「大きな失敗なんてない…」
それでも大丈夫です。
面接官に伝えるべきなのは、
失敗の大きさではなく“その後”です。
失敗経験は、派手なエピソードを競う質問ではありません。 身近な失敗でも、原因を振り返り、行動を変えた経験なら十分に回答の材料になります。
- 面接で話せるほどの失敗経験が思いつかない
- アルバイトや受験の失敗でもいいのかわからない
- 自分のミスを話したら評価が下がりそうで怖い
- 「挫折経験」「困難だった経験」との違いがわからない
- 回答は作れても、深掘り質問に答えられる自信がない
公務員面接の失敗経験は、 「失敗 → 原因 → 改善 → 学び」 まで話せれば強い回答になります。
重要なのは「何に失敗したか」だけではありません。 自分にも改善すべき点があったことを認め、 その後どう行動を変えたのかまで説明できることが大切です。
では、実際の公務員面接ではどのくらい 「失敗・挫折経験」が聞かれているのでしょうか。
えびうるゼミでは今回、 過去に公務員試験の面接を受験した300人 を対象に独自調査を行いました。
公務員面接経験者300人に聞きました
「失敗・挫折経験」は実際に聞かれる?
類似する質問を経験
「1〜2問追加」を経験
調査対象:過去に公務員試験の面接を受験したことがある人
有効回答数:300人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年7月8日〜8月5日
※96.0%は「失敗経験について聞かれた」「困難を乗り越えた経験について聞かれた」 「挫折経験について聞かれた」「似た内容を別の聞き方で聞かれた」の回答を合計した割合です。 すべての公務員面接で同様の質問が出ることを意味するものではありません。
※80.0%は回答者300人を母数として、 「1〜2問程度追加で聞かれた」「かなり深掘りされた」を合計した割合です。
実際に何を深掘りされた?
この記事を読めば、ここまで準備できます
「何を話せばいいかわからない」状態から、面接で話せる回答を完成させます。
失敗経験を見つける
回答を組み立てる
回答例から学ぶ
深掘り質問を対策する
完成させる
「失敗経験が思いつかない」から
「深掘りされても自分の言葉で答えられる」状態へ。
- 公務員面接の「失敗経験」は何を答える?【結論】
- なぜ公務員面接で「失敗経験」を聞くのか
- 失敗経験が思いつかない人へ|300人は何を答えた?
- 面接で使いやすい失敗経験・避けた方がいい失敗経験
- 失敗経験の答え方|4ステップで面接回答を作る
- 【大学生向け】公務員面接の失敗経験・回答例5選
- 【社会人向け】仕事の失敗経験・回答例5選
- 失敗経験の深掘り質問|300人調査でわかった頻出質問
- 公務員面接の失敗経験で避けたいNG回答と直し方
- 失敗経験は何秒で答える?30秒・1分の回答例
- 失敗経験を志望動機・自己PRと矛盾させない方法
- 公務員面接の失敗経験対策まとめ|本番前チェックリスト
- 公務員面接の失敗経験でよくある質問【FAQ】
- 失敗経験を準備したら次にやること|公務員面接を仕上げよう
公務員面接の「失敗経験」は何を答える?【結論】
選ぶべきなのは、 「すごい失敗」ではなく「自分の行動を改善した失敗」 です。
学業、ゼミ、部活動、アルバイト、受験、仕事など、 身近な出来事でも問題ありません。 「なぜ失敗したのか」「その後どう行動を変えたのか」「何を学んだのか」まで 自分の言葉で説明できる経験を選びましょう。
「面接で話すなら、人生最大の失敗くらい用意しないといけないのでは?」 と考える人もいるかもしれません。
しかし、エピソードを必要以上に大きく見せる必要はありません。 重要なのは、失敗そのものよりも 失敗にどう向き合い、その後の行動をどう変えたかです。
まず「失敗・原因・改善・学び」の4つに分けよう
まだ回答を作っていない人は、最初から文章にしようとせず、 自分の経験を次の4つに分解してみてください。
失敗経験の基本構造
いかなかった?
考えた?
行動を取った?
活かしている?
この4つが整理できると、 単なる「失敗談」ではなく、 失敗から学んで行動を変えた経験として説明できるようになります。
「ゼミの発表で緊張してしまい、うまく説明できませんでした。 とても悔しかったです。」
「準備不足が原因だと考え、以降は想定質問を作り、 本番前に第三者へ説明する練習を取り入れました。」
同じ「ゼミの発表で失敗した」というエピソードでも、 後者なら原因を分析し、実際に行動を変えたことまで伝わります。
小さな失敗でも、十分に回答の材料になる
「失敗経験が思いつかない」という人は、 失敗のハードルを上げすぎている可能性があります。
たとえば、次のような経験も振り返ってみましょう。
ポイントは、 「自分にも改善できる原因があったか」「その後に行動を変えたか」 です。
実際の受験者は、どんな失敗経験を答えた?
「特別な経験がないから答えられない」と考える必要はありません。 むしろ、自分が実際に経験した出来事の方が、 深掘りされたときにも具体的に答えやすくなります。
エピソードを大きく見せることより、「自分の言葉で説明できるか」を意識してください。
面接では回答した内容から、さらに理由や行動について質問されることがあります。 そのため、見栄えのよいエピソードを作るより、 実際に経験したことを整理しておく方が深掘りにも対応しやすくなります。
「失敗経験がありません」で終わらせない
大きな失敗を経験していないこと自体は問題ではありません。 ただし、質問されたときに 「特に失敗したことはありません」 とだけ答えて終わるのは避けたいところです。
「失敗」という言葉を、 人生を左右するような出来事だけに限定しないでください。
「思い通りにならなかったこと」 「後から反省したこと」 「一度うまくいかず、やり方を変えたこと」 まで広げて振り返ると、回答の材料を見つけやすくなります。
「もう一度やるなら、やり方を変えたい経験は?」と考えてみよう。
ここまでで、失敗経験として何を選べばいいのかは見えてきたはずです。
次に理解しておきたいのが、 そもそも面接官は、なぜ失敗経験を質問するのかという点です。 質問意図がわかれば、回答のどこを重点的に準備すべきかも明確になります。
なぜ公務員面接で「失敗経験」を聞くのか
面接官が知りたいのは、「失敗した事実」より「失敗への向き合い方」です。
失敗したときに原因を振り返り、自分の課題を認め、 次の行動へつなげられる人かどうか。 失敗経験の質問では、こうした考え方や行動の特徴が表れやすくなります。
失敗経験を聞かれると、 「失敗が大きいとマイナス評価になるのでは?」 と不安になる人も多いでしょう。
しかし、この質問で重要なのは、 失敗の規模そのものを比べることではありません。
面接官は回答を通して、 失敗したときにどのように考え、どのように立て直す人なのか を確認しようとします。
面接官が見ている4つのポイント
失敗の原因を「相手が悪かった」「環境が悪かった」だけで終わらせず、 自分にも改善できる点がなかったかを考えられるかがポイントです。
同じ出来事を繰り返さないために、何を学び、 どのように考え方や行動を変えたのかが見られます。
「反省しました」で終わるのではなく、 実際に確認方法を変えた、相談するようにしたなど、 行動レベルまで変化しているかが重要です。
過去の失敗から得た学びを、 現在の行動や将来の仕事にどう活かしているかまで説明できると、 回答に一貫性が出ます。
「失敗したことがあるか」だけを確認したい質問ではありません。
回答を聞くときに重要なのは、 自分の課題をどう捉えたか、その後どのような行動を取ったか です。 失敗そのものより、その人の考え方や行動の変化が伝わる回答の方が人物像を把握しやすくなります。
「他責にする人」か「改善できる人」かが表れやすい
失敗経験の質問では、回答の中にその人の考え方が出やすくなります。
△ 他責になりやすい回答
「先輩から十分な説明を受けていなかったため、注文を間違えてしまいました。」
◎ 改善につながる回答
「説明を理解したつもりで確認しなかったことが原因だと考えました。
それ以降は、不明点をその場で確認し、注文内容を復唱するようにしました。」
同じ出来事でも、 後者は「自分にできたこと」を考え、改善行動まで取っています。
面接で失敗経験を話すときは、 自分を必要以上に悪く見せる必要はありませんが、自分側の課題を完全に消してしまうのも避けたい ところです。
実際に深掘りされた内容では、 「そこから何を学んだか」78.7%、 「その後どのような行動を取ったか」72.7%、 「なぜ失敗したのか」68.3%、 「自分にどのような原因があったのか」61.3% が上位でした。
この結果を見ると、 面接では失敗の出来事だけでなく、 原因・行動・学びまで確認されやすいことがわかります。
公務員の仕事でも「失敗後の対応」は重要
公務員の仕事では、住民対応、庁内調整、文書作成、 スケジュール管理など、さまざまな場面で正確な対応が求められます。
もちろん、ミスをしないために準備することは重要です。 それでも、仕事をしていれば想定通りに進まない場面や、 自分の判断を振り返る場面はあります。
そのときに、 原因を確認する → 改善策を考える → 次の行動へ反映する という姿勢を持てるかどうかは、仕事をする上でも大切です。
面接で伝えるべきなのは、 「私はこんな大変な失敗をしました」ではありません。 「私は失敗したとき、このように考え、改善しました」 と伝えることを意識してください。
質問意図がわかれば、回答の重点も決まる
失敗経験の質問意図を理解すると、 回答の中で何を厚く話すべきかも見えてきます。
「失敗した出来事」の説明に時間を使いすぎず、 原因・改善行動・学びに多くの時間を使う方が、 面接官に自分の考え方を伝えやすくなります。
次章では、 「そもそも失敗経験が思いつかない」という人に向けて、 実際の受験者300人がどんな題材を使ったのか をもとに、失敗経験の探し方を具体的に解説します。
失敗経験が思いつかない人へ|300人は何を答えた?
「失敗経験がない」のではなく、失敗として数えていない可能性があります。
公務員面接で使う失敗経験は、人生を左右するような大失敗である必要はありません。 学業、部活動、受験、アルバイトなど、 日常の中で「うまくいかなかった→やり方を変えた」という経験から探せます。
「挫折するほど大きな経験がない」 「面接で話せるような失敗なんてしていない」 と悩む人は少なくありません。
そこで参考になるのが、 実際に公務員面接を受験した人たちがどんな経験を回答に使ったのかです。
300人が実際に答えた失敗・挫折経験ランキング
「失敗・挫折経験」に何を回答しましたか?
公務員面接受験経験者300人/単一回答
この結果を見ると、 「人とは違う特別な失敗を探さなければ」と考える必要はないことがわかります。
それよりも、 自分が具体的に説明でき、失敗後の変化まで話せる経験 を選ぶことが重要です。
① 学業・ゼミ・研究から探す
計画通りに勉強できなかった、成績が伸びなかった、 試験対策の開始が遅れた経験などです。
発表準備が間に合わなかった、役割分担がうまくできなかった、 一人で抱え込んだ経験などを振り返ります。
② 部活動・サークルから探す
部活動では「試合に負けた」という結果だけでなく、 その結果につながった自分の行動まで掘り下げるのがポイントです。
自分の意見を優先してしまった、後輩への伝え方がうまくいかなかった、 メンバーとの情報共有が不足していた経験など。
レギュラーになれなかった、目標記録に届かなかった、 練習方法が合っていなかった経験など。
③ 大学受験・資格試験から探す
「第一志望に落ちた」「資格試験に不合格だった」という経験も、 それだけで終わらせなければ回答材料になります。
たとえば、 勉強開始が遅かった、得意科目ばかり勉強した、計画を修正できなかった など、自分側の原因を考えます。
「落ちたこと」より、その後どう立て直したか
「不合格で悔しかった」で終わらず、 原因を分析して勉強方法やスケジュールを変えた経験まで説明できれば、 失敗から学んだ過程を伝えやすくなります。
④ アルバイトから探す
アルバイトは、仕事に近い場面での行動を説明しやすいため、 失敗経験の候補を探しやすい分野です。
注文、レジ、予約、引き継ぎなどで確認不足によるミスをした経験。
相手の話を十分に聞かなかった、説明が伝わらなかった、 忙しいときに対応が雑になった経験など。
社会人なら「仕事上の小さな失敗」も候補になる
社会人の場合は、 大学生時代まで無理にさかのぼる必要はありません。
スケジュール管理、報告・連絡・相談、資料作成、 顧客対応、チーム内の情報共有など、 仕事の中で反省し、その後やり方を変えた経験を探してみましょう。
法令違反や重大なコンプライアンス上の問題などを、 「インパクトがあるから」という理由だけで選ぶ必要はありません。 面接では、自分の改善過程を安全かつ具体的に説明できる題材を選びましょう。
候補が見つかったら「3条件」で絞り込む
失敗経験をいくつか思い出せたら、 どれでも面接で使えばいいわけではありません。
面接で使いやすい失敗経験の3条件
完全に他人や環境だけが原因ではない。
「反省した」「気をつけた」だけで終わっていない。
その経験以降の行動や考え方に変化がある。
この3条件がそろっている経験ほど、 「原因→改善→学び」まで自然に説明しやすくなります。
それでも思いつかないなら「5つの質問」に答えてみよう
白紙の状態から「失敗経験を考えよう」としても、 なかなか思いつきません。
次の質問に、まずは一言ずつ答えてみてください。
「立派な失敗を探す」より、「具体的に話せる経験を探す」
面接では、その後に「なぜそう考えたのですか?」 「具体的に何を変えましたか?」と掘り下げられることがあります。 そのため、見栄えだけで題材を選ぶより、 自分が状況・原因・行動を具体的に説明できる実体験を選ぶ方が準備しやすくなります。
ここまでで候補を2〜3個見つけられれば十分です。
次は、その中から 「面接で使うべき失敗」と「避けた方がいい失敗」 を見分けます。
面接で使いやすい失敗経験・避けた方がいい失敗経験
面接で使いやすいのは、 「自分に原因があり、改善行動まで話せる失敗」です。
反対に、他人への批判で終わる話や、改善していない失敗、 詳しく聞かれると説明に困る話は避けた方が安全です。 「失敗の大きさ」ではなく、その後の変化まで含めて題材を選びましょう。
第3章で失敗経験の候補をいくつか思い出せたら、 次は「どの経験を面接で使うか」を決めます。
ここで重要なのは、 一番大きな失敗を選ぶことではありません。
面接で深掘りされても、 原因・改善行動・学びを具体的に説明できる経験 を優先してください。
面接で使いやすい失敗経験の5条件
「自分の準備不足」「確認不足」など、 自分が改善できる部分を説明できる経験です。
「反省した」だけでなく、確認方法を変えた、相談するようにしたなど、 実際の行動を説明できます。
失敗後に同じ場面で行動が変わったなど、 経験が現在につながっています。
当時の状況や考え、行動を自分の言葉で具体的に説明できます。
「確認を習慣化した」「早めに周囲へ相談するようになった」など、 その後の仕事や集団活動でも活かせる学びがある経験は、回答をまとめやすくなります。
こんな身近な失敗なら使いやすい
これらに共通しているのは、 「完璧な人ではなかった」ということではありません。
自分の課題に気づき、次の行動を変えられる余地がある という点です。
避けた方がいい失敗経験は5パターン
一方で、事実であっても面接回答として扱いにくい題材があります。
「他責の失敗談」は、自分の行動に焦点を戻す
特に注意したいのが、 他人や環境への不満が中心になる回答です。
実際には相手側にも原因があったとしても、 面接では「その状況で自分には何ができたのか」 に視点を戻すと回答を組み立てやすくなります。
「サークルのイベントが失敗しました。 他のメンバーがなかなか準備してくれなかったことが原因です。」
「メンバー間の準備状況を十分に確認しないまま進めた結果、 直前に作業が集中してしまいました。 私自身も早い段階で進捗を共有する場を作るべきだったと振り返り、 その後は期限を細分化して定期的に確認するようにしました。」
後者なら、周囲を悪者にするのではなく、 自分がコントロールできた部分を分析して改善した ことが伝わります。
受験者が最も難しいと感じたのも「自分の非を認めながら前向きに伝えること」
300人への調査では、失敗・挫折経験を回答するときに最も難しかったこととして、 29.3%(88人)が 「自分の非を認めながら前向きに伝えること」を選び、最多でした。 次いで「失敗後の行動を具体的に説明すること」が17.7%、 「使える失敗経験を思い出すこと」が15.7%でした。
つまり、失敗経験では 「自分を悪く見せたくないから原因をぼかす」のも、 「必要以上に自分を責める」のも適切とはいえません。
自分に改善すべき点があったことを認めたうえで、 その後どう変わったのかを前向きに示すことがポイントです。
「自分の弱さを隠すこと」より「どう向き合ったか」を整理する
失敗経験を答えるときに、完璧な人物に見せようとする必要はありません。 自分の課題を客観的に整理し、 その後の行動まで一貫して説明できるよう準備しておくことが大切です。 また、実体験を選んでおけば、深掘りされたときにも具体的に答えやすくなります。
迷ったらこの5項目で最終チェック
最後に、候補にした失敗経験を次の5項目で確認してください。
失敗経験・選定チェックリスト
5つすべてにチェックが入る経験なら、 面接回答の材料としてかなり組み立てやすい題材です。
逆に、チェックが2つ程度しか入らない場合は、 別の失敗経験を探すか、エピソードをもう一度掘り下げてみましょう。
失敗経験の答え方|4ステップで面接回答を作る
失敗経験は、 「失敗 → 原因 → 改善行動 → 学び」 の4ステップで答えましょう。
失敗した出来事だけを長く説明するのではなく、 「なぜ失敗したのか」「その後どう行動を変えたのか」まで伝えることで、 失敗から学んだ過程を整理して示せます。
面接で失敗経験を聞かれたとき、 思いついた出来事を時系列で最初から最後まで話してしまう人は少なくありません。
しかし、それでは 「結局、何を伝えたい回答なのか」がわかりにくくなります。
そこで、まずは回答を次の4つに分解してください。
STEP1|最初に「どんな失敗だったか」を簡潔に伝える
最初に、 「私の失敗経験は〇〇です」 と結論を伝えます。
ここで背景説明を長くしすぎないことがポイントです。 面接官が状況を理解するために必要な情報だけを簡潔に伝えましょう。
STEP2|「なぜ失敗したのか」を自分側から分析する
次に、失敗した原因を説明します。
このとき重要なのが、 「自分に改善できる部分はなかったか」 という視点です。
周囲や環境にも原因があったとしても、 他人の責任だけで終わらせず、自分側の課題を整理します。
STEP3|「その後どう行動したか」を具体的に伝える
4ステップの中でも、 特に具体性を持たせたいのが改善行動です。
「以後は気をつけました」 「反省しました」 だけでは、実際に何が変わったのか伝わりません。
そこで、 自分が新しく始めた行動まで説明します。
STEP4|最後に「何を学び、今どう活かしているか」で締める
最後は、その経験から何を学んだのかを伝えます。
ここで 「良い経験になりました」 だけで終わらせるのではなく、 現在の行動にどう反映されているかまで示せると具体的です。
実際の面接でも「原因・行動・学び」が深掘りされている
4ステップをつなげると回答はこうなる
ここまでの内容を、 「ゼミの研究発表で準備が間に合わなかった」という例で 1つの回答にまとめてみましょう。
私の失敗経験は、ゼミの研究発表で準備が間に合わず、 十分な発表ができなかったことです。 原因は、余裕を持って準備しているつもりで、 進捗状況を客観的に確認できていなかったことだと考えました。 そこで、それ以降は締切から逆算して作業を細分化し、 途中の確認日を設定するようにしました。 また、必要に応じて早めに周囲へ相談することも意識しました。 この経験から、進捗を早い段階で把握し、 状況に応じて計画を修正する大切さを学びました。
この回答なら、失敗した事実だけではなく、 「自分で原因を考え、行動を変えた」 ところまで一連の流れとして伝えられます。
失敗の説明を長くしすぎない
よくある失敗が、 「何が起きたのか」を詳しく説明しすぎることです。
ゼミのメンバー構成や研究テーマ、発表までの経緯などを長く説明し、 回答の大半が「失敗が起こるまでの話」になってしまう。
面接官が知りたいのは、 研究テーマそのものではなく、 その状況であなたがどう考え、どう行動したかです。
背景は状況が理解できる程度に抑え、 原因・改善・学びに時間を使いましょう。
回答時間の配分イメージ
※あくまで回答を組み立てる際の目安です。 実際の配分は質問内容やエピソードに合わせて調整してください。
「改善しました」ではなく、行動が見える言葉まで落とし込む
「反省しました」「改善しました」「気をつけるようになりました」 だけでは、実際に何をしたのかが伝わりにくくなります。 「チェックリストを作った」「週1回進捗を確認した」 「わからない段階で相談するようにした」など、 第三者が行動をイメージできるところまで具体化してみてください。
自分の回答を4行で作ってみよう
まずは完璧な文章を作る必要はありません。 次の4項目を1行ずつ埋めてみてください。
この4行ができれば、 失敗経験の回答の土台はほぼ完成です。
ただし、実際の面接では 最初の回答だけで終わるとは限りません。
「なぜそう考えたのですか?」 「具体的に何をしましたか?」 「同じ失敗を防ぐために今は何をしていますか?」 と、さらに掘り下げられる可能性があります。
【大学生向け】公務員面接の失敗経験・回答例5選
大学生なら、ゼミ・部活動・受験・アルバイトなど身近な経験で十分です。
大切なのは、例文の内容をそのまま覚えることではありません。 「自分は何に失敗し、何が原因で、どう行動を変えたのか」に置き換えて使ってください。
「失敗経験の答え方はわかったけれど、自分の回答にすると難しい」 という人もいるでしょう。
そこでここからは、大学生が使いやすい題材をもとに、 実際の回答例を紹介します。
実際の受験者も、身近な経験を回答に使っている
上位4項目だけで80.6%を占めています。
「全国大会で挫折した」「大きなプロジェクトを失敗させた」 といった特別な経験がなくても問題ありません。
回答例①|ゼミの発表準備が間に合わなかった
私の失敗経験は、ゼミの研究発表で準備が遅れ、 納得のいく発表ができなかったことです。 当初は締切まで時間があると考え、 作業の進捗を細かく確認していませんでした。 その結果、直前に作業が集中してしまいました。 そこで次の発表からは、締切から逆算して作業を細分化し、 週ごとに進捗を確認するようにしました。 この経験から、早い段階で進捗を把握し、 状況に応じて計画を修正する大切さを学びました。
「計画性があります」と抽象的にアピールするのではなく、 失敗をきっかけに管理方法を具体的に変えたことが伝わる構成です。
回答例②|部活動で自分の意見を押し通してしまった
私の失敗経験は、部活動で練習方法を決める際、 自分の意見を優先しすぎてしまったことです。 チームを良くしたいという思いが強く、 他のメンバーの意見を十分に聞かないまま提案を進めてしまい、 一部のメンバーとの認識にずれが生じました。 そこで、自分からメンバーと話す機会を設け、 それぞれの考えを聞いたうえで練習方法を見直しました。 以降は、結論を急ぐ前に相手の意見や背景を確認することを意識しています。 この経験から、チームで成果を出すには、 自分の意見を伝えるだけでなく、相手の考えを理解することも重要だと学びました。
公務員の仕事でも周囲との調整が必要になる場面があります。 ただし「公務員に必要だから」と無理につなげず、 実際にその後の行動が変わった事実を中心に話す方が自然です。
回答例③|資格試験に一度不合格になった
私の失敗経験は、大学2年生のときに受験した資格試験に 不合格になったことです。 振り返ると、得意な分野を中心に勉強し、 苦手分野を後回しにしていたことが原因でした。 そこで再受験に向けて模擬問題の結果を分野別に記録し、 苦手分野から優先的に勉強する計画へ変更しました。 その結果、次の試験では合格することができました。 この経験から、自分にとって取り組みやすいことだけでなく、 課題を客観的に把握して優先順位をつける大切さを学びました。
「次はもっと頑張った」ではなく、 何を分析し、勉強方法をどう変えたのかまで説明できている点がポイントです。
回答例④|アルバイトで注文ミスをした
私の失敗経験は、飲食店のアルバイトで、 お客様から伺った注文を間違えてしまったことです。 忙しい時間帯だったため、聞き取った内容を確認せず、 自分の記憶だけで処理してしまったことが原因でした。 その後は、忙しいときほど注文内容を復唱し、 入力後にも内容を確認するようにしました。 また、判断に迷った場合は自己判断せず、 周囲へ確認することを徹底しました。 この経験から、忙しい状況ほど基本的な確認を省略しないことの大切さを学びました。
小さな失敗でも問題ありません。 この例では再発防止策が具体的なので、 「失敗から何を変えたのか」がわかりやすくなっています。
回答例⑤|グループワークで一人で抱え込んだ
私の失敗経験は、大学のグループワークで、 自分の担当作業を一人で抱え込んでしまったことです。 周囲に迷惑をかけたくないという思いから、 作業が遅れていることを相談できず、 結果的に他のメンバーにも急な対応をお願いすることになりました。 この経験から、相談を遅らせる方がかえって周囲へ負担をかけると気づきました。 それ以降は、問題が小さい段階で進捗を共有し、 必要であれば早めに相談するようにしています。 この経験を通じて、責任を持つことは一人で抱え込むことではなく、 必要な情報を周囲と共有することも含まれると学びました。
「抱え込みました」だけでは弱いですが、 なぜ相談できなかったのかまで自己分析できると、 その人の考え方と変化が伝わりやすくなります。
回答例は「丸暗記」ではなく自分の経験に置き換える
使いたい回答例が見つかったら、 文章を覚えるのではなく、第5章で紹介した 「失敗→原因→改善行動→学び」 の4項目だけを抜き出してください。
そして、それぞれを自分の実体験に置き換えます。
約8割が失敗経験について追加質問を受けている
独自調査では、 「かなり深掘りされた」が32.7%、 「1〜2問程度追加で聞かれた」が47.3%でした。 合わせると80.0%です。
つまり、最初の回答だけをきれいに暗記しても、 その後の質問に答えられなければ対応が難しくなります。
「なぜ?」「具体的には?」「その後は?」と聞かれても答えられるよう、 自分の実体験を使って準備することが重要です。
ここまでは、大学生が使いやすい回答例を紹介しました。
社会人経験者の場合は、 学生時代のエピソードよりも仕事上の失敗を使った方が自然なケースもあります。
【社会人向け】仕事の失敗経験・回答例5選
仕事の失敗は、「ミスの大きさ」より、その後の仕事の進め方がどう変わったかを伝えましょう。
報連相の遅れ、確認不足、優先順位の判断、抱え込みなど、 日常業務の中で起きた失敗でも回答は作れます。 大きなトラブルを無理に探す必要はありません。
社会人経験者の場合、 「学生時代の話より、仕事での失敗を答えた方がいいの?」 と迷う人もいるでしょう。
直近の仕事に、自分の考え方や行動の変化を具体的に説明できる経験があるなら、 仕事上のエピソードは有力な候補になります。
一方で、仕事の失敗だからといって 「会社に大きな損害を出した」といった重大な出来事を選ぶ必要はありません。
「仕事」を失敗経験として答えた受験者もいる
独自調査では、失敗・挫折経験として 「仕事」を回答した人は14人(4.7%)でした。 調査対象には学生を含むため割合だけで良し悪しは判断できませんが、 実際に仕事上の経験を回答した受験者も確認できます。
回答例①|上司への報告が遅れて対応が後手になった
私の失敗経験は、仕事上の問題について上司への報告が遅れ、 対応が後手に回ってしまったことです。 当時は、自分で解決してから報告した方がよいと考え、 状況を一人で抱えてしまいました。 しかし、結果として上司が状況を把握するのが遅くなり、 周囲にも対応を急いでもらうことになりました。 そこで、それ以降は問題の大小を自分だけで判断せず、 影響が広がる可能性がある場合は早い段階で状況を共有するようにしました。 この経験から、責任を持つことは一人で解決することではなく、 適切なタイミングで報告・相談することも含まれると学びました。
「報告を忘れました」だけで終わらず、 なぜ報告が遅れたのかという自分の判断まで振り返っている ところがポイントです。
回答例②|確認不足で資料に誤りがあった
私の失敗経験は、社内向けの資料を作成した際、 数値の入力ミスを見落としたまま提出してしまったことです。 原因を振り返ると、作成直後に自分で確認しただけで、 「確認したつもり」になっていたことにありました。 そこで、その後は元データと完成資料を項目ごとに照合し、 数値が多い資料ではチェック項目を一覧化するようにしました。 また、重要度の高い資料は可能な範囲で第三者にも確認を依頼しています。 この経験から、正確性が求められる仕事では、 注意力だけに頼らず確認の仕組みを作ることが重要だと学びました。
「今後は注意します」より、 チェック方法そのものを変更したと説明した方が、 改善後の行動を具体的にイメージできます。
回答例③|複数業務の優先順位を誤った
私の失敗経験は、複数の業務を同時に担当した際、 優先順位を適切につけられず、一部の業務が締切直前になってしまったことです。 当時は、依頼された順番に処理することを優先し、 締切や業務への影響度を十分に整理できていませんでした。 そこで、それ以降は業務を一覧化し、 締切・重要度・所要時間を確認してから着手する順番を決めるようにしました。 急な依頼が入った場合も、必要に応じて上司へ優先順位を確認しています。 この経験から、忙しいときほど全体を把握し、 優先順位を意識して仕事を進める大切さを学びました。
社会人経験者の場合、 「今はどう仕事を管理しているのか」まで説明できると、 過去の失敗と現在の仕事ぶりをつなげやすくなります。
回答例④|後輩への説明が不十分で認識のずれが生じた
私の失敗経験は、後輩に業務を引き継いだ際、 説明が不十分で認識のずれを生じさせてしまったことです。 私自身が業務に慣れていたため、 相手も同じ前提を理解していると思い込んでいたことが原因でした。 そこで、それ以降は手順だけでなく、 「なぜこの確認が必要なのか」という目的も説明し、 最後に相手の理解を確認するようにしました。 また、繰り返し行う業務については簡単な手順書も作成しました。 この経験から、伝えることと伝わることは違い、 相手の立場に合わせて説明することが大切だと学びました。
このタイプの経験は、 「相手が悪かった」で終わらせないことが重要です。 自分の伝え方にも改善点を見つけた流れにすると一貫性があります。
回答例⑤|仕事を抱え込み、周囲への相談が遅れた
私の失敗経験は、繁忙期に複数の業務を抱え込み、 周囲への相談が遅れてしまったことです。 自分に任された仕事は自分で終わらせるべきだと考え、 業務量が増えていることを周囲へ共有できていませんでした。 その結果、締切直前に同僚へ協力をお願いすることになり、 かえって負担をかけてしまいました。 そこで、それ以降は進捗と業務量を早めに共有し、 遅れが見込まれる場合は事前に相談するようにしました。 この経験から、チームで仕事を進めるうえでは、 自分の状況を適切に共有することも重要だと学びました。
「責任感が強すぎたことが短所です」と美化するより、 実際に周囲へ負担をかけた点まで認めたうえで改善を示す方が、 失敗経験として自然です。
前職の失敗を「前の会社への不満」にしない
社会人経験者が特に注意したいのが、 失敗の原因を前職の会社・上司・同僚だけに求めてしまう回答です。
「上司から十分な説明がなかったため、 仕事を失敗してしまいました。」
「不明点がある段階で自分から確認せず、 理解したつもりで進めてしまったことにも原因がありました。」
実際には、職場環境や周囲に原因があるケースもあります。 それを無理に「すべて自分が悪かった」とする必要はありません。
ただし面接では、 「その状況で自分にできたことは何だったか」 まで考えておくと、自分の改善行動を説明しやすくなります。
社会人は「現在も改善できているか」まで確認する
仕事の失敗経験を使う場合は、 過去の出来事だけでなく、 現在の仕事で改善行動を継続しているかまで整理しておきましょう。
たとえば「報告が遅れた」という経験なら、 「それ以降は早めに報告するようになりました」で終わらず、 現在どのような基準・方法で報告しているのかまで答えられる状態が理想です。
ここまでの回答例を見ると、 「失敗経験は用意できそうだけど、面接でさらに質問されたら不安」 と感じる人もいるかもしれません。
その準備は重要です。 独自調査では、失敗・挫折経験について 80.0%が「1〜2問程度追加」または「かなり深掘りされた」 と回答しています。
失敗経験の深掘り質問|300人調査でわかった頻出質問
失敗経験は、最初の回答よりも「その後の深掘り」まで準備することが重要です。
「なぜ失敗したのか」「その後どう行動したのか」 「何を学んだのか」まで、自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。
失敗経験の回答を1分程度にまとめられたら、 面接対策は終わりではありません。
むしろ、そこからが重要です。
面接官から 「なぜそうなったのですか?」 「その後どうしましたか?」 と質問されると、暗記した回答だけでは対応しにくくなります。
「1〜2問程度追加で聞かれた」と 「かなり深掘りされた」を合わせた割合です。
えびうるゼミが、公務員試験の面接経験者300人を対象に実施した調査では、 80.0%が「1〜2問程度追加」または「かなり深掘りされた」 と回答しました。
では、具体的に何を聞かれたのでしょうか。
失敗経験で実際に深掘りされた質問ランキング
「どのような内容を深掘りされましたか?」
上位を見ると、 「失敗の内容そのもの」よりも、 原因・行動・学び・再発防止に関する質問が多くなっています。
第5章で紹介した 「失敗 → 原因 → 改善行動 → 学び」 の4ステップを使う理由もここにあります。
深掘り①「なぜ失敗したのですか?」
周囲の責任だけで終わらせず、 自分の判断・準備・行動の中に改善できる部分がなかったかを整理します。
発表まで時間があるという安心感から、 途中の進捗確認をしていなかったことが原因だと考えています。 特に、予定より遅れた段階で計画を修正しなかった点が 自分の課題でした。
深掘り②「その後、どのような行動を取りましたか?」
「反省した」「気をつけた」といった抽象表現ではなく、 実際に変えた行動を説明します。
それ以降は、締切から逆算して作業を分け、 週ごとに進捗を確認するようにしました。 また、予定から遅れた場合は一人で抱えず、 早い段階で周囲へ相談するようにしています。
深掘り③「その失敗から何を学びましたか?」
「良い経験になった」で終わらず、 失敗を通して自分の考え方や行動がどう変わったのかを説明します。
この経験から、計画を立てるだけでなく、 途中で進捗を確認して必要に応じて修正することが重要だと学びました。 現在も、期限のある作業では途中の確認日を設定しています。
深掘り④「同じ失敗を防ぐために今は何をしていますか?」
過去の反省が一時的なものではなく、 現在の行動として定着しているかを説明します。
現在は、締切だけを確認するのではなく、 途中の確認日もスケジュールに入れています。 遅れが出た場合はその時点で予定を見直し、 必要であれば早めに相談するようにしています。
深掘り⑤「その経験を公務員の仕事にどう活かしますか?」
エピソードを無理に行政課題へ結びつける必要はありません。 失敗から身につけた仕事の進め方を、実務でどう活かすかを考えます。
公務員として業務を進める際にも、 期限を意識するだけでなく途中で進捗を確認し、 問題があれば早めに周囲へ相談することを大切にしたいと考えています。
深掘り質問は「なぜ?」を2〜3段階準備する
最初の回答だけでなく、 自分自身で「なぜ?」を繰り返してみると、 深掘りへの準備がしやすくなります。
→ 進捗確認をしていなかったから
→ 時間には余裕があると思い込んでいたから
→ 作業量を細かく分解せず、感覚だけで予定を立てていたから
ここまで整理できれば、 「準備不足でした」という表面的な回答から、 「なぜ準備不足になったのか」まで説明できる回答 に変わります。
面接前にここまで答えられる状態にする
失敗した?
失敗した?
何をした?
学んだ?
活かす?
回答を丸暗記すると深掘りで崩れやすい
完成した回答文だけを暗記すると、 想定していなかった角度から質問されたときに、 用意した文章から外れて答えにくくなることがあります。 覚えるのは文章そのものではなく、 「失敗・原因・改善・学び」の事実関係と流れにしましょう。
自分が実際に経験した出来事なら、 「なぜ?」「具体的には?」と聞かれても、 記憶をたどりながら自分の言葉で説明できます。
48.7%が 「回答内容+深掘り質問」まで準備
さらに「回答内容だけ準備した」36.3%を合わせると、 85.0%が少なくとも回答内容を準備していた と回答しています。
面接前に最低限準備したい8つの質問
失敗経験|深掘りチェックリスト
深掘り対策は「模範解答を増やす」ことではありません
大切なのは、自分の経験について 「なぜそうしたのか」「その結果どうなったのか」 「今はどうしているのか」を自分の言葉で説明できる状態にすることです。 回答を作ったら、上の8問を使って自分自身に質問してみてください。
深掘り質問まで準備できれば、 失敗経験についてはかなり答えやすくなります。
一方で、 「失敗経験はありません」 「特に思いつきません」 「失敗しましたが、今は大丈夫です」 といった回答は、せっかくの経験を十分に伝えられない場合があります。
公務員面接の失敗経験で避けたいNG回答と直し方
避けたいのは失敗そのものではなく、「他責・改善なし・学びなし」で終わる回答です。
失敗した事実を隠したり、無理に成功談へ変えたりする必要はありません。 自分の改善点を認め、その後の行動まで前向きに説明しましょう。
「失敗経験を正直に話したら評価が下がるのでは?」 と不安になる人もいるでしょう。
しかし、失敗経験の質問で注意したいのは、 「失敗したこと」だけではありません。
たとえば同じ「アルバイトでミスをした」という経験でも、 伝え方によって、そこから読み取れる姿勢は大きく変わります。
最も多かった悩みは「自分の非を認めながら前向きに伝えること」
「実際に回答して最も難しかったこと」の1位。 失敗を認めることと、自分を必要以上に悪く見せないことの バランスに難しさを感じた回答者が最も多い結果でした。
ここからは、失敗経験で避けたい代表的な回答と、 どう直せばよいのかを具体的に見ていきます。
NG①|他人や環境のせいだけにする
私の失敗経験は、ゼミの発表がうまくいかなかったことです。 メンバーの準備が遅く、十分な資料を作れなかったため、 発表もうまくいきませんでした。
メンバー側に問題があったとしても、 この回答だけでは「本人は何を考え、何をしたのか」が見えません。 自分に改善できた部分がなかったかを加えます。
ゼミの発表準備でメンバー間の進捗に差が生じ、 直前に作業が集中した経験があります。 振り返ると、私は担当を決めた後に進捗確認を行わず、 遅れに気づくのが遅くなっていました。 そこで次回からは途中の確認日を設け、 困っているメンバーがいないか早めに共有するようにしました。
NG②|「反省しました」で終わる
アルバイトで注文を間違えたことがあります。 お客様にも迷惑をかけてしまい、とても反省しました。 それ以降は同じ失敗をしないように気をつけています。
「反省した」「気をつけている」だけでは、 具体的に何を変えたのかがわかりません。
アルバイトで注文内容を間違えた経験があります。 忙しい時間帯に復唱を省略したことが原因でした。 それ以降は、忙しいときほど注文を復唱し、 入力後にも内容を確認するようにしています。 この経験から、忙しい状況ほど基本的な確認を省略しないことを学びました。
NG③|「失敗経験はありません」と答える
大きな失敗をしたことはありません。 そのため、失敗経験としてお話しできることは特にありません。
面接で使える失敗は、大きな挫折だけではありません。 「もっと準備できた」「やり方を変えた」 「一度うまくいかなかった」といった経験も候補になります。
大きな失敗というほどではありませんが、 ゼミの発表で準備の見通しが甘く、 直前に作業が集中した経験があります。 それ以降は締切から逆算して途中の確認日を設けるようになりました。
NG④|失敗を無理に「長所」に変える
私は責任感が強すぎるため、 何でも一人で頑張りすぎてしまうことが失敗経験です。 最後までやり遂げようとする性格が原因だと思います。
「責任感が強すぎる」のように長所へ置き換えるだけでは、 実際に何が失敗だったのか、周囲へどのような影響があったのかが曖昧になります。
グループワークで自分の担当作業を抱え込み、 相談が遅れた結果、締切直前に他のメンバーへ 急な対応をお願いしてしまったことがあります。 「自分の担当は自分で解決すべき」と考えていたことが原因でした。 それ以降は、遅れが見込まれる段階で早めに進捗を共有するようにしています。
NG⑤|失敗談を盛る・作る
普通のアルバイトの失敗では弱そうなので、 「店舗全体を巻き込む大きなトラブルを解決した」 ことにして話そう。
失敗経験は深掘りされる可能性があります。 実際に経験していない話では、 当時の状況・自分の判断・周囲の反応などを具体的に説明しにくくなります。
注文ミスや確認不足など小さな経験でも、 「なぜ起きたか」「その後何を変えたか」 「現在どう活かしているか」を具体的に説明できる実体験を選びます。
NG⑥|失敗した事実だけを長く説明する
ゼミには5人いて、私は資料担当で、発表は大学3年生の秋にありました。 研究テーマは地域活性化で、最初は資料を集めていたのですが……。
背景説明が長いと、 「原因・改善・学び」を伝える前に回答が長くなってしまいます。 面接官が状況を理解するために必要な情報だけ残しましょう。
ゼミの研究発表で、準備の見通しが甘く、 十分な状態で発表に臨めなかった経験があります。 原因は作業量を細分化せず、進捗確認をしていなかったことでした。 その後は締切から逆算して途中の確認日を設けるようにしました。
NG回答は「自分にも原因→行動→現在」で直せる
迷ったら、この変換を意識する
上司の指示が曖昧だったため、 作業を間違えました。
不明点がある段階で自分から確認せず、 理解したつもりで進めたことにも原因がありました。 以降は着手前に認識を確認しています。
もちろん、すべての失敗を 「100%自分が悪かった」とする必要はありません。
大切なのは、 周囲の状況とは別に「自分に改善できることはなかったか」を考えることです。
300人の自由記述から見えた「伝わりやすかった」と感じる回答
これらは、回答者が「面接官の反応が良かった」と感じた際の 自由記述を整理した傾向です。
この回答をすれば合格する、あるいは実際の評価が高くなると証明するデータではありません。 ただし、自分の回答を見直す際の参考にはできます。
失敗を小さく見せるより「その後」を具体的にする
「たいした失敗ではありませんでした」と失敗を軽く見せることより、 自分の改善点を認めたうえで 「その後、実際に何を変えたのか」を具体的に説明する方が、 回答として整理しやすくなります。 失敗経験は、自分を悪く見せるための質問ではなく、 自分の考え方と変化を伝える材料として準備してみてください。
あなたの回答にNGがないか最終チェック
面接前チェックリスト
ここまで修正できれば、 「何を答えるか」「どう組み立てるか」「深掘りにどう備えるか」 までかなり整理できています。
あとは、実際の面接で長すぎたり短すぎたりしないよう、 回答時間に合わせて内容を調整していきます。
失敗経験は何秒で答える?30秒・1分の回答例
時間指定がなければ、まずは「要点を簡潔に答え、深掘りされたら具体化する」ことを意識しましょう。
30秒版と1分版の両方を作っておくと、 面接官の質問や会話の流れに合わせて回答量を調整しやすくなります。
失敗経験を整理できても、 「面接ではどこまで話せばいいの?」 と迷う人は多いでしょう。
結論からいうと、 すべての面接で「○秒が正解」と決まっているわけではありません。
「簡潔に教えてください」と言われる場合もあれば、 最初から具体的な説明を求められる場合もあります。
そこでおすすめなのが、 同じエピソードを30秒程度の短い回答と、1分程度の詳しい回答の 2パターンで練習しておくことです。
失敗・原因・改善・学びを簡潔に。 詳細は深掘りされたら補足します。
状況や改善行動を少し詳しくし、 行動の変化まで伝えます。
30秒でも1分でも「失敗→原因→改善→学び」は変えない
回答時間が変わっても、 第5章で解説した基本構造は同じです。
失敗経験の基本4ステップ
30秒にするときに「原因」を丸ごと削ったり、 「改善」を削って失敗談だけにしたりするのではなく、 4要素を残したまま各部分を短くするのがポイントです。
【大学生例】失敗経験を30秒で答える
私の失敗経験は、ゼミの研究発表で準備が遅れ、 十分に内容を詰められないまま発表を迎えたことです。 原因は、締切まで余裕があると考え、進捗確認をしていなかったことでした。 それ以降は、締切から逆算して途中の確認日を設けています。 この経験から、計画は立てるだけでなく途中で見直すことが重要だと学びました。
【大学生例】同じ失敗経験を1分で答える
私の失敗経験は、ゼミの研究発表で準備の見通しが甘く、 十分に内容を詰められないまま発表を迎えたことです。 当時は締切まで時間があると考え、 担当を決めた後に途中の進捗確認をしていませんでした。 その結果、直前になって不足している資料に気づき、 メンバーにも追加の作業をお願いすることになりました。 そこで次の発表からは、締切から逆算して作業を細分化し、 途中に複数の確認日を設定しました。 また、遅れが出た場合は早めにメンバーへ共有するようにしました。 この経験から、計画は作るだけでなく、 進捗を確認しながら修正することが大切だと学びました。
【社会人例】失敗経験を30秒で答える
私の失敗経験は、仕事上の問題を自分で解決しようとして、 上司への報告が遅れたことです。 一人で対応すべきだと考えていたことが原因でした。 それ以降は、影響が広がる可能性がある場合は早い段階で状況を共有しています。 この経験から、適切なタイミングで報告・相談することも責任の一部だと学びました。
【社会人例】同じ失敗経験を1分で答える
私の失敗経験は、仕事上で問題が発生した際、 上司への報告が遅れて対応が後手に回ったことです。 当時は、自分に任された仕事は自分で解決してから報告すべきだと考え、 状況を一人で抱えてしまいました。 その結果、上司が状況を把握するのが遅れ、 周囲にも急な対応をお願いすることになりました。 そこで、それ以降は問題の大小を自分だけで判断せず、 業務への影響が広がる可能性がある場合は早い段階で共有しています。 また、判断に迷う場合も相談するようにしました。 この経験から、責任を持つことは一人で抱えることではなく、 必要な情報を適切なタイミングで共有することも含まれると学びました。
回答が長いときは「背景説明」から削る
失敗経験を話してみて長くなった場合、 重要な「改善」や「学び」から削るのはおすすめしません。
まず、回答に必要のない背景情報が入っていないか確認します。
「大学3年生の5月にゼミで5人のグループを作り、 地域活性化をテーマに……」
「ゼミの研究発表で、準備の見通しが甘く、 十分に内容を詰められなかった経験があります。」
回答が短すぎるときは「改善行動」を具体化する
反対に、10〜15秒程度で終わってしまう場合は、 無理に背景を増やすより、 原因と改善行動を具体化してみてください。
「試験勉強で失敗しました。 その後は反省して、計画的に勉強するようになりました。」
「試験範囲を確認せず得意科目から勉強した結果、 苦手科目の対策が間に合いませんでした。 それ以降は試験日から逆算し、 科目ごとの学習時間を先に決めるようにしました。」
「短時間でまとめること」が最難関だった人は7人(2.3%)
「実際に回答して最も難しかったこと」という質問では、 「短時間でまとめる」7人(2.3%)でした。 一方で「自分の非を認めながら前向きに伝える」29.3%、 「失敗後の行動を具体的に説明する」17.7%などの回答もありました。 長さだけに気を取られず、内容を具体的にすることも忘れないようにしましょう。
30秒・1分は「丸暗記」せずキーワードで練習する
30秒版と1分版を作ったら、 文章を一字一句覚えるのではなく、 4つのキーワードを見て話せる状態を目指します。
最初から全部説明しようとしなくて大丈夫
面接は、一方的に完成した文章を読み上げる場ではなく、 質問と回答を重ねていくやり取りです。 最初の回答で必要な要点を伝え、 「具体的には?」「なぜ?」と聞かれたら詳しく説明できるよう、 本文と深掘り回答の両方を準備しておきましょう。
これで、失敗経験について 「何を選ぶか」「どう組み立てるか」「深掘りにどう答えるか」 「どのくらいの長さで話すか」まで準備できました。
ただし、公務員面接では失敗経験だけを単独で評価するわけではなく、 志望動機や自己PR、長所・短所など、 ほかの回答との一貫性も意識しておきたいところです。
失敗経験を志望動機・自己PRと矛盾させない方法
失敗経験は、自己PR・長所・短所・志望動機とセットで確認しておきましょう。
ただし、過去の失敗と現在の強みが違っていても、 それだけで矛盾するわけではありません。 「失敗をきっかけに行動を変え、現在はこうなった」と 時系列で説明できれば、自然につながります。
ここまで失敗経験だけを見て回答を作ってきましたが、 本番の面接では失敗経験だけを聞かれるわけではありません。
志望動機、自己PR、長所・短所、学生時代や仕事で力を入れたことなど、 複数の回答を通してあなた自身を説明していきます。
そこで最後に確認したいのが、 「ほかの回答と並べたときに話がつながっているか」です。
失敗経験だけで考えない
「失敗経験」と「自己PR」が正反対でも問題とは限らない
たとえば、自己PRで 「私の強みは計画性です」と話している人が、 失敗経験として「準備不足」を挙げたとします。
一見すると矛盾しているように見えますが、 いつの話なのかによって意味は変わります。
矛盾を防ぐカギは「時系列」
自己PRとは「現在の行動」が一致しているか確認する
自己PRでは、現在の自分の強みを説明します。
そのため失敗経験と照らし合わせるときは、 失敗した当時ではなく「改善後の現在の行動」に注目しましょう。
失敗経験が自己PRの根拠になることもある
ミス
見直す
仕事につながる
つまり、失敗経験は自己PRと別々に考えるだけでなく、 「今の強みが生まれたきっかけ」として整理できる場合もあります。
短所とは「改善しているか」が矛盾しないようにする
失敗経験と短所は、内容が近くなりやすい質問です。
たとえば失敗経験で 「一人で抱え込み、相談が遅れた」と話し、 短所でも「一人で抱え込みやすい」と答えること自体は不自然ではありません。
ただし、失敗経験では 「早めに相談するよう改善した」と話しているのに、 短所では 「今も相談せず一人で抱え込んでしまいます」 とだけ答えると、現在の状態がわかりにくくなります。
志望動機には無理やり失敗経験を入れなくていい
「回答に一貫性を持たせる」と聞くと、 失敗経験を志望動機にも入れなければならないと思うかもしれません。
しかし、そこまでする必要はありません。
志望動機では、 なぜその自治体・職種を志望するのかを説明することが中心です。
失敗経験との関係で確認したいのは、 「失敗から学んだ仕事への向き合い方」と 「志望先で働く自分の姿」が大きく食い違っていないかです。
面接カードに書いた内容とも必ず照合する
口頭で準備した回答だけでなく、 提出する面接カードとの整合性も確認しておきましょう。
特にチェックしたいのは次の4つです。
回答全体は「3つの一貫性」でチェックする
「矛盾をゼロにする」より「変化を説明できる」ことを意識する
人は経験を通して考え方や行動が変わります。 そのため、過去の失敗と現在の強みが正反対だからといって、 必ずしも不自然ではありません。 「以前はこうだった→失敗からこう改善した→今はこう行動している」 と説明できるように整理すると、回答同士をつなげやすくなります。
本番前に5分でできる最終チェック
面接回答の一貫性チェックリスト
ここまで準備できれば、 失敗経験を単独で答えるだけでなく、 面接全体の中で一貫した形に整えられます。
最後に、 この記事で解説してきた内容と300人調査の結果を整理して、 本番前に何を準備すればよいのかをまとめます。
公務員面接の失敗経験対策まとめ|本番前チェックリスト
失敗経験で大切なのは、「どれだけ大きな失敗をしたか」ではなく、その後どう変わったかを伝えることです。
本番までに「失敗・原因・改善・学び」の4つを整理し、 深掘り質問にも自分の言葉で答えられる状態を目指しましょう。
公務員面接の「失敗経験はありますか?」という質問を見ると、 インパクトのある失敗談を用意しなければならないと 考えてしまうかもしれません。
しかし、この記事で見てきたように、 ゼミ、部活動、資格試験、アルバイト、仕事など、 身近な経験でも十分に回答の材料になります。
最後に、本番までに準備しておきたいポイントをまとめます。
まず、この4つが言えれば回答の土台は完成
300人調査からわかった失敗経験対策のポイント
今回、えびうるゼミでは 公務員試験の面接を受験した経験がある300人を対象に、 失敗・挫折経験に関する独自調査を行いました。
特に押さえておきたい結果は次の3つです。
公務員面接「失敗・挫折経験」300人調査
この結果から少なくとも、 「失敗経験」という一つの回答だけを暗記するのではなく、 原因・行動・学びまで整理しておくことが実践的な準備といえます。
公務員面接の失敗経験は6つのポイントを押さえる
ゼミ、部活、アルバイト、資格試験、仕事など、 改善まで説明できる実体験を優先します。
周囲や環境だけを原因にせず、 自分に何ができたかを整理します。
チェック方法を変えた、相談を早めたなど、 実際の行動まで具体化します。
改善策を一度行っただけでなく、 今もどう活かしているかまで確認します。
「なぜ?」「その後は?」「仕事でどう活かす?」 まで答えられるようにします。
自己PR、短所、志望動機、面接カードと 現在の自分が矛盾していないか確認します。
本番前に最低限答えられるようにしたい深掘り質問
失敗経験を選んだら、次の質問にも答えてみよう
300人調査でも、 深掘りされた内容は 「学び」78.7%、「その後の行動」72.7%、「なぜ失敗したか」68.3%、「自分にどのような原因があったか」61.3% の順に多くなっていました。
最初の回答だけでなく、 このあたりまで声に出して練習しておくと、 深掘りされた際にも回答を組み立てやすくなります。
最後に使える「失敗経験」の回答テンプレート
私の失敗経験は、
何を失敗したか
ことです。
原因は、
自分の原因
ことにありました。
そこで、
改善行動
ようにしました。
その結果、
変化・結果
ようになりました。
この経験から、
学んだこと
の重要性を学び、
現在も
今の行動
ことを意識しています。
本番前チェックリスト|ここまでできれば準備完了
完璧な失敗談を作るより、自分の経験を具体的に説明できる状態を目指す
「もっとすごい失敗経験を選んだ方がいいのでは」と考え続けるより、 実際に経験した出来事について、 なぜ失敗したのか、その後どう変えたのかを自分の言葉で話せるようにすることが大切です。 深掘りされても事実に沿って説明できるよう、回答を丸暗記するのではなく、 エピソードそのものを整理しておきましょう。
独自調査について
「公務員面接の失敗・挫折経験」に関する調査概要
※本調査は回答者の自己申告に基づくものであり、 すべての公務員試験受験者を代表するものではありません。 また、回答内容と面接結果との因果関係を示すものではありません。
失敗経験だけでなく、公務員面接全体を仕上げたい人へ
志望動機・自己PR・頻出質問・面接カード・深掘り質問・NG回答・マナーまで、 公務員面接対策をまとめて確認できます。
公務員面接対策完全ガイドを読む →「失敗後にどう変わった人か」を伝える回答です。
失敗の大きさに悩みすぎず、 あなた自身の経験から「原因・改善・学び」を整理して、 本番では自分の言葉で伝えてください。
公務員面接の失敗経験でよくある質問【FAQ】
最後に「失敗経験・挫折経験」でよくある疑問をまとめます。
「失敗経験がない」「受験の不合格でもいい?」 「仕事の失敗を話して大丈夫?」など、 本番前に迷いやすいポイントをQ&A形式で確認しておきましょう。
「大きな失敗」を探すのをやめてみてください。 面接で使えるのは、人生最大の挫折だけではありません。
「もっと準備すればよかったこと」 「最初はうまくいかなかったこと」 「注意されてやり方を変えたこと」 「今なら別の方法を取ること」も候補になります。
同じエピソードを使える場合はありますが、質問のニュアンスは少し異なります。
「失敗経験」は、うまくいかなかった出来事と、その原因・改善に焦点を当てやすい質問です。 一方、「挫折経験」は、目標達成が難しくなった状況や、 精神的に苦しかった経験からどう立て直したかを聞く形になりやすいです。
同じ資格試験の不合格を使う場合でも、 失敗経験なら「勉強方法の何が悪かったか」、 挫折経験なら「不合格後にどう立て直したか」など、 質問に合わせて強調する部分を変えると答えやすくなります。
使えます。 実際、今回の300人調査では 「大学受験・資格試験」を回答に使った人が 58人(19.3%)いました。
ただし、「不合格でした。悔しかったです」で終わらず、 なぜ結果につながらなかったのかを分析し、 その後に勉強方法や計画をどう変えたかまで説明しましょう。
失敗の大きさだけで候補から外す必要はありません。
注文ミス、確認不足、引き継ぎ不足などでも、 「なぜ起きたか」「その後どう改善したか」 「今はどう防いでいるか」を具体的に説明できれば、 回答材料として整理できます。
300人調査でも、 49人(16.3%)がアルバイトの経験を回答していました。
必ず仕事の失敗でなければならないわけではありません。 ただ、実務経験がある場合は、 仕事上の経験から現在の仕事の進め方まで説明できるケースがあります。
報告の遅れ、確認不足、優先順位、説明不足、抱え込みなど、 自分の改善行動まで具体的に話せる経験が候補です。
なお、今回の調査で「仕事」を回答した人は14人(4.7%)でしたが、 調査対象には学生なども含まれるため、 この割合だけで仕事の失敗が有利・不利とは判断できません。
事実であり、そこからの改善を具体的に説明できるなら候補になります。
たとえば筆記試験の不合格なら、 「勉強時間が足りなかった」だけではなく、 科目ごとの進捗管理や学習方法をどう見直したかまで整理します。
ただし、受験歴や併願状況について別の回答もしている場合は、 時期・試験・結果などの事実関係が食い違わないように確認してください。
すべての面接に共通する「正解の秒数」はありません。 面接官から時間指定があれば、その指示を優先してください。
指定がない場合に備えて、 「失敗・原因・改善・学び」を簡潔にまとめた30秒程度の回答と、 状況や行動を詳しくした1分程度の回答の両方を練習しておくと調整しやすくなります。
今回の300人調査では、80.0%が「1〜2問程度追加された」または「かなり深掘りされた」と回答しました。
特に多かった深掘り内容は、 「そこから何を学んだか」78.7%、 「その後どのような行動を取ったか」72.7%、 「なぜ失敗したのか」68.3%でした。
最初の回答だけを暗記するのではなく、 「なぜ?」「その後は?」「今は?」まで準備しておきましょう。
作り話や事実と異なる誇張はおすすめしません。
失敗経験は、 「そのときどう考えた?」「周囲はどう反応した?」 「なぜその方法を選んだ?」など、 具体的に掘り下げられる可能性があります。
小さな実体験でも、 原因と改善を具体的に話せる方が準備しやすいでしょう。
「重大であるほど良い」とは考えない方がよいでしょう。
法令違反、重大なルール違反、守秘義務に関わる話などは、 エピソードのインパクトとは別に説明上の論点が増える場合があります。
失敗の大きさではなく、 自分の原因・改善行動・現在の変化を具体的に説明できる経験を優先してください。
過去から現在への変化を説明できるなら、必ずしも矛盾ではありません。
たとえば、過去に「計画不足」で失敗した経験があり、 それをきっかけに逆算して計画を立てる習慣を身につけたのであれば、 現在の自己PRで「計画性」を挙げることも自然です。
無理に「だから公務員になりたい」と志望動機へつなげる必要はありません。
「確認を習慣化した」「早めに相談するようになった」 「相手の理解を確認して説明するようになった」など、 失敗から身につけた仕事への向き合い方を、 今後もどう活かしたいか整理しておけば十分です。
300人調査でも、 「その経験を仕事にどう活かすか」を深掘りされたという回答は 129人(43.0%)ありました。
失敗経験は「最初の回答」だけで終わらせない
今回の調査では、 240人/300人(80.0%)が 「1〜2問程度追加された」または「かなり深掘りされた」と回答しました。 回答例を1つ覚えるだけではなく、 原因・改善・学び・現在の行動まで整理しておくことがポイントです。
どの失敗経験を選ぶか迷ったら「3条件」で決める
最後まで迷ったら、この3つを優先
「失敗後にどう変わったか」を自分の言葉で伝えよう。
実体験を1つ選び、原因・改善・学び・現在の行動まで整理できれば、 失敗経験の質問だけでなく、深掘り質問にも対応しやすくなります。
失敗経験を準備したら次にやること|公務員面接を仕上げよう
失敗経験の回答ができたら、次は「面接全体で答えられる状態」に仕上げましょう。
失敗経験だけを完璧にしても、 志望動機や自己PR、面接カードから深掘りされたときに 答えられなければ十分とはいえません。 最後は「頻出質問→回答の一貫性→実戦練習」の順で仕上げます。
ここまで読んだあなたは、 「失敗経験は何を話せばいい?」 「どう答えればいい?」 という段階からはかなり前に進んでいます。
ただし、本番では 「失敗経験について教えてください」だけを 単独で聞かれるわけではありません。
志望動機、自己PR、長所・短所、希望部署、 自治体研究、ストレスへの対処など、 複数の質問を通して受験者の考え方や経験が確認されます。
そこで、失敗経験の準備が終わったら、 次の3ステップへ進みましょう。
頻出質問の回答を一通り準備する
志望動機や自己PRだけでなく、 「なぜ公務員なのか」「長所・短所」「苦手な人」 「周囲からどんな人と言われるか」など、 自分について聞かれる質問を一通り整理します。
面接カードと口頭回答の一貫性を確認する
提出書類に書いた経験・時期・役割と、 本番で話す内容が食い違っていないか確認します。 特に同じエピソードを複数の質問で使う場合は要チェックです。
声に出して「深掘りされる練習」をする
原稿を読むだけではなく、 回答後に「なぜ?」「具体的には?」「そのとき何を考えた?」 と追加質問される前提で練習します。
STEP1|失敗経験以外の頻出質問も準備する
失敗経験の回答が完成したら、 ほかの頻出質問も同じように 「結論→理由・経験→具体例」で整理していきましょう。
本番前に確認しておきたい代表的な質問
すべてを長文で暗記する必要はありません。
まずは質問ごとに 「最初に何を答えるか」を1〜2文で言える状態にし、 そこから具体例や理由を補足できるようにすると整理しやすくなります。
STEP2|面接カードと口頭回答を照合する
次に、実際に提出する面接カードを横に置いて、 口頭で準備した回答と見比べます。
STEP3|「回答する練習」から「会話する練習」へ進む
最後に行いたいのが、声に出す練習です。
面接回答を文章として作るだけでは、 本番で質問の言い方が変わったり、 予想していなかった角度から深掘りされたりしたときに 詰まってしまうことがあります。
80.0% が失敗経験について追加質問を経験
今回の300人調査では、 142人(47.3%)が「1〜2問程度追加された」、 98人(32.7%)が「かなり深掘りされた」と回答しました。 合計すると240人/300人(80.0%)です。
この結果からも、少なくとも今回の回答者では、 最初の回答だけでなく追加質問を経験した人が多かったことがわかります。
そのため練習では、 回答を最後まで読み上げるだけでなく、 途中で質問を挟んでもらう練習も取り入れてみてください。
おすすめの練習方法
30秒〜1分程度で
回答する
「なぜ?」を
2〜3回聞いてもらう
原稿を見ずに
自分の言葉で答える
家族や友人に協力してもらう場合も、 専門的な面接指導をしてもらう必要はありません。
「それはなぜ?」 「具体的には?」 「その後どうなった?」 と質問してもらうだけでも、 自分が説明できていない部分を見つけやすくなります。
自分だけでは不安なら第三者に回答を見てもらう
自分で作った回答は、 自分では意味が通じているため、 「初めて聞く人にはわかりにくい部分」に気づきにくいことがあります。
特に、 志望動機・自己PR・面接カード・深掘り質問まで一通り作った段階では、 一度第三者に聞いてもらう価値があります。
見てもらうときは、 単に「この回答で大丈夫?」と聞くのではなく、 次の3点を確認してもらいましょう。
第三者に確認してもらう3ポイント
失敗経験だけでなく面接全体を仕上げる
失敗経験は、公務員面接で準備しておきたい質問の一つです。
しかし、本番対策として考えるなら、 この質問だけを完成させて終わりではありません。
志望動機 → 自己PR → 面接カード → 頻出質問 → 深掘り → 実戦練習 までつなげることで、面接全体を整理できます。
「失敗経験」は完成。
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