仕事をします。

たとえば、防災、産業振興、観光、交通、医療、教育、環境、農林水産など、県全体に関わる政策が多いです。

そのため県庁の自治体研究では、「一つの地域」だけでなく「県全体をどう良くしていくか」という視点が重要になります。

浅い見方

地元の県に貢献したいと思い、県庁を志望しました。

深い見方

県全体で進む人口減少や地域間格差に関心があります。市町村と連携しながら、県全体の暮らしや産業を支える仕事に関わりたいと考え、県庁を志望しました。

県全体の産業・防災・交通・人口減少を調べる

県庁の自治体研究では、県全体に関わる大きなテーマを調べると、面接で話しやすくなります。

特に、次のようなテーマは志望動機や逆質問に使いやすいです。

産業振興

地場産業、農林水産業、企業誘致、観光産業、地域経済の活性化などを確認します。県全体の強みをどう伸ばすかを考える材料になります。

防災・危機管理

地震、台風、大雨、土砂災害、避難体制、広域防災などを調べます。市町村をまたぐ課題として、県庁らしさが出やすいテーマです。

交通・インフラ

公共交通、道路、地域間移動、物流、過疎地域の交通手段などを確認します。県内全域の暮らしや経済を支える視点につながります。

人口減少・地域間格差

若者の流出、少子高齢化、過疎地域、移住定住、地域間格差などを調べます。県庁面接で課題意識を示しやすいテーマです。

市町村支援や広域行政の役割を押さえる

県庁と市役所の大きな違いは、県庁には市町村を支える役割があることです。

市町村だけでは対応が難しい広域的な課題に対して、県庁は調整役・支援役として関わります。

県庁研究を深める3つの視点
視点 1 県全体の課題を見る

人口減少、防災、産業、交通など、県内全域に関わる課題を確認します。

視点 2 市町村との関係を見る

県が市町村をどう支援しているか、どのように連携しているかを調べます。

視点 3 自分の関心とつなげる

自分が関わりたい政策分野と、県庁の役割を結びつけて考えます。

県庁の志望動機に使いやすい調べ方

県庁の志望動機では、「地元だから」だけでなく、県庁ならではの役割を入れると説得力が出ます。

特に、広域的な課題や市町村支援に触れると、「県庁を理解している」印象を与えやすくなります。

NG:県庁らしさが弱い

地元である本県に貢献したいと思い、県庁を志望しました。多くの人の役に立てる点に魅力を感じています。

OK:県庁の役割が入っている

本県では人口減少や地域間格差が課題となる中で、市町村と連携しながら広域的に地域を支える県庁の役割に魅力を感じました。県全体の産業や暮らしを支える政策に関わりたいです。

県庁研究で見るべきページ一覧

県庁の公式サイトを見るときは、トップページだけでなく、県全体の方向性や重点施策がわかるページを優先して確認しましょう。

県の総合計画・長期ビジョン
人口減少対策・地方創生に関するページ
産業振興・観光・農林水産政策
防災・危機管理・広域連携のページ
知事メッセージ・重点施策
採用ページ・職員インタビュー
第5章のまとめ
県庁の自治体研究は「広域的な視点」と「市町村支援」がカギ

県庁の面接では、県全体の産業、防災、交通、人口減少、地域間格差などを広い視点で見ることが大切です。市町村との違いや県庁ならではの役割を理解し、「県全体の課題にどう関わりたいか」まで話せるようにしましょう。

公式サイトの見方を整理

第6章:自治体研究で見るべき公式サイトのページ

この章の結論

自治体研究では、公式サイトを見ることが基本です。ただし、トップページを何となく眺めるだけでは、面接で使える情報は見つかりにくいです。

重要なのは、「総合計画」「重点施策」「採用ページ」「広報誌」など、面接回答に使いやすいページを優先して見ることです。

ここでは、市役所・県庁の公式サイトで見るべきページを、優先順位つきで整理します。

まず見るページの順番
1
総合計画・基本計画 自治体の方向性をつかむ
2
重点施策・主要事業 今力を入れている政策を見る
3
採用ページ・職員紹介 求める人物像をつかむ
4
広報誌・市長/知事メッセージ 住民向けの言葉で理解する
公式サイトは「面接で使えるページ」から見る

自治体サイトは情報量が多いため、全部読もうとすると時間がかかります。まずは志望動機・逆質問・面接カードに使えるページを優先しましょう。

トップページだけ見ても自治体研究は深まらない

自治体のトップページには、イベント情報、手続き案内、災害情報、住民向けのお知らせなど、たくさんの情報が並んでいます。

もちろん大切な情報ですが、トップページだけを見ても、面接で話せる志望動機までは作りにくいです。

自治体研究では、「その自治体が何を大切にしているのか」「今後どんな方向に進もうとしているのか」がわかるページを見に行く必要があります。

浅い見方

トップページの新着情報だけを見て、「いろいろな取り組みをしている自治体だ」とまとめる。

深い見方

総合計画や重点施策を見て、「この自治体は子育て支援と地域防災に力を入れている」と整理する。

総合計画・まちづくり計画を見る

最初に見るべきなのは、総合計画・基本計画・まちづくり計画です。

これらは、その自治体が今後どのようなまちを目指しているのかを示す資料です。

見るポイント

基本理念、将来像、重点目標、まちづくりの方向性を確認します。

面接での使い道 「自治体の方向性に共感した理由」として、志望動機に入れやすいです。

読み方のコツ

全部を読む必要はありません。まずは「将来像」「重点施策」「分野別方針」を中心に確認しましょう。

注意点 計画名や文章を丸暗記するより、自分が関心を持った理由までメモしましょう。

予算・主要施策を見る

次に、予算や主要施策のページを確認します。

予算や主要事業を見ると、その自治体が「今どの分野に力を入れているのか」がわかります。

見るポイント

子育て、防災、DX、観光、福祉、産業振興、移住定住など、重点的に予算が使われている分野を確認します。

面接での使い道 「関心のある政策」「入庁後に関わりたい仕事」の材料になります。

深め方

予算額の大きさだけでなく、「なぜその施策が必要なのか」まで考えると、面接で話しやすくなります。

コツ 政策名だけでなく、背景にある地域課題もセットでメモしましょう。

採用ページ・職員インタビューを見る

採用ページは、自治体研究でもかなり重要です。

なぜなら、採用ページには仕事内容だけでなく、求める人物像や職員の働き方が書かれていることが多いからです。

見るポイント

求める人物像、先輩職員のインタビュー、若手職員の仕事内容、研修制度、配属先の例を確認します。

面接での使い道 自己PRや面接カードで「自治体に合う人材」として見せやすくなります。

職員インタビューの活かし方

職員がどんな思いで働いているか、どんな場面でやりがいを感じているかを確認しましょう。

コツ 「自分もこう働きたい」と思った部分をメモすると、志望動機に使いやすいです。

広報誌・市長/知事メッセージも使える

広報誌や市長・知事メッセージも、自治体研究では役立ちます。

難しい計画資料よりも住民向けにわかりやすく書かれているため、自治体が今伝えたいことをつかみやすいからです。

広報誌を見るポイント

子育て、防災、健康、地域イベント、移住定住、観光など、住民に向けて力を入れて発信しているテーマを確認します。

面接での使い道 住民目線の政策理解や、逆質問の材料にしやすいです。

市長・知事メッセージを見るポイント

自治体の方向性、重点課題、住民に向けたメッセージ、まちづくりへの考え方を確認します。

コツ 共感した部分をそのまま使うのではなく、自分の経験や関心とつなげましょう。

議会資料・記者発表は余裕があれば確認する

さらに深く自治体研究をしたい場合は、議会資料や記者発表も確認するとよいです。

ただし、初めて自治体研究をする人が最初から細かく読み込む必要はありません。

まずは総合計画・主要施策・採用ページを押さえたうえで、余裕があれば見るくらいで十分です。

時間がない人向け:公式サイトを見る順番
1 採用ページ
2 総合計画
3 重点施策
4 広報誌
5 市長・知事メッセージ
第6章のまとめ
公式サイトは「面接で使えるページ」から優先して見る

自治体研究では、トップページだけでなく、総合計画・主要施策・採用ページ・広報誌・市長や知事のメッセージを確認しましょう。大切なのは、調べた内容をそのまま覚えることではなく、志望動機・自己PR・逆質問に使える形へ整理することです。

自治体研究に使える情報源

第7章:自治体研究に使える情報源まとめ

この章の結論

自治体研究では、公式サイトだけでなく、広報誌・SNS・地域ニュース・説明会・現地訪問なども使うと、面接回答に深みが出ます。

ただし、情報源を増やしすぎると整理できなくなります。大切なのは、「志望動機に使う情報」「逆質問に使う情報」「地域課題を知る情報」を分けて集めることです。

ここでは、自治体研究に使える情報源と、面接での活かし方をまとめます。

情報源は目的別に使い分ける
公式情報 計画・政策・採用情報を確認する
住民向け情報 広報誌・SNSで身近な課題を知る
現場情報 説明会・現地訪問で実感を得る
外部情報 新聞・地域ニュースで課題を深掘りする
情報源は多ければよいわけではありません

自治体研究で大切なのは、情報をたくさん集めることではなく、面接で使える形に整理することです。まずは公式サイトを軸にし、必要に応じて他の情報源を足しましょう。

自治体研究に使える情報源一覧

自治体研究では、次のような情報源を使うと理解が深まります。

それぞれ役割が違うため、「何を知りたいのか」に合わせて使い分けるのがポイントです。

自治体公式サイト

総合計画、重点施策、採用情報、予算、広報誌などを確認できます。自治体研究の基本になる情報源です。

面接での使い道 志望動機・関心のある政策・入庁後にやりたい仕事の材料になります。

総合計画・基本計画

自治体の将来像や重点的に進める方向性がわかります。すべて読む必要はなく、基本理念や重点目標を中心に確認しましょう。

面接での使い道 「自治体の方向性に共感した理由」として志望動機に使いやすいです。

広報誌・自治体SNS

住民向けに発信している情報から、今力を入れている取り組みや身近な課題が見えてきます。

面接での使い道 逆質問や「住民目線で関心を持った政策」の材料になります。

新聞・地域ニュース

公式サイトだけでは見えにくい地域課題や、最近の動きがわかります。地域経済、災害、人口減少、観光などの記事は参考になります。

面接での使い道 「最近気になった地域課題」や「関心のある政策」を話す材料になります。

説明会・採用イベント

職員の話を直接聞けるため、仕事内容や職場の雰囲気を具体的に理解できます。

面接での使い道 「説明会で印象に残ったこと」として、志望動機に具体性を出せます。

現地訪問・施設見学

駅前、商店街、公共施設、公園、子育て施設、防災施設などを見ることで、地域の雰囲気を実感できます。

面接での使い道 「実際に訪れて感じたこと」として、地元以外の自治体でも本気度を伝えやすくなります。

職員インタビュー・採用パンフレット

若手職員の仕事内容、やりがい、配属先、求められる力を知ることができます。

面接での使い道 自己PRや面接カードで「自分の強みが仕事にどう活きるか」を考える材料になります。

近隣自治体との比較

近隣の市役所・県庁と比べることで、その自治体ならではの特徴が見えやすくなります。

面接での使い道 「なぜ他ではなくこの自治体なのか」の深掘り対策になります。

情報源ごとの優先順位

すべての情報源を同じ熱量で調べる必要はありません。

時間がない場合は、面接で使いやすい情報源から優先して確認しましょう。

優先度 情報源 わかること 面接で使いやすい場面
採用ページ・職員インタビュー 仕事内容、求める人物像、働き方 自己PR・面接カード
総合計画・重点施策 自治体の方向性、力を入れる政策 志望動機・入庁後にやりたい仕事
広報誌・SNS 住民向けの取り組み、最近の施策 逆質問・政策への関心
新聞・地域ニュース 地域課題、最近の話題、外部から見た自治体 地域課題への考え
余裕があれば 現地訪問・施設見学 地域の雰囲気、住民目線の気づき 地元以外の志望理由・本気度の補強

情報を集めるだけで終わらせない

自治体研究でよくある失敗は、情報をたくさん集めたのに、面接で話せる形になっていないことです。

情報源を見たら、必ず「自分はどう感じたか」「面接でどの回答に使うか」まで整理しましょう。

NG:情報を集めただけ

総合計画、広報誌、SNS、ニュースを見た。子育て支援や防災に力を入れていることがわかった。

OK:面接で使える形

子育て支援に力を入れている点に関心を持った。大学時代に子ども向けイベントに関わった経験があるため、住民が安心して子育てできる地域づくりに関わりたい。

第7章のまとめ
自治体研究は、情報源を目的別に使い分ける

自治体研究では、公式サイト、総合計画、広報誌、SNS、地域ニュース、説明会、現地訪問などが使えます。ただし、情報を集めるだけでは面接対策になりません。調べた内容を、自分の経験や志望動機・自己PR・逆質問に結びつけて整理することが大切です。

面接で使える自治体研究ノート

第8章:自治体研究ノートの作り方

この章の結論

自治体研究ノートは、調べた情報をただ書き写すためのものではありません。

大切なのは、調べた内容を「志望動機・自己PR・逆質問に使える形」へ整理することです。

そのためには、「事実→課題→自分の関心→面接で話す内容」の順番でメモすると、面接回答に変換しやすくなります。

自治体研究ノートの流れ
1
事実を書く 政策・データ・計画・採用情報
2
課題を考える 背景にある地域課題を整理
3
自分とつなげる 経験・強み・関心と結びつける
4
面接回答にする 志望動機・自己PR・逆質問へ変換
ノートは「きれいにまとめる」より「話せる形にする」ことが重要

色ペンできれいにまとめても、面接で話せなければ意味がありません。自治体研究ノートは、暗記ノートではなく、面接回答を作るためのメモとして使いましょう。

調べた情報をそのまま写すだけでは意味がない

自治体研究でよくある失敗が、公式サイトや総合計画の文章をそのままノートに写してしまうことです。

もちろん、情報を記録すること自体は大切です。

しかし、面接で評価されるのは、資料を覚えていることではなく、調べた情報を自分の言葉で話せることです。

NG:写しただけのノート

「本市では、子育て支援の充実と地域共生社会の実現を目指している」と書いて終わる。

OK:面接で使えるノート

子育て支援に力を入れている背景には、若い世代の定住促進がある。自分の子ども向けイベント経験とつなげて、安心して子育てできるまちづくりに関わりたいと話せる。

「事実→課題→自分の関心→面接で使う回答」に整理する

自治体研究ノートは、次の4ステップで整理すると使いやすくなります。

特に、志望動機や逆質問を作るときは、この型に当てはめるだけで回答が作りやすくなります。

面接で使える自治体研究ノートの4ステップ
STEP 1 調べた事実

例:子育て支援に力を入れている

STEP 2 背景にある課題

例:若い世代の定住や地域のつながりが重要

STEP 3 自分の経験・関心

例:大学時代に子ども向けイベントを手伝った

STEP 4 面接で話す内容

例:子育てしやすい地域づくりに関わりたい

自治体研究ノートのテンプレート例

実際にノートを作るときは、次のような表にして整理すると便利です。

スマホのメモアプリやスプレッドシートでも使えます。

項目 書く内容 面接での使い道
事実 公式サイトや資料で調べた内容 子育て支援に力を入れている 志望動機の材料
課題 背景にある地域課題 若い世代の定住促進が必要 地域課題への理解
自分 自分の経験・強み・関心 子ども向けイベントの運営経験がある 自己PRとの接続
回答 面接で話す一文 子育てしやすいまちづくりに関わりたい 志望動機・逆質問

市役所・県庁ごとに比較表を作る

複数の自治体を受ける場合は、自治体ごとに比較表を作るのがおすすめです。

比較すると、「なぜこの市役所なのか」「なぜこの県庁なのか」を説明しやすくなります。

比較項目 A市役所 B市役所 面接で見るポイント
地域課題 子育て世代の定住 中心市街地の活性化 関心のある課題がどちらに近いか
重点政策 子育て支援・教育 観光・商店街支援 入庁後に関わりたい仕事を考える
求める人物像 住民に寄り添う姿勢 地域と協働する力 自己PRの方向性を決める
自分との接点 子ども向けイベント経験 商店街イベント参加経験 志望動機に具体性を出す

志望動機・自己PR・逆質問に変換する

自治体研究ノートは、最後に面接回答へ変換しておきましょう。

同じ情報でも、志望動機・自己PR・逆質問では使い方が変わります。

志望動機に使う

自治体の特徴や課題に対して、自分がなぜ関心を持ったのかを整理します。

PR
自己PRに使う

自治体が求める人物像と、自分の強み・経験がどう合うかを考えます。

逆質問に使う

調べた政策について、入庁後の関わり方や若手職員の役割を質問に変えます。

NG:メモで止まる

防災に力を入れている。避難所の整備、地域防災訓練、災害時の情報発信を行っている。

OK:逆質問まで変換

貴市では地域防災訓練に力を入れていると拝見しました。入庁後、若手職員が地域住民と連携して防災意識を高める場面には、どのようなものがありますか。

第8章のまとめ
自治体研究ノートは「面接回答を作るため」に使う

自治体研究ノートは、調べた情報を写すだけでは不十分です。「事実→課題→自分の関心→面接で話す内容」の順に整理すると、志望動機・自己PR・逆質問に変換しやすくなります。複数自治体を受ける場合は、比較表を作ると「なぜこの自治体か」も説明しやすくなります。

面接で差がつく自治体研究

第9章:面接で使える自治体研究の深め方

この章の結論

自治体研究は、情報を集めただけでは面接で差がつきません。

面接で評価されやすいのは、調べた情報をもとに「なぜこの自治体なのか」「自分はどう貢献したいのか」まで話せる人です。

ここでは、自治体研究を一段深めて、志望動機・自己PR・逆質問に使える形へ変える方法を解説します。

自治体研究を深める3段階
情報を知っている 政策名・人口・計画を見た状態
意味を理解している なぜその政策が必要かを考えた状態
自分の言葉で話せる 経験・強み・入庁後の貢献まで言える状態
面接で大切なのは「知識量」より「自分の言葉」です

政策名をたくさん知っていても、自分の考えがなければ印象に残りにくいです。少ない情報でも、なぜ関心を持ったのか、どう関わりたいのかまで話せる方が強いです。

「この自治体でなければならない理由」を作る

自治体研究を深めるうえで最も大切なのは、「なぜこの自治体なのか」を説明できるようにすることです。

「地域に貢献したい」「人の役に立ちたい」だけでは、他の市役所・県庁でも言えてしまいます。

そこで、自治体の特徴や課題をもとに、その自治体だからこそ惹かれた理由を作りましょう。

「なぜこの自治体か」を作る4ステップ
STEP 1 自治体の特徴

例:子育て支援、防災、観光、産業振興に力を入れている

STEP 2 背景にある課題

例:人口減少、若者流出、高齢化、地域のつながりの低下

STEP 3 自分の関心

例:地域活動、子ども支援、防災、観光、福祉への関心

STEP 4 入庁後の貢献

例:住民に寄り添い、安心して暮らせる地域づくりに関わりたい

自分の経験と自治体の政策をつなげる

自治体研究を深めるには、政策を調べるだけでなく、自分の経験とつなげることが重要です。

面接官は、単に自治体の情報を知っているかではなく、その情報を自分の志望理由として語れるかを見ています。

子育て支援

子ども向けイベント、教育ボランティア、アルバイトでの接客経験などとつなげやすいです。

防災

地域活動、災害ボランティア、防災訓練、危機管理への関心とつなげやすいです。

観光・地域活性化

地域イベント、SNS発信、接客経験、地元の魅力を広めたい思いとつなげやすいです。

NG:政策を知っているだけ

貴市は子育て支援に力を入れているため、魅力を感じました。

OK:自分の経験とつながっている

大学時代に子ども向けイベントの運営に関わった経験から、子育てしやすい地域づくりに関心を持ちました。貴市が力を入れている子育て支援に関わり、住民が安心して暮らせる環境づくりに貢献したいです。

地域課題に対して自分なりの考えを持つ

市役所・県庁の面接では、地域課題について聞かれることがあります。

そのときに大切なのは、完璧な政策案を出すことではありません。

初学者は、「課題を理解していること」「自分なりに考えようとしていること」が伝われば十分です。

なぜこの課題に関心を持ったのか?
住民にどんな影響がありそうか?
自分の経験や強みとどう関係するか?
入庁後、どのような姿勢で関わりたいか?

たとえば人口減少について聞かれた場合、「人口減少が課題です」で終わるのではなく、若者の定住、子育て支援、地域産業、交通、空き家などに広げて考えると、回答に深みが出ます。

政策を丸暗記せず、自分の言葉で話せるようにする

自治体研究をすると、つい政策名や計画名をたくさん覚えようとしてしまいます。

しかし面接では、難しい言葉を並べるよりも、わかりやすく自分の言葉で話せることの方が大切です。

NG:資料の言葉をそのまま使う

貴市の第〇次総合計画における地域共生社会の実現と持続可能な都市形成に共感しました。

OK:自分の言葉で話す

貴市が、子どもから高齢者まで安心して暮らせる地域づくりを重視している点に魅力を感じました。私も住民に寄り添いながら、地域のつながりを支える仕事に関わりたいです。

面接では、専門的に見せようとしすぎる必要はありません。

むしろ、「調べたことを自分なりに理解している」と伝わる話し方の方が、初学者には向いています。

第9章のまとめ
自治体研究は「自分の言葉で話せる状態」まで深める

面接で使える自治体研究にするには、政策名や資料を覚えるだけでは不十分です。「なぜこの自治体なのか」「自分の経験とどうつながるのか」「入庁後にどう貢献したいのか」まで整理しましょう。自分の言葉で話せるようになると、志望動機・自己PR・逆質問の説得力が高まります。

自治体研究を志望動機へ変換

第10章:自治体研究を志望動機に活かす方法

この章の結論

自治体研究は、志望動機を具体的にするために使います。

ただし、調べた政策を並べるだけでは不十分です。大切なのは、「自治体の特徴+自分の経験+入庁後の貢献」をつなげることです。

この型で作ると、「なぜこの市役所・県庁なのか」が伝わりやすくなります。

志望動機の基本式
1
自治体の特徴 政策・地域課題・方向性
2
自分の経験・関心 学生生活・アルバイト・地域活動
3
入庁後の貢献 どのように役立ちたいか
志望動機は「調べたことの発表」ではありません

自治体研究で得た情報は、自分の経験や将来やりたい仕事とつなげて初めて説得力が出ます。政策名を並べるだけにならないように注意しましょう。

志望動機は「自治体の特徴+自分の経験+入庁後の貢献」で作る

自治体研究を志望動機に活かすときは、次の4ステップで考えると作りやすくなります。

特に、市役所・県庁の面接では、「なぜこの自治体なのか」を説明できることが重要です。

自治体研究を使った志望動機の作り方
STEP 1 自治体の特徴を選ぶ

例:子育て支援、防災、観光、産業振興、地域交通など

STEP 2 関心を持った理由を書く

例:地域活動や学生時代の経験から関心を持った

STEP 3 自分の経験とつなげる

例:接客、ボランティア、部活動、ゼミ、アルバイト

STEP 4 入庁後の貢献を入れる

例:住民に寄り添い、安心して暮らせる地域づくりに関わりたい

市役所向けの志望動機例

市役所の志望動機では、住民に近い仕事や地域課題への関心を入れると、説得力が出やすいです。

例文:子育て支援を軸にする場合

私は、住民に近い立場で安心して暮らせるまちづくりに関わりたいと考え、貴市を志望しました。

貴市が子育て支援や地域交流の取り組みに力を入れている点に関心があります。大学時代に子ども向けイベントの運営に関わった経験から、子どもや保護者が安心して地域とつながれる環境づくりの大切さを感じました。

入庁後は、住民の声に丁寧に向き合いながら、子育てしやすい地域づくりに貢献したいです。

ポイント:市役所らしい「住民に近い仕事」と、自分の経験が自然につながっています。
例文:防災を軸にする場合

私は、住民が安心して暮らせる地域づくりに携わりたいと考え、貴市を志望しました。

貴市が地域防災や避難体制の整備に力を入れている点に関心があります。地域活動に参加した際、日頃から住民同士がつながっていることが、災害時の安心にもつながると感じました。

入庁後は、住民目線を大切にしながら、防災意識の向上や地域の安全安心を支える仕事に関わりたいです。

ポイント:防災政策を丸暗記せず、「自分が感じたこと」まで入れている点が強いです。

県庁向けの志望動機例

県庁の志望動機では、県全体の課題や広域的な視点、市町村支援への理解を入れると、県庁らしさが出ます。

例文:人口減少・地域間格差を軸にする場合

私は、県全体の暮らしや地域の活力を支える仕事に関わりたいと考え、貴県を志望しました。

貴県では、人口減少や地域間格差への対応が重要な課題であると感じています。大学で地域活性化について学ぶ中で、一つの市町村だけでなく、広域的な視点から地域を支える県庁の役割に関心を持ちました。

入庁後は、市町村と連携しながら、それぞれの地域の実情に合った支援に関わり、県全体の持続的な発展に貢献したいです。

ポイント:県庁ならではの「広域性」と「市町村連携」が入っています。
例文:産業振興を軸にする場合

私は、地域の産業を支え、県全体の魅力や活力を高める仕事に関わりたいと考え、貴県を志望しました。

貴県が地場産業や観光資源を活かした地域振興に力を入れている点に関心があります。アルバイトで地域産品の販売に関わった経験から、地域の魅力を広く伝えることが地域経済の活性化につながると感じました。

入庁後は、県内各地域の強みを活かしながら、産業振興や観光振興を通じて地域の発展に貢献したいです。

ポイント:県全体の産業という大きな視点と、自分の経験がつながっています。

NG例:調べた情報を並べるだけの志望動機

自治体研究をした受験生ほど、調べた政策をたくさん入れたくなります。

しかし、政策名を並べすぎると、志望動機ではなく「調べたことの発表」のように聞こえてしまいます。

NG:政策を並べるだけ

貴市は子育て支援、防災、観光、DX、地域活性化に力を入れているため、魅力を感じました。多くの政策に関わりたいです。

OK:1つに絞って深める

私は、貴市が力を入れている子育て支援に関心があります。大学時代に子ども向けイベントに関わった経験から、子どもや保護者が地域とつながれる環境づくりに魅力を感じました。入庁後は、住民に寄り添いながら子育てしやすいまちづくりに貢献したいです。

志望動機では、たくさんの政策を浅く話すよりも、1つか2つのテーマを深く話す方が伝わりやすいです。

「なぜ関心を持ったのか」「自分の経験とどうつながるのか」まで入れると、面接官に納得感を持ってもらいやすくなります。

第10章のまとめ
自治体研究は「志望動機の具体性」を高めるために使う

志望動機では、自治体研究で調べた政策を並べるだけでは不十分です。「自治体の特徴」「自分の経験・関心」「入庁後の貢献」をつなげることで、「なぜこの市役所・県庁なのか」が伝わりやすくなります。市役所は住民に近い仕事、県庁は広域的な視点を意識して作りましょう。

PR 自治体研究を自己PRへ変換

第11章:自治体研究を自己PRに活かす方法

この章の結論

自治体研究は、志望動機だけでなく自己PRにも使えます。

自己PRで大切なのは、自分の強みをただ話すことではなく、「その自治体の仕事でどう活かせるか」まで伝えることです。

採用ページや職員インタビューで求める人物像を調べ、自分の経験・強みとつなげると、説得力のある自己PRになります。

自治体研究を自己PRに変える流れ
1
求める人物像を調べる 採用ページ・職員インタビューを見る
2
自分の強みを選ぶ 協調性・継続力・課題解決力など
3
仕事での活かし方に変える 住民対応・地域課題・行政サービスへ接続
自己PRは「すごい経験」より「自治体で活きる強み」が大切

公務員試験の自己PRでは、派手な実績がなくても大丈夫です。自治体の仕事に合う強みを、自分の経験から具体的に伝えることが重要です。

自己PRは自治体の求める人物像に合わせて見せる

自己PRは、自分の強みを一方的にアピールするだけでは弱くなります。

面接官が知りたいのは、「その強みが自治体の仕事でどう活きるのか」です。

そのため、採用ページや職員インタビューを見て、自治体がどのような人材を求めているのかを確認しましょう。

自治体研究を使った自己PRの作り方
STEP 1 求める人物像を見る

例:住民に寄り添える人、課題に粘り強く取り組める人

STEP 2 自分の強みを選ぶ

例:傾聴力、調整力、継続力、課題解決力

STEP 3 経験で裏付ける

例:アルバイト、部活、ゼミ、ボランティアでの経験

STEP 4 入庁後の活かし方を書く

例:住民対応や地域課題の解決に活かしたい

自分の強みと行政課題をつなげる

自己PRを強くするには、自分の強みを行政の仕事や地域課題とつなげることが大切です。

たとえば、同じ「傾聴力」でも、自治体の仕事にどう活かせるかまで言えると、面接官に伝わりやすくなります。

傾聴力

住民対応、相談業務、福祉、子育て支援などで、相手の話を丁寧に聞く力として活かせます。

調
調整力

部署間連携、地域団体との協働、市町村支援など、複数の立場をつなぐ場面で活かせます。

継続力

地道な事務作業、制度運用、長期的な地域課題への対応などで評価されやすい強みです。

市役所で評価されやすい自己PRの方向性

市役所では、住民との距離が近い仕事が多いため、住民対応や地域との関わりに活かせる強みが伝わりやすいです。

市役所向け自己PR例:傾聴力

私の強みは、相手の話を丁寧に聞き、状況に合わせて対応できることです。

アルバイトでは、困っているお客様の話を最後まで聞き、何に不安を感じているのかを整理して対応することを意識していました。その結果、「説明がわかりやすかった」と声をかけていただくことがありました。

市役所では、住民の方が不安や疑問を抱えて相談に来る場面も多いと思います。入庁後は、相手の立場に寄り添いながら、安心して相談できる対応を心がけたいです。

ポイント:住民対応に直結するため、市役所面接で使いやすい自己PRです。
市役所向け自己PR例:地域参加

私の強みは、周囲と協力しながら物事を進める力です。

大学時代、地域イベントの運営に参加し、参加者やスタッフの意見を聞きながら役割分担を調整しました。立場の違う人と協力する中で、相手の考えを尊重しながら進める大切さを学びました。

市役所の仕事でも、住民や地域団体と協力して課題に取り組む場面が多いと考えています。入庁後は、地域の方々との信頼関係を大切にしながら働きたいです。

ポイント:地域協働やまちづくりと相性のよい自己PRです。

県庁で評価されやすい自己PRの方向性

県庁では、広域的な課題や市町村との連携に関わる仕事が多いため、調整力・分析力・継続力などもアピールしやすいです。

県庁向け自己PR例:調整力

私の強みは、相手の立場を理解しながら意見を調整できることです。

ゼミ活動では、グループ発表の準備で意見が分かれた際、それぞれの考えを整理し、目的に合う形で役割分担を見直しました。その結果、全員が納得して準備を進めることができました。

県庁の仕事では、市町村や関係機関と連携しながら課題に取り組む場面が多いと考えています。入庁後は、相手の立場を尊重しながら、広域的な課題解決に貢献したいです。

ポイント:県庁の「調整役」としての役割につながっています。
県庁向け自己PR例:継続力

私の強みは、目標に向けて地道に努力を続けられることです。

大学では、苦手だった統計の授業に取り組むため、毎週復習の時間を決めて継続しました。すぐに結果は出ませんでしたが、少しずつ理解できる範囲が広がり、最終的には自信を持って課題に取り組めるようになりました。

県庁の仕事では、すぐに成果が見えにくい地域課題にも、長期的な視点で向き合う必要があると考えています。入庁後も、地道に学び続けながら県全体の課題解決に貢献したいです。

ポイント:長期的な政策課題に向き合う姿勢を伝えられます。

NG例:自分の強みだけで終わる自己PR

自己PRでよくある失敗は、自分の強みだけを話して、自治体の仕事につながっていないことです。

最後に「入庁後どう活かすか」を入れるだけで、自己PRの完成度は大きく上がります。

NG:強みだけで終わる

私の強みは継続力です。大学では毎日勉強を続け、苦手科目を克服しました。この継続力が私の強みです。

OK:自治体の仕事につなげる

私の強みは継続力です。大学では苦手科目を克服するため、毎週復習を続けました。自治体の仕事でも、地域課題にすぐ答えが出ない場面があると思います。入庁後は、地道に学び続けながら、住民の暮らしを支える仕事に粘り強く取り組みたいです。

第11章のまとめ
自己PRは「自分の強み」と「自治体の仕事」をつなげる

自治体研究をすると、自己PRの方向性も決めやすくなります。採用ページや職員インタビューから求める人物像を確認し、自分の強み・経験と結びつけましょう。最後に「入庁後どう活かすか」まで伝えると、市役所・県庁の仕事に合った自己PRになります。

自治体研究を逆質問へ変換

第12章:自治体研究を逆質問に活かす方法

この章の結論

逆質問は、ただ疑問を聞く時間ではありません。

自治体研究を活かして質問できると、面接官に「よく調べている」「入庁後の働き方まで考えている」と伝わります。

逆質問では、政策・地域課題・若手職員の関わり方・入庁後の成長につながる質問を意識しましょう。

逆質問に変える流れ
1
自治体の取り組みを調べる 政策・計画・広報誌・職員紹介を見る
2
自分の関心とつなげる なぜ気になったのかを整理する
3
入庁後の関わり方を質問する 若手職員の役割・成長機会を聞く
逆質問は「調べればわかること」を聞かない

採用人数、試験日程、基本的な仕事内容など、公式サイトを見ればわかる内容は避けましょう。逆質問では、調べたうえでさらに知りたいことを聞くのが基本です。

逆質問は自治体研究の深さを見せるチャンス

面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。

このとき、自治体研究をしている人は、政策や地域課題に触れた質問ができます。

逆に、自治体研究が浅いと、どの自治体でも使える質問になりやすく、印象に残りにくくなります。

弱い逆質問

入庁後の研修制度はありますか?配属先はどのように決まりますか?

自治体研究を活かした逆質問

貴市では、子育て世代の定住促進に力を入れていると拝見しました。若手職員が子育て支援や地域交流の取り組みに関わる機会には、どのようなものがありますか?

調べればわかる質問は避ける

逆質問では、「調べればわかること」を聞くと、準備不足に見える可能性があります。

特に、公式サイトや募集要項に書かれている内容は避けた方が無難です。

×
採用人数

募集要項で確認できることが多いため、逆質問には向きません。

×
試験日程

基本情報の確認になりやすく、自治体研究の深さは伝わりにくいです。

×
福利厚生だけの質問

条件面への関心が強く見える場合があるため、面接では注意が必要です。

逆質問を作る基本テンプレート
STEP 1 調べた内容を入れる

例:貴市では防災教育に力を入れていると拝見しました

STEP 2 関心を示す

例:地域住民の防災意識向上に関心があります

STEP 3 入庁後につなげる

例:若手職員が関わる機会について知りたいです

STEP 4 質問にする

例:具体的にはどのような業務がありますか?

政策・職員の働き方・入庁後の成長に関する質問が使いやすい

逆質問で使いやすいテーマは、政策・職員の働き方・入庁後の成長です。

これらは、自治体研究の深さと入庁意欲を同時に伝えやすいからです。

政策に関する質問

子育て、防災、観光、DX、地域交通など、調べた政策に関心を示せます。

職員の働き方に関する質問

若手職員の役割や、部署を越えた連携の様子を聞くと自然です。

成長に関する質問

入庁後に必要な力や、若手のうちに意識すべきことを聞くと前向きな印象になります。

市役所面接で使える逆質問例

例文:子育て支援

貴市では、子育て世代への支援や地域交流の取り組みに力を入れていると拝見しました。

入庁後、若手職員が子育て支援や地域のつながりづくりに関わる機会には、どのようなものがありますか?

ポイント:市役所らしい「住民に近い仕事」への関心が伝わります。
例文:防災・地域安全

貴市では、防災訓練や災害時の情報発信に力を入れていると拝見しました。

地域住民の防災意識を高めるうえで、若手職員が日頃から意識すべきことがあれば教えていただきたいです。

ポイント:政策への関心だけでなく、入庁後の姿勢まで示せます。

県庁面接で使える逆質問例

例文:市町村支援

貴県では、人口減少や地域間格差への対応として、市町村との連携が重要だと感じています。

若手職員が市町村支援や広域的な課題解決に関わる際、特に大切にすべき視点があれば教えていただきたいです。

ポイント:県庁ならではの広域的な視点と市町村連携への理解が伝わります。
例文:産業振興・観光

貴県では、地域資源を活かした産業振興や観光振興に力を入れていると拝見しました。

県内各地域の強みを活かすうえで、若手職員が現場理解を深める機会には、どのようなものがありますか?

ポイント:県全体を見る姿勢と、入庁後に学ぶ意欲を伝えやすい質問です。

逆質問は1〜2個に絞って準備する

逆質問は、たくさん用意すればよいわけではありません。

面接の流れによっては、逆質問の時間が短いこともあります。

そのため、自治体研究をもとに、本当に聞きたい質問を1〜2個用意しておくのがおすすめです。

NG:質問を詰め込みすぎる

研修制度、配属、残業、異動、政策、若手職員の仕事について、それぞれ教えてください。

OK:1つのテーマを深く聞く

貴市の地域防災の取り組みに関心があります。若手職員が地域住民と連携して防災意識を高めるうえで、日頃から大切にすべき姿勢を教えていただきたいです。

第12章のまとめ
逆質問は自治体研究の深さを伝えるチャンス

逆質問では、調べればわかることではなく、自治体研究を踏まえてさらに知りたいことを聞きましょう。市役所では住民に近い政策、県庁では広域的な課題や市町村支援に関する質問が使いやすいです。質問は1〜2個に絞り、入庁後の働き方や成長につながる内容にすると好印象です。

NG 自治体研究で失敗しないための注意点

第13章:自治体研究でやりがちなNG例と対策

この章の結論

自治体研究で失敗する人は、情報を集めていないのではなく、集めた情報を面接回答に変換できていないことが多いです。

公式サイトを読んでも、政策名を覚えても、自分の経験や志望理由とつながっていなければ、面接では使いにくくなります。

ここでは、自治体研究でやりがちなNG例と、その対策を整理します。

よくある失敗パターン
1
公式サイトを写すだけ 自分の言葉になっていない
2
政策を並べすぎる 志望理由の軸がぼやける
3
他の自治体との違いが言えない 「どこでもよさそう」に見える
4
自分の経験とつながっていない 面接回答に説得力が出ない
!
自治体研究は「調べた量」より「話せる質」が重要

たくさん調べることよりも、1つの政策や地域課題を自分の経験とつなげて話せることの方が、面接では強いです。

NG1:公式サイトを写しただけで満足する

自治体研究で最も多い失敗が、公式サイトや総合計画の文章をそのままノートに写して満足してしまうことです。

もちろん、正確な情報を確認することは大切です。

しかし、面接で必要なのは、資料の文章をそのまま話すことではなく、自分がどう理解し、どう関わりたいのかを伝えることです。

NG例

貴市は「誰もが安心して暮らせる持続可能なまちづくり」を掲げているため、魅力を感じました。

改善例

貴市が、子どもから高齢者まで安心して暮らせる地域づくりを重視している点に関心を持ちました。私も住民に寄り添いながら、地域のつながりを支える仕事に関わりたいです。

NG2:政策をたくさん並べすぎる

自治体研究を頑張った人ほど、調べた政策をすべて志望動機に入れたくなります。

しかし、政策を並べすぎると、何に一番関心があるのかが伝わりにくくなります。

NG例

貴市は子育て支援、防災、観光、DX、福祉、産業振興、移住定住に力を入れているため、幅広い仕事に関わりたいです。

改善例

私は、貴市が力を入れている子育て支援に特に関心があります。大学時代に子ども向けイベントに関わった経験から、子どもや保護者が地域とつながれる環境づくりに貢献したいと考えています。

志望動機や逆質問では、政策をたくさん入れるよりも、1つか2つのテーマを深く話す方が伝わりやすいです。

NG3:市役所と県庁の違いを意識していない

市役所と県庁では、仕事内容や見られる視点が異なります。

市役所は住民に近い仕事、県庁は広域的な課題や市町村支援を意識すると、面接で話しやすくなります。

市役所で意識すること

住民対応、子育て、福祉、防災、地域活性化など、暮らしに近いテーマを中心に調べる。

県庁で意識すること

県全体の産業、防災、交通、人口減少、市町村支援など、広域的な課題を中心に調べる。

併願で意識すること

「なぜ市役所なのか」「なぜ県庁なのか」を分けて説明できるようにする。

NG4:他の自治体との違いを言えない

面接では、「なぜこの自治体なのか」を深掘りされることがあります。

そのときに他の自治体との違いをまったく言えないと、「どこでもよいのでは」と見られる可能性があります。

NG例

地域に貢献したいので、貴市を志望しました。

改善例

地域に貢献したいという思いに加えて、貴市が若い世代の定住促進や子育て支援に力を入れている点に関心を持ちました。自分の地域活動の経験を活かし、住民が安心して暮らせるまちづくりに関わりたいです。

NG5:自治体研究と自分の経験がつながっていない

自治体研究で調べた政策と、自分の経験がつながっていないと、志望動機や自己PRに説得力が出にくくなります。

面接では、「なぜその政策に関心を持ったのか」を自分の経験から説明できると強いです。

その政策に関心を持った理由は何か?
自分の経験とどこがつながるか?
入庁後にどう関わりたいか?
自分の強みをどう活かせるか?

自治体研究は、「自治体の情報」と「自分の経験」をつなげて初めて面接で使えるようになります。

第13章のまとめ
自治体研究は「面接で使える形」まで変換する

自治体研究でやりがちな失敗は、公式サイトを写すだけ、政策を並べるだけ、市役所と県庁の違いを意識しない、他自治体との違いを言えない、自分の経験とつながっていないことです。調べた情報を、自分の言葉・経験・入庁後の貢献に変換して、面接で話せる状態にしておきましょう。

面接直前の最終チェック

第14章:面接直前に確認したい自治体研究チェックリスト

この章の結論

面接直前は、新しい情報を大量に調べるよりも、すでに調べた内容を「話せる状態」に整えることが大切です。

自治体の特徴、地域課題、志望動機、自己PR、逆質問をひと通り確認し、「なぜこの自治体なのか」を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

ここでは、面接前日に確認したい自治体研究のチェックポイントをまとめます。

面接直前に見るべき5項目
1
自治体の特徴 政策・地域課題・方向性
2
志望動機 なぜこの市役所・県庁なのか
3
自己PR 自治体の仕事でどう活かすか
4
逆質問 調べたうえで聞きたいこと
5
併願理由 他自治体との違い
面接直前は「情報追加」より「言語化」が大切

直前に情報を増やしすぎると、かえって回答が散らかります。調べた内容を、自分の経験・志望動機・逆質問に変換できているかを確認しましょう。

面接前日に確認したい自治体研究チェックリスト

面接前日は、自治体研究ノートを見返しながら、次の項目を確認しましょう。

すべて完璧に暗記する必要はありません。大切なのは、自分の言葉で説明できる状態にすることです。

自治体の基本情報・特徴

自治体の主な特徴を1〜2個説明できる
人口・産業・地域性など大まかな現状を把握している
市役所なら住民に近い仕事を意識できている
県庁なら広域的な課題や市町村支援を意識できている

志望動機

「なぜ公務員か」を説明できる
「なぜこの自治体か」を説明できる
自治体の政策と自分の経験がつながっている
入庁後にどう貢献したいかまで話せる
PR

自己PR

自分の強みを一言で言える
強みを裏付ける経験がある
自治体の仕事でどう活かすかを説明できる
求める人物像と自己PRの方向性がズレていない

地域課題・政策理解

関心のある政策を1〜2個に絞れている
なぜその政策に関心を持ったかを話せる
地域課題について自分なりの考えがある
政策名を丸暗記せず、自分の言葉で説明できる

逆質問

逆質問を1〜2個用意している
調べればわかる質問になっていない
自治体研究を踏まえた質問になっている
入庁後の働き方や成長につながる質問になっている

併願・他自治体との違い

他の自治体との違いを説明できる
市役所と県庁の違いを理解している
地元以外を受ける場合の理由を説明できる
「どこでもよさそう」に見えない回答になっている

面接直前にやらない方がよいこと

面接直前は、不安になって新しい情報をどんどん調べたくなります。

しかし、直前に情報を増やしすぎると、回答の軸がぶれやすくなります。

直前に避けたいこと

総合計画を最初から読み直す、政策を大量に暗記する、ニュースを見すぎて不安になる、逆質問を何個も増やす。

直前にやるべきこと

志望動機を声に出す、自治体研究ノートを1ページに絞って見返す、逆質問を1〜2個に絞る、面接カードとの整合性を確認する。

面接直前は「1分で説明できるか」を確認する

面接では、長く話せばよいわけではありません。

自治体研究で調べた内容も、まずは1分程度で説明できるようにしておくと安心です。

1 1分で話せるようにする3つの型
志望動機 自治体の特徴+自分の経験+貢献

「貴市の〇〇に関心があります。私の経験とつながるため、入庁後は〇〇に貢献したいです。」

地域課題 課題+理由+自分の考え

「〇〇が課題だと考えます。背景には〇〇があり、私は〇〇の視点が大切だと思います。」

逆質問 調べた内容+関心+質問

「〇〇に力を入れていると拝見しました。若手職員が関わる機会について伺いたいです。」

第14章のまとめ
面接直前は、自治体研究を「話せる状態」に整える

面接直前は、新しい情報を増やすよりも、自治体の特徴・志望動機・自己PR・逆質問・併願理由を自分の言葉で説明できるか確認しましょう。自治体研究は、暗記するものではなく、面接で「なぜこの自治体なのか」を伝えるための材料です。

自治体研究の総まとめ

第15章:まとめ|自治体研究は「調べる」より「面接で話せる形」にする

この記事の結論

自治体研究は、市役所・県庁面接で差がつく重要な準備です。

ただし、公式サイトを読むだけ、政策名を覚えるだけでは不十分です。大切なのは、調べた情報を志望動機・自己PR・逆質問に使える形へ変えることです。

「なぜこの自治体なのか」「自分の経験とどうつながるのか」「入庁後にどう貢献したいのか」まで話せる状態を目指しましょう。

自治体研究で大切な3つ
調
自治体の特徴を調べる 政策・地域課題・求める人物像を見る
自分の経験とつなげる なぜ関心を持ったのかを整理する
面接で話せる形にする 志望動機・自己PR・逆質問へ変換する

自治体研究で押さえるべき要点

自治体研究では、情報をたくさん集めるよりも、面接で使いやすいポイントを押さえることが大切です。

1
まずは公式サイトを見る

総合計画、重点施策、採用ページ、広報誌、市長・知事メッセージを優先して確認しましょう。

2
市役所と県庁で視点を変える

市役所は住民に近い仕事、県庁は広域的な課題や市町村支援を意識すると話しやすいです。

3
政策は1〜2個に絞る

たくさん並べるよりも、自分の経験とつながる政策を深く話す方が面接では伝わりやすいです。

4
自己PRにも活かす

求める人物像や職員インタビューを見て、自分の強みが仕事でどう活きるかを整理しましょう。

5
逆質問に変換する

調べた政策について、若手職員の関わり方や入庁後の成長につながる質問を用意しましょう。

6
他自治体との違いを整理する

併願する場合は、「なぜ他ではなくこの自治体なのか」を説明できるようにしておきましょう。

自治体研究はこの流れで進めればOK

初心者向け:自治体研究の進め方
1 採用ページを見る
2 総合計画を見る
3 重点政策を選ぶ
4 自分の経験とつなげる
5 面接回答に変換する

この流れで進めると、自治体研究がただの情報収集で終わらず、面接で話せる回答に変わります。

特に、志望動機では「自治体の特徴+自分の経験+入庁後の貢献」の形にすると、説得力が出やすいです。

面接だけでなく筆記対策も進めたい人へ

自治体研究と同時に、筆記対策の土台も早めに固めよう

市役所・県庁の面接では自治体研究が重要ですが、そもそも筆記試験を突破しないと面接に進めません。

特に、数的推理・判断推理・文章理解・社会科学などは、独学だと「何から始めればいいか」で止まりやすい科目です。忙しい大学生や社会人は、順番に学べる通信講座を使うのも一つの方法です。

数的推理・判断推理を基礎から固めたい人
市役所・県庁を併願しながら効率よく進めたい人
面接対策に入る前に筆記の不安を減らしたい人

スタディング公務員講座は、スマホでも学習しやすく、スキマ時間で筆記対策を進めたい人に向いています。

自治体研究は、面接官に「この自治体で働きたい理由」を伝えるための準備

市役所・県庁の面接では、自治体研究をしているかどうかで回答の具体性が大きく変わります。公式サイトや総合計画を読むだけで終わらせず、自分の経験や強みとつなげて、志望動機・自己PR・逆質問に落とし込みましょう。そこまでできれば、「どこでもいい人」ではなく、「この自治体で働きたい人」として伝わりやすくなります。

この記事を書いた人:えびうるゼミ
公務員試験アドバイザー
ebiuru

元・横浜市職員(16年)/人事採用担当(3年)

えびうるゼミと申します。

地方上級・国家一般職など複数の公務員試験に合格し、現在は公務員試験アドバイザー講師として働いています。
社会人経験者採用の選考にも関わっていた経験をもとに、リアルな合格戦略や面接対策を発信中!

「合格に近づく最短ルート」を、実体験ベースでわかりやすくお届けします。

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